川原泉作品をエロくしろ!4 (後半)

329 :名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 23:47:24 ID:oj7UYaJP
突然失礼いたします。川原泉作品など個人的に好きなスレをお邪魔しています。
今度したらばBBSにささやかな保管庫を作成しました。
もしまだ保管がお決まりでなかったら、
>>310
>>315様 ご両名の作品を当方で保管させていただきたいのですが、いかがでしょうか。
あつかましいお願いをして申し訳ありませんが、よろしくご検討ください。
許可がない限り、掲載はいたしません。
▲虹パロサイト21▲
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/6498/
作り立てでまだ空き家ですが、加筆や習性の自由はお聞きできると思います。

いきなりで失礼いたしました。


330 :名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 23:56:42 ID:62LXGlhS
>>329
えっと、315です。リロードしたら突然のお誘い、ありがとうございます。(ちょっとびっくり
時系列や誤字脱字ばかりでお恥ずかしいのですが、少し手直しさせていただければ私はかまいません。
少しお時間をいただけますか?


331 :名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 23:58:32 ID:62LXGlhS
ただ、ここのルールがあるかもしれませんので私の一存で決めていいのやら、
ちょっとわからないです。それも含めてお時間くださいませ。

332 :名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 00:11:22 ID:W0fUr5Yq
>>331
早速のレスありがとうございます。▲虹パロサイト21▲の管理人です。
突然勝手な申し出ですので、色々事情もあると思います。
まだできたてですし、焦っていませんので、ゆっくりお考え下さってお返事をいただければ嬉しいです。
住人の皆様にも突然の横レスで失礼いたしました。



333 :名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 19:12:30 ID:QLQWycoe
>>332
遅くなってすみません。315です。サイトも作られたのですね。
こんな駄作でよろしければ、保管してください。
ただ、2年生を3年生に治していただけると助かります。ぎりぎりつじつまが合うので、お手数おかけしますが
よいでしょうか?

334 :名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 19:26:43 ID:O2N0UJ5y
>>333
ご了承ありがとうございます。こちらがお願いしたので、勿論ご希望に添うよう頑張ります。
他の作家様方にも、よろしくご検討いただけると嬉しいです。
▲虹パロサイト21▲ 
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/6498/ 掲示板
ttp://comicnovel.run.buttobi.net/  サイト


335 :名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 22:58:31 ID:/9nvxVhi
>315
ごはんつぶから改めて家族にめざめた兄妹、素敵です。
殿下の「こういう顔」が是非見てみたい。
大気圏(笑)内では史緒さんのみならず殿下もドキドキしてたのか〜(w
とゆーことは、家族にだけでなくときめきにもめざめたわけですね(w

336 :名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 10:34:13 ID:WDvUsSEo
>>334
川原スレに限らず、エロパロ板の多くのスレは>>2のテンプレにある保管庫さんに収蔵してもらってます。
スレに投下されたSSを残らず保管するサイトではなく、あなたが個人的に気に入った書き手、自分から
頼みに行った書き手のみ保管するサイトなら競合はしないでしょうが、少々気になりました。

337 :虹パロ21☆ ◆4ndMMyPCR. :2006/04/08(土) 16:43:12 ID:cPglkGYj
>>336
当掲示板にも書き込みがされていたのですが、
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/6498/1143983475/l100
ここのスレのローカルルールで決まっているのでしょうか。
もしそうでしたら今後お願いには伺いませんので、
ご検討下さい。
縄張り荒らしをしているつもりはありませんので、無理強いはいたしません。



338 :名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 16:50:14 ID:ATpRKP72
別にルールとかいう話じゃないですよ。
これまでは>>2の人に収蔵してもらっていたってだけの話で。

異なる方針、異なるスタイルの保管庫が複数あっても別にいいんじゃないかな。

339 :名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 19:56:16 ID:+u0mEKLZ
>>336
すみません、315です。自分も最初ローカルルールで保管先が決まっているのかと思って、
すぐお返事しなかったのですが、特に何もレスがなかったので承諾しました。
まずかったでしょうか・・・
別に重複転載でもこんな駄作を読んで楽しんでいただけるならかまいませんが、
個人的には、やはり保管前に一声をかけていただけるほうが嬉しいです。

このスレはとても穏やかで居心地がいいのですが、向こうの管理人さんもよくしてくれたので、
次回からもお願いしては雰囲気が壊れてしまいますか?


340 :名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 20:39:33 ID:WtPJjSfh
気にすることはないですよ。
>>2の管理人さんも最近忙しそうで収録が止まってるし、
きちんと挨拶に来てくれて作家さんの要望も聞いてくれてるのなら小規模運営している保管庫さんに
お願いしてもいいと思います。
決めるのは作家さんだと言っているし、競合とかはあまり気にしなくていいのでは?

341 :名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 23:11:08 ID:toqoWhnh
でもまあ、そこの保管庫も手広くやっていくみたいだしねえ。
少女マンガ系のスレには結構あちこち声を掛けてるし、少年マンガから種まで範囲を広げて、
今みたいに決め細やかな対応がいつまで続けられるのかな?

342 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 00:25:48 ID:rNGkZ2ht
>>341
ちょっと棘があるように見えるよ。作家さんを不安にさせるのはあまり良くないんじゃないかな?
サイトじっくり見てきたら、今日に限ってあっちの掲示板にも色々書き込まれてたけど、
管理人もちゃんと対応してた。
あちこちっていっても見てみれば声をかけてるのは
少女漫画ではここを入れて3スレと作家さんの自己依頼1
少年漫画は0
アニメも種だけだったから、あちこちとは言えないんじゃ?
運営方針も一応書かれてたし、悪くないと思ったけどな

343 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 00:36:16 ID:KdcYhT04
スレ丸ごとの保管は従来通りで良いのではないですか?
1レス、2レス程度の小ネタでさえ、投下のたびに保管の是非を尋ねて、
承諾を得られてから保管って流れを守るなら、更新速度も今以上に上がるとも思えませんし。
川原作品専用サイト、とかなら心動くものはありますけど、スタイル的には従来のものと同じですし。

気に入った作家様、気に入った作品を、個別にスカウトしていくのは誰憚る事はないのでご自由になされば良いですし。

344 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 01:11:56 ID:/Lwrrbly
投下したSSは従来どおりの保管庫さんに自動保管ってことにするの?
どっちでもいいんだけど、新しい保管庫の作家さんの談話室スレを読んでたら、
作家さんたちも内心は無断はいやって人が多くてちょっと考えた・・・
ここの作家様達はどう思ってるか一度確認したほうが良くないかな

そんなに頻繁に作品が投下されてるわけじゃないしどうなんだろう

345 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 01:48:46 ID:dD6AqgOV
逆に 「いいですか?」「いいですよ」なんてやり取りを いちいちしなきゃいけないのが煩わしいって書き手もいるでしょうね
それに 「保管していいですか?」 なんて直接聞かれたら 嫌でも断りにくくなるし


346 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 01:57:19 ID:/Lwrrbly
聞くと断りにくいから無断転載ってのも乱暴なんじゃ?
最初にどっちか、または両方OKかと書いてもらえば済むんじゃないの
読み手が意見するより作家様第一ってのはなるほどと思う
なんか最初から拒否的意見が多いけど、せっかくの申し出を邪険にするのもどうかと


347 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 02:11:01 ID:rNdwF3OH
っていうか、第二スレから既にテンプレに書かれてる保管庫を無断転載呼ばわりしてる方がよほど乱暴だよ。
余所のスレを見たって、一個一個のSSごとに了解を得てる保管庫なんて殆ど無いし、それで問題が起こってもいないし。
今までずっと利用しておいて、突然に無断転載だとか失礼な態度だとか、ちょっと恩知らずじゃないの?

348 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 02:38:14 ID:c/85f/KQ
独自の保管庫作るのもいいけど、二次創作だから検索よけとかしなきゃいけないし大変だよ。
検索よけタグ入れても作家のキーワードで引っかかっちゃう事も多いし。
いくつかの保管庫は検索で引っかかってるしエロパロ保管庫さんも検索にHITしてるんだよね。
あまり公になると原作者の著作権とかも絡んでくるし、作るならトップ名称を変えるとかの工夫が必要になる。
サイトからのDL画像とかリンクも使わないほうがいいし、アフリエイトバナーなんか貼るとすぐ引っかかる。
匿名の作家さんは無事だろうけど、サイト管理人はリスクが大きいから作ってくれる人は偉いと思う

関係ない話でごめん

349 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 03:19:04 ID:9QmhM+cv
ちょっと皆さん落ち着きませんか?
>315作家さんが新しい保管庫に保管するまで以来から二日間何も説明がなくて、
いいのかな?とOKした後数日してから>336が発言して、作家さんが困惑してるし
>337も決まっているなら無理強いはしないと書いてるし、なんだか当事者が蚊帳の外になってません?
言葉のあやで揚げ足取りをしてると雰囲気が悪くなると思うんですが・・。
もう皆さん寝てるでしょうから、また後でゆっくり話し合ってもいいんじゃないですか?

350 :SS保管人:2006/04/09(日) 13:18:59 ID:+NZHQftj
〜業務連絡〜

新しい保管庫もできるようで、より決め細やかな対応もできるみたいですし、
そちらにお任せすることにして当方からは削除させてもらいました。
お騒がせしました。

351 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 16:54:04 ID:kjl06s8o
なんか変な感じ…

初代スレからこれまで、不満を言う人なんか居なかったし
普通に保管庫の中のSSを話題にしてたのに
誰かさんが来た途端だもんねえ

向こうの掲示板は、スパムとか荒しが暴れてるとか言いながら自作自演ができるID無しを変えないし
管理人が言うことを信じれるかと言えば…

まあ、望み通り前任者を追い出せたし
宣伝通りのきめ細かい保管を期待しましょう


そして保管人さん、
これまでありがとうございました

352 :虹パロ21 ◆4ndMMyPCR. :2006/04/09(日) 20:23:52 ID:JTN03ekQ
すみません、管理人です。気がつくのが遅れて失礼しました。
サイトやうちの掲示板にもありますし、こちらでも書いていますが、
当方は元からの保管庫様を押しのけてまで保管を一任したいわけではありません。
住人の皆様がお気に召さないようなら以後お願いには伺わないとも書いています。

過去ログ読ませていただきました。
こちらが伺ったことで荒れてしまったことは申し訳ないと思います。

>351様。
当方の言い分が信じられないとおっしゃるのはご自由ですが、
「望みどおり前任者を追い出せた」というのはこちらの意思ではありません。
「きめ細かい保管を宣伝」しているわけでもありません。
できる限り対応したいと考えていますが、それを宣伝文句に使ってはいませんので
ご確認下さい。

再度申し上げますが、皆様がお気に召さないのなら今後も無理強いをするつもりはない事をご了承下さい。

315作家様にはとばっちりを投げかけてしまった形ですが、こちらがお願いしたので非はこちらにあります。
そちらもまたご理解いただきたくお願いします。

長文にて失礼しました。



353 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 21:12:05 ID:/O42b/YG
しっかし向こうの掲示板の管理人マンセーな空気って、すごく胡散臭いよなw

サイト開設してたった一週間、保管庫としてもまだマトモに稼動してないのに
あそこまで「将軍様の仰るとおり!」な住人達は凄い!

管理人からは自作自演し放題の環境から考えても、
まあ臭い臭いw


354 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 21:19:14 ID:zfvNwqWF
さっそく、串刺して文句言って何が悪い、って頭悪い信者がw

355 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 21:31:39 ID:CtgW73Fk
文句言ってるくらいならエロパロ保管庫さんに再度頼めばいいんじゃないの?
前の雰囲気とがらっと変わってるけど、もともとの住人?

356 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 21:37:29 ID:CtgW73Fk
IDなんて再接続や再起動で変わるから当てにならないのは確かだし、
そこまで目の敵にしてれば>352ももう来ないでしょ
ついでに作家さんも引いてこなくなるのが嫌なんだけど

357 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 21:38:52 ID:7aayYc3T
ほらあっという間に変わる

358 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 21:51:01 ID:/O42b/YG
>>356
IDがあれば、管理人→儲→管理人→儲って技は使えなくなる。



359 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 22:00:41 ID:7aayYc3T
自分は両方保管でも保管無しでもどっちでも良かったけど確かに雰囲気が変
撤退したのはSS保管人さんが決めたんだし、言い方に含みがあるように読めた
煽ってるレスにもそう感じる
はたから見てると、どっちが自演かと疑うんだけど


360 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 22:04:59 ID:7aayYc3T
別にあっちの人は荒らしとかしてないし、気に入らないなら断れば済むだけでしょ
なんでいつまでも引きずるの?
あえてID変えないで質問したい

361 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 22:06:49 ID:Ag7Axi0+
初代スレからあった保管庫を無断だ無断だって煽ってた人らは…

362 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 22:10:17 ID:7aayYc3T
>>361
無断だと煽ってた人があっちの住人だだっていいきれる?
むしろ釣りと考えた方がこの荒れかた見ても納得行くけど

363 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 22:16:20 ID:7aayYc3T
下手に何を言っても刺激するだけだろうからこれでやめるけど
決め付けて踊らされるよりスルーすればいいだけだと思う
保管庫は別にどっちでもいい。読み手が殺気立ってるのが一番まずいと思う

364 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 22:34:38 ID:zFks0Ptg
>>362
確かにあっちの掲示板に書き込んでる住人にこのスレまで来る勇気があるとも思えないね
あそこで好き勝手言ってればいいんだから、わざわざ荒らしに来るとも思えない。
むこうで晒されてた作家を庇いあってるけど、このスレのことは何も書いてないし

365 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 22:46:35 ID:8poGs6tC
>>358の様な自作自演の疑いについて、7aayYc3T氏はどうお考えで?

っていうか、2chでも強制IDは一定の効果を出してるんだけどねえ。

366 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 22:49:18 ID:T1YYnsPE
したらばだったら固定IDって手段もあるけどね。

367 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 23:00:13 ID:I3cG0uN9
>>358
2chにだってIDでない設定はあるし、余所がどう運営してようと勝手だと思う
いつからここはヲチ板になったのかと逆に聞きたい

そもそも問題点がずれまくってることのほうが対策練るべきだと思うけど?

368 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 23:09:31 ID:I3cG0uN9
今何個目の投稿かちょっとはらはらしてるからあまり連投したくないんだけど。
規制に引っかかるし

よーするに流れはこうでしょ
作家さんがSS投下したら新規保管庫が保管依頼に来た→作家さん迷う→なにもレスや注意がない
→じゃお願いしますと保管→保管が終わってからクレーム?→作家さんと保管人がレス
→どっちでもいいんじゃない?という意見とうちは元々保管庫があるのにという意見それに煽りが加わる
→泥沼化→エロパロ保管庫さんが撤退宣言→新規の保管庫がしゃしゃり出てきたせいだとまた泥沼
新規サイトを叩きまくる→現在に至る

問題は新規保管庫を叩くより保管を今後どうするかじゃないの
自分はどっちでもいいと思ってる

369 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 23:14:43 ID:G0x65YpL
確か30までは大丈夫なはずだよ。

370 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 23:25:52 ID:tngog9h8
>>368
【動画も】レンタルアップローダ(2ちゃんねる完全互換、384M)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/9242006003/

このスレに、他の人に書き込んでもらえば良い。
他の人の書き込みがあれば連投規制はクリアできる、

371 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 23:26:54 ID:5dCdKCEi
>>369
1スレ10個じゃなかったっけ?(よくわからん

372 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 23:42:12 ID:5dCdKCEi
>>370
自分も他の板見たり書き込んでるけど、やってくれる人いる?
>318とだけ話したいの?規制に引っかからせて黙らせたいの?
自分も今の雰囲気悪いと思うよ・・・。住人みんなの意見はどうなの?
IDはやっぱり変えられるから水増しした意見でもわからないし

373 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 23:44:49 ID:5dCdKCEi
アンカーミス>368だった、ごめん

374 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 23:58:47 ID:X2lrfawy
>>372
何が言いたいのか良く分からんのだけど?
余所のスレでも連投支援の為の書き込み依頼なんて良くやってることだよ。
予め他の住人に頼んでおいてから連投ってのは。

規制に引っ掛けようとか、黙らせようとか、あなたの発言がいちばん酷いことを言ってると思うよ。

375 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 00:17:42 ID:z+vZz3I/
みんな疑心暗鬼になってて今あんまりよくない流れだね・・・
とりあえず今後このスレに投下された作品をどこで収録するか考えるのが一番なんじゃないかな
以前の保管人さんにまたお願いするとか
虹パロ21 ◆4ndMMyPCR. さん以外で保管人やってくれる人にお願いするとかさ
去年もギスギスした時期あったけどそれを乗り越えてここまできたのにまた過疎っちゃうよ

376 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 00:35:15 ID:6nPQUws2
33 名前:21管理人★ ◆4ndMMyPCR. 投稿日: 2006/04/08(土) 14:03:35

>>31
お待たせしました。午前中は内職がしにくいので対応が遅れて申し訳ありません。

>ここはスレ単位での保管じゃなくて、
>管理人氏が気に入った書き手、
>自分から申し出た書き手みたいに個人単位なのかな?

スレ単位での保管は希望ですが、あくまで作家様の保管許可を頂いてからが方針です。


スレ全体の保管をするって言ってるんじゃないの?

377 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 00:44:05 ID:mXUHe1Yi
流れを黙って読んでたけどひとことだけ。
ぶっちゃけ、過去レス自分で持ってるから保管庫(゚听)イラネ

でもあると纏めて読めてうれしいよ。
文句言う人、このスレのまとめでも作ってよ。
そんだけ色々言いたいなら、きっとやれるでしょ。

378 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 00:55:45 ID:FVKMW5up
そりゃそうだね。
●さえあれば過去スレだって読める。
2chも収入が増えて安泰だし。

379 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 01:21:30 ID:f4MpPZqb
>>362
荒らしも叩きもいなかったこのスレに、どこからとも無く現れた奴が釣りを?
んなバカなwww

保管庫をウザったく思ってたこのスレの住人か、
テリトリーを広げようと狙った向こうの住人か、
どちらにせよ、保管庫(゚听)イラネ って意思表示でしょ。
で、その意思通りに撤退してくれたってことで、願ったり叶ったりだね。


380 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 01:24:18 ID:pZsniLbg
こういうやり取り見ててSS保管庫さんも面倒になったんじゃないの?
どこも新しく保管庫ができるとまずは叩かれる
それが嫌で断りもなく作ってる輩もいるんだからそれに比べれば全然まし
自分で作る事はしないのに文句ばかりってよくあるよな
むしろ重複してようが申し出てくれるのはありがたいことだと思うが

381 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 01:35:28 ID:KQBv7JNb
>>376を読む限りではスレ単位での保管をしてくれるようだが?


382 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 01:38:59 ID:UxlKePTU
>>379
むこうの言葉を使えばソースもないのに誰がと最初から決め付けてる奴はいるな
いちいち棘を含んでたり、嫌味なこと書きまくってみたりキモかった
どこからともなくは現れないだろ
昨日の午前中からあの掲示板になんか書いてる奴、時間見ると
>336 とかぶってるがw
31 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/04/08(土) 10:44:11 
ここはスレ単位での保管じゃなくて、管理人氏が気に入った書き手、自分から申し出た書き手みたいに個人単位なのかな?

383 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 01:43:39 ID:1KVfM9rw
過去SSまで問答無用で消すってやり方もどうかと思った
33 名前: 21管理人★ ◆4ndMMyPCR. [sage] 投稿日: 2006/04/08(土) 14:03:35 
>>31
お待たせしました。午前中は内職がしにくいので対応が遅れて申し訳ありません。

>ここはスレ単位での保管じゃなくて、>管理人氏が気に入った書き手、
>自分から申し出た書き手みたいに個人単位なのかな? 

スレ単位での保管は希望ですが、あくまで作家様の保管許可を頂いてからが方針です。
管理人が気に入った書き手さんではなく、保管許可をくださった作家様の作品を保管させていただきます。
(801等のBL物とオリジナルキャラとのカップルは原則として除外しています。)
これはスレの皆様のご意見でも多いので問題はないかと思われます。

同じ作家様でもこの作品は除外して欲しいなどのご要望もあると思われますので、それは尊重したいと考えます。

ご自分から申し出ていただけるならば、それに越したことはありません。

作家様の意思を尊重して運営する、といった意味では 個人単位になると言えますが、
作家様に対して無断転載と言う形は取りたくない、と考えます。

384 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 01:48:26 ID:Y22nNAt3
>>382
すごいぜ!
かきこみじかんからどういつじんぶつをみぬくとは!
きみのすいりりょくにはだつぼうだ!


まあ冗談はさて置き、「ソースもないのに」云々言ってる舌の根も乾かない内に、時間だけ見て同一人物認定?
人の振り見て我が振り直せって言葉を君に贈るよ。

385 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 01:50:01 ID:Y22nNAt3
>>383
っていうか、過去SSを無断転載してたって文句言われたんだから、
過去SSを消すのが当り前でしょ?

386 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 01:51:58 ID:UxlKePTU
422 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 
投稿日: 2006/04/02(日) 15:37:07 NoKWu7tY
無理しなくても自分らで保管庫つくってもいいんだよ? 
423 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 
投稿日: 2006/04/02(日) 17:45:58 Bm58XoUw
そうだな、自分らで保管庫作れば済む話だな
実際、そうやってるスレも多いし 
426 名前: SS保管人★ [sage] 
投稿日: 2006/04/08(土) 21:46:41 mV2Q5l3A
>>407
ごめんなさい、今だから言いますけど当時の317、324
、その他諸々は私でした。
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自演認めてるが




387 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 01:57:54 ID:1KVfM9rw
>336があっちに書き込めば潔白は証明されるなw

388 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 02:02:10 ID:m1EI1buu
31 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/04/08(土) 10:44:11 
ここはスレ単位での保管じゃなくて、管理人氏が気に入った書き手、
自分から申し出た書き手みたいに個人単位なのかな?

35 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/04/08(土) 15:39:48 
エロパロ板にはかなりの数のスレを保管している総合保管庫があります。
(ちなみに篠原スレも川原スレも守備範囲)
かぶってる所は避けるのならご注意を。

ttp://red.ribbon.to/~eroparo/ 

38 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/04/08(土) 16:45:07 
>>36
つい先日、とある保管庫が問題になりました。
そこの保管庫を始め、各スレ独自の保管庫を持ってるスレばかりを狙って、
事前の承諾も事後の報告も無しにSSを収蔵。

しかも、既に保管庫があるスレなのに収蔵するのはなぜと問われ、
「要するにそこがヘボだから」と言ってたのです。

まあ、そんな経緯も関係してると思いますので、
報告さえきちんとしていれば大丈夫だとは思いますが。 

これが同一人物かも管理人にはわかるはずだが、嫌がらせに近い書き込みだな

389 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 02:11:16 ID:UxlKePTU
38 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/04/08(土) 16:39:57 
>>17
亀レスで蒸し返すようで悪いけど、
それって、自分はそのSSを書いた人の所属するサークルの者で、自分が指示して投稿させた物だ、
とか言ってた人のことでしょ?
後から書いた本人が”騙り”だって否定して、改めて削除は否定してたやつ。
そんなものを取り上げて、一方的に保管庫の人が責められてるのはさすがに可哀想だから言わせて貰うよ。 

これも忘れるなよ 

390 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 02:15:20 ID:eAsosInu
>>388
>報告さえきちんとしていれば大丈夫だとは思いますが。

あなたはきちんと報告してるんだからOKです、と言ってるような気もするのだが?
まあ嫌がらせだと先入観持って読めば嫌がらせにも見えるだろうかね

391 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 02:16:53 ID:48PGyUyg
>>389
管理人マンセーな書き込みばっかだから意に逆らうような書き込みは目立つねえw

392 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 02:20:05 ID:hTee7AdB
>>391
すごいなおまえ
れんらくすれぜんぶよんでいってるのか
どこがまんせーなのかかきだしてみろ

393 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 02:20:23 ID:EVHmOy8S
>>364
ここまでの書き込み、あっちの住人以外の何者でも無いと思いません?

394 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 02:22:40 ID:hTee7AdB
>>392
ほとんど管理人しか書いてないな

395 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 02:22:46 ID:eMS/Aclv
>>392
全部と強調するほど大量でもないような

396 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 02:24:05 ID:wLYHSbYu
連絡スレじゃなくて書き手スレ?

397 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 02:25:32 ID:UxlKePTU
>>393
ここまでの反レス、個人が書いてる以外何者でもないと思えません?
つか、スレでチャットしてるなよ・・・

398 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 02:25:39 ID:5ilZpAIV
このスレも終わりかなあ…

こんな煽りに占領されちゃあ

399 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 02:33:16 ID:EFRuLy5o
35 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/04/08(土) 15:39:48  
エロパロ板にはかなりの数のスレを保管している総合保管庫があります。 
(ちなみに篠原スレも川原スレも守備範囲) 
かぶってる所は避けるのならご注意を。 

ttp://red.ribbon.to/~eroparo/  
これを受けて
>337の確認に絡みだしたからじゃないの?

400 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 02:35:23 ID:BMN1JJPC
そもそも保管庫をルールで決めるってのも変な話だね。

401 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 02:54:13 ID:qa9a6F+S
篠原スレって王家スレと連動して大荒れしてたスレでしょ

402 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 03:06:08 ID:ov77oiyL
>>401
……そこまで知ってながら、その書き方は……

403 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 03:10:00 ID:kM+gkF59
>>402
掲示板見てスレまで出張しましたから。SS書きとして擁護したら荒らし認定されたけどね

404 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 03:15:33 ID:kM+gkF59
過去ここに投下させてもらって皆いい人たちばかりで嬉しかったのに、スレによってああもちがうんだ、
とレス読んでて、自分はここで良かったと思ったのに今ではまるで再現・・・
ちょっとがっかり

405 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 03:16:06 ID:Z66AC0bA
>>403
よそのスレで「あそこが荒れてる」って言うのは
「もっと荒らしてやれ」と言ってるのと同じだよ。
このスレの惨状が向こうにまで拡大したらどうするのさ。

406 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 03:23:33 ID:GlXJbC9h
ああ言えばこう言うスレになっちゃったんだね
言い返さないと負けだって人が多すぎる
スルーすればいいじゃない

407 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 07:25:01 ID:55NGeD/U
一気にスレが伸びてるからどんな大作がと思ったらこれかorz
おまえら全員クールダウンしる。

408 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 07:47:21 ID:MZryT+UA
そもそもまとめサイトって1つでなくてもいいんじゃいだろうかねぇ?

409 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 08:17:30 ID:mXUHe1Yi
こういうのこそ、自治スレでやればいいんじゃないの。
川原スレでやる必要ナス。

410 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 10:07:41 ID:41EpLn7c
正直読者の立場ではまとめサイトがあれば嬉しいけどなくてもどうでもいい。

他ジャンルの二次スレでSS書いてるが、2に投下した時点で
よほどのことがないかぎり取り消せないのは覚悟しているのだから
保管するなという言葉は無意味だと思う。
html化されれば読み返せるし、されなくても●保有者には読める。

いいじゃねーか、保管したい奴が保管すれば。
かたいこと言うなよ。もぎゅもぎゅ
やっぱりサー=ロレンスのは大きくて柔らかいんだろうな。

411 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 10:17:39 ID:QPA1d3Fb
>>407に同意。
カーラ君作品のスレにふさわしくない流れになってるぞ...

412 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 12:04:32 ID:/LKE4bm4
よそに頼んでもいいけど、保管させてって申し出を叩いてたらちゃんとした所は嫌がるんじゃないの
SSは読んでもらえてなんぼだし、転載元がはっきりしてれば複数あっても構わないと思う

こういう流れはスレ伸びてると期待して見に来たのに脱力感を覚える

413 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 16:52:10 ID:T+1P98ai
>>412
あなたはそれで構わないと思ってても、それが嫌って書き手もいるわけで…
それも向こうの書き手スレを見るに結構な数が

414 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 18:25:07 ID:lAl4z6VX
>>413おとといからロムしてたけど言わせてもらう
ずいぶん書き手スレを意識してるみたいだけど、職人や職人志望が本音を話しちゃいけないの?
このスレでもずいぶん好き勝手なこと言いたい放題なのに、職人はダメなわけ?
別に管理人さんをマンセーしてるわけじゃないけど、どこ見ていってるのか聞きたい
よそを非難めいたことは書くなと管理人氏にいわれて従うのが媚売ってるように見えるの?
ここだけじゃなくよそに投下してる人もいるんだけどね
保管はされても仕方ないけど、できればこうして欲しい・欲しかったと希望を話し合うだけでもいけないんだ
ずいぶん心が狭いですこと



415 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 18:29:47 ID:lAl4z6VX
ID変えないかトリつけて文句言って

416 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 18:42:18 ID:qAORRXmH
>>415
オマエモナー

人に言う前にトリ付けたら?

417 :名無しさん@ピンキー ◆auAjVFZD.E :2006/04/10(月) 18:46:12 ID:lAl4z6VX
これでいいんでしょ。さあどうぞ

418 :名無しさん@ピンキー ◆auAjVFZD.E :2006/04/10(月) 18:48:47 ID:lAl4z6VX
なんなら書き手スレに来てくれればみんなで歓迎しますけど?

419 : ◆vPGSxyaeQs :2006/04/10(月) 18:51:07 ID:bup18sxf
>>414

これまで無断転載してたことが駄目、
これからも一件一件確認しないと駄目、
その職人や職人志望たちの本音の不満を受けて保管庫を撤退させたんでしょ、
これ異常なにが文句あるの?


420 : ◆rdjy5m3SAw :2006/04/10(月) 18:56:28 ID:KFT0mn+Z
>>418
で、自分のフィールドに引きずり込んで袋叩きにしようってかw

ID変えるなと言ったりID無しの所へ来いとかコロコロいう事が変わりますねww

421 :名無しさん@ピンキー ◆auAjVFZD.E :2006/04/10(月) 19:02:06 ID:lAl4z6VX
駄目だとは断言してないけど。気分は良くないってのは本音だけど
IDなくてもIPわかるしね

422 : ◆S9ZM/2viNw :2006/04/10(月) 19:05:45 ID:ofRo9DNI
>>421
管理人出張乙!

423 :名無しさん@ピンキー ◆auAjVFZD.E :2006/04/10(月) 19:06:41 ID:lAl4z6VX
ここに書き込んだのは言っとくけど自分の独断。
保管庫が撤退したのはむこうの勝手。
なんでよそのスレに書かれてることを真に受けて撤退したって言い切れるの?

424 :名無しさん@ピンキー ◆auAjVFZD.E :2006/04/10(月) 19:09:38 ID:lAl4z6VX
>>422
でたwお決まりの台詞。恥ずかしくない?

425 :名無しさん@ピンキー ◆auAjVFZD.E :2006/04/10(月) 19:11:07 ID:lAl4z6VX
同じトリの人が出てこないのはなんで?w

426 :名無しさん@ピンキー ◆auAjVFZD.E :2006/04/10(月) 19:13:07 ID:lAl4z6VX
ID変えようがトリつけようがいくらでも自演はできるってことだよね
よそのスレのに文句つける前に自分達の足元見たら?
話聞いても無駄だとわかった
では失礼。

427 :名無しさん@ピンキー ◆auAjVFZD.E :2006/04/10(月) 19:19:36 ID:lAl4z6VX
>>420
最後に一言。
>自分のフィールドに引きずり込んで袋叩きにしようってかw 

あんた達が今までやってきたことじゃん

428 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 21:06:39 ID:l35MqMlS
>>427
412だけど自分は肯定も否定もしてない。
ひとくくりにするのだけはやめて欲しい

429 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 21:10:33 ID:aEUaupv/
旧保管庫への収録を納得かつ満足していた職人さんたちと、
古い作品も読みたいと考えていた読者たちにとって、旧保管庫から
削除されてしまったことは、とても困った事態だと思う。

ちなみに私は後者。保管庫が複数あるのは有り難いと考えて
いたけれど、正直言って、新保管庫の管理人さんのやり方には
モニョってしまう。もっと穏便な、共存出来るやり方があったのでは?

一般に保管庫が出来たり増えたりすると、SS系のスレは作品投下で
活気づくことが多い。にも関わらず、今回こんな状態になってしまった
のは、新保管庫の管理人さんのやり方にも問題があったのだと思う。
念のため・・だからといって叩きや荒らしは論外。

430 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 21:30:12 ID:EvDUrL0p
できたばかりだし、やり方は変えてもらえたと思う
新管理人もできれば協力していきたいって書いてたし、今日も過去SSについては誰かが書き込んでた

ずっと見てたけどなぜああも最初から否定するのか自分も不思議だったよ
挨拶に来て1人の作家さんが保管OKしただけだったし、保管OKするまで迷ってたし
職人さんの談話室を作ってあったのがいけなかったのかな?
でも、あれはあれで職人さんの気持ちは汲み取れるからマイナスばかりでもないと思った
むこうの言い分も聞いてこっちの希望も言えばいいと思うけど
対応してくれなかったらそこで文句言えばいいんだし

こう書くと自演扱いされると思って黙ってたけど、やっぱり言われるかな


431 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 21:40:50 ID:IS+PYypN
新しく保管庫を作ってってだけだったら、多分そこで収まってたと思うんだけど、
わざわざ、無断で収蔵されてて嫌だったとか、篠原スレでの騙り騒動の対応が嫌だったとか、
いろいろと言ってたのが余計だったんじゃないかな。

新しい保管人も、言葉は丁寧に飾ってたけど、つまるところ
「ルールで決まってるわけじゃないでしょ、私が保管したって問題ないでしょ!」
そうじゃなくて前の保管人に一言くらいあっても良かったんじゃないかな。

こう書くと自演扱い(以下同文

432 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 22:01:19 ID:XtAkjjN3
>>431
それは管理人も諌めてたし、自演じゃないかと疑ったらきりがない
>無断転載発言やら他スレ騒動
実際ついさっきもトリップつけて騒動があったけど、同一トリップの反論はなかったし

それに新しく保管庫作ったからってわざわざ挨拶にいってる所ってあったっけ?

これも自演扱い(略

今は管理人氏本人も発言に来にくい状態ではあると思う

433 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 22:13:22 ID:en3toKTD
>>432
挨拶っていうか。
ちょっとスレを読み返してみたんだけど、見事に前の保管庫さんを無視して話してるね。
保管庫さんが収蔵してくれてるって事情を知った上で、まるっきり保管庫さんを無視して「書き手はどうなの?駄目なの?」って感じで。

これまた自演扱い(ry

っていうか、前の人も新しい人も、それ以外の人も、誰も保管庫を作ろうって思わないんじゃないかな?
すべて確認を取れと言われたら過去スレのものはアンタッチャブルになるし。

434 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 22:20:29 ID:8v2gnDwT
>>433
自演とは言わないけど叩きにはなってる


435 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 22:27:44 ID:3tshVS32
自分としてはもう当分このまま放っておいて、新保管庫が廃れるなり
他に無差別に保管しようという新手が出てくるなりするまでは
ノータッチでまったり雑談が建設的だと思う。
起きてしまったことを今更ぐだぐだ言ってても荒れるだけじゃないかな?

雑談で画面が埋まってくれば新規の作家さんが迷い込んで
投下してくれるかもしれない。

436 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 22:39:33 ID:Ctq5/ad/
ID変わってるかもしれないけど429と同一人。

>>430
職人さんの談話室はマイナスばかりではない、には同意。
ただ2chの外郭サイトである以上、ヲチポイントになってしまう
のも確か。隙あらば叩こうと考えている人間にとって、ああいう
誰にも見える場所での文句は乗じ易いものだから。その点で、
2ch系の保管庫をやるには脇が甘かったかも。

>>431-433
431さんの一言あっても、に同意。
私のロムしてる他スレでは、2つの保管庫があって、うまく共存
してくれてる。後発の管理人さんが前からの管理人さんに
挨拶に行って、協力体制を取ったらしい。
だから住人も感謝してる。

437 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 22:41:36 ID:dfMo2gvE
>>435
だから放っておくというなら「新保管庫が廃れるなり」とかって書くのは余計なんじゃ
エロパロスレは住人も重複してるんだし、そんなにあそこを潰したいのかと勘ぐるよ
OKしてる作家さんもいるんだし言葉は選んだほうがいい
それこそ荒れる元になるって

438 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 22:43:53 ID:Ctq5/ad/
ついでだから書いちゃえ。
329で突然勧誘が始まった時、「もしまだ保管がお決まりで
なかったら」って書いていたから、「1箇所の保管庫にのみ
保管できる」「先に保管した者勝ち」と考えているのかと、
かなりモニョった。

「既に保管庫さんがあるようですが、うちにも保管していい
でしょうか?」という聞き方ではなく、前からの保管庫さんに
対してどういうスタンスなのかなと。

けど、職人さん名指しのレスに横から口を挟むのもどうかと
思って様子見してたら、こんなことに。
名指しで聞かれたら、職人さんも断りづらかったろうな。
まあ今更な話だけど。

439 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 22:57:01 ID:dfMo2gvE
>>438
それも言ったらきりがないし後だしの意見じゃない?
文章って伝わりにくいし、悪く取ろうと思えばいくらでも取れる
一人は返答しなかったし、一人はよくしてもらったって言ってるし
保管されてからこうやってもめるなら最初の挨拶の時言えばよかったんでは?
種のスレでは先に運営方針とか住人が確認して作家さんがOK出してるよ

440 :435:2006/04/10(月) 23:00:57 ID:3tshVS32
>437
微妙に日本語の表現上のつまづきがあった。すまん。
廃れるってのは場合によっては何年も先。
管理人さんが忙しくなったり何らかの事情で続けられなくなったとき。
別に潰れろとか言ってない。
そうやって揚げ足取るより雑談しようよと言ってるだけなのに・・・。
ほんまに日本語って難しいな。



というわけで無理やり話題を振る。
中国の壺でたくみにーちゃんと志姫ができちゃっていちゃこいてると、
壺の中から飛竜が「うるさい!」って飛び出してくる姿を妄想してしまう。
そして複雑な三角関係へ・・・。

441 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 23:05:27 ID:Imywxw2o
あーうー、今更310です。
何故か名指しされて「何で?」と様子見してました。
そのうち忙しくなってきてレスを精読出来ずにいるうちに
えらい荒れてきて正直ビビってるのですが。
前にどなたかもおっしゃってたようにここに投下してる時点で
(保管庫だろうが個人的だろうが)保管されるのはある程度予測がつくので、
そもそもあるのかどうかも判らないようなこちら側の権利を主張する気はありませんでした。

一書き手としては、保管されるのはされるで嬉しいと思うと同時に、
ここに投下した時点でどうされようが構わない、と思ってます。
私はただ同じスレに住む住人さんに楽しんで・萌えて貰えたらいいと思ってるし、
ご意見ご感想があれば批評であってもツッコミであっても頂けると有難い。
そういうスタンスの書き手もいるということで。

……えと、前向きな議論はともかく、喧嘩はよろしくないと思うです。
桜でも見ながらお茶啜って落ち着いて……な?

442 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 23:07:15 ID:oLpB5qyg
ちょっと落ち着いてるようなので今のうちに。

>410
論議で流されてるけど
>やっぱりサー=ロレンスのは大きくて柔らかいんだろうな。
って何の話なんだ?w

443 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 23:11:08 ID:SmnplUnW
>>439
種スレには既存の保管庫が無いからねえ

444 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 23:32:17 ID:MZryT+UA
>>442
男塾を読めばわかる(謎

445 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 23:33:34 ID:3xFdoWUe
>>438
自分は、
「・独自の保管庫をお持ちで稼動していそうな所にはお願いは避けています。 」
と言いながら、
「ここのスレのローカルルールで決まっているのでしょうか。 」
とまったく避けてないって時点でモニョってた。
保管庫のことでスレが揉め始めても全く気にすることなく収蔵を始めたところで更にモニョった。


446 :21”管理”人 ◆4ndMMyPCR. :2006/04/10(月) 23:34:13 ID:lAl4z6VX
蒸し返すようで申し訳ありません。
まずは職人さんスレの住人さんが先走ってしまった事についてお詫びします。
ご本人も反省しているようなので、できればお許しいただきたくお願いします。
今後このようなことがあればあのスレは閉鎖します。

確かに最初ここへのご挨拶の時の表現がまずかったのも認めます。
保管人さんのところにも実はご挨拶に伺おうと思ったのですが、
管理人さんが長期発言がなかったことと、ちょうど荒れているようでしたので
余計刺激してしまうかと思っているうちにタイミングが外れてしまいました。

あちらの連絡掲示板424は当方が書き込みました。(あれも失礼かなとは思ったのですが・・
ご挨拶に伺ったところ、なにやら険悪そうでしたので僭越ですが第3者が介入しないほうが
いいのではないかと書き込み、落ち着いて管理人さんがお見えになるようなら
それからご挨拶をと考えていました。

さて落ち着いてきたから改めてご挨拶を、と思った矢先業務連絡の書き込みを見まして
挨拶に行く雰囲気ではなくなってしまったなと思っているのがこちらの事情です。

作家様をご指名したのも当サイトのみで保管したいと思ったからではありません。
やはり言葉がまずかったようで、現状のように荒れてしまったことも重ねてお詫びします。

447 :名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 23:43:26 ID:s5BoDe6D
>>414
>>415
>>417
>>418
>>421
>>423
>>424
>>425
>>426
>>427
>>446
ID:lAl4z6VX


448 :虹パロ21 ◆4ndMMyPCR. :2006/04/10(月) 23:47:24 ID:lAl4z6VX
すいません、ブラウザのレスエディタ選択を間違えました
>>445
>保管を実際開始したのは4月4日、新しく更新したのは4月7日で、
>エロパロ板にはかなりの数のスレを保管している総合保管庫があります。
>(ちなみに篠原スレも川原スレも守備範囲)
>かぶってる所は避けるのならご注意を。

という書き込みを頂いたのが4月8日です

>保管庫のことでスレが揉め始めても全く気にすることなく収蔵を始めた
とおっしゃるのには語弊がないでしょうか。



449 :虹パロ21 ◆4ndMMyPCR. :2006/04/10(月) 23:53:31 ID:lAl4z6VX
>>447
ご指摘たしかに同じIDですね。
これは個人情報に当たるのですがトリップつきのご当人とはプロバイダと地域が同じです。
ここまであからさまに自演するほど初歩的ミスはしませんが、説得力はないですね・・・。

450 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 00:03:24 ID:5ilZpAIV
なるほどねえ、これほどのウッカリさんじゃあID無しの設定じゃないと駄目だよねw

451 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 00:06:28 ID:foiqvInH
>442
ここはエロパロだしねえ。必然的にw
じゃあハーフの織人くんはどうなんだろね。
大きさは西洋人、固さは東洋人じゃ大変だね、苑生さん。

452 :虹パロ21 ◆4ndMMyPCR. :2006/04/11(火) 00:10:02 ID:Qkfx3TAv
同じIDなのは弁解のしようもありませんが、21時までは職場からのアクセスでしたので、
DICEでIPは随時確認しています。
帰宅してすぐ接続しましたので、これには自分も驚きました。
どちらにしても申し訳ないとしか言いようがありません。

453 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 00:14:20 ID:pFUUbcnt
いや、職場でアクセスすんなよ

454 :虹パロ21 ◆4ndMMyPCR. :2006/04/11(火) 00:23:05 ID:x8dpAg79
親族の会社なので午前は忙しいのですが14時くらいからは内職可能なんです(ちょっとテスト

455 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 00:26:09 ID:bISMXAV4
もういいよ、痛々し過ぎるから

456 :虹パロ21 ◆4ndMMyPCR. :2006/04/11(火) 00:33:48 ID:tNKGkxd+
やはり何度か接続すると同じIPは出ます。やはり心外ですので
これで終わりにします。失礼しました

457 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 00:48:35 ID:mPcYYTC+
ていうか、だからここ川原スレだから。
ここで自治の議論されてもね。

458 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 00:59:05 ID:zEx3hD4j
337の「ここのスレのローカルルールで決まっているのでしょうか」の時は
喧嘩っ早い人だな、こんなんで2ちゃんの保管庫なんて出来るのか?と
不安に思った。でもまさか自作自演までやってたとは。
◆auAjVFZD.Eと同じプロバイダ、同じマンションだったとしても、同じIDに
なんかならないよ。

その他、前管理人に挨拶するならメールでも出来たでしょ?とか、
個人サイトじゃないんだからスレを占拠するのは止めて欲しいとか、
突っ込みどころだらけ。頼むからもう来ないで欲しい。


んで前保管人さんのカムバックきぼん。無理かなあ。

459 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 01:05:18 ID:8VcouIxu
80 名前:名無しさん@ピンキー ◆auAjVFZD.E 投稿日: 2006/04/11(火) 00:17:09
IDが同じ?説明に行きましょうか?
81 名前:21管理人★ ◆4ndMMyPCR. 投稿日: 2006/04/11(火) 00:18:34
>>80
いえ、説得力がないし、余計もめるのでいいですよ。
もしかして同じマンションの方だったりしますかね・・・
82 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日: 2006/04/11(火) 00:40:39
地域がかなり近いと空いてるIPが割り振られることはありますよ
実際、自分もそれで同一扱いうけたことありますから
83 名前:名無しさん@ピンキー ◆auAjVFZD.E 投稿日: 2006/04/11(火) 00:46:26
なんだか本当にすいません・・・同じプロバじゃアク禁もできませんね
84 名前:虹パロ21 ◆4ndMMyPCR. 投稿日: 2006/04/11(火) 00:47:17
いやもう本当にいいですよ^^;;
諦めました
85 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日: 2006/04/11(火) 00:50:59
動揺してますね^^;名前が・・・
86 名前:21管理人★ ◆4ndMMyPCR. 投稿日: 2006/04/11(火) 00:52:43
ほんとだ・・・専ブラのネームが並んでるから(汗)
いっそお詫びに行かないほうが良かったかも( ;∀;)
87 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日: 2006/04/11(火) 00:57:54
気にしない!!物理的にありえないことではないです。マジで。


共通点を探すなら、みんな…(三点リーダ)じゃなくて、・・・(中黒三つ)を使ってるところか。
SS書きの控え室なのにね。
ちゃんと教えてあげないと、文章の基本はw

460 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 01:23:52 ID:jc5VMFhS
>>456
いや、マジで有り得る事だから無理しないでいいよ
書くほどにネタにされるだけだ
重箱ほじられるだけだから黙ってた方がいい
地域型集合住宅とかだと空いてればそのIPは割り振られる事は事実ある
今はこういう流れだから面白がられるだけだし
早速やられてるだろ

読むときは(・・・)より(・・・)の方が読みやすいって好んで使う作家も多いのも
知らないのがいるし

これも自演乙だろうが



461 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 01:26:19 ID:fyFfHf9T
篠原スレで見られる自作自演の技

桑田乃梨子でエロパロhttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1143948870/27
27 名前:虹パロ21☆ ◆4ndMMyPCR. 投稿日:2006/04/06(木) 17:16:11 ID:DcAVUpzg
>>26 様
新作ですね!!お待ちしておりました。
完成したら保管させていただいてよろしいですか?

篠原千絵作品でエロパロhttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1074488949/837
837 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2006/04/06(木) 03:38:06 ID:DcAVUpzg
>>836
せっかくだけど無駄だと思いますよ
>826の作家さんもなんだか引いちゃって続きが来る気配ないし、
うちはエロパロ保管庫さんがSS保管してますから


こんなところにもw
つうか、かなり巧妙に世論誘導してるなあ。


462 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 01:31:31 ID:hVWZ1+pk
>>461
これも同じマンションの住人なんだw


463 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 01:33:47 ID:zEx3hD4j
> こういうサイトを始めるからには、それなりに起こり得ることを想定して
> 思いつく限りの対策を事前に行うのは普通だと思うのですがいかがでしょう?

と言ってた割にはオマヌケだったねw
つか議論厨で自分語りスキーだから、2ちゃんのHPで管理人なんて
最初から無理だって。もっと黒子タイプじゃないと。

>>460
この板のSS書きの控え室スレ見てみなよ。「……」と「・・・」が混在してる。
なのにあっちの談話室は「・・・」ばかりで明かにおかしい。他にも書き癖の
一致が色々あるけど、今後直されたらつまんないから書かないでおくw

464 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 01:35:39 ID:jc5VMFhS
だから有り得ない事じゃないと(以下略
投稿時間帯がかなり違うだろ
そこまでバレバレ自演に自ら気づかない馬鹿ならあんなサイトつくらんと思うが
粘着しすぎるのも人格疑うぞ

465 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 01:36:28 ID:mPcYYTC+
だからさ、川原スレだけの問題じゃないんだし自治スレでやっとくれー。

466 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 01:42:49 ID:g3ZlQc+C
>>464
ならどういう状況なら有り得るか答えてみなよ。

つうか、馬鹿だからこんな短期間にばれたんだろ。

467 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 01:48:14 ID:GpI8cGp+
集合住宅・会社のLAN・ケーブル等ではありうる
回線元は同じでProxy用PORTが開いているホスト
自分で調べてみろ
どっちでもいいがイジメカコワルイ

468 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 01:49:13 ID:GpI8cGp+
ネカフェも追記

469 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 01:49:49 ID:l3NyObrE
>>467
>集合住宅・会社のLAN・ケーブル等ではありうる

繋ぎ直すたびにIDが変わるのに?

470 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 01:50:13 ID:zEx3hD4j
>>465
自治スレでは保管庫の話はスレ違いと言われてるよ?

471 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 01:53:09 ID:O7GMk9KD
>>468
本人が自宅だと言ってるよ。

しかし、こんな状況で勧誘された二人の書き手さん、どうするんだろ?

472 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 01:54:10 ID:GpI8cGp+
自分は教師じゃないんだが
繋ぎ直すたびに変わるのはIPが空いてる時
1分で変わることもあれば1日変わらないこともある

473 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 01:57:01 ID:GpI8cGp+
早速他のスレでも祭りになってるし希望通り廃れて潰れさせることができるだろ

474 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 02:03:10 ID:N2RLqusd
謝罪に来てここまで騒がれるというのも珍しい
ヲチスレを見ているようだ

475 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 02:04:55 ID:MwiVLzoi
というか、謝罪に来てボロを出す、だろw

つうか謝罪と言うより言い訳と責任転嫁だな。

476 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 02:12:57 ID:TgYEb/It
>>463
88 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日: 2006/04/11(火) 02:06:36
自分ら同一人物らしいよw
89 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日: 2006/04/11(火) 02:07:52
いんでない?自分達がよくわかってるんだし
90 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日: 2006/04/11(火) 02:09:52
書き方が似てるって似せれば誰が誰だかわからないのにね
そんなテクもあるとは思わないんだろね



こんな時間に二人も居るってのは「オマエモナー」だからおいとくとして、
お前らはそんな雑談スレで常に文体を似せようとして会話してんのかと小一時間問い詰めたいw

477 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 02:21:22 ID:l/y0Xd4z
>>476
ID有りにしとけば、こんな一人漫談もできない、

もとい、

自作自演だと疑われなくて済むのにね、
なんでID無しなんだろ?
ID有りにして、デメリットも無さそうなのにね。

478 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 02:41:47 ID:7mcgTWjg
自演かどうかはくだらないからどうでもいい
結局
>>463
の言ってる通りだと思う。

479 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 02:55:00 ID:8evVL2MX
>>469
光通信だと、繋ぎ直しても一日まったくかわらんよ。

つーか、職人が降臨しづらくなるばっかだ、そろそろやめれ。

480 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 03:33:48 ID:zEx3hD4j
最後にこれだけは。
>>459>>463(=自分)が問題にしてるのは、「…」(三点リーダ=全角
1文字分のスペースに点が3つ)と「・・・」(全角の中黒3つ)の使い分け。
なのに>>460が書いているのは、「・・・」(半角の中黒3つ)と「・・・」(全角の
中黒3つ)の使い分け。

三点リーダを使わず全角の中黒3つを使うSS書きは、web上ではよく
見かけるし、どちらがいいかという議論もよくある話。
だけど、それを半角の中黒3つと全角の中黒3つの話と勘違いする、
作家の事情に詳しい人なんて初めて見た。>460

で、談話室の102も>>406と全く同じ勘違いをしていて、三点リーダの
話だと理解していない。初めて見たばかりのタイプがもう一人。
やれやれ。

481 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 04:19:47 ID:Aw1bYJhX
>>439
>種のスレでは先に運営方針とか住人が確認して作家さんがOK出してるよ

ちょっと待て。種住人ですが、まだ議論の最中といいますか
保管庫の話は荒れる元になってしまい、なるべく話さないようにしています
大体今回保管依頼した職人さんは、新規の方で
さっそく虹パロへ厨職人が誤字脱字訂正依頼してるし
せっかく保管してもらうならもっと文章見直せよ

482 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 08:28:04 ID:sYIp5mzP
しかし、向こうの住人イメージアップ作戦に必死だねw

IDが無いから雑談やSS投下時に便利とか言ってるけど、
まだ誰も雑談もSS投下もしてないのにねw

2ch用語使わないで済むって言ってるけど、ここも大して使ってないし、
そもそも管理人が顔文字使いまくりで、はっきり言ってここよりウザイんだけどw

何より、新着レスのメール告知設定にしてるらしく、活発な会話は禁止みたいなんだが、
それでどうやって盛り上がる積もりなんだかw

483 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 11:18:47 ID:SIGqbtw5
向こうの掲示板を、2ch専用ブラウザにURL取り込んで、
SS投下に向けてスタンバイしてる立場で言うと、ID無いほうが不便。

タイトル未定、コテトリ無しで投下してる人が居る場合、
SS抽出纏め読みにはIDを使うから。

日付が変わったり繋ぎ換えたりしてIDが変わるのは仕方ないけど、
それはまた別の話。
逆に、1日の投下分だけID抽出して読む事も出来るし。


484 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 12:04:19 ID:mBdrchwu
種スレ見てきた。あっちでは、ここより早くから変な応対を
してたんだね。
普通だったら歓迎される保管庫なのに、行く先々で揉める
元になっているのは何故か、それが分からないうちは保管庫
作ろうなんて無理だよ。

コテ+トリって只でさえ悪目立ちしちゃうのに、種スレもここも
一時はあの管理人の発言だらけで、スレの雰囲気ぶち壊し。
作品投下ごとに許可がどうの、修正がどうのというレスを
応酬されることが、どれだけスレの流れを壊すかも分かって
なさそう。

結論として種スレ599のこれに同意。
>好き嫌いを基準としなかったとしても、神視点から選別した時点で保管庫とは言わずただの個人収集だ。


485 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 12:43:28 ID:pg5KCYPi

保管庫補完委員会
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1117213788/l50

自治スレがすれ違いならこっちはどうか。
もうそろそろ元の流れに戻そうよ〜。
何人かがネタフリしてくれてるのに、降臨されるたびにこんなんだと困る。

486 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 20:39:03 ID:y1RXeFOc
それに乗じて

「こんなんなってるぞ、ロレンス〜〜」
…と大きくて柔らかいモノを無邪気に弄ぶ柚子ちゃんハァハァ。

 織人、ユーリ、ナッシュ、ミソスープの彼……。
思えば、それに近いハーフもしくは外国人男性キャラがけっこういるかも。







487 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 21:58:02 ID:lmMJmZVa
>>485
そーだそーだ!
私は先月からメガネロレンスの続きをず〜と待ってる者だ
早くエロを!


488 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 22:03:06 ID:mPcYYTC+
私なんてGHQの人の続き、未だに待ってるんだー!!!!!
エロを! 限りないエロを!! 川原エロが足りないんだしかし書けないんだ_| ̄|○

489 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 22:15:15 ID:lmMJmZVa
いいね〜良スレに戻るように盛り上げていこう!
職人様エロ町住人一同君臨をお待ちしています!!

490 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 22:16:19 ID:IBM7KDIA
柚子さんは照れるというか硬直しそうな気がする
ふみおさん、和音さんは嫌味言いながらもてあそぶふいんきだ
と言いつついつもは強気なのに照れまくって喰われちゃう三人もいいな

491 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 22:21:04 ID:mPcYYTC+
書けないけど、文句ばかり一人前でもと思い空の食欲魔人をちょっと書いてみてる。
けどちっとも進まない…あの二人の初エチーっていつなのさ…。
神々のすごさを改めて尊敬するよホント。
いつか投下できる勇気が出るまで、どうかエロ神様がこのスレを見放しませんよーに。

492 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 22:24:34 ID:lmMJmZVa
私の中では和音が一番奥手の気がする。
すっごく恥らってM和音とS俊介って感じ
柚子と史緒は肝が据わってるというか、なんでも受け入れそう

493 :名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 22:32:20 ID:Mh4M/RHB
確かに俊介さんドSっぽい。
小さい頃から大切にしてきたお嬢様を虐めるってシチュもオイシイし。
史緒さんは強気に行くけど結局殿下に笑顔で翻弄されて、
柚子は一生懸命に頑張りすぎて素でロレンスを翻弄する、ってイメージだ。


>488
自分もずーっと待ってるんだー!
あと一歩ってところで寸止め状態だよね。
続き読みたい……

494 :名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 00:15:40 ID:ZtuiV9rm
>>488>>493さんすんませんでしたー!!(フライング土下座
まさかアレの続きを待ってくださってるお人がいるとは
毛ほども思わず!!慌てて引っ張り出して書き足しましたが前回どこで
うっ止まっているのかさえさだかでなく!その辺りかなと
思しいところから一応投下しておきます!

GHQ、志貴さん×七緒ちゃんです。本当申し訳ない。


 おじさんの今の脈拍は、慌しいのだろうか?今のわたしのように。
 思えば誰かに抱きしめられた記憶なんてなかった。二親は物心がつく前に亡くなってたし、
育ててくれたおばあちゃんは抱っこよりおんぶ派で、おぶい紐で背中にきっちり背負われて、それも
本当にちっちゃかった頃の思い出でしかなくて。
 わー。極々当たり前のことではあるけれど、おじさんの胸、わたしのそれとは違ってなんだか
凄く男の人なんだなあと思ってしまう。脂肪の含有率の差かどうか知らないけれど、男の人って
案外固い。
 そんでもって何故か安心してしまう。身を凭せかけたくなる。あったかい。
 どうしよう。これは凄くクセになってしまうような、気がする。
 見たいなあ、おじさんの顔。どんな顔しているんだろう。
 こっちが仕掛けて始めたことなのに、おじさんに先を越されてばかりでは癪に障る。ということで
わたしはおじさんのシャツに手を伸ばした。・・・それにしても自分のなら楽なのに他人の服のボタン
を外すという作業はどうしてこう難しいんだろうか。ついでに、いつもよりわたしの指先が利かない
ような。もどかしいのか、恥ずかしいのか。
 上手くできないわたしの気配を察してか、おじさんは自分でボタンをはずし始めた。余計な真似を。
 そうやっておじさんは自分の分のシャツを脱いでしまって、脱いだシャツをどうしようかと
ちょっと思案顔になってベッド脇の椅子に手を伸ばしてその背に掛けた。
 その挙動でいやおうなく目に入ってくる男の人の体、という奴に、あたしの頬が自然と
熱を持って赤らんでいくのが分かる。
「七緒さんの頬、真っ赤ですよ」
 そりゃあもう赤いりんごに唇寄せて・・・って、頭で諳んじている場合ではなく。う、わ、
うわわ、わ!ほほほ本当に唇をっ、わー!!ぅゎー・・・。
 絶句。
 き、キスを、してしまった・・・!!おじさんに度々不意打ちを食らわされてはわたしの気は
動転する。どうしたことだ、常時のわたしは何処をほっつき歩いているんだ、静まれ脈拍体温上昇。
 しかも思えばファーストキスという奴ではなかったかしら、これは。
 今夜は色んな初体験を一気に済ませてしまうことになるんだなあ。しみじみ。
 ・・・している場合か?

495 :名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 00:20:40 ID:ZtuiV9rm
 計画の初段階に躓きがあったのだろうか。
 酷く混乱する。冷静なままで居られない。やたら、そう、ドキドキする。
 シェイクスピアの劇に出てくる恋に落ちた乙女みたいに。そういえば彼女はたったの14歳だった。
 早熟な、風のように駆け抜けていった恋。僅か五日。
 死という幕引きで終わりを告げてしまったけれど。
「おじさん、正和さん」
「はい、なんですか七緒さん」
 律儀に名前を呼んでくれる。
「あたし、おじさんのこと大好きなようなんですが」
 あ、おじさんが固まってしまった。
「だいじょーぶですか?」
 コンコンとノック、ではなく頬をぺちぺちしてあげたら、おじさんはやっと正気に返った。
「・・・はっ、あ、ああ、はい平気です、あっ、いややっぱりあんまり平気じゃないかも・・・」
 もごもごと口篭るおじさんの顔が真っ赤だ、さっきのあたしみたいに。
「し、心臓に悪い」
 どういう意味だそれは。
「・・・僕も・・・七緒さんのことが好きですよ、とても」
「ああ、それは良かった」
 あたしはにっこり笑った。
「じゃあ、二人して楽しく長生きして共白髪になろうね」
 花のように散る美しい恋人たちでなくて良いから。
 肉親との縁が薄くて、でもたった一人温かく包んでくれたおばあちゃんのお陰で
充分心は満ち足りて、でも結局天涯孤独になってしまって途方にくれてたところを救って貰った。
 不器用で妙に世間ずれしてなくってすごく音痴で変なところ依怙地で優しくって。
 おじさん、もし貴方が居なくなっちゃったら、あたしは寂しさでどうにかなってしまうかも。
 ぎゅっとおじさんの胸に顔を埋めると、おずおずと強く抱き締めてくれた。

496 :名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 00:22:28 ID:ZtuiV9rm
「あのね、たとえおじさんが持久力と体力に自信がなくても、わたしは全然構わないから」
「は、はは・・・」
 何せわたしには比較対象できる経験が一切無いことではあるし、志貴正和さんは御年三十四才。
「・・・おじさん、って。初めてじゃ、ないんでしょ?」
 聞いた。聞いてやったぞ、とうとう。
 おじさんは最初目をぱちくりさせてから段々と台詞の意味を理解したらしく、赤くなってあたふた
して汗をかいて口ごもった。そんでもってあたしは意地悪くもそんな様子がちょっと面白いとか
思っちゃったりして。
 じーっと見つめる私に気圧されてか、顔を逸らしながらちっちゃな声で、「・・・はい」
 えっ。
「ほ、ほんと?」
 いやおじさんの年齢で今までムニャムニャをしたことがないというのもアレだと思うけれど、
その口から直接聞くと理不尽以外のなにものでもないような気がしてくるから不思議だ。
「それは僕も馬齢を重ねていることですから、な、何度かの体験は経てはいますが」
 でもあんまり多くはなさそう。おっと失言、でもそっちのほうがわたしには嬉しい。
「お手柔らかにオネガイシマス」
「こ・・・こちらこそ」
 二人してみょうちきりんなやり取りをしてから、あたしは自分のパジャマのボタンを外した。
 ふわっと柔らかい素材で作られたパジャマはいかにも女の子の着る奴で、
でもそれほど装飾過多でもない。四つしかないボタンを外して前をはだけると、
おじさんはなにやら目の遣りどころに困っているようだった。
「ごめんねおじさん」
「え」
「男の人って、大きい胸が好きなんでしょ」
「な・・・七緒さん、一体どこでそういう話を」
「雑誌とテレビとラジオ番組」
「・・・・・・」
 おじさんは黙り込んでしまった。現代は情報社会、しかもどーでもいい話題ほど大衆は
面白がって受け入れるのですよ。特に乳がどうとかこうとか。おじさんは精々新聞くらい
でしかメディアと・・・というか、現世と繋がってないから、それも経済新聞が主だったり
するから尚更免疫がないんだろうけども、ね。



まだここまでですが、続きは必ず!

497 :名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 00:47:41 ID:l4Fp2Wt4
神は……いる!
おじさーん、七緒さーん、幸せになってくれー!

498 :名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 00:49:26 ID:vfNYznH6
えっと、これの前段階って…?

499 :493:2006/04/12(水) 00:56:40 ID:VIvEqo/c
>494神
うわー!嬉しいー!!
本当に言ってみるもんだ……
もう職人様自体このスレ見てないかも、と思いつつ
駄目もとで呟いてみたようなもんだったから、本気で嬉しい。
照れるおじさんと恋する七緒さんが最高に可愛いです!
続きも楽しみにしてます!

500 :名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 02:23:01 ID:ssAHLMmu
GHQの神様お帰りなさい!!!
密かに待ち焦がれておりました。続き読めてすげー嬉しい。
ありがとう。


501 :488:2006/04/12(水) 07:14:33 ID:xVC4n/+5
い、言ってみるもんだ…ありがとうありがとう。
まさかすぐ現れるとは…(土下座)。
続きも楽しみにしております!

502 :名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 08:17:17 ID:B1F+Y60a
>496
よもや続きが読めるとは!すごく嬉しいです!!
>どこで止まっているのかさえさだかでなく!
ということですが、確認しましたところしっかり繋がっていましたよ〜。

お互いの経験についてぐるぐる考えたり、安心する七緒さんが
恋する女の子!って感じでかわいい。
かたや、まっかになって口ごもるおじさんもまたいいです。
それと、ラジオ体操って(w
続きを楽しみにお待ちしています。




503 :名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 10:31:57 ID:W+AwXVF7
>>498
スレ2の527-528,545-546,,556-557,559.561,584-585

にくちゃんねるでも、みみずんでも、ぐぐっても、見られないね。
ゾヌ2のdatファイルなら手元にあるけど…

504 :名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 20:47:21 ID:vjXZUOfR
うおおおおー!
前半読んだことないんですが、これだけでも十分美味しいっす。
おじさんかわええなぁ〜。続き楽しみにしてます!

>502さまにつられてラジオ体操って読んでふきましたw
ラジオ番組でいんだよね??

505 :名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 21:33:39 ID:gNeNV7fR
キタ―!!!
待っててよかったよぉ
続き待ってるよぉ
491さんもガンガレ!期待してます


ようやく元の流れに戻ってきたよ

506 :名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 23:17:24 ID:icONveYq
住人の皆さんへのささやかなエールの気持ちから、
dat落ちしていた過去ログをまとめてUPしてみました。
↓ここから行けます。
http://houka5.com/yuukan/kawahara/index-threk.html

容量の関係で1スレを2つに分割せざるを得なかったので、
読みにくいかもしれません。申し訳ないです。

507 :名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 23:19:51 ID:xVC4n/+5
>>506
うわあ…ありがとうありがとう!
申し訳ないなんてとんでもないよ、今までの作品も読めてうれしいよ。

508 :名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 01:16:17 ID:/4aYGjDf
>>494
前に過去ログ読んでから、ずっと続きを読みたいと思ってました。
投下ありがとうございます。感動です。
どうかご自身のペースで、無理なさらず。
でも続きお待ちしておりますw

>>506
ちょうど今、GHQや前の職人さんの良作を、読みたいと思っていました。
お心使いに感謝します

509 :名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 01:22:07 ID:fIFi18KO
>506
神様は我を見捨てなんだ。ありがとう!

510 :名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 01:24:20 ID:fx/O3tTq
あとは保管庫だけなんだよねえ。
もう一度お願いに行こうか?

511 :名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 01:57:15 ID:u0mKECNL
他スレの話だけど


429 名前: SS保管人★ 投稿日: 2006/04/09(日) 13:13:32 [ siDBNdQ6 ]

>>411-
いろいろ事情を把握しようと努めてきましたが、
誰も彼も串を刺したり使い捨てメールだったりで、誰が本当のことを言ってるのやらサッパリ分かりませんでした。

スレの方を覗いたら、新しく保管庫を作ると仰ってる方も来られましたし、
当方では、一つ一つ確認を取ってから収蔵という手順を踏む余裕もありませんので、
そちらに任せることにして手を引かせてもらいます。
おみやげ付きメールの処理にも少々ウンザリですし、
当該スレは保管庫からは削除させて貰います。

とか言ってたからミリなんじゃない?手間かけるのも心苦しいし
494さんにまとめて、もらえただけでもありがたいと思わなきゃ



512 :名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 02:00:43 ID:b8D0VaBx
串とかなんとかはこのスレのことじゃないし、
確認の手間なんかは私ら住人が代わってもいいんじゃないかなあ。
新しい人が来てくれた時に、保管庫に入れてもらいますけど良いですかって。

513 :名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 02:13:40 ID:Ra1y4i3O
506さんは他スレの保管庫を長年やっていた人みたい
URLを削ったら出てきた
このスレの分もやってもらうのは無理かなぁ…

514 :名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 02:24:54 ID:u0mKECNL
消したデーターが残ってれば別だけどもし、全部削除済みだったら
また、HTMLにして収納するのは大変だと思うよ〜。
>>512
二つも掛け持ちはきついんじゃないかな?
一つだけでも大変なのに。
>>513


515 :名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 04:02:07 ID:u/n8bz7A
>>514
あそこの管理人さんは既に2つ掛け持ちしている。
3つ目は難しいかも。

516 :名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 20:54:03 ID:4V4Y2Azd
>506さま、ありがとうありがとうありがとう!
新参者なんでss以外の雑談も面白く読みました。
本当にありがとう!

517 :志貴×七緒 :2006/04/13(木) 22:20:42 ID:FJ3OvE5G
前回のをどれだけ慌てて書き込んだのか、一人称がバラバラでした・・・
もうこれは本格的に焼き土下座の準備をするしか。
皆さん、温かいお言葉どうもありがとうございます。


 ところがわたしの予想に反し、おじさんがぼそぼそと、
「そんなこと、どうでもいいんです」
 そんなこととはまた豪儀な。そうかー、おじさんってばあんまり胸にこだわらないタイプですか。
「おじさんは、七緒さんだから、良いんです」
 ・・・・・・今度はわたしが黙り込む番だった。
 これは・・・いわゆる殺し文句、というものではないだろうか・・・?
 わたしが散々真剣に悩んだことは、かなり下らないことに感じられるかもしれないが、ブラを
着けるかどうか、だった。どうせすぐ脱いでしまうんだろうし、と思えばパジャマだけで良さそうで、
でもやっぱり脱いだその時にまんまの素肌を晒してしまうのも恥ずかしく、結局選んだショーツと
揃いの二点セット。この日のために女性用下着売り場でうんうん唸って決めた逸品。あれやこれやと
とっかえひっかえしてはハンガーに掛けなおし、本当、あんなに逡巡して買い物をしたのはあれが
初めてだ。
 その苦吟の末に買い求めた薄桃色の花の刺繍が施されたブラに、おじさんの手がそっと触れた。
 お世辞にも大したものじゃないわたしの胸を、それはそれは大切そうに、儚く消えてしまうんじゃ
ないかと、ちょっとおっかなびっくりといった感じで触るので。
 ああ、わたしおじさんのことが好きでよかった。
 ・・・なんて思ったりした。
 柔らかいベッドと私の背中との間におじさんの片手が潜り込んで、その意図を察して
少しだけ体を浮かす。
 ところが、
「あ、あれ?七緒さん、これ」
「前で外すタイプじゃないですよ」
「ですよね・・・あれ?」
 おじさん・・・どこまでも不器用な・・・。

518 :志貴×七緒 :2006/04/13(木) 22:22:18 ID:FJ3OvE5G
 ブラのホックを探り当てても、覚束ない手つきでもたつき、苦心するのが不憫で見ていられずに、
わたしは自分でホックを外した。なんかもう殆ど自分で着ているものを脱いでるなあ。
 胸を締め付けるものがなくなって、僅かな開放感に浸る。
 その分自分の体を覆ってくれていたものがなくなって、
あられもない格好でいるのが流石に恥ずかしい。救いなのは、部屋の光源がサイドテーブルの
小さな明かり一つだけ、という点か。お陰で部屋は大分薄暗い。
 でも、おじさんの目には、わたしはどう映ってるんだろう?
 いっそ真っ暗闇のほうが良かったかも。しまった、昨日のうちに電球を切れたのと
交換しておけばよかった。でもここで悔いても後の祭りだ。
 見上げると、すごく真面目な視線とぶつかった。
「・・・こういったとき、どう女性に言えばいいのか、全くの不得手なんですが」
「は、はあ」
 そりゃ得手じゃないだろうなあ。普段から国語能力に乏しいんだから、そんなおじさん想像つかん。
「綺麗ですよ、七緒さん」
 たとえ百万遍繰り返されてきた陳腐で月並みな台詞でも、そんな真面目な顔で、
デスラー総統みたいな渋い声で、そういうこと言うのは反則だ。そのせいで、
わたしおじさんになんでもされたっていいと思っちゃったじゃないか。いや今からされるんだけど。
 露わになっている胸に、おじさんの手が直接触れるのを、息を詰めてじっと見る。
 ついさっきブラの上から触れたよりもずっと慎重な手つきで、大きな掌で包むように。
 思わずため息が漏れた。そのため息に反応して、おじさんの手がびくっと動く。どうしてこう
さっきっから、まるで立場が正反対じゃないか。
「も、もしかして痛かったですか?」
「ううん、平気。そうじゃなくって」
 おじさんの手があったかくって気持ちいい。
 素直にそういうと、おじさんは照れと安堵が複雑に入り混じったような顔をした。
「じゃあ先・・・進めますよ」
「はいどうぞ」
 いちいちこれからこうやって応答しながら進むんだろうか・・・?
 それはちょっと問題だなあと下らないことを考えていたわたしの頭が思考を途切れさせる。
 おじさんのあったかい掌が、ゆっくりと、少し冷えてしまった肌の上を撫でていく。
 その微細な動きに気を取られて、考えが纏まらない。
 大事に慈しむように触られて、なんだかむずむずとくすぐったいようなもどかしいような。
 決して全然、不快とかじゃない。不思議な気持ち。


牛歩の歩みで続きます。

519 :名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 23:05:52 ID:e4JR1kOw
すげー楽しいです!

520 :名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 23:58:39 ID:6ZNGf4LJ
>517
>「・・・こういったとき、どう女性に言えばいいのか、全くの不得手なんですが」 とか
>「じゃあ先・・・進めますよ」
なんて正直で生真面目なおじさんは、この先のそーゆー時にどんなふうになるんだろう?と
興味深々です。これからも楽しみにまたーりお待ちしています。


>ラジオ番組

  ○)))) )  | ̄|_    …あほだ、自分。

興奮のあまり502の目も踊っていたようです。504さんが正しいです。
素晴らしい作品にとんだ読み違いを…申し訳ないです。
496神様、504様……ごめんなさい、ごめんなさい(テラ恥ズカシス           

>506
ログの作成おつかれさまです。ありがとうございます。


521 :名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 00:39:17 ID:bFipDQAK
ああ…やっぱりいいなあ、GHQの神様。
亀でもいい、のんびりと筆の赴くままにお進み下さい。

保管庫のアーカイブを探してきたよ。
もし良かったらこっちも
ドゾー(*・ω・)つttp://web.archive.org/web/20060413083726/http://s1.artemisweb.jp/sslibrary/girlcomic.html

522 :名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 00:39:50 ID:kMDond4w
ブラも外せない不器用なおじさん萌えw
牛歩の歩みで我々に焦らしプレイな職人様にも萌えw

523 :名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 14:22:18 ID:dTv5H2xo
>>521
うーん、

そういう形で利用するくらいなら、もう一度お願いしに行って、
ちゃんと保管庫に入れ直してもらった方がいいような気がする。

524 :名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 18:41:23 ID:dXGy5w9q
>>521
乙です!
別に●あるし、読みたいならこれで充分だと思う。

525 :名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 00:42:30 ID:cLr7K8Aa
お願いするにしてももう少しほとぼりが冷めてからのほうがいいんじゃ?
保管人さんに嫌がらせされるかもしれないし


526 :名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 00:45:41 ID:p4aLocYE
>>525
そうだね、少なくとも今スレの間は誰でも読み返すことができるんだし、
次スレに移る時に改めて考えてもいいかもね。

527 :名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 00:46:51 ID:eC7Mv5y4
>>523
いいじゃねーか、かてーこと言うなよ(もぎゅもぎゅ)。

マジレスすると、保管庫管理人さんが作る気がなければこのまま消えていくだけだし、
wayback知ってて自分で保管できる人はもうとっくにしてる訳で。

528 :名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 01:15:50 ID:z0la4siz
ぶっちゃけ、過去レス自分で持ってるから保管庫(゚听)イラネ 

欲しいなら専用で作りたい人が作ればいいし、
頼みたい人がいるなら勝手に頼めばいい。
保管庫の話題でスレ流すのは、もうおなかいっぱい。

529 :名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 01:31:24 ID:fT1P/kyy

ま た お ま え か !

530 :名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 07:27:28 ID:cLr7K8Aa
難民でヲチスレできたらしいので保管庫話は以降そっちで
ヒントは『せんりょう』←を漢字に変換

531 :名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 20:42:28 ID:9LsWoJGh
【自分ら】ヲチスレをヲチるスレ【自演らしいよW】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/6498/1145087005/

こんなスレまで立てて穏便に済ます気はさらさら無さそうだね。
向こうに行った書き手さんはどうしてるんだろうか…

532 :名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 14:29:27 ID:ZsbzJ36l
川原泉作品をエロくしろ!4
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1137226530/425

自演疑惑騒動の張本人の発言だが、確かに同じトリ・IDは全く無いw


533 :名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 17:36:52 ID:boeg+S0k
http://kawahara.h.fc2.com/

新たに保管庫を用意してみた。
収録はのろいペースになるけど。

534 :名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 22:11:14 ID:sSuQiK6E
おーv
これは見やすい!作品別にまとめてくれているとは。
GJ!dです>533

535 :名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 00:17:12 ID:LNjsiL0l
age

536 :名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 00:25:42 ID:j2SfybH+
前の保管庫のをそのままコピペしてあるんだね。

それは別にいいけど、アダルト不可のサーバーでやるのは止めとこう。

537 :名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 00:28:19 ID:vnpxxvS1
>>536
ちゃんとアダルト専用のとこだよ。大丈夫。

538 :名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 00:30:07 ID:vnpxxvS1
でも誰がどれを書いたかわからないのはマイナスかな?

539 :名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 02:59:39 ID:frCpspm3
>>533
ありがとうございます。読み直したい作品が多かったから嬉しい。
ひとつだけお節介を。サイトのTOPにも、検索よけをしておいた方が
いいですよ。
<META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX, NOFOLLOW">
例えば↑こういうタグを<HEAD>と</HEAD>の間に入れたりして。

詳しくはこのページを。
ttp://www.google.com/intl/ja/remove.html
二次創作は著作権的にはグレーゾーンなので、管理人さんに迷惑が
かかっては悪いですから。


スレ違いな長文を失礼しました。
以下何事もなかったかのように、作品投下や萌え話ドゾー

540 :見てるよ :2006/04/17(月) 13:38:17 ID:CPN+3oH4
【自分ら】ヲチスレをヲチるスレ【自演らしいよW】
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/6498/1145087005/


541 :応援してあげない?:2006/04/17(月) 14:54:42 ID:hOQUInTo
【自作自演】虹パロ21 ◆4ndMMyPCR【カルト】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/adultsite/1145101150/l50


542 :名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 00:04:32 ID:sQC+jcMg
だーかーらーこの流れはもう止めようよ〜!

エロについて語ろうよ〜

私はくどいようだがメガネロレンスきぼん

543 :名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 00:11:48 ID:L1cKSEJr
織人君と苑生さんのSS。苑生さんがお嫁に行く所まで補完してほすい…
作者さんもう見てらっしゃらないかな。

544 :名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 00:27:05 ID:jsPx/2FH
>>542
気にするな。あちこちのスレに投下してるマルチポストだから。
っていうか反応しないで。エロについて語りたかったら、自分でも話題振ってくださいな。

私は食欲魔人の話書いてみるって言った人のSSを楽しみにしてる。
プロポーズされるまでなんだから付き合ってたのかしら。
ここの職人さんはすごくレベル高いのでいつも楽しみじゃよ〜。読むばっかりですまんのう。


545 :名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 07:45:21 ID:WzSdpkg8
自分もメガネロレンス楽しみ。
それと何よりGHQの続きが楽しみだ!
みんな言ってるけど、まさか続き読めると思わなかったから
すごく嬉しいです。
職人様ありがとう!

546 :542:2006/04/18(火) 21:50:25 ID:sQC+jcMg
>>544
そうだね気にしちゃだめだね

私も食欲魔人の結婚前って気になる!お金が貯まったから結婚ってことは今まで何してたの?
実際幼稚園からの幼馴染の男が私にはいて、毎年初詣に行ってる。けどちゅーはおろか手も握ったことない
お互い三十路だが結婚の気配はない。状況は似てるのよね
あーいったいあの二人は付き合っていたんだろうか?

547 :名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 00:25:41 ID:lgfdBhX7
おお、リアルみすずさん登場か!?
結婚前もいわゆる「以上未満」状態だったんでしょうかね。
弘文はとーぜんのように結婚を設定していたみたいですが(w
でも、そんな感じの相手がいるのっていいですね。ほのぼの。

548 :名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 01:00:39 ID:EEkcZ7q0
つき合ってはなかったんじゃないかな?
「一番親しい異性友達」ぐらいの関係で、
どちらかと言えば、弘文→みすず。
結婚式まではちゅーもしなかったと私は睨んでるが。

弘文もみすずも「劇的な運命の出会い」があれば、
他の人と結婚していたと思うよ。
どちらかが先に結婚してしまった時、
もう片方は理不尽なほどショックを受けそうだけど。

549 :名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 01:43:36 ID:78yB+LtX
みすず達は他に相手がいなかったからなし崩しにケコーンというパターンでしょう。
幼馴染って友人以上には見れないですよ。
だからなにもない関係だったんじゃないかと思う。

550 :542:2006/04/19(水) 23:31:42 ID:USRR17yp
おおー!
私の発言が話題に昇ってるぞ
549さんの言うとおりで実際に友達以上には見れないんだよ、た周りはうるさい
何時付き合うんだとか、結婚はしないのかと
このままだと本当に相手が見つからずケコーンしてしまうんじゃないかと不安だ
けど、ヤツとはできない無理だ
みすず達はケコーンしていきなりやったんだろうか?
急に異性としてできるんだろうか?
新婚初夜エロきぼん

551 :名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 23:35:12 ID:z/xXWs+X
>>549-550
あれですかね?
実際に妹がいる男が妹萌えにならないような感じというか。
子供の頃から相手の実態とか醜い一面とかもお互い見ているから
互いに理解しあえる友人にはなれても、憧れみたいな感情は抱け
ないという感じで。

552 :名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 21:52:47 ID:cp3AeFqz
そもそも幼馴染が恋愛対象になる時ってのが分からん


553 :名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 23:30:28 ID:cp3AeFqz
すまんあげてしまった
逝ってきます

554 :名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 17:36:14 ID:ankuVpsP
実際結婚している幼馴染同士もいるんだし。

555 :名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 08:03:45 ID:Us8wvQhB
人それぞれなんですねー。
そういえば、ビルゲイツの奥さんも幼なじみだそーですね。
幼なじみが恋愛相手に変わる瞬間が、みすずと弘文みたいになしくずし的なのか、
あるいは、仁希とユーリが友達に誤解されてたシーンみたいにある日突然なのか
ちょっと気になるw

556 :名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 12:00:51 ID:RRE/y2ME
弘文は恋愛対象として見てたんじゃないのか?
みすずはそんなこと考えてもいなかった、って描写があった気がする。

557 :名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 12:31:19 ID:b4vNfBjW
みすずさんはそーゆーのにニブそうだし、
まさかあのアホの弘文と、なんて先入観持ってたっぽいしな。

てゆーか川原作品の女性陣は総じて鈍感ですな。
そして乙女な恋心を抱く男性陣w

558 :名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 22:36:33 ID:baQRXgJw
きっとこの二人の初キスは梅干しおにぎり味だ、と勝手に思っていたよ…orz

559 :名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 03:42:51 ID:D+fzjZ8l
>558
ソレイイ!

560 :志貴×七緒 :2006/04/24(月) 00:17:59 ID:kQwVaYIN
ラストは書けましたが濡れ場が全く進みません。
川原作品は本当にエロが難しい・・・先達の皆さんに脱帽です。


 優しく胸を撫でながら、もう片っ方のおじさんの手がわたしの背中に回されている。もう
わたしの全部その腕に凭れかけてしまいたい。
 そうこう思っていると、おじさんはふわふわした気分のわたしがビックリ仰天するような行動に
出た。唐突にわたしの首根っこの辺りに顔を埋めたのだ。
「わっ」
 慌てて叫んでしまった。するとおじさんは顔を上げて、不安そうにする・・・ので、
大丈夫だと何度も頷いてみせる。と、またしても思いもよらないことが。
 また、キスを。
 今度はさっき済ませた初めての奴よりも長かった。なので、わたしはこういう時の一般女性の
作法として目を閉じて、触れ合った唇の感触を確かめる。何でだろうか、体の一箇所が
くっ付き合っているだけの、ハリウッド映画の恋人たちのような大胆で情熱的なキスでもないのに
やたらドキドキする。そんなわたしの心拍数を更に
跳ね上げるように、胸を触ったおじさんの手が、慎ましい膨らみを撫で回し、ついに
先端の部分に掠めるように指先が触れた。思わず体が反応する。な、なんだ?
 今までのふんわりとした感覚とは違った、異質の刺激だった。
 戸惑うわたしをそのままに、おじさんの唇は耳元から首筋へと移っていた。肌をくすぐり、
まさぐる感触と、撫でるのを止めて揉むような手つきに変わったことに、
わたしは混乱する。お空を能天気に漂っていた風船が、今やゴーカートに押し込まれて
予想外のスピードにブンブン振り回されているような。
 濡れた感触が肌を伝うに、わたしの体が再びビクっとした。
「おっ、おおおじさん!」
 堪らず声を上げる。 
「は、はい?」
 おじさんもまたビックリしている。いやそんな顔をするのはわたしの方ですって!
「いっ、今、なにしたの?」
「なにって・・・その・・・普通に・・・」
 語尾をちっちゃくさせながら、愛撫などを、と、仰られた。

561 :志貴×七緒 :2006/04/24(月) 00:21:33 ID:kQwVaYIN
「な・・・舐めなきゃ駄目?」
 ちょっとだけ時間の空白があってから、七緒さん・・・と、おじさんが言った。
「こういうとき、こういう風に触れ合うのは、好きな人相手ならば当たり前のことなんですよ」
 ・・・そーなんですか?とてもとっても恥ずかしいのですが。
「それとも・・・」
 おじさんが言いよどむ。
「もし、僕にそうされるのがイヤだと七緒さんが言うのなら・・・」
 そんな顔して言わないでくれ!おじさんの申し訳なさそうな顔というのは、元が
内に引きこもりがちな人であるだけに本当に所在無げな途方に暮れた様子を漂わせ、
お陰でこっちのほうが居た堪れなくなる。
 そしてそれも全部わたしに対する気遣いであるだろうだけに、余計に、尚更。
 ええい、ままよっ!いい加減覚悟を決めろ!初心者だからって甘えるな!
 心の中で自分にぴしゃんと気合の平手を一発かます。
「・・・ヤじゃない」
「え?」
「ちょっと予想外の出来事に驚いただけだから!だから平気だと、思う、から」
 続きを。
 流石にそれは自分では言いあぐねて、縋るように見上げて、ただ一回こくりと頷いてみせる。
 おじさんはそれで全部を分かってくれたようで、落ち着かせるようにわたしの髪を撫でてから、
ちゅっと軽い音を立てて鎖骨の辺りにキスをした。うう、くすぐったい。恥ずかしいのが
くすぐったい。
 それと、わたしに覆いかぶさるような体勢でいるおじさんの体がわたしの裸の皮膚に触れて
掠めて妙にゾクっとする。わたしの体の脇、シーツの上に片腕をついて最小限しかわたしへ
負担をかけないようにしてくれているけど、それでも圧し掛かる重みがあって、それがまた
いやに心理面での圧迫感といいますかまざまざと存在を感じさせるといいますか。



のたくりつつ進みます。

562 :名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 15:52:09 ID:X7La3Tvc
ぬおおー、いつの間に続きが!
ディープキスはしないのに、愛撫はするおじさん萌え。

563 :名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 21:25:11 ID:NPrexskV
う〜ん、七緒ちゃん、初めてなのはわかるけど
いちいち「ちょっと」で中断が・・・多すぎるのでは('A`)

志貴さん、優しすぎるのはわかるが読んでるこっちの身にもなってくれい!
処女の「ちょっと」にいちいち構ってたら、朝になるぞw
そろそろ「泣いてもやめませんから」が発動して欲しいなあ。
ガンガレ!志貴さん!読者は期待している!

564 :名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 21:33:59 ID:mxNlaCYM
GHQの神様GJ!!

個人的には、後ずさる志貴さんに積極性を発揮する七緒ちゃんキボン。
「……もっと…」と真っ赤な顔の七緒ちゃんに言われて、とうとう
ストッパー焼き切れる志貴さんとか……ハァハァ

565 :名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 22:35:47 ID:awHmBR9a
でもこのくらい焦らされるのも快感になってる自分。
半ば諦めてたのに再開してもらえてホント嬉しかったから
あんまりすぐ進展して終わってしまうのがもったいないw

読み手側の希望としては色々あるだろうけど、
職人様の思うような展開で書いてもらえるのが一番だと思いますよ〜。
続きもお待ちしています。

566 :564:2006/04/25(火) 00:12:07 ID:pgYw7Yfc
>>565さん、その通りですね。
反省……orz

>>560さん、余計な事言ってごめんなさい。
萌えの赴くままに書いて下さい。ゆっくりでも待ちますので。

567 :志貴×七緒 :2006/04/25(火) 00:34:47 ID:MnDoqke9
>>566
いえいえそんなことはないです。

皆さんの仰るとおり、二人の進まなさっぷりにはこちらも歯噛みしています。
もっとこう、ガツンと行けや志貴さんよ!今日びの中学生、初体験同士だってもうちょっと
積極的だ!・・・と突っ込んでいるんですが何故か。全く。
ドギツいエロのほうがまだ書き易いという不退転の状況に陥っております。不思議不思議。


 これが男と女の生の触れ合いというものか。
 と、一人で絶賛緊張中のわたしをよそに、おじさんの唇が胸元の辺りをつぅっと下って。
「ひゃっ!」
 へ、変な声が出るのも当たり前だ!だって今おじさんってば・・・今!
 口に出すのも到底アレだが、何と言いますか、わたしの慎ましやかな膨らみと呼ぶのも
おこがましいうちの片方の、その、あの。
「んっ!」
 もっかいおじさんの舌が擦るように舐めて、わたしは咄嗟に声ごと唇を噛んだ。
 体が、背中が震える。
 そんなわたしを宥めるように、おじさんの手がわたしの髪を梳き、指先が頬をくすぐった。
 体の一部が生温かい感触に包まれるという、味わったことのない刺激。微かに濡れた
舌の音も聞こえ、その響きにわたしの耳から爪先までがかあっと一気に熱を帯びた。
 もう頭の中は真っ白だ。反対に顔色のほうは茹蛸みたいになっているのに、
胸から伝わる感覚ばかりが鮮明で、それが自分でも訳の分からない感覚なものだから
千々に乱れる感情を持て余して心底イヤで恥ずかしさに消えたくなる。
 それなのにおじさんの手が優しくて、その手に頬擦りしたくなるのだ。
 鼻に掛かったような小さく甘えた声を必死になって押さえ込み、ただ与えられる全てを
甘受する。つい瞼をギュッと閉じてしまって、それがまた全身の触覚をかえって
敏感なものにしているのに、わたしを混乱の真っ只中に追い落としている舌先や
肌を擦るおじさんの体のひとつひとつに過剰なほど反応して、
そんな些細なことにも気がつかないでいた。

568 :志貴×七緒 :2006/04/25(火) 00:36:17 ID:MnDoqke9
 やがておじさんの口がわたしの胸からやっと離れて、緊張と混乱から開放されたわたしは
全身からくったりと力が抜けたてしまった。
 テスト勉強を徹夜でこなしたときより重い疲労感。多分心身ともに
あまりにも張り詰めてたせいだろう。
 でもこれでやっと一息できるかも、と、思ったら、お腹の辺りを掌が滑るように撫でて、
臍の横を通って・・・パジャマの下に、掛かった。
 とうとうきたか。
 そりゃ一回ごとに休憩取るとか馬鹿なことするわけないもんな。
 これもさっきみたいにわたしが脱ぐべきかなとぼやけた頭で曖昧に思ってたら、
「七緒さん、少し腰を・・・浮かして下さい」
 穏やかなおじさんの声だった。
 も少し焦ってるんじゃないかとなんとなく思ってたのに、こっちの勝手な思い込みだったらしい。
 おじさんのくせに生意気な。
 勿論謂れのない謗りだ。大体これは自分から望んだことのくせに。
 でもインドア派で知的労働ばっかしかしないくせに、こんなところで
とても男の人なんだと感じるとは、なんだかとても理不尽に感じた。
 それは、未経験の行為に翻弄されて怯える自分に対する不甲斐なさが噛んだ部分も
あって、そんな自分をみっともなく曝け出していることの恥ずかしさも含んだんだろうけども。
 今の、色んな感情がぐっちゃぐちゃになってしまっていたわたしには、そんな正論は通用しない。
 大人しくおじさんの言葉に従ってお尻をシーツから持ち上げようとして、いきなりガバっと
相手の不意を付いてわたしはおじさんに抱きついた。



一体どこに転がっていくのやら。

569 :名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 00:57:11 ID:fVEPBN6i
ど…どこへなりとお好きな方へ…(感涙)。

570 :名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 08:35:14 ID:Bo+cnCDn
お互いに自分のことよりも相手に気を使わせまいとするあたり、
あの二人だなぁ〜と思いましたw

いざその時(?)のおじさんがどーなっていくのか、
また七緒さんがどんな反応するのか楽しみです。
萌えころがりつつゆっくりお待ちしております。


571 :名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 19:18:56 ID:zTj0sT9M
GHQいつのまにか続きキターー!
はやく続きがみたいです

572 :名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 20:52:54 ID:iCUI4IK0
GHQの神様の途中で申し訳ないのですが、保守がてら投下させてください。

>119-123、>130-138の斎木夫妻続きです。
和音さん受胎の時は仲良くさせてみたかったんでついww
まぁ、仲いいって言ってもこの二人なんでアレですが……。 orz

573 :斎木夫妻その後 1:2006/05/05(金) 20:55:23 ID:iCUI4IK0

>119-123、>130-138続き



さて、正月2日目の斎木家も、それはそれは忙しかった。
元旦に遠慮していた分家の親戚筋や下位の家来筋、会社の取引先関係の人々が2日目を狙って挨拶に来るのだ。
総一郎さんはにっこりと、昨日までとは違う心からの笑顔で機嫌よくもてなして、
おキヨさんはそれを見てほっと胸を撫で下ろし、やっぱり私の判断に誤りはなかった!と張り切って仕事に精を出した。
つまり、常に緊張感に溢れていた斎木家に、真の平和が訪れたのだな。

しかし、早朝の高柳の年始に結局間に合わなかった迪子さんは、実は静かに怒っていた。
おキヨさんが万事心得顔なのが癪に障った。
総一郎さんがあからさまに機嫌がいいのも癇に障った。
身体の奥に残る鈍い痛みがまたその怒りを増長した。
昨晩のことを思い出すたびに自然に顔が赤らむ自分が悔しくてたまらなかった。
総一郎さんとおキヨさんがそーゆー自分の心情に気付かないのも腹立たしかった。
つまり、お育ちがいいのであからさまに表には出さなかったが、ひじょーに不機嫌だったのだ。

いつも寝室にしていた和室には、おキヨさんがさらに荷物を積み上げていた。
普段用の着物や下着類は2階の寝室のクローゼットにあらかた移されていた。
迪子さんは物置のようになった部屋で懐剣を探した。今日は絶対に許すものですか、と思っている。
時々、昨晩のことをいろいろ思い出して、探す手がちょっと止まって赤面したりして、迪子さんてば可愛いのだ。
探せど探せど懐剣は見つからない。迪子さんは何か思いついて夫婦の寝室に戻る。
サイドボードの引出しを開けると、果物ナイフが入っていた。迪子さんは、今夜は果物ナイフを懐剣代わりにするつもりでいる。
刃を懐紙で包んで枕元にしのばせて、安心したような淋しいような気持ちで、迪子さんは息をついた。

迪子さんが入浴しようと夜着を出したところへ総一郎さんが入ってくる、夫婦の寝室だから当り前だ。
寝室であれこれしている迪子さんを、何も言わずに見ている。
総一郎さんは、迪子さんが今晩も寝室で休むことが本当に嬉しいのである。
しかし一方で迪子さんの不機嫌さも感じている。だから賢明な総一郎さんは話し掛けないのだ。
不機嫌なのも当然だろう、拒み続けていたものを昨日無理やり奪ったのだから、と大人の余裕で考えているのだ。
迪子さんが羽織に包んだ着替えを持って、つんとして寝室を出る。
一方、総一郎さんも着替えを準備して彼の浴室へ向かった。斎木家には浴室が4つあるのだ。

迪子さんが清潔な肌をぴかぴかさせて寝室へ戻ると、窓際のテーブルで総一郎さんが年賀状を読んでいた。
初めて見るくつろいだパジャマとガウン姿に、迪子さんは慌てて目をそらす。
自然に顔が火照るのが、身体さえも自分を裏切っているような気がして悔しくてならない。
迪子さんは認めないだろーが、ガウン姿でゆったりと足を組んでいる総一郎さんはカッコ良かった。
ちょっと笑って「いいお湯だった?」と聞く声も、いつもよりもやさしくて素敵だ。
そんな訳で、迪子さんは総一郎さんをなるべく見ないようにした。
……見ると拒む気がどっかに飛んで行ってしまいそーだったしな。

よくよく考えると、迪子さんが総一郎さんを拒む理由はもうどこにもないのだ。
迪子さんも日中何度かそこに考えが行き着いた。しかし、だ。
初体験の乙女の純情を踏みにじられた気持ちとか、ただの言い間違いを大層なこととして拘っていた今までの気持ちとかが、
本当は好きなんだけど可愛さ余って憎さ百倍、みたいに素直になれなくなったわけだな。
迪子さんは、実は自分がそーとーの意地っ張りだとゆーことに気付いていない。
とにかく、決心が鈍りそーだったので総一郎さんを見ないで、質問も無視して自分のベッドへ向かった。


574 :斎木夫妻その後 2:2006/05/05(金) 20:55:57 ID:iCUI4IK0

総一郎さんは今までと違ってちょっぴり余裕がある。何しろ昨晩の実績があるからな。
だから詰問したり追いすがったりしないで再び静かに年賀状に目を落とした。
迪子さんにはこれも気にくわない。
嫌味のひとつも言われればぴしゃりと言葉を返すことも出来るが、それもないのでは大人の余裕を見せ付けられているようで悔しい。
だからといってこちらから話し掛けるのはおもねっているようで出来ない。
内心の苛立ちを隠しながら表面は静かに上品にベッドにもぐりこんだ。
ベッドに入ってまた腹を立てる。こんなにふわふわ揺れるところでは眠れないわ!

一方、総一郎さんはちょいと迷っていた。今晩も迪子さんと身体を合わせたい気持ちは山々である。
しかし、昨晩はいくらか素直な風情だった迪子さんは今日は明らかに不機嫌である。
だが、その不機嫌も迫ればあるいは機嫌が直るものなのか、それとももっと機嫌を損ねるのか検討がつかない。
分厚い束になった年賀状を揃えて箱に入れて、立ち上がると部屋の電気を消した。足元につく常備灯を頼りにベッドへ歩いて……。

一瞬迷った後に奥のベッドの、迪子さんの掛け布団をそっとはがした。
息を飲んで肩に力が入ったのが気配で分かった総一郎さんは、ひとつ深呼吸をした。
迪子さんは息をひそめて枕の下の果物ナイフを探る。
迪子さんの肩に手がかかった瞬間、張り詰めた声で「さわらないで」。
総一郎さんが枕元のスタンドの電気をつけた。

静かに半身を起こした迪子さんが、果物ナイフを喉元に突きつけた。
総一郎さんは、突きつけているのが懐剣ではなくて果物ナイフだということに驚いている。
少しばかり情けなくなったが、明らかに前回懐剣を突きつけた時とは違う顔に思わず見とれてしまう。
前回のような気迫もないし、顔は赤くて震えているし、何より果物ナイフである。
おそらく総一郎さんが強く迫ったら、あっさりと陥落しそうな風情なのだ。
迪子さんも戸惑っている。こーゆー時は視線を外さないのが大事なのに、総一郎さんの顔をまともに見ることが出来ないのだ。
それでも我慢して睨むつもりが、少し驚いたような作らない表情を見ると自然に顔が赤くなった。
総一郎さんは少し迪子さんが可哀想になって、それから果物ナイフが滑稽でもあったので肩から手を離した。
「今日は何もしないよ。あなたも疲れただろうから。それは危ないから仕舞っておきなさい」

自分のベッドにもぐりこんだ総一郎さんを見て、迪子さんはようやくサイドテーブルに果物ナイフを仕舞い、
それから再び揺れるベッドにもぐりこんで、何故か分からないけれど淋しくなって涙をひとつこぼした。
お互いがお互いの息遣いを聞いて、眠れない寝返りの気配を感じて、斎木家の正月2日目の夜は更けて行くのだ。


さて、ここから斎木夫妻はお互いに動けなくなってしまった。
迪子さんは拒むのがもう当り前になってしまって、今更素直になるとゆーことが出来ない。
総一郎さんは形だけでも拒んでいる迪子さんが可哀想で、もう一歩を押すことがなかなか出来ない。
更には総一郎さんの仕事が忙しくて毎日の帰りが遅い。
それでも総一郎さんが果物ナイフを隠して一度、迪子さんが比較的おとなしめに拒んだところを一度、
と言う風に月に一度くらいは、なんとか折りを見て隙を見て……、と季節が進んでいった。
月に一度くらいだと迪子さんの身体もまだこなれない。
毎回処女のよーに抗うところを、じんわりゆっくりなだめすかしつつ総一郎さんがやさしくほぐしてやるのだ。
こんなことを繰り返すうちに、総一郎さんはちょっと疲れてしまっていた。まぁ、無理もないよな。

迪子さんも困っていた。肩を抱かれたら素直に身をもたれさせればいーんだけど、それが出来ない人なんだよな迪子さんは。
日中は反省して今度は素直になろうと思ったりもするんだけど、そーゆー気持ちの時は総一郎さんが接待だとかで遅かったり。
次に総一郎さんが迫ろうとすると気持ちが硬化していたり……。

575 :斎木夫妻その後 3:2006/05/05(金) 20:57:01 ID:iCUI4IK0

その年は暑くなるのがいつもよりも早くて、まだ5月の下旬だと言うのに立葵が少しづつ伸びだしている。
日曜日。ふたりは珍しく言い合いもせず庭を散歩している。もちろんおキヨさんの差し金だ。
迪子さんが口を開く。
「今年は早く開きますわね」
「うん、何が?」
「葵の花が。わたくし葵が好きなんですの」
「ほー」
そーいやこの人は葵の上みたいな人ではあるよな、と総一郎さんは口には出さずに思った。
葵の上っちゅーのは光源氏の正妻で、美人なんだけど素直とは対極にいるよーな人で、ついに源氏に打ち解けたと思ったら
子どもを産んですぐに物の怪に襲われて死んでしまう気の毒な人だ。
そーなる前に本当の夫婦になれるだろーかと、総一郎さんは弱気なことを考えている。

「それにしても意外だ、あなたが葵の花を好きだなんて」
「……ええ、あのひらひらふわふわして可憐なところが、自分にはなくて憧れますわ」
「でも気強く立っているところはあなたに似ていなくもない」
迪子さんが総一郎さんを見上げて少し笑った。
珍しいことだと思いながら総一郎さんもにっこりと笑い返して、ひょっとして今晩はいけるかな? と考えている。

斎木家の庭は広い。東屋あたりに木が沢山植わっているところは、ちょっとした雑木林のようだ。
「ちょっと休みましょうか」総一郎さんが東屋の椅子に腰を下ろすと、迪子さんも素直に隣の椅子に座る。
膝に置いた白い手を総一郎さんが握りしめる。少し身体を硬くはしたが手を放す様子はない……。
手が汗ばんできたところへ、ちょうど気持ちのよい風が木々を揺らして抜けていった。
「ああ、いい風……」
迪子さんが目を閉じてうっとりと顔を上げる。総一郎さんはその顔をうっとりと眺める。
白い額、すっと通った鼻筋、切れ長で睫の濃い目、形の良い眉。迪子さんは美人である。
誘われるように総一郎さんの手が白い頬に伸びて、迪子さんがまぶしそうに瞼を上げるとはにかんでうつむいてしまった。
総一郎さんがそっと顎を持ち上げる。
目が合ったところでゆっくり唇を重ねると、迪子さんは再び目を閉じて素直に唇を預けた。

総一郎さんのやる気と、迪子さんのめったにない素直さが重なった、奇跡のよーな一瞬である。
このふたり、結ばれて5ヶ月にもなる夫妻なのだが(しかし身体を合わせたのは片手にも満たない)、
まるで付き合い始めた恋人同士のよーにぎこちない。ま、そこがいーのだなきっと。


今日は素直にならなければ、と珍しく思った迪子さんは果物ナイフをサイドボードの引出しに戻した。
夕暮れの薄暗い室内で、迪子さんは先程の口づけを思い出してひとり赤面する。
口づけを交わした事も何度かあったのだけれど、あんなにやさしくて清々しい口づけは初めてだと思った。
今までどうしてこんなに意地を張って拒み続けてきたのだろう?
もう拒むのはやめましょう、と迪子さんは決意する。


576 :斎木夫妻その後 4:2006/05/05(金) 20:57:48 ID:iCUI4IK0

風呂上りの総一郎さんがいそいそと廊下を歩いている。そりゃもー期待で胸ははちきれそうだ。
寝室へ戻ると、迪子さんは窓を開けて、窓際のテーブルで静かに本を読んでいた。
「窓、開けていたの?」
「ええ、気持ちのいい晩ですもの」
「本当だ……」
レースのカーテンを翻し、香りのいい初夏の夜風が吹き込んだ。
迪子さんは撫子柄の浴衣を夜着にしてはきちんと襟元を合わせて着て、気持ちよさそうに窓の方に顔を向ける。
後ろでひとつに束ねた癖のない髪が風になぶられて揺れた。
湯上りの清潔な肌、初夏の香り、無防備な表情に見とれて、総一郎さんは思わず声をあげた。
「迪子、きれいだ……」
いつもなら表情を強張らせてうつむく迪子さんが、今日はちょっと小首をかしげて恥ずかしそうに微笑んだ。

……可愛い。この人はこんなに可愛いひとだったか?
どちらかといえば冷たい美人系だとばかり思っていた迪子さんが微笑むと、化粧を落としたせいもあるのか、
冷たい空気の中で梅の花がほころぶような可憐さがあって、初めて見る表情にドキドキしてしまう。
総一郎さんが迪子さんの手から本を取り上げてテーブルに伏せた……。
迪子さんの白い手が、総一郎さんの少し日に焼けた大きな手に包まれて、それから指と指が絡み合った。
立ったまま覆いかぶさるように唇を重ねている姿を隠すように、レースのカーテンがひるがえる。
迪子さんが唇の端から「あぁ……」とため息のような声を漏らして、総一郎さんの腕が迪子さんの背中に伸びた。

中腰で立ったままの総一郎さんにぎゅーっと抱きしめられた迪子さんは、ああいつもこうやって力を抜けばよかったんだわ、と
今更ながら気がついた。
そうすると、瞼や頬や額に受ける口づけがまるで春の雨のよーに温かい。
拒んだり緊張したり強張ってばかりでは、やっぱり迪子さんも疲れてしまうんだろーな。
自分を抱き締める身体は熱くて力強くて、迪子さんは初めてその情熱に流されたいと思った。
そいで小さな声で「総一郎さま、窓……」と言ってみた。迪子さんにとってはものすごい画期的な発言だ。

総一郎さんはちょっとばかしうろたえて、でもそこは百戦錬磨の企業人なので動揺を押し隠しつつ窓枠を閉めた。
カエルの声とか風の音とか、全てがやんでしんとした室内。
迪子さんが椅子から立ち上がろうとするのを制して、総一郎さんが迪子さんの前で立ち膝になった。
そのまま大きな両手で迪子さんの頭を覆うように包み込むと、再び唇を重ねた。
何度も何度も離してはまた合わせる。
総一郎さんの左手は迪子さんの耳の後ろから髪の地肌をまさぐり、もう片方の手は耳朶をなぞりうなじをさすって胸元へ降りた。
襟元から手を差し入れようか迷うように行き来して、やがてそれを諦めて浴衣のさらさらした肌触りの上から胸の形をなぞる。
迪子さんが小さく喘いで、総一郎さんは唇を離して迪子さんを見つめる。
目じりが紅く染まってうるんだ瞳で見つめ返す目つきがあまりにも嫋々として可憐だったので、
ぐいと腰を引き寄せて噛み付くような口づけを落とした。


577 :斎木夫妻その後 5:2006/05/05(金) 20:58:40 ID:iCUI4IK0

いつしか広くもない椅子の上でふたりは折り重なるように絡み合っていた。
我に返った迪子さんが裾の乱れを気にしながら斜めに身をよじって、消え入りそうな声で
「あの、ここではちょっと……」と目を伏せる。
総一郎さんが慌てて身体を離す。指を絡んで立たせると、迪子さんはするっと総一郎さんの脇をすり抜けてベッドの脇に立った。
窓に背を向けて、うつむいて伊達締めをほどこうとしているところを、総一郎さんが後ろから抱き締めた。
「それは僕が……」
後ろに束ねた髪の毛を前にどかしてうなじに唇を落としながら、総一郎さんは迪子さんのほそい腰に腕をまわす。
片手を胸元に差し入れると、迪子さんが膝を折って片手をベッドに付いた。
総一郎さんも一緒にベッドに倒れこむと、ベッドが大きく揺れて、迪子さんがおかしそうに小さな笑い声を上げた。
「もう揺れは怖くないの?」
「ええ、だってもう5ヶ月以上もベッドで休んでいるんですもの」
「最初のあなたはこの揺れを怖がって……」
「いや……、変なことを覚えていらっしゃる」
「とても可愛らしかった」
後ろから身体を抱き締められている迪子さんの耳が赤くなって、総一郎さんはそこに引き寄せられるように吸い付いて甘く噛んだ。

耳の奥に響く淫らな水音に迪子さんの身体が熱くなった。
再び胸元に差し入れられた手が肌襦袢をまさぐって、素肌に達する。
もう片方の手が器用に伊達締めをほどいて、背後から両の手が形よい乳房をやわらかく掴む。
総一郎さんの大きな手には少したよりないほどの乳房。
触るか触らないかのところで手のひらで撫でると、既につんと上を向いた乳首が手のひらを甘くくすぐった。
迪子さんがシーツに額を押し当てて切なそうに身をよじって、シーツの隙間からくぐもった声が漏れた。
「迪子……」
総一郎さんが乳房をやわやわと揉みながら耳元で囁いている。
幾度か偶然みたいに乳首に触れてまたじらすように肌を撫ぜる……、迪子さんが苦しそうにシーツから顔を上げて大きく息をついた。

迪子さんの大きくはだけた襟元を背中に抜いて浴衣を下ろすと、ほそい腕を袖から抜いた。
それからもどかしそうに自分のパジャマを脱ぎ捨てた。
白くなめらかな背中を浅黒い胸が包み込むと、隔てる物がなくなった肌と肌は密着して、総一郎さんの熱い鼓動を伝えている。
迪子さんが再びシーツに顔を押し当てたのは、手を離していた総一郎さんが乳房をまたやさしく掴んだからで……。
ゆびがそっと反応を確かめるように乳首をやさしく嬲る。
総一郎さんは少し上半身を離してなめらかに光る肌を眺めて、喘いでいる背中を甘く噛んで片手で肌を撫で下ろした。

白く喘ぐ背中、舌に吸い付くような滑らかな肌、乳首を嬲るとシーツに押し当てた喉からもれるほそい声。
総一郎さんは夢中になってほそい身体にのしかかるように、ゆびと舌と歯、身体全体で考え付く全ての愛撫をささげる……。
邪魔なもののように中途半端に残っていた浴衣とお腰を一緒に剥ぎ取ると、迪子さんの全身があらわになった。
息が苦しくなった迪子さんは再びシーツから顔を上げて喘ぐように呼吸している。


578 :斎木夫妻その後 6:2006/05/05(金) 20:59:25 ID:iCUI4IK0

「声が聞きたい」
総一郎さんがすかさず耳朶を噛みながら囁く。「迪子の声が聞きたい……」
迪子さんは赤い顔でかぶりを振ったが、ゆびが強く乳首を捕らえるとその甘い刺激に身を仰け反らせた。
「ね……? 迪子」
ゆびが両の乳首をとらえて、強くやさしくリズミカルに跳ねる。身体の奥に直接響く官能に迪子さんの唇が甘く震えた。

後ろから熱い身体を密着されて羽交いにされ、両腕の自由を奪われて与えられる愛撫。
包まれている安心感と奇妙な屈辱感がないまぜになって迪子さんを襲う。
やがて迪子さんは総一郎さんが与える快感に屈して、いつしか可憐な声をあげている。
「すごくかわいい……」
耳元から注ぎ込まれる言葉が熱くて、恥ずかしいのに声が止まらない……。迪子さんの髪がシーツの上でうねった。

片手がわき腹をなぞって下りると、薄い茂みを分けて奥へゆびが差し入れられる。
あ、こんなに……。
そこはすでに潤みで溢れて、内股まで熱く溶けていた。
総一郎さんは思わず息を飲んで、嬉しさで感動すら覚えた。
ため息と一緒に「すごい」とつぶやくと、迪子さんが恥ずかしそうに身を縮めて首を振る。
ゆびを少し動かすだけで、まだ中に飲み込まれてもいないのにひたひたと水音がして、腕の中で白い身体が跳ねた。

総一郎さんが身体を離すと迪子さんの肩を押さえて上向きにした。
弛緩した四肢、既に胸元まで紅く染まった肌、痛々しいほどにつんと尖った乳首、潤んでとろけそうに見上げる目元。
「……離さないで、総一郎さま」
体を離されて淋しい、もっと密着していたいと思った。苦痛でも快感でも、この方の愛撫なら、もっと……。
白い腕が伸びて、ぎこちなく総一郎さんの腕をつかむ。
その腕を掴んでゆびを絡むとシーツに押さえつけて、もう片方の手が足の間から探りを入れた。
濡れに濡れたそこは大した抵抗もなくゆびをするりと飲み込んで、迪子さんがまぶしそうに顔をゆがめて身体を震わせる。
身体の中を行き来する刺激に思わず声を上げて、それから迪子さんは顔を見られていることに気付いて身体を硬くした。

「いや、ご覧にならないで……」
「こんなに、淫らなあなたを見るのは初めてだ……」
その言葉を聞いた瞬間、迪子さんの身体の奥がさらにさらに熱くなった。
小さな蕾を探し当てた親指がやさしく揺れて、いや、と言おうとした口が快感に負けてまた高い声を上げる。
下肢がひくひくと震えて、紅潮した身体の絶頂が近いことを知ると、総一郎さんはゆっくりと乳首を口に含み、ゆびの動きを深くした。
「ぁ…ぁああぁあ……!」
背中を反らせ、白い顎を見せて迪子さんの身体が達すると、総一郎さんは身体を離して自分の衣服を全て脱ぎ捨てた。


びくんびくんと全身が大きく波打って、ぎゅっとつぶった瞼から涙を流しながら、迪子さんが口を薄く開いて喘いでいる。
肩を抱き寄せると、物憂げに抗って「総一郎さま、わたくし、もう……」と言いさしてくたりと力を抜く。
構わずうなじから胸元まで唇を這わせると小さく身体を震わせて「もう、だめ……」と身をよじった。
「まだだ迪子」
ダメと言われて引き下がれる状態じゃないし、総一郎さんも必死だ。
くたりと投げ出した下肢を抱き上げて一気に貫くと、悲鳴のような声が上がった。
まだ中が熱くてうごめいている……。
誘われるように浅く突くと迪子さんが声を上げる。
「総一郎さま……!」
迪子さんが、何度も名前を読んで涙を浮かべながら腕を伸ばして首へ絡める。


579 :斎木夫妻その後 7:2006/05/05(金) 21:00:11 ID:iCUI4IK0

身体を合わせているのに、合わせているその皮膚一枚さえも邪魔でもどかしい……。
総一郎さんの顎から汗がしたたって白い肌に落ちた。
もっと、もっと重なりたい。もっと、もっと強く。
迪子さんの力の抜けた足を抱き上げて両肩に乗せた。
白いふくらはぎに歯を立てる。
距離が離れて、迪子さんの両手が行き場を失った。
深く身体を沈めると、屈辱的な体勢に迪子さんは目もくらむ思いがした。
が、それも一瞬のことで……。

「あ、ああ! そ、いちろさま! いやぁっ!」
今まで味わったことのない感覚。愉悦と呼ぶにはあまりにも強烈で鮮烈で、迪子さんは文字通り悲鳴を上げた。
抗おうにも身体は深く折り重なって自由が利かず、強く突かれると苦痛にも近い感覚が身体を支配する。

眉根を寄せて堪えている表情を見て、総一郎さんは動きを止め、やがてゆるやかに揺すり始めた。
最奥で波打つように何度も身体を揺さぶられると、愉悦の波が大きく襲ってきて、迪子さんの声は甘く色付いた。
絡み合った指が汗ですべる。その手をさらににぎり返しながら、総一郎さんはたまらず強く腰を打ちつけた。
十分に熱くなった身体はその動きに堪え、やがて自分の快感にすり替える。

今までにない、甘く切ない声で乱れる迪子さんに、総一郎さんの理性のたがが外れた。
強く打ちつけながらかすれた声で名前を呼んだ、何度も何度も。
ぎゅっと閉じた瞼から涙が零れ落ちたが、名前を呼ばれた迪子さんは必死で瞼を上げて総一郎さんを見つめ返す。

やがて迪子さんの顔が涙を流したままゆがんで、切れ切れの声を上げた。
がくがくと全身が震え、絡んだ指先に力が入る。
既に限界が近い総一郎さんは、迪子さんの、暖かく強くうごめく体内に欲望を解き放った。


「総一郎さま……」
まだ涙の跡が残る顔で迪子さんが両手を伸ばして総一郎さんの頬を包む。
総一郎さんも横たわった迪子さんの裸の腰にやさしく腕をまわした。

乱れたシーツの上で、ふたりは黙ったまましばらく見つめ合った。
先程の愛撫の余韻で艶めいた迪子さんの顔色を総一郎さんは吸い込まれそうな思いで見つめて、
それから再び抱き寄せると、やさしく唇を重ねた。
迪子さんの両手が首に絡んで、ふたりの身体は密着して離れない。

あ……、何だかまた身体が……。
総一郎さんの身体がまた熱く反応して、迪子さんがそれに気付くと顔を赤らめて身体を離そうとする。
「いやだ、離さない……」
「だって、総一郎さま」
迪子さんを強く抱き締めると、総一郎さんはにっこり微笑んで囁いた。
「今夜は、今まで我慢していた分を取り戻す」
「まぁ……」
迪子さんが顔を真っ赤にして抗おうとする。
「だって、わたくし、もういけませんわ、……あぁぁ、だ…め……」
既に唇は胸元を這って、迪子さんは諦めたように甘い声を吐息と共に囁いた「いじわるね……」。
「今の僕と、今までのあなたと、どっちがいじわるだと思う?」
笑みを含んで顔を覗き込んだ総一郎さんに、迪子さんは再び顔を赤らめると、何度目か分からない甘い快楽の渦に身を任せた。




おしまい。

580 :名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 21:07:15 ID:iCUI4IK0
産後、迪子さんは能面になるわけですし実際はこんな風ではなかったでしょうが、
私の勝手な妄想でした。
お付き合いいただいてありがとうございました。

581 :名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 22:34:34 ID:3MAM68bP
総一郎様、大人の余裕ムッハー!!!!!

582 :名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 23:11:33 ID:CBuPqOlF
特徴的な書き癖がまだ残ってるけど努力はしたようだな。

583 :名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 23:31:05 ID:zilv1PT/
うおぉぉGJ!
迪子さんかわいい!

584 :名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 00:14:44 ID:f61uIAEG
GJ!!
ツンデレ迪子さんとオトナの余裕総一郎さん最強。

585 :名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 02:07:50 ID:3mfi77we
GJGJGJ!!!!

能面のようになるけれど、
一度くらいこんな夜があったとしてもいいじゃないか!
またお願いしますw

586 :名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 05:46:38 ID:yEuWhXQs
迪子さん萌…
夫婦エチー眼福でございました。
582は誤爆か?

587 :名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 09:49:56 ID:8c9bsSQz
斎木夫妻書いた者です。
遅くなりましたが、GJありがとうございます。

>582さま
書きグセ等のご指摘は私宛でしょうか。
私はssを書き始めてまだ数ヶ月足らずですが、書き始めた頃より三点リーダを使用
しております。
このスレになってからも幾度か投下しましたが、書き方を初期から特に変えてもお
りませんので、
遡っていただければすぐに私のssがお分かりになるかと思います。
尚、過去投下した中で一番新しいものは>283からの嵯峨宮兄のものです。

このレスで気分悪くされた方がいらしたら申し訳ないです。
流れ遮ってすみませんでした。


588 :名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 10:39:38 ID:II3HhAso
>>587
気にしない方がいい
こーゆー奴はスルーが1番

老婆心ながら…
書き手は(目立つと言う意味で)叩かれやすいんで、あまり長文レスはしない方が良い
あなたは頑張ってる
でもここは2chだから、書き手として発言する時は、少し名無しさん達
とは距離をおいた方が良いと思う
どうか、あなたが傷つく事がありませんように


ここも、自然にみんなでスルー出来る様になるスレだといいね
楽しいといいね
幸せだといいね

589 :名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 10:49:43 ID:II3HhAso
これだけじゃ、毎日が詰め襟=葬式のよーなので……w

まだ出てない作品も結構あるよね?
愚者の楽園
殿様は空のお城に住んでいる
大地の貴族
ミソ・スープは哲学する
フロイト1/2
かぼちゃ計画

だっけ?出てないの

590 :名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 20:50:56 ID:VWvi9sSs
フロイト1/2は過去にあったんじゃないかな。
愚者の楽園読んでみたいな。
安楽さんのそーゆーとこ想像できないけど。
天光坊は割りとあっさり手を出しそうだww

591 :名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 21:46:49 ID:Y7fpYDv4
自分は大地の貴族が読んでみたい!
川原作品にしては、珍しく純粋培養のお嬢様だよね。
郁子お嬢様、ぽややんとしてて好きだったよ。

592 :名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 23:47:57 ID:BeWSIyWE
>573
遅ればせながら、大人の総一郎様萌え。
お庭での奇跡の一瞬の光景が目に浮かぶようで綺麗です。
この初合意えっち(?)が和音さんの受胎日だったりするのかな。
なんか幸せでいいですねぇ。(とりあえず時期の計算はなしで(汗)
次回作もお待ちしています。

>591
>川原作品にしては、珍しく純粋培養のお嬢様
なんか可愛い郁子さん。
あと、恋する女の子!なのが画期的だと思ってしまったです(笑



593 :名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 01:17:35 ID:twHxLDu5
ここのログ引用されてるみたいな気がする…不愉快なんだけど。
ttp://aa5.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1144777199/522


594 :名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 10:25:37 ID:WYORO99c
自分が不愉快だからって、いやな気分をおすそ分けしてくれなくても良いよ。

595 :名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 12:31:41 ID:PrZBUTfW
>>591
牛馬のくんずほぐれずを先に想像してしまった漏れは……orz

596 :名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 20:14:01 ID:qjGsWN/N
私も真っ先に
「フォンタナ・ゴールドとエリザベスの種を超えた愛!」
と思ったよ    orz
乳牛なんだろうから、お母さんなのかね(それも不思議だが

597 :名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 02:03:34 ID:RyWlSMxQ
>595-596
>種を超えた愛

想像しちまったじゃねーかwww

598 :名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 09:20:29 ID:wSZlBZl4
>597
その前に、性別、越えなきゃ…。

知人の獣医に聞いたトリビア。
普段は牝の匂いをわざとつけた台で牡を興奮させ、その某白濁液を採取するらしい(その名も「横取り法」)が、一度、交尾の味を知ってしまった牛は、二度とその台では興奮しないらしい。
あの白牛は、まき牛か?

599 :598:2006/05/12(金) 09:27:16 ID:wSZlBZl4
誤爆

エリザベスなら、性別、越えなくてもよかった…。
ちょっと逝ってくる。

600 :名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 09:50:13 ID:m8+6edqW
メイプル戦記ってまだ需要ある?
書いてみようと思うんだが...

601 :名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 13:46:17 ID:HbLQeR0e
>>600
書いてあるなら普通に投下すればいいよ。
老婆心から言わせてもらうと、
職人さんの前置きや自分語りは叩かれやすいからやめた方がいい。
誘い水してるように思われて荒れる元になる。
ただでさえ今は微妙な雰囲気だしね。

わかってくれたらレス不要。

602 :名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 15:33:42 ID:TsRMuljg
>600
 大 蟻 ! 禿 黄 泉 隊 w

603 :名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 00:52:58 ID:Jge43sfF
メイプルだろうがなんだろうが需要はあります。職人さんカモーン。

604 :名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 01:25:40 ID:jY0MKTob
メイプル期待して待ってます。ガンガッテ!GHQも待ってます。

605 :名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 21:15:20 ID:CWXnq1ti
保管庫久しぶりに更新されてたね。
管理人消えたかと思ってた。

606 :笑う大天使(スワップ風)1:2006/05/15(月) 23:26:44 ID:XmdWauV5
●注意●
タイトルの通りスワップ風味です。(風味と言うのは一応最後までは無い予定なので)
今回は前振りのみですが原作カップル以外のエロになりますので嫌な方はご注意。

-----
隣の芝生は青いという諺がある。
取って食うわけでもないのに色がどうしたって思わないでもないが、偉いおじさんか
おばさん(男女同権ってやつだ)が芝生は青いのに限ると決めたのだ。
それだけの話なんだけどびしっと決められた物に弱いのが庶民というもの。
それゆえパイオニア庶民や由緒正しい庶民、それにエベレスト庶民であるお嬢さんがたは
アサハカに隣の庭を見て指を咥えて呟くのだ。
「いいなあ…青くて…」
-----
始まりは和音さんの家のごく些細な?トラブルからだった。
ずっと前から予定していた二人きりのディナーが若月氏の都合で中止になってしまったのだ。
互いにとにかく忙しい二人が調整に調整を重ねて、食いしん坊の和音さんも吟味に吟味を重ねて
とっても楽しみにしていたディナーだった。しかも当日の直前、ドタキャンというやつだな。
「はぁぁぁ?キャンセル、だ?ふ、ふ、ふざけんな!もう店に向かってるんだぞっ!」
「本当にすいません。今回はおじさ…じゃなくてお義父さ…でもない。
会長の面子がある仕事ですし私が出ないわけにはいかないんですよ。
今度必ず埋め合わせ…「ああん?何を埋めるんだって?」
昼食を抜いて準備万端だった和音さんはすこぶる機嫌が悪くいつもにも増して口と柄が悪い。
「今度なんてどーでもいいんだよ。今のこの腹減りをどーしてくれるんだっ!俊介!」
「どーしてくれるんだって…こちらだって遊んでるわけじゃないんですよ。」
「あったりまえだ!遊んでるくらいなら首根っこひっ捕まえに行ってやる!」
さしもの若月氏も誠意を尽くして謝っているのに責めに責められればお臍も曲がる。
「…わかりました。そんなに行きたいならどーぞお一人で店へお行きになればいいでしょう。
遠慮はいりませんから俊介の分も存っ分にお召し上がりください。
食いしん坊の和音さんには嬉しいくらいでしょう?ただし腹痛起こしても知りませんけどね。
わはははは……」
がっちーーーん!ぶっちーーーん!
一個目は携帯電話を投げ付けた音で二個目は堪忍袋の緒が切れた音。
そして和音さんはその怒りのままに予約した店に一人で勇み入って行ったのだ。

607 :笑う大天使(スワップ風)2:2006/05/15(月) 23:28:09 ID:XmdWauV5
「俊介の奴め…今度と言う今度はもう許さんぞ。
だいたい自分でえらっそうに男子の一言金鉄のごとしとかほざいてたくせにっ!」
20年は昔の事まで持ち出していっそう怒りを盛り上げる和音さんに柚子さんと史緒さんは
何とも複雑そうに顔を見合わせる。言葉に出さなくても互いの気持ちはおんなじだ。
点目は口ほどに物を言うってやつだな。
(和音って…執念深いんだなあ…)
スポーツマンもしくはウーマンがさっぱりした性格なんてのは幻想。
勘違いで20年冷戦を続けた総一郎さんと迪子さんの娘なんだからまあ当然といえば当然だ。
「そう言うなって…若月さんだって悪気があったわけじゃあるめぇ。仕事だったんだろ。」
日本的な和、というか曖昧さを必須とするエリート官僚の史緒さんが適当に取り成してみる。
「んだな。腹減り大将で帰ったってならともかく二人分食って挙句腹痛で寝込んでるんだ。
完璧に自業自得なんだからしっかりと安静にしてるのが一番だよな。」
長い海外暮らしで日本的曖昧さ、というかナアナアが恋しくなっていた柚子さんはすかさず賛同した。
「ぐ…ぐ…うるせ〜〜〜!!お前達はわらしのトモダチじゃないのか!!」
正論に次ぐ正論で言い篭められた和音さんはベッドの中で駄々っ子のように手足をばたつかせる。
「だいたい安静にっても程があるだろ!昨日からず〜っと薬と水しか飲ませて貰ってないんだぞ。
もう痛みは収まってるのにどう考えても俊介の嫌がらせだっっ!」
学生時代からちっとも変わらない和音さんにやっぱりちっとも変わらない二人が深々と溜息を吐く。
「まあまあ。腹痛治ったら今度こそ若月さんと美味い物食いに行きゃいいじゃねーの。」
「お、んで仲直りだな。それで万事解決めでたしめでたし、おめでとー。」
面倒くさくなってきた二人はかなり強引にまとめてぱちぱちぱちと拍手までする。
「薄情者らめ〜…」
恨めしそうに呟く和音さんの上にさっと禍々しい影が落ちて来た。
「そうそう、お二人の言われる通りです。安静にしてないといけませんよ。」
「げ!しゅ、俊介!」
あれだけ威勢の良かった和音さんがシーツの中に逃げ込むのを横目に見て若月氏は笑いを噛んでいる。
手際よくさっさか日本茶とアンまんをテーブルに並べていく。勿論、ちょっきり二人分だ。

608 :笑う大天使(スワップ風)3:2006/05/15(月) 23:30:52 ID:XmdWauV5
「おお、久しぶりのアンまん!」
「ああそうか。柚子は先週までロンドンだっけ。よし存分に食え食え。」
他人の家のアンまんをお勧めする史緒の背後から何とも恨めしそうな声がした。
「う〜……それは私がおやつに食べようと買って来てたのに〜…」
「何言ってるんですか、おかゆも食べられない人が。」
ぴしゃりと言い返す若月氏を何とも悲しげな仔犬のような顔で見上げる和音さん。
「まあまあ、若月さん。アンまんは無理でもそろそろおかゆくらいいいんでないの?」
「んだんだ。和音も反省しただろうし何といっても夫婦喧嘩は犬も食わないってんだから。
二人でゆっくり何か食いながら仲直りってことでさ…」
今度はこっちへ譲歩をお勧め、と蝙蝠な二人にあっさりと首を振る若月氏。
ついでに異人さんのような指振りと肩竦めに苦笑いのジェスチャー付きだ。
「今回は、A fool's bolt is soon shot…”愚か者の矢はすぐ放たれる”ですよ。
私が仕事を早く片付けて何とか駆けつけたのにとっくに一人で二人分平らげてたんですからねえ。」
更なる恥を暴露されてぐうとシーツの中で呻く和音さんにわっはっはと高笑いの若月氏。
「ではお二人ともごゆっくりどうぞ。ああ、和音さん。
言って置きますが貰い食いなんてしたら一週間食事抜きですからね。」
楽しそうに退場する若月氏に面白がっていた二人もさすがに和音さんへ同情の念が沸いて来た。
日本の伝統、判官贔屓だ。
一応若月氏を弁護するならば、本人は和音さんを馬鹿にしたってつもりじゃないんだ、これが。
病気とは言えそんなに深刻なものじゃないから跳ねっかえりの和音さんがしおらしく寝てるのが
可愛くて何となく浮かれちゃっただけだったりする。要するに好きな子いじめってやつだな。
でも、そういう事はたいてい伝わらないんだよな。男と女の間には深くて暗い川があるから。
「愚か者ってさ。そこまで言うこと無いよな。」
「だよなあ。そんなら先走って中止の連絡した方こそ愚か者だろ。」
「お。お前達……わらしの悔しさをわかってくれたか!」
いつの間にかベッドから出てきた和音さんはひしと二人の手を取る。
嗚呼、美しき猫かぶり同盟の友情よ。

609 :笑う大天使(スワップ風)4:2006/05/15(月) 23:32:48 ID:XmdWauV5
「それよりよ、さっきの妙ちくりんなジェスチャー見てたらいや〜な事思い出したぞ。
ロレンスが澄ましてよくやるんだよ。ああいうのをさっ!」
柚子さんの眉間に薄っすらと皺が寄りむっつりとした口調になってくる。
彼女はゆっくりと年月を重ねてサー・ロレンスの妻、ユズコレディロレンスになった。
学生時代からの淡い思いがやがて愛へ、そりゃあ素敵な素敵なラブロマンス。
でもそれはまた庶民の柚子さんにとって貴族っちゅー何とも時代錯誤な生き物との生活、という
非常に忍耐を要する歴史でもあったわけだな。
「どうも実家に帰るとお貴族様に戻っちまうみたいでさ。
茶葉がどうの、産地がどうの、挙句にはどの家畜のミルクがいいかって……何か馬鹿らしくなって
らくのう牛乳でも入れてろって言ってやったらばな。こう、鼻でフンと笑うんだよ。
んで『まあ、らくのう牛乳もおいしいけどね』だってよ。」
「『おいしいけど』だとぉ?美味けりゃいいじゃねーかっ。けどって何なんだよ。」
若き十代の頃から現在まで同じように異文化摩擦に苦しんできた史緒さんがすかさず賛成する。
「冗談じゃないよなっ。世間には貧乏に苦しんでる人が大勢居るってのに!」
「そーだそーだ、贅沢は敵だっ!欲しがりません、勝つまではっっ!
うちの兄ちゃん殿下も一回くらい貧乏を味わえってんだよな。」

「そ、そこまで言わんでもええんでないか…?」
二人がエキサイトし過ぎると今度は和音さんの方がフォローにまわる。
「ロレンス先生はうちの俊介と違って優しかろ?レデーファーストってやつで。」
「うんにゃ!あいつ、そこんとこはきっちり日本男児なんだよ。
優しいんならやっぱ史緒ん家の兄ちゃん殿下だろ。あんな優しげな兄ちゃん欲しいよなあ。」
矛先を向けられた史緒さんがぎょぎょっと目を見開いた。
「えええ〜?どこがあ?兄ちゃんみたいなのが一番性質が悪いんだよな。
ニコニコして油断させてぐさっとやっちまうに違いねぇ。やっぱ俊介さんだろ。
幼い頃から影に控えて支え続けるってのは憧れだな。君はオスカル、僕はアンドレ♪」
「えええ?だからうちの俊介よりもさあ…」
「それ、さっき聞いたよ。」

610 :笑う大天使(スワップ風)5:2006/05/15(月) 23:34:40 ID:XmdWauV5
羨ましがりがぐるっと輪になってああだこうだと答えの出ない話ばかり。
「何か…わしら冴えないよなあ…」
「結婚なんてしなきゃ良かったかな。」
「結婚しなくたって変わんないだろ。」
三人が三人、何とも言えない倦怠感に微妙な溜息を吐く。
「あーあー…取替えっこでもできたらなあ。」
「!」「!!」
それは、空腹になりすぎた和音さんのとんでもない世迷いごとだったのだが……
「そっそれだ!」
同じくらい世迷ってる二人には天の雷のような衝撃だった。
我発見せり!ユリイカ!地球は回ってる!
「それだ!って…おいおい、本当にんな事できるわけないだろが。」
「ふっふっふっ。エリート官僚を甘く見るんじゃないぞ。あんなお薬こんなお薬、思うが侭だ!」
ちっとも威張れる事じゃないんだが、偉そうに胸を張る史緒さん。
「いいないいな、それ。そんじゃあこっそりロレンスお気に入りのブランデーにでも入れてさ…」
「まあ待て待て。それならいっそわらしの快気祝いと称してだな………」
ごにょごにょにょにょ、良からぬ密談。
ずっと昔に若月氏が教えてくれたとっても失礼な格言――小人閑居して不善を為す。
散々怒った癖に、正にその例えの通り暇を余らせた庶民たちはろくでもない計画を着々と進めていったのだった。

(続く)
-----
追加の注意書き?というか設定のようなもの。
●設定としてはお嬢さんたちが二十代後半くらいの感じです。
原作で婚姻時期までは特定されて無いようですので勝手に柚子は既婚、和音は未婚に。
前者は短大卒後すぐ、後者は体育教師をやってた5年は未婚かなという勝手な想像。
特に根拠はありません。

今週中には終わらせる予定です。

611 :名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 23:46:59 ID:UgFaY4S6
wktkして待つ。

612 :名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 11:04:57 ID:5HdOmGAr
職人さん乙!
続き期待します。

613 :名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 14:01:35 ID:+7LXYDw/
いい男達をつかまえておいて
(いや、捕まえられて、か)
ムチャクチャ言ってるのにハゲワラ

614 :名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 22:23:17 ID:thfuPHTL
ちょとなにこの作品!
すげ〜楽しいんだけど
続き待ってま〜す

615 :名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 22:54:50 ID:tq175Rjf
職人さん、ありがとう!
これからの展開がひじょーに気になる。
早く読ませてー!


616 :名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 23:10:03 ID:s8cchWwp
щ(゚Д゚щ) カモーン!
щ(゚Д゚щ) カモーン!

熱烈に希望します。

そしてアリガトウゴザイマス。

617 :名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 00:50:38 ID:yUsdcqI+
大地の貴族の郁子お嬢様に言いよる嫌なやつって
カモメまゆげ?でしったけ?原作よみなおそうかな。
てなわけで保守。

618 :名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 00:21:02 ID:1F8/5LCU
かもめ眉毛いたねw

大天使続き、熱烈待機しております。

619 :名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 21:32:18 ID:/Pc+c04L
GHQの神様も、大天使の神様も、wktkで待ってます。

620 :名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 00:11:44 ID:VnhRfcW3
 いつも書き手のみなさんの素晴らしい作品に萌えまくっていたら、自分でも書いてみたくなってしまいました。
 まだまだ修行が必要な身ですが、職人さん方が産みの苦しみで作品を書いていらしゃる合間の暇つぶしにでも読んでやってください。

 バビロンまで何マイル?のパロです。
 友理が仁希と一線を越えるために頑張ろう!と思ったきっかけの妄想です。注意書きを良くお読み下さい。

 要注意!
 設定としては、お年頃の仁希は微乳ではなく最近胸が大きく育ってきています。
 友理はモテモテだったので過去に多くの女の子と付き合っていて、女性経験豊富です。
 最終的には友理に本懐を遂げさせたいと思っています。最後まで行くには、仁希にどうしても友理を意識してもらわないことには、なんとも進みません。
 今回は友理の独白がほとんどなので、シリアスです。こんなのバビロンじゃないー!!とお思いの方は華麗にスルーして下さい。

 それでは、妄想のバビロン 友理×仁希 を投下します。

621 :妄想のバビロン :2006/05/25(木) 00:13:05 ID:VnhRfcW3
《決意の夜》

 月明りが綺麗な晩だった。
 まだ八月までには一週間以上あるというのに、連日三十度近くの熱帯夜が続いている。
 そんな深夜、仁希は机に向かい、額から汗をだらだらと流しながら受験勉強をしていた。机の前の窓の網戸は全開にしているが、少しの生温い風しか入ってこない。
 仁希の部屋にはクーラーがない。と言うより、仁希の家には一台もクーラーはなかった。しかし、そこは受験生。いくら暑くったって、意地でも勉強しなければならない。
 仁希はふと勉強している手を止め、着ているTシャツの裾の両端を手で持ち、パタパタとお腹に風を送り込むように扇ぎ出した。
「あっちぃ〜。こう毎日蒸し暑いと、勉強も進まね〜よ。あーあ〜」
 独り言でも言ってないと、この冗談のような暑さに負け、勉強を投げ出して寝てしまいたいという衝動に駆られそうだった。
この蒸し暑さで仁希のTシャツは、既に首周りから背中が汗でびっしょりになっていた。
(あー、気持ち悪いから着替えようかな…)
 仁希は椅子に座ったままTシャツを勢い良くがばっと脱いだ。
 そのTシャツを丸めて部屋の隅に置いてある汚れ物を入れる籠に投げ入れ、下着姿のまま椅子から立ち上がり、壁際に置いてあるタンスから新しいTシャツを引っ張り出すと、机に向かって歩きながら頭からそれをずぼっと被った。
「うん?」
 Tシャツから頭を出したところで、仁希は何か視線を感じたような気がして、窓の外を何気なく見た。隣家の窓に影が動いたような気がしたが、部屋の中は真っ暗だったため何も見えない。
(気のせいか…?ま、気のせいだろうな…)
「よし、続きをやるぞー!」
 仁希は気合を入れ直し、両腕を上げて伸びをすると、椅子に座って中断していた勉強を再開させたのだった。


622 :妄想のバビロン2:2006/05/25(木) 00:17:14 ID:VnhRfcW3
友理はシャワーを浴びてちょうど出てきた所だった。風呂上りなので、着けているのは下着のみ。
 引き締まった上半身裸の首にバスタオルを掛け、そのタオルを使って両手で濡れた髪の毛をかき回すように拭きながら、
網戸から入ってくる風で涼もうと思い窓際に向かった。
 友理の部屋にクーラーはあるが、暑いのはフェンシング部の練習や合宿などで慣れている。そのため風呂上りでも電源を入れる気はなかった。
 昔からクーラーはなんとなく苦手だった。体が冷えすぎて、だるくなってしまうからだろうか。
何より今は受験勉強のためにも体調を崩したくないので、極力使わないことにしていた。
 窓際に佇むと自分の部屋の電気は点けずに、窓から入ってくるお盆のような月の明かりで隣家の部屋の窓をぼんやりと目にした。
(今日も遅くまで頑張ってるな…)
 こちらが暗い分、明かりの点いている仁希の部屋の様子は良く見える。真剣な眼差しで机に向かっていると思ったら、
着ているTシャツの裾をつかんで両手でバタバタと扇いでいる。時折可愛らしいお臍が見える。
(今日はまた、特に蒸し暑いもんな。熱帯夜で…)
 くすっと苦笑しながらその様子を見ていると、何と―仁希はカーテンも引かずに煌々と明かりを点けたまま、勢い良くTシャツを脱いでしまった。
 あまりのことに友理は目を見開いたまま、痺れた様にその場に立ち尽くした。
 ―見ちゃいけない、見るんじゃない!目をそらせ!―
 これじゃ、まるで覗きだ!友理の理性が告げるが、目を離せなかった。いや、離したくなかったのが事実―
 仁希の肌は、驚くほど―眩しいほどに白かった。
 本好きでいつも建物の中にいるため、日になど焼いたことがないであろう肌は、蛍光灯に照らされ、それ自体が発光しているかのように輝いて見える。
 椅子から立ち上がった腰はほっそりとくびれていて、それに続く紺色のショートパンツから見える足は、すらりと細く伸びていた。
 シンプルな白い下着に包まれている仁希の胸は、その華奢な体には似合わないくらい豊かに膨らんでいて、
どう見てもサイズが合っていないであろう下着に窮屈そうに収まっていた。
その二つの膨らみは、残念なことに仁希が新しいTシャツを頭から被り、友理の目からは隠されてしまった。
 ふと、仁希がこちらに視線を向けた。
 まずい!とっさに友理は窓の下にしゃがみ込んだ。心臓がばくばくと早鐘を打っている。

623 :妄想のバビロン3:2006/05/25(木) 00:19:52 ID:VnhRfcW3
 普段からゆったりとした服しか着ているのを見たことがなかった。体のラインが露わになるような服など、仁希は一着も持っていないのだろう。
そして、普段着ている洋服の上からは、あれだけものが隠されているとは、友理は想像したこともなかった。
(仁希って…着痩せするタイプだったんだ…)
 もう一度、下着姿の仁希が目に浮かぶ。頭の中は今見た光景の繰り返しがぐるぐると回っていた。今までの経験から言って、目測では少なくともCもしくはDカップ。

 あの白い二つの膨らみをこの両手で直に感じてみたい。唇でその頂にある紅い蕾を吸い、思うさま舌で舐ってみたい。
白い肌のいたるところに唇で所有印を刻み、余すところ無く指先で触れてその質感を思う存分味わいたい。
そして、あの華奢な腰をつかんで細い足を抱え上げて―

 頭にカッと音を立てて血が上っていく。友理は思わず口元を手で押さえると、窓の下の壁に背中を持たせかけ、そのままずずっと崩れるように足を投げ出し、床に座り込んだ。
(―まったく…なんて、こった…)
 仁希の裸を想像しただけで、下半身のものが痛いくらいに自己主張を始めてしまった。
 女の子の体を知らない訳ではない。年の割には付き合って深い仲になった人数は、多い方だと思う。しかし、どの女の子たちも自分から好きになったことはない。
 告白されたことは山ほどあっても、友理は告白したことは今まで一度もなかった。
 来る者拒まず去る者追わずの精神で付き合ってきて、最終的に友理の心がいくら頑張っても自分だけのものにはならないと気付いた女の子たちは、静かに去っていった。
(もう、俺にもわかってる…誰も仁希の代わりにはならないってことぐらい…)

624 :妄想のバビロン4:2006/05/25(木) 00:22:41 ID:VnhRfcW3
 ノームから貰った指輪で過去に二人で跳ばされ、何度も危ない目にあったときも自分の命よりも先に仁希を助けるために自然と体が動いた。
 ティラノザウルスに仁希が襲われているのを見て、自分の身の危険など省みずに駆け寄り、無我夢中でその尻尾にナイフを突き立てた。
 チェザーレの邸宅で刺客に襲われたときも、人を傷つけるための剣など振るうつもりはなかった。だが、体が勝手に仁希を庇う様に動き、相手の腕を切り裂いた。
 その時、仁希を守るためなら人も殺せるかもしれないと初めて自覚した。
 他の誰でもなく、仁希のためならば…
 
 いくら仁希を思ったところで、幼馴染としてしか自分の存在を認めてくれはしないだろうと、今までの仁希の態度からも頭では容易に想像がつく。
 この世界に女性はいくらでもいると、仁希が望むのならただの幼馴染の役に徹しようと考えた時もあった。
 だけど、仁希という人間は世界でただ一人。だから、大切にしたかった。自分の一方的な思いだけで傷つけたくはなかった。
 最後の彼女と別れてからは、この思いに気付いてくれるまで、仁希が自分を望んでくれるまで、いつまでもいくらだって待つつもりでいた。
 そう、今日までは―今の場面を目にしたりしなければ―

 今現実に見てしまった仁希の白く眩しい体の前では、友理の心と体はもうこれ以上待つのは、諦めるのは嫌だと叫んでいる。
 一緒に遊んだ子供の頃から十年以上思ってきたのだ。もう充分だ。
 長年馴染んできた幼馴染という砦がどんなに居心地が良くても、立て篭もる時期はもう終わりにしなければ。
 これから先、誰にも仁希を渡すつもりなどないのだから―
 どこで誰が見ているかもわからないのに、カーテンも閉めずに下着姿でうろうろするなど、年頃の女の子が取っていい行動ではないことを自分が教えてやろう。
 無理やり閉じ込め抑えていた自分の欲望に火を点けたのは、無防備な行動を取った仁希に責任がある。
(この責任はきっちり取ってもらわないと―)

625 :妄想のバビロン5:2006/05/25(木) 00:25:45 ID:VnhRfcW3
 期限は二人が現役で大学に合格したとして、入学するまでの間に必ずなんとかしようと心に決めた。
 新しい生活に入る前に自分のものにして、お互いの関係を確かなものにしたい。
 まずは行動を起こして、単なる隣の幼馴染ではなく、仁希に自分を男として意識させることだ。そして、今の関係は絶対に変えなければ!
 
 決意を新たにして床から立ち上がると、友理は窓からそっと仁希の勉強している様子を眺めた。
(強引にでも押し倒すしかないか…一度警戒させると二度目はないだろうな…慎重に事を進めないと…)
 頭をすっきりさせて計画を立てるためにも、まずこの熱い体の疼きを静めなくては、あまりにも辛すぎる。
 友理は再び自室に付いている今出たばかりの風呂場へと向かった。

 目に焼きついている仁希の下着姿を思い浮かべ、何度も抜いてしまった。いつもは割りと淡白な方なのに、今日のこの昂ぶり様は尋常ではない。
「…あぁっ…仁希…っ…うっ!」
 何度出しても満足できない。もう、こんなに疲れ切っているのに…
 切りが無いので、仁希を思うだけで苦しいぐらいに張り詰めてくる己自身を静めるため、友理は冷たいシャワーを体が冷え切るほど全身に浴びせた。
 下半身の熱はなんとか治まったが、なんとなく感じる罪悪感に友理の胸は苦しかった。
 今まで意識的に仁希のことを汚してはいけない神聖なものとして、こういう夜のオカズにしたことはなかった。
 一度箍が外れてしまえば、取り返しが付かなくなりそうで怖かったからだ。
 夢の中に仁希が出てきたことはあるが、それは無意識の中のことなので仕方が無い。

 友理は風呂を出ると、仁希に責任を取らせるその日のために、永遠に仁希を失ってしまうことがないように、失敗することは許されない計画を仁希の部屋の明かりが消えてもなお、
空が白々と明けるまで考えていた。
 友理はベッドに体を横たえたが一睡も出来ずに、結局眠気を堪えて出かける支度をすることになってしまった。

 今日はこれから終業式―明日からは受験勉強さえなければ、自由気ままな夏休みだ。
 難攻不落の砦を落とすための第一歩は、仁希を待ち伏せして、偶然を装って一緒に登校すること。それから、仁希に夜通し考えた第一関門を突破するための提案をすること。
 さりげなく人の良い幼馴染を演じるためにも、些細な眠気など今は構っている場合じゃない。

 学生服に着替えると友理はあくびを噛み殺しながら、朝食を食べるために階下へと下りて行った。


《決意の夜》終


626 :妄想のバビロン :2006/05/25(木) 00:31:26 ID:VnhRfcW3
おまけ

 昔遊んだバルタン星人 
 華奢な体のバルタン星人
 ある日Tシャツ脱ぎ捨てて
 幼児体型抜け出して
 今ではすっかりDカップ

 以上、お粗末でした。


 この展開は、お隣り同士の幼馴染が着替え風景を偶然見てしまいドキドキものー、という使い古された少年少女漫画の王道ですわな。
 所詮わらしの想像力などその程度です。続きも書いてますんで、そのうちこっそり投下します。
 
 GHQ、大天使の職人様、期待してます!ガンガッテください!
 では、失礼します!


627 :名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 00:53:09 ID:cY2MhEHq


628 :名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 02:08:51 ID:A0nGYMgn
新しい世界の扉が開きかけている。
バビロンの妄想神様、乙!

仁希の体型いいなー。
無防備無自覚は幼馴染の王道ですね、いいですね

629 :名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 23:53:21 ID:ihIZB363
久々にミカエル映画公式行ったらリニューアルしてたんだけど、
柚子さんメガネっ子設定?!
女優が派手顔だから苦肉の策でメガネなのかな。
相関図にあるロレンス先生もメガネかけてるから
映画版ではメガネカップルになるのか?
(映画では恋愛関係は一切かかれないだろうけど)

630 :名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 02:46:34 ID:kWq10Fam
妄想のバビロン様乙!!
超超超、GJ!!
バビロン好きにはたまらん展開ですた!!!

続きめっちゃ楽しみにしてます。

631 :名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 00:07:25 ID:46TYJEiI
554 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/05/08(月) 14:29:37 ID:CarV/viv
しかし…いま投下しようと思っているスレはまさしく 
スレの盛り上げのための社交辞令のGJが飛び交っていて恐いなあ。 
そろそろ荒れそうな気配。 
こういう時は、はできるだけ寡黙に淡々と投下したほうがいいかな? 
555 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/05/08(月) 14:31:44 ID:jV44oedl
>>552 
俺なんかは「GJ」だけのレスとかはとりあえず言ってみました感が払拭出来ないんだけどな 

ていうかあれだね、「ここをこうしたら〜」よりも 
素直な感想を述べてくれると嬉しいし参考になる 
「〜〜」っていう台詞にこう感じたとか、この部分の描写がよく分からなかったとか 
自分のSSは頭の中で映像出来ちゃってるから文章でちゃんと伝わってるか不安になる 

632 :名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 02:27:48 ID:cOK5ZNPH
神降臨ですか。
バビロンの二人は一押しなので続きよろしくw

633 :名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 05:49:07 ID:Et6FrNl1
537 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/05/07(日) 17:16:07 ID:56UMG3z7
投下後の妙に熱いGJがちょっと閉口するときがある 
「すげー!」とかテンションの高い感想書かれると 
スレを盛り上げようと無理矢理感想書いてるような気がするんだよな。 

634 :名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 10:00:06 ID:0zP/wXKA
主張があるなら堂々と言えばいいのに
まあ他人に対して「読解力がない」なんて怒リ出さなければいいか

635 :名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 13:07:53 ID:ux5pcPp5
妄想のバビロンの作者でございます。駄文は重々自分で承知しております。
川原ワールドからは、かなり逸脱してますよね。深く反省…
まあ、そこは初めて書いたSSなので、大目に見てください。
GJくださった方々、ありがとうございます。でも、あまり無理しないでくださいね。

今までの素晴らしい皆様方の作品には、本当に感服しています。
自分で書いてみてわかる他人の苦労って感じです。
皆様方にはご不快な点が多々あると思われますが、
そこは大人同士さらっと水に流してください。

あ〜、川原作品読みてーよ。飢えてんだよ〜。萌え話してくれよ〜。
誰か書いてくれよ〜〜ぉ。
友理のかーちゃんの焼いた秘蔵のチーズケーキやるからさー。
さあ、川原作品を愛しているそこのあなた!是非書いて下さい。
素晴らしい作品が読めるなら、二度と出てこないからさ〜。

ま、いろいろありますが、せっかく書いたんで、
書いたところまで懲りずに投下します。


636 :要注意!!:2006/05/27(土) 13:09:13 ID:ux5pcPp5
要注意!
これから駄文を投下します。読みたくない方は避難してください。
バビロンのパロです。無駄に長くてすみません。
設定としては、お年頃の仁希は微乳ではなく最近胸が大きく育ってきています。
こんなのバビロンじゃないー!!とお思いの方は華麗にスルーして下さい。
今回もエロなしです。仁希と中条さん、松崎さんの三人トークです。
以上ご理解いただいて、宜しくお願いします。
それでは、妄想のバビロン 投下します。


637 :妄想のバビロン6:2006/05/27(土) 13:10:41 ID:ux5pcPp5
《その日のために》

「各自プリントは行き渡ったかー」
担任が教壇から生徒たちを見回す。
「それじゃ、そこにも書いてあるが、夏休みの受験対策特別補講のスケジュール表だ。予定のないやつは、なるべく参加するように…」
そう言って言葉を切ると、担任はにやりと笑って声のトーンを少し下げて続けた。
「こういう進学校でこういうことを言っちゃなんだが、高校最後の夏休みだ。勉強は程々で、悔いの無いように遊んどけ。
くさい台詞だが十八の夏は一度だけだからな」
生徒たちからは軽い笑い声が出る。
「それじゃ、みんな体調には気をつけろよ。では、解散!」

「仁希、ちょっといい?」
「うん?」
帰り支度をしていた仁希が背後から声を掛けられ、振り向くとクラスメイトの松崎と中条が立っていた。
「今日これから予定ある?なかったら、夏休みでしばらく会えなくなるから一緒にお昼食べて、ちょっとおしゃべりしてかないか?」
「それが、今朝急に予定が入ってさ。別に急ぎの用事じゃないんだけどな…」
「急ぎじゃないならいいじゃない。ちょっとだけ。私らが購買のパンとジュース奢るからさ」
流石に仲の良い友人たちである。仁希の弱点をよくわかっている。
「いいのか〜、悪いなー。もう、何でも私めにお申し付けください。私を犬と呼んでくらはい」
なぜか仁希は、もみ手状態。
「はははっ、冗談はいいからさ。その予定の変更って、どこかに連絡とかするの?」
「あ、大丈夫。友理との約束だから。じゃ、ちょっと遅くなるって言ってくるよ」
「そんじゃ、私らはお昼買ってくから、中庭の芝生のいつもの木陰の所でなー」
「あー、いいね。あそこは風も涼しかろー」
コロッケパンがいいなー、と自分好みのリクエストを仁希が言うと、はいはいわかってますよー、と二人は言いながら教室を出て行った。

638 :妄想のバビロン7:2006/05/27(土) 13:11:39 ID:ux5pcPp5

「友理、悪い。中条さんたちと、ちょっとお昼食べてから帰るからさ。お邪魔するの少し遅くなるかもしれないけどいいか?」
「ああ、俺は構わないよ。今日は一日家にいるから」
「んじゃ、そう言うことで。また後でなー」
「じゃ、後で」

中庭の木陰にはこの暑さにもかかわらず、気持ちの良い風が吹いている。三人はその芝生の上に輪になって座った。
「ふ〜ん。あんた、夏休みは真船くんの家で勉強するんだ。はい、これ仁希の分」
買ってきたパンとジュースを仁希に渡しながら、中条が言った。
「うん。今朝ばったり家から出るとこで会ってさ。学校まで一緒に登校したんだけど、この暑さにほとほと参ってるって言ったら、
クーラーあるから家で勉強すればって言われてさ」
仁希は受け取った紙パックのジュースにストローを刺し、一口のどを潤してから続ける。
「願っても無いことだったから、お言葉に甘えさせてもらおうかなーと思って。友理は明日から予備校の夏期講習が始まって、
朝から夕方までほとんで家にいないんだと。あいつの家って子供のときは良く遊びに行ったけど、今はリビングくらいしかお邪魔してないしさ。
それで、今日は勉強する部屋を案内するって言われてな」

「私らは同じ予備校の夏期講習行くんだけど、仁希は夏期講習は行かないの?」
松崎がジュースを飲む手を止め、質問した。
「うちにはそんな余裕はないからなー。夏休みの間は暑いの我慢しながら、勉強は家でやろうと思ってたんだ。うちの経済事情を考えると、
受験させてもらえるだけでもありがたいよ。かーちゃんには本当に感謝してる」
仁希はしみじみとそう言いながら、手に持ったコロッケパンを一口かじって、もぎゅもぎゅと咀嚼してごきゅっと飲み込んだ。
「でもさー、家にクーラー無いのは結構きついんだよなー。特に今年の暑さは半端じゃないだろ?
だから、昼間の間だけでも友理の家に避難できて助かるよ」

639 :妄想のバビロン8:2006/05/27(土) 13:12:31 ID:ux5pcPp5
「そうそう。真船君と言えば、いつも付き合ってる彼女が途絶えたことなかったのに、今は誰とも付き合ってないね。どうしたのかな?」
 松崎は首を傾げながら中条の方を見ると、焼きそばパンを食べていた中条も同意のようで、無言で首を縦に振って頷いた。
「やつも受験生だからな〜。勉強に集中したいんじゃないか?」
 仁希が気の無い返答をすると、
「でも、あの真船君だよ。ワンクール男と呼ばれてる」
「ワンクール男?」
「ま、あんたは知らないか。こういう噂話はいっつも耳に入らないもんね」
松崎がやっぱりねー、と言いながら続ける。
「連続もののドラマとかって三ヶ月が一単位、これをワンクールって言うんだよね。真船くんがワンクール男って呼ばれてるのは、
お付き合いの期間が長くても三ヶ月くらいで別れちゃって、次々とまた新しい彼女と付き合うってことを指して言ってんの」
「へー、よくそれで恨まれないなー」
「それは、真船君が付き合っているときは、その彼女一人だけを大事にするからなんだって。あれだけもてるから、付き合ってるときも告白とかされて、
彼女がいてもいいから付き合って、なんて女の子もいるわけ。だけど、そう言うのは一切お断りなんだって。断固として突っぱねるってさ」
そう語る松崎の物言いは何やら力が入っている。
「ほ〜お。感心感心」
「それで、真船君たちが別れちゃったときが狙い目さ。真船君が別れたって聞くと、彼の事を好きな女の子たちは先を競って告白するんだと。
大体真船君がフリーになって最初に告白した子が次の彼女だからね。だから、三日と空けずに次の彼女ができるんだな」
 松崎の言葉にうんうんと中条も頷く。
「幼馴染ながら、すげーな。友理は」
もてるやつだとは思っていたが、そこまでとは。
思い返してみれば、友理の家に遊びにきている女の子を何度か偶然見かけたことがあるが、必ずいつも違う子だった。短期間だからいつも違っていたわけだ。
「真船君は、女の子たちのお姫様願望をくすぐるんだろうな。なんといってもあの外見だろ?白馬に乗った王子様風だもんね。かっこいいだけじゃなくて、
優しくて生徒会長やったくらいだから行動力もあって、それでフェンシングも強くて、お金持ちのお坊ちゃまなんだもの。
そりゃ、誰でも放って置かないよ。仁希以外はね」
今度は中条がそう言うと、松崎がそうだよねーと大きく頷いた。
「わらひ?」
いきなり話しを自分に振られて、仁希は食べていたコロッケパンを危うく落としそうになった。


640 :妄想のバビロン9:2006/05/27(土) 13:13:27 ID:ux5pcPp5
「そう、あんたよ。なーんで、お隣同士なんておいしい立場で、全然そういう気にならないの?それが、もう本当に信じられない」
そう呆れたように言いながら松崎は首を横に振り、中条に同意を求めたが彼女は我関せずといった様子で首をすくめただけだった。
「うひゃひゃひゃひゃ。絶対有りえないね」
「どうして?」
「あいつのこと、子供の頃から知ってるんだぞ。一緒に育った兄弟みたいなもんだよ」
「だって、お年頃の、それも血の繋がらない男女でしょ。なんか、こう、少しは異性を感じたりしない?」
「あいつと私との間には、性別なんてないのだよ」
仁希は、もぎゅもぎゅと今度はハムカツロールを頬張る。
なぜか、はーっという深いため息が松崎の口から漏れた。
「仁希にロマンスを求めても虚しいだけだから、止めておいた方がいいぞ。この前二人でそう確認したじゃないか」
今度は中条が松崎に呆れる番だった。
仁希ほどリリシズムやロマンティシズムの似合わない女はいないというのに、松崎は何を血迷っているのか。
「そうだけど、なんて言うかなー。火の無いところに煙は立たないと言うか、人の恋路は興味深いと言うか…」
「あんた、何が言いたいの?」
怪訝そうに中条が松崎に問う。
「だから、噂になってるようなことが少しでもあるんじゃないかと…。と言うか、あって欲しい!
このシチュエーション、もう考えるだけでもドキドキでしょ?今で言うなら、萌えよ、萌え!」
「「はあ?」」
仁希と中条は同時に間抜けな声を出してしまった。
「だって、今まで余りにも身近な存在だった二人―それが、ある時お互いの存在に気付き、いつしか互いに惹かれあう…その突然の衝動と新たな発見、
そして未知の世界に踏み出していく二人…いい、すごく、いい…」
松崎はうっとりとした目をしながら両手を胸のところで組んでそう言った。どうやら、一人で空想の世界へと飛んでいってしまっているようだ。
「ちょっと、あんた、勉強しすぎじゃない?大丈夫?」
「それとも、ファンタジー小説の読みすぎで現実と虚構の区別もつかなくなってるのか?」
仁希も続いて心配そうにそう言うと、松崎は前のものよりももっと深いため息をついた。
「やっぱり、仁希に期待した私が馬鹿だった。でも、少しぐらい夢見させてよ〜。こんな殺伐とした受験生活に、少しの潤いを与えてくれたっていいじゃない」
「そんなこと、言われてもなー」
ファンタジーは私には理解できない領域だからなー、などと考えながらもぎゅもぎゅとハムカツロールを食べきると、仁希は胸元を軽くさすった。


641 :妄想のバビロン10:2006/05/27(土) 13:14:54 ID:ux5pcPp5
「あれ?仁希、どうしたの?ほら、まだ、焼きそばパンが残ってるよ。いつも軽く三個はいけるのに」
「私のコロッケパンも良かったらあげるよ」
松崎と中条の二人の言葉は、いつもの食用旺盛な仁希だったらとっても有難かったのだが、今日はちょっともう食べられそうになかった。
「なんかさー、こう、最近胸苦しいちゅーか、胸いっぱいって言うか…。メシが前より食えなくなったんだよなー。なんか悪い病気かなー」
そう言いながら仁希が咽元から胸元をさすっていると、あっ、もしかしてと、松崎が嬉しそうに声を上げた。
「それって、医者には治せない病気じゃない?」
「えっ!」
まさか、この若さで不治の病―
なんてーこった、かーちゃんごめんよーぉ。先立つ不幸をお許しくだされー。
仁希はその場でがっくりとうな垂れた。
「お医者様にも草津の湯でも治せないってやつ?あんたも懲りないねー。そんなの、無い無い、絶対無い!この前はあんたがそう言ってたじゃない」
中条は手をパタパタと横に振りながら呆れてそう断言したが、仁希の耳にはその言葉が届いていないようだ。
そんな様子を見ていた中条は、ふと何か思いついたように立ち上がり仁希に近付いて、うな垂れて座り込んでいる仁希の目の前に膝立ちになった。
「仁希、ちょっと首のリボンとシャツの第二ボタンまではずして」
「え、何で?」
「何でも。ほら、早く!」
「う、うん…」
素直にはずすと、中条はぐいっと仁希のシャツの首元を指で引っ張って、中を覗き込んでふむふむと頷いている。
「っちょ、ちょっと、な、なに?」
「やっぱり。あんた、ブラのサイズが合ってないよ。かなりきつそう。これ、いつ買った?」
うーんといつだったかなー、と仁希は言いながら考え込んでいたが、思い出してぽんと手を打った。
「これ、四月に買ったばかりなんだけどなー。近所のスーパーで680円で安かったからさ。今までよりワンサイズ大きなのにしたんだけど…」
えーっ!という二人の驚きの声に続きは掻き消された。
「あんた、お年頃の女の子がスーパーで680円!そりゃ、ないんじゃない?」
「そうだよ。いくらなんでも、お年頃の女の子でしょう?」
「そう言われても、下着なんて使用できればなんでもいいじゃねーか。高いの買う必要なんて全然ないだろ」
「わかった、わかった。仁希にお年頃の女の子の気持ちを説いたところで、糠に釘、暖簾に腕押しさ。私らが間違ってた。でも、そりゃ、まずいよ。
サイズが小さすぎる。体の調子が悪くなっちゃうよ。締め付けすぎは、内臓までおかしくなるって聞いたことあるよ」
心配そうに中条が言った。
「う〜ん。そう言われても、新しい下着を買う余裕はないな〜」
「あ、そうだ。駅前のランジェリーショップで下着を買ったときに、割引券もらったのがあったんだ。
それ仁希にあげるから、サイズの合った新しいの買いなよ。付き合ってあげるからさ」
松崎はそう言って鞄の中から財布を取り出すと、中から二千円と書かれたサービス券を二枚仁希に手渡した。
「えーっ!こんなに悪いよ」
返そうとしたが、松崎は断固として受け取らない。
「悪くない、悪くない。あんたの体調が悪くなったりする方が心配だよ」
「そうそう、素直に受け取りな。私も買いに行くの付き合うよ」
「二人とも…ありがとな」
ああ、いい友人を持ったな〜と、しみじみ思った仁希であった。

642 :妄想のバビロン11:2006/05/27(土) 13:15:58 ID:ux5pcPp5
「それじゃ、私らは校門で待ってるから、食べ終わったゴミは仁希が全部片付けてね。あ、仁希の荷物は持っていってあげるから」
「へいへい、わかりました」
よいしょと立ち上がり、仁希は一つの袋にまとめたゴミを捨てに、ここからは少し遠くにあるゴミ捨て場へと歩いて行った。

それを見送ると、松崎と中条は反対方向の校門へと歩き始めた。
「さっき変な先入観を持たせるといけないから仁希には言わなかったけどさ。同い年の男の子の家で勉強するって状況は、かなり私らの想像をかき立てると思わないか?」
にやっと笑いながら、中条が横を歩く松崎を見る。
「なーんだ、同じこと考えてたんだ。仁希はともかく、あの真船君の家で勉強だもんね」
「ま、お互い合意の上なら何の問題もないし、彼は実に紳士だという噂だぞ」
「あ、それ私も3−Eの小林さんの友達の子から聞いた。二人っきりで部屋にいても、女の子の方から誘わないと絶対手は出さないんだってさ」
「だから、仁希にその気が全然なければ大丈夫ってことだな」
「でも、わからんよ〜。今は彼女いない訳だし、こんなに長い間彼女がいなかったことって今までなかったでしょ?彼も健康な男子高校生なんだしさ」
「この夏休みで、なんらかの展開があるかもしれないって?」
「私の願望としては、あって欲しいね」
「ま、想像するのは自由だからな」
にかっと二人で顔を見合わせて笑うと、ちょうど校門にたどり着いた。
「仁希のセンスじゃ心配だから、私らでちゃんと可愛い下着を選んでやらんとな」
「いつ何があるかわからないもんね。題して『その日のために』仁希改造計画第一弾って感じかな」
仁希がこちらに急いで走ってくるのが見えた。
「そうだ!仁希に特別補講で学校に来るかどうか聞いておかないと。なんとしても都合をつけて、仁希に真船君の家での勉強がどんな様子か途中経過を聞かないと、
気になって受験勉強もはかどらなくなるぞ」
「私も絶対に出席する!」
中条と松崎は頷き合い、おまたせーと言いながら仁希が近付いてくると、二人同時に声をそろえて言った。
「「仁希、特別補講出るよね?」」
 
《その日のために》終り

妄想のバビロンは、まだまだ続く

643 :妄想のバビロン :2006/05/27(土) 13:16:55 ID:ux5pcPp5
今回仁希の友人ということで、脇役の中条さんと松崎さんにご登場いただきました。二人は仁希って呼んでるのに、
仁希は二人の下の名前を知らない。いえ、わらしが知りませんでしたので、始終名字で書くことになっちゃいました。
すごく不自然。許してください。

以前読んだレスにクーラーや食べ物で仁希を部屋に誘い込む友理って読んだ時に、妄想が広がり書き始めてしまいました。
ありがとう素晴らしい萌え話!
次回はやっと友理のお部屋に到着です。でも、エロにはなりそうもない…トホホホ(古っ)
エロの神様、何かハプニングを宜しくお願いします。
では、失礼!


644 :名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 16:31:39 ID:vZyWxGLl
読ませていただきましたよ、続きv待ってました。
原作読み返さなくても入り込んでいけて、スゴク読みやすいですね。
来るべきシーンに向けて、松崎さんたちの心もwわしら読み手の心も
盛り上げていく心憎い第二回目の投下でした。
書いてくださり有難うv続き、wktkして待ってますv

645 :名無しさん@ピンキー :2006/05/27(土) 21:40:22 ID:ACdJPx30
>>643

>>588 >>601


646 :名無しさん@ピンキー :2006/05/27(土) 21:46:56 ID:ACdJPx30
442 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/05/24(水) 15:00:37 ID:1JMbLBIq
投下のあとに「まだ少し続きます」とか「これで完結です」とかはあってもいいと思うが
自分のSSに対して「ぎゃーこっぱずかしい!」だの
「キャラ壊れててスマソ」だの書いてるのはどうもなぁ…
書きたくなる気持ちは判るが潔さがない気がする。
黙々と投下する職人てちょっと憧れるな。
443 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/05/24(水) 15:02:11 ID:3ZTfS8Ro
>>442
>「キャラ壊れててスマソ」だの書いてるのはどうもなぁ…

自覚できてるのならやるなよと突っ込みたくなりますわな。

647 :名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 02:41:45 ID:B66+QEfp
川原作品は、登場人物の日常を独特の視線で描くんで、
「妄想のバビロン」は、その線ではちょっと風味薄めだね。
ここからどうエロにもっていくのか!という楽しみがあるね。薄い分。
濃いエロか薄めエロか。どっちもよさそうだ。


648 :名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 14:35:12 ID:j1Zi3E2Z
>>643
原作未読なのですが、雰囲気よくて楽しめましたよ。
続き待ってます。

649 :要注意!:2006/05/29(月) 19:48:41 ID:9rwREoyw
要注意!
バビロンのパロです。無駄に長くてすみません。
こんなのバビロンじゃないー!!とお思いの方は華麗にスルーして下さい。
以上ご理解いただいて、宜しくお願いします。

650 :妄想のバビロン12:2006/05/29(月) 19:50:13 ID:9rwREoyw
《白昼夢》

「は〜〜ぁ、極楽、極楽。やっぱり、クーラーはいーね〜。生き返るな〜」
仁希はリビングのクーラーの風が一番当たる場所に椅子を置き、友理が持ってきてくれた麦茶をぐいっと一気に飲んだ。
「あーうめ〜、もう一杯!」
「おいおい、冷たいのそんな一気飲みするなよ。体に悪いぞ」
「かてーことゆーなよ。こっちはこの馬鹿暑い中、駅前まで買い物引っ張り回されてくたくたなんだよ。
遅くなると悪いから、家にも寄らずに先に友理の家に来たんじゃねーか。な、もう一杯くれよ〜」
すがるような目で仁希がコップを差し出すと、苦笑しながらも友理はそれを受け取り、部屋を出て行った。

友理は麦茶の入ったコップを両手で持ってくると、一つを仁希にほいと差し出した。
「悪いな。ありがと」
仁希はそれを受け取ると、今度はちびちびと飲んでいる。
友理は立ったまま手にしているコップから一口麦茶を飲むとテーブルの上に置き、仁希の近くの椅子に腰掛けた。
「なあ、仁希」
「うん?」
「勉強する場所なんだけどさ。今朝も言ったけど、俺は予備校で夏中ほとんど家にいないから、俺の部屋で勉強するってことで構わないか?」
「クーラーさえあれば、私はどこでも構わないぞ。使わせてもらえるだけでも有難いしな」
「入ったことないと思うから案内するよ」
「あれ?小さい頃一緒に遊んでた部屋じゃないのか?」
「ああ、あそこは子供部屋で、今は使ってないんだ。中学になってから、ゲストルームを俺の部屋にしたんだよ」
「ゲストルームって、確か五つくらいあったよな。どこだ?」
「二階の一番西側の部屋。前は全然使ってなかったから、閉め切ってたところあっただろ?」
「あー、そういやあったかもね。あんまり覚えてないけどさ」
「じゃ、後で案内する。母さんがさっき出かける前に、チーズケーキを焼いてってくれたんだ。食べるだろ?」
「おー、いいね〜。ちょうど、腹減ってたんだ。もちろん、いただきます」
 仁希はにっこり微笑んだ。食べ物がからむと途端に上機嫌になる。
(わかりやすいやつだよなー)
 友理はそう思いながら、チーズケーキを取りにリビングを出て行った。


651 :妄想のバビロン13:2006/05/29(月) 19:51:36 ID:9rwREoyw
「あー幸せだな〜。いつ食べてもおばさんの作るチーズケーキは最高だよな」
仁希はうっとりと、一口一口を味わって食べた。
友理が入れてくれたアイスティーの爽やかな苦味も、これまた絶妙にケーキの甘さに合っていて素晴らしい。多分茶葉がいいのだろう。
(うちで飲む安物のインスタントの紅茶とは雲泥の差だよな…)
「そう言えば、おばさんさっき出かけたって言ってたけど、こんな夕方になってからの外出って珍しいな。なんかあったのか?」
「ああ、実は知人から頼まれて、明日から週三回お菓子教室を手伝うことになったんだ。
子供のためのお菓子教室が、夏休みで急に人数増えて大変らしいんだよ。それで、今日はその打ち合わせだってさ」
「おばさん、お菓子作り上手だもんなー」
「朝早くから出掛けるみたいだから、仁希に家の鍵を渡しておくよ。俺も毎日八時には家を出るからさ。何時ごろ勉強しに来る?」
「朝は洗濯と掃除してからだから、九時ぐらいかな。もう一個食べていいか?」
切り分けた皿には最後のチーズケーキが残っていた。友理はまだ最初のケーキの半分しか食べていない。
「おまえ、俺より二個も多く食べて、まだ足りないのか?食べすぎだろ。これは俺の分だ」
「昼飯ちょっとしか食べられなかったから力入らなくて、ここに着く前に行き倒れになるかと思ったぐらい腹減ってんだよ〜。
チーズケーキ三個くらいじゃ、足りないんだよ〜」
「……」
仁希の声を無視し、友理は無言でチーズケーキの皿を自分の方に引き寄せた。いくらなんでも晩飯前にチーズケーキ四個は多すぎる。
「友理っ!そのチーズケーキをよこせ!おまえ、私が行き倒れになってもいいのか?」
「家が隣なのに、行き倒れも何もないだろ。夕飯食べられなくなるぞ」
「バカモノ!食ってもいない夕飯より、今はこの飢えを満たすほうが先だ!さっ、よこすのだっ!」
食欲の権化と化している仁希に、何を言っても無駄なことは長い付き合いで承知している。
仕方が無いので、友理はチーズケーキを仁希の皿に乗せてやった。
「あー幸せ〜。おばさんのチーズケーキは最高だな!」
仁希はまたもやうっとりと、一口一口味わって食べたのだった。


652 :妄想のバビロン14:2006/05/29(月) 19:52:45 ID:9rwREoyw
「さっき、買い物に引っ張り回されたって言ってたけど、何か買ってきたのか?」
「よくぞ聞いてくれた!」
先程まで暑さでへばっていた人間と同一人物とは思えないすごい勢いで、仁希は話し始める。
「もー、聞いてくれよ〜。大変だったのなんのって、笑い悶え死ぬかと思ったよ。あんなに大変なものだとは、正直言って思ってなかったね。
誰がなんと言おうと、もう二度と行くもんか!」
「おいおい、落ち着け。中条さんたちと一緒だったんだよな?話が見えないんだが、何を買いに行ったら笑い悶え死ぬような目にあうんだ?」
「下着だよ。し・た・ぎ」
「はあ?」
「友理にはわからないよな。女の下着なんて。私もいつもスーパーでしか買ったことなかったからさ。
ランジェリーショップに今日初めて連れて行かれて、そこで採寸されたわけ」
「採寸?」
「ま、つまりブラジャー買うのに胸のアンダーとトップのサイズを測って、体にあったものを買うっちゅうことだな。
今日中条さんにブラのサイズが合ってないことを指摘されてな。三人で買いに行ったんだよ。前に買ったのがきつくなっててさ。
最近胸が苦しいなーとは思ってたんだけど、自分で気付いてなくて。だけど、驚いたよ。胸って急に大きくなるもんなんだなー。
ツーサイズも大きくなっちゃったよ。新しい下着に付け替えたら、胸がすんごい楽になったから、そのまま着けて帰って来ちゃった」
仁希は一気にそう言うと、アイスティーをストローで一口飲んで、また話を続けた。
「で、そこの店員さん、ま、女性なんだけど、『あら、いい形ですねー、締め付けすぎは形悪くなっちゃいますよー』なんて言いながら触ってくるんだぞ。
そんで、正しいブラジャーのつけ方っちゅうのも私が自分でやるのを見てて教えてくれればいいのに、『そうじゃないですよー。
背中のほうからもお肉をこうやって持ってくるんですよ』なんて言ってブラに手を入れてくるんだよなー。人に胸なんて触られたことないから、
くすぐったくて大笑いしてたら、もう腹筋が痛くて痛くて。中条さんたちも私の笑い声が大きすぎて、恥ずかしくて他人のふりしたくなったって言ってたなー。
結局上下お揃いで二組買ったんだ。二人に女子高生らしい可愛いの選んだんだから、ちゃんと使ってよって言われちゃったよ。そんで、松崎さんに割引券もらってさ。
随分安くなって助かった。だって、合計で五千円以上もするんだぞ。びっくりだろ!それでも二人はこのお店は直営店だから安い方だって言うんだよなー」


653 :妄想のバビロン15:2006/05/29(月) 19:53:37 ID:9rwREoyw
友理は呆れ果ててものが言えなかった。
仁希はどうしてこういう会話を平気で自分とできるのだろう。男として意識していないからなのだろうが…
そんな話を聞いたら男は誰でも想像してしまうじゃないか―その下着の下に隠されているものを―豊かな二つの膨らみを―
友理は頬杖を付いて深いため息を吐き、無言でじっと仁希を見つめた。
『大変だったなー』とか、なんらかの反応があると思って話したのに、友理が何も言わないことに仁希は居心地の悪い思いを味わっていた。
それに友理はなんとなく、少し怒っているような感じがする。
「友理、どうした?反応がないんだけど…」
「おまえ、そういう話は他の男子とかにもするわけ?」
「はあ?する訳無いだろ」
「じゃ、俺にもするな」
「なんだよー。友理が先に何買ってきたんだって聞いたんじゃないかよー」
「そういうときは、馬鹿正直に答えなくてもいいんだよ。『ま、いろいろ』とか言っておけ」
「はいはい、わかったよ」
ふて腐れて仁希はアイスティーをストローで最後までずずっとすすると、仏頂面でコップの中の氷をがりがりと食べ始めた。
(あ、機嫌損ねちゃったな…)
不機嫌な顔をされると、ご機嫌を取りたくなるのが惚れた弱みというやつだ。
「もう一切れチーズケーキ残ってるけど、食べるか?」
チーズケーキを六等分にしたときに、勉強の合間に食べようと思って取っておいた自分用の最後の一個だが、
仁希のこの様子なら食べると言い、ご機嫌も直るだろう。
仁希は途端に、にーっこり微笑み、満足げに頷く。
「アイスティーもよろしくな」
「はいはい。承知しました。お嬢ちゃま」
(結局俺はこの笑顔に弱いんだよな〜)
心の中で苦笑しながら、友理は仁希のために再びキッチンにチーズケーキを取りに行った。

654 :妄想のバビロン16:2006/05/29(月) 19:56:26 ID:9rwREoyw
「一応この部屋は土足厳禁だから」
母親が外国の人だからか、昔からそうなのかは知らないが、友理の家は基本的に家の中でも靴を履いて生活している。
友理が先にドアを開けて中に入ると、壁際に置いてある靴箱の上段からスリッパを二足取り出し、床に置いた。
二人で靴を脱いでスリッパに履き替える。
入口よりも少し高くなってるフローリングの床は、綺麗に磨き上げられていた。
「すげーな。おまえ、これだけの部屋を一人で使ってるのか?うわ、ベッドもダブルかよ!」
広々とした室内に入ると、仁希はダダダッと部屋の奥にあるベッドに駆け寄り腰掛けて、ぽむぽむと飛び跳ねてみた。
「うむ、いいスプリングだな」
「仁希、こっちがトイレのドアでこっちが洗面所と風呂場のドア。で、エアコンのリモコンはこの壁に掛かってるから。
基本的にこの部屋の中は好きに使っていいからな―って聞いてんのかよ」
部屋の間取りを説明しているうちに仁希から目を離していたら、なにやら仁希はベッドの横で、マットレスの下にごそごそと手を入れて何かを探している。
「おまえ、何やってんの?」
「いやさー、この前友達と話してたら、弟のベッドのマットレスの下にエロ本隠してあったの発見したって聞いたから。
友理もそういうの隠してるかなーと思ってさ」
(あ、なんか頭痛くなってきたかも…)
友理はこめかみを押さえながら言った。
「人に部屋を貸すのに、そんなわかりやすい所に隠すかよ。って言うか、隠すようなものは持ってないし。
そういうおまえの行為はプライバシーの侵害っていうんだぞ。女の子だって人に見られたら嫌なものってあるだろ。
見つけたくても、そこはぐっと我慢しろ」
「へいへい、承知しました」
仁希はそう言うと今度は窓に駆け寄り、そこから見える風景を眺めた。
「この部屋は眺めもいいな〜。ここからは庭と正面の道路が見えるんだな」

655 :妄想のバビロン17:2006/05/29(月) 19:57:47 ID:9rwREoyw
今度は違う窓から外を眺める。既に外は夕闇に包まれていた。
「お、こっちは私の部屋が丸見えだな。友理の部屋だったんだ。よく明かりは点いてるなーとは思ったけどさ。
このガラスって外からは中が見えにくくなってるよな」
友理も窓辺に近付いて仁希の隣で外を見ながら、少し咎めるような口調で言った。
「おまえの部屋は丸見えになっちゃうんだから、ちゃんとカーテン引けよ」
「なに?友理はよく見てるのか?」
仁希がきょとんとした顔で友理の方を向くと、友理も視線を仁希に向けた。
「見てるんじゃなくて、見えたんだ!昨日カーテン引かないで明かり点けたまま着替えてただろ。
どこでどんな奴が見てるかわからないんだから、気をつけろよ。最近は変な奴も多いんだし」
「ま、見えても減るもんじゃなし、私は別にいいけどね」
事も無げにさらりと仁希が言う。
(別にいいだとーーぉ。良くないぞ!断じて良くない!おまえが許しても俺が許さん!)
自分の他に仁希の裸を見るなど、何人たりとも許しちゃいけない。
「うんにゃ、良くない。おまえの家は女二人暮らしだって、ご近所はみんな知ってるんだぞ。変な事を考えてる奴がいたとすれば、
そう言うことはすぐに調べられるんだから、あんまり変質者を刺激するような真似はしないでくれよ」
(そして、俺を刺激するような真似も…)
じっと仁希を見つめる。
今自分は一度も見せたことのない男の顔をしているのだろう。
仁希の顔には戸惑うような表情が浮かんでいた。
「友理…?」
友理は一番危ないのは自分かもしれないと思った。だが、今はまだそれを知らせる時期ではない。
友理はいつもの幼馴染へと戻り、幾分明るい声を出した。
「これでもいつも幼馴染として、心配してるんだぞ。仁希の家のことは。だから、気を付けてくれよ。
この辺も昔よりは物騒になってきてるんだからな」
「…わかった。以後気を付ける」
素直にそう頷く仁希に、ふいに熱い衝動が湧き上がる。

656 :妄想のバビロン18:2006/05/29(月) 19:58:38 ID:9rwREoyw
手を伸ばせばすぐに、その細く柔らかい肢体をこの腕の中に閉じ込めることができる。
(今はまだ駄目だ!)
両手にぐっと力を込めて、友理はその場を急いで離れ、本棚の前に行き仁希を呼んだ。
「ここにある本は自由に使っていいから。高いところのものは、そこにある脚立を使えば取れるからな」
天井までの壁一面に作り付けのスライド式の大きな本棚があり、その棚には多くの本と参考書、辞書などが置いてあった。
その脇には四段の脚立が置いてある。
「うわー、すげーな。立派な本棚だな〜」
感動したように仁希は本棚を見上げた。勉強するための辞書などは、ほとんど全て揃っているようだ。
一番の上の棚には広辞苑もあった。
「家から辞書とか持ってこなくても済みそうだな。有難く使わせてもらうよ」
「勉強するのは俺の机でいいか?テーブルの方が良ければ、持ってくるけど」
「机でいいよ。もし、おまえが予備校休みで使うときは言ってくれ」
「うん、わかった」
友理は仁希と二人きりで部屋の中にいるのに、少し息苦しさを感じ始めた。
母親は知人と食事をしてくるということで夜遅いと言われたし、父親は仕事で長期出張中。
今この広い家の中には、友理と仁希の二人きり―
「それじゃ、一通り説明も終わったし、玄関まで送るよ」
「隣なんだから、ここでいいよ」
「そうか?じゃ、気を付けて…」
「ああ、じゃあな」
仁希そう言いながら入口まで行ったその時―フローリングと入口の段差があるのを忘れて、仁希が足を踏み外した。


657 :妄想のバビロン19:2006/05/29(月) 19:59:49 ID:9rwREoyw
あっと思って、仁希は体勢を整えようとしたがスリッパですべり、体が後ろに倒れこんだ。
まずい!頭を打つ―仁希はぎゅっと目と瞑った。
しかし、次に来ると思った後頭部への衝撃は、いつまで経ってもやってこない。
(う…ん?)
ぎゅっと瞑っていた目を開けると、真上に友理の顔があった。
「大丈夫か?!」
友理が倒れる仁希を後ろから抱き止めてくれたのだ。仁希は足を投げ出して、背後から友理に抱き締められているような格好になっていた。
「あ、ありがと…友理…」
すぐに起き上がろうとしたが、友理の両手で拘束されていて動けない。
気付くとその両手は、なぜか仁希の両胸に置かれていた。
「…って、どこ触ってんだ!」
仁希の声ではっと我に返った友理は、慌てて胸から手を離して立ち上がり、仁希が体を起こすのを手伝った。
その細い手首を掴んで立ち上がらせたその瞬間―仁希の体はぐいっと友理に引き寄せられ、その広い胸の中に倒れ込むように抱き締められた。
「ちょ、ちょっと、友理、何ふざけてるんだ。は、離せ!苦し…っ」
仁希の最後の言葉は、突然下りてきた友理の熱い唇に塞がれ、呑みこまれてしまった。

《白昼夢》前半終り

後半に続く

長いので後半はもう少し時間を空けてから、投下します。
続きは友理鬼畜編です。

658 :要注意!!:2006/05/29(月) 20:40:13 ID:NxFu1wmm
これから友理は鬼畜になります。苦手な方は退避してください。
読んでもいいよーと思っている方、もしも単行本のバビロン1巻をお持ちでしたら、
仁希のシリアス顔はP143の左の上から二段目「?」「最愛の息子はチェザーレ君じゃなかったのか?」
の顔で想像してみてください。なかなかの美少女でしょ?
それでは、後半投下します。


659 :妄想のバビロン20:2006/05/29(月) 20:41:36 ID:NxFu1wmm
友理が思っていた通り、仁希の唇はチーズケーキの甘い味がした。
抗議の声を上げようとして薄く開いた仁希の口内に、無理やり己の舌を捻じ込む。
甘い―
その甘さに頭の芯が痺れる。
もっと、もっと、もっと、この甘さを知りたい!
仁希の震えて逃げ惑う舌を追い詰め、追いかけ絡め取ろうとする。
仁希の空気を求めるあえぎが、友理の理性を失わせ、更にその行為を加速させる。
「…っ!」
友理は弾けるように顔を離した。仁希が自分の口内を蹂躙している友理の舌を噛んだのだ。
その痛みで友理の腕の力が緩んだ隙に、仁希は腕の中から身を捩って抜け出した。
仁希は逃げようと制服のスカートを翻し、走って入口へと向かう。
―逃がすものか!―
友理は追いかけ、仁希の片方の手首を掴んで振り向かせると、黙って二人は睨み合った。
今まで足りなかった酸素を補うため、二人は荒く息を吐く。その音だけがこの部屋の静寂を破り、お互いの緊張感を高めていた。
舌を噛まれた痛みに、わずかの理性が友理に戻る。
こんな無理やりするべきではなかった―
しかし、仁希を見た次の瞬間、そんなものはどこかに吹き飛んでしまった。


660 :妄想のバビロン21:2006/05/29(月) 20:42:35 ID:NxFu1wmm
まるで汚いものでも払うかのように、ごしごしと自分の唇を手の甲で拭っている。
女の子にそんなことをされたのは生まれて初めてだった。
屈辱感で頭に血が上り、怒りで震えた低い声が友理の口から抑え切れずに漏れた。
「…おまえはっ…そんなに、俺が嫌か?」
「えっ?」
言葉に詰まり眉をひそめる仁希の瞳が、さらに友理の感情を逆撫でした。
ただの幼馴染よりも始末に悪い。自分は男として、仁希にこれほど嫌悪されている!
「…こんなことをするおまえは嫌いだ。今なら許してやる。手を離せ!」
きっぱりと言い放つ仁希を、友理は無表情で見下ろす。
先程の荒々しい口付けで赤く色付き少し腫れている仁希の唇は扇情的で、友理の苛虐心を煽った。
「…おまえが悪い。無防備にのこのこと男の部屋に来るってことがどういうことか、これから俺が教えてやる!」
滅多に声を荒げたことの無い友理が、感情も露わにそう叫んだ。
怯えたように揺れる仁希の瞳が大きく見開かれる。言葉の意味を正確に把握したのだ。
「ば、馬鹿なことはやめろ!おまえ、幼馴染にそんな。他にいくらでも…」
「他はいらない。今、仁希が欲しい…」
驚く仁希を再び引き寄せ、声も出せないほど強く抱き締めた。
すっぽりと腕の中に収まる仁希の体は細く、柔らかく、そして熱い―熱くて頭がおかしくなりそうだ。
―この体温を直に感じたい―
逸る気持ちのまま仁希を軽々と抱き上げベッドに向かうと、その上に乱暴に放り投げるように落とした。
「わっ…」
大きく揺れるベッドの上で仁希が体勢を整えて起き上がろうとする間に、友理は手早く着ているTシャツを脱いだ。
逞しく鍛え上げられた裸の上半身が露わになる。脱いだTシャツをベッドの横のサイドボードの上に置いた。
ベッドの上で上半身を起こし呆然としている仁希を見て、友理の身の内では熱く滾るものが湧いてくる。
急いで自分のスリッパと靴下を脱ぎベッドの上に上がると、呆然としている仁希のスリッパと靴下も脱がせ床の上に落とした。
友理は仁希の上に覆い被さるように移動すると、仁希をベッドに押し倒し、その細い両手首を頭の横で縫いとめるように固定した。


661 :妄想のバビロン22:2006/05/29(月) 20:43:25 ID:NxFu1wmm
仁希は決意を込めた強い瞳で友理を見つめ、震える唇を開いた。
「…今なら間に合う。こんなことは、やめるんだ。な、考え直せ。何かの気の迷いだよな」
「もう、遅いよ。仁希…」
押し殺したように囁く友理の顔は、怖いくらいの真剣さで仁希を見つめる。
今組み敷いている肢体を気が狂うほど欲してるのに、今更後になど引けるはずも無い。
「…おまえを一生憎むぞ。それでもか?」
仁希の真っ直ぐな強い瞳が友理の胸に突き刺さる。
―嫌われるくらいなら、憎まれる方がずっといい―
その体に己を刻みつけ、仁希が生涯忘れることなく憎み続けてくれるのなら―その存在を一生思っていくのと同じことではないか―
自分が仁希を思うのと同じように…
「ああ、俺を憎んでくれ…一生…」
その言葉に仁希は血の気を失ったように青ざめた。最後の切り札を失ってしまった。
まさか、友理がそんなことを言うはずがないと思っていた。
いつでも冷静で温厚な幼馴染だった友理が、自分が嫌がることをするはずがないと―それが甘い考えだったことを思い知らされる。
「…だから、仁希も諦めて大人しくしてくれ。優しくするから…」
「だっ、誰が大人しくなんかするもんか!今すぐ手を離せ!」
「そう…残念だな。じゃ、少し痛いけど我慢して」
そう言うと仁希の両手を頭上に上げさせ、その手首を片手で押さえると、サイドボードに置いてあった先程脱ぎ捨てたTシャツに
空いている方の手を伸ばして引き寄せ、それで仁希の両手を強く縛り上げた。
「いっ、痛い!やっ、やめろ!友理!」
「こんなこと、できれば俺だってしたくないさ。だけど、暴れられると仁希にもっと痛い思いをさせちゃうから。ごめんな」
縛って余ったTシャツの両端をベッドのヘッドボードに括り付ける。
「あ、謝るくらいならするなよ!バカモノ!ほどけっ!」
「ほどいても逃げないって言うなら、ほどいてもいいけど」
「逃げない、逃げない。絶対逃げない」
仁希の目が泳いでいる。こういうときは嘘を吐いているときだ。何とか両手を自由にさせて逃げる気なのだろう。
「おまえ、嘘を吐くとき目が泳ぐ癖、直ってないんだな。目が泳いでるぞ」
「うっ…おっ、泳いでなんか無いぞ!はっ、早くほどけ!」
どもる癖も直ってない。仁希は子供の頃から本当に変わっていない。

変わらないから好きだった。変わらない仁希が好きなのに、今自分はその仁希との関係を変えようとしている。
本当にそれでいいのだろうか…本当にそれで…

662 :妄想のバビロン23:2006/05/29(月) 20:44:28 ID:NxFu1wmm
友理がなにやら考え込んでいる隙に、仁希は身を捩り両手を抜き取ろうともがいていた。
固く結ばれた結び目は、仁希の力ではびくともしない。自力での脱出は不可能だと諦めざるをえない。
「そ、そうだ。おばさん!おばさんがそろそろ帰ってくるだろ?二人で部屋にこもってたら変に思われるし、
私が大声を出せばおまえの悪行がばれるぞ。さあ、今すぐほどけ!」
強気で詰め寄る仁希に、友理は意地の悪い笑みを浮かべる。
「仁希、残念だったな。母さんは、あと三、四時間は帰ってこないよ。今日は知人と打ち合わせを兼ねた食事会だから遅くなるってさ。
帰ってきた頃にはもう、何もかも終わってる」
そう言うと友理は、仁希の着ている制服のベストの左脇に付いているファスナーを右手で下ろし、
左手を仁希の背中に回して少しベッドから持ち上げると右手でベストを掴み、仁希の頭から巧みに抜き取った。
それをそのまま縛られている仁希の右手首の方に寄せる。
仁希の上半身は、真っ白い半袖のシャツとリボンだけになった。
首のリボンをするりとほどき、シャツのボタンを上からゆっくりとはずしていく。
シャツの前を開けるとそこには、昨夜見た二つの豊かな膨らみが現れた。
それを包んでいる薄いピンクの可愛らしい下着が、友理の欲望を更に刺激した。
下着に手をかけようとすると、仁希がその手を逃れるように身を捩る。
「…友理…こんなのは嫌だ…やめてくれ…」
懇願する仁希の声は、今の友理には己の欲望を高めるための材料にしかならなかった。
着けている下着の真ん中を持って、そのままぐいっと上にずらし、仁希の胸を露わにする。
「あっ…っ!」
敏感な部分が布に擦れて、仁希は痛みの声を上げた。
「…いいね…もっと聞かせて…」
豊かな膨らみの蕾の片方に唇を寄せ、ふっと熱い吐息を吹きかけると、びくっと仁希の体が強張った。
友理が顔を上げて仁希を見ると、必死に唇を噛み締め、ぎゅっと目を瞑っている。
これから自分の身に何が起こるのか―仁希にとっては恐怖でしかないのだろう。

―可哀相に―

これから好きでもない男に、仁希はその清らかな体を陵辱される―
そう思う哀れみの心は、大きく膨らんでしまった欲望の前では塵ほどの重みも無かった。
「仁希…ごめんな…」
友理は囁くようにそう呟くと、仁希の白く細い震える首筋に、欲望で滾るその熱い唇を落とした。


663 :妄想のバビロン24:2006/05/29(月) 20:45:48 ID:NxFu1wmm
それは一瞬の妄想―

根っからのジェントルマンの友理が、嫌がる女の子をどーのこーの出来るはずもなく…

実際は―

664 :妄想のバビロン25:2006/05/29(月) 20:47:13 ID:NxFu1wmm

「…って、どこ触ってんだ!」
仁希の声ではっと我に返った友理は、慌てて胸から手を離して立ち上がり、仁希が体を起こすのを手伝った。
(今のは俺の妄想?なんてリアルな…)
それも仁希に触れたほんの一瞬の白昼夢―
「ご、ごめん。わざとじゃないぞ。助けようとした不可抗力だ!」
「わかってるよ。ありがとな。お蔭で頭を打たずに済んだ。助かったよ」
「そ、それじゃ、明日から勉強頑張れよ」
「うん。友理もな」

靴を履き終わった仁希が部屋を後にすると、友理はその場でがっくりと肩を落とした。
偶然とはいえ、仁希の胸を触ってしまった。
そして、そのことにひどく動揺しているのは自分だけで、仁希は何も無かったかのように平然としていた。
(わかっちゃいるけど、へこむよなー。こんなことなら、すぐ手を離さないでもう少し触ってみたかったな。
そしたら、仁希も俺のこと少しは意識したかもしれないし…)
いやいや、それはまずい。自分の理性がもつはずがない。今だって仁希の胸の感触を思い出しただけでも、体が熱くなってくるというのに。
自分が理性を失ったときをもう一度想像して、友理の顔は赤くなったり青くなったり。
(いかん、いかん。冷静になれ!そんなことは、しちゃ駄目だ!仁希に一生憎まれるなんて、とんでもない!俺は仁希を絶対に失いたくないんだから)

勝負はこれから。今は仁希を自分の部屋に違和感無く誘えたことで良しとしよう。
これで夏休み中は仁希と二人きりになる機会がいくらでもある。徐々に頑張ればいい。
十年以上もただの幼馴染だったのだ。そう簡単に事が上手く運ぶわけがない。
夏休みの間に少しは仁希に異性を感じさせることができるのか…
なんだか自信がなくなる友理だった。

《白昼夢》終り

第一部完

妄想のバビロンはまだまだ続く


はー、長くてすみません。やっとこさで、友理の部屋にたどり着きました。
第二部は仁希と友理が二人っきりになる機会が多いので、
なんとか不自然なほどのドキドキハプニングを起こしたいと思っています。


665 :名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 20:58:56 ID:FOX5c/Jr
リアルタイムで読んだよ。乙。

賛否両論在るのかもしれないけど、私はこの雰囲気、好きだよ。
抱きとめて胸が……ってのは、少女マンガの王道だなw
続き楽しみにしてます。リラックスして楽しく書いて下され。

666 :名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 21:10:10 ID:wCWdVK75
うを!まってましたv
しかし次回鬼畜編?むりやりってやつですかい?
読む方は萌えるけど、それが初体験な仁希はかわいそう・・とか思ってしまいましたが
妄想が暴走してますか?w

667 :妄想のバビロンの作者です :2006/05/29(月) 21:49:29 ID:NxFu1wmm
今まで妄想の浮かんだままに書いていたので、川原作品らしからぬものになってしまいました。
もっと気持ちが温まるような作品を書きたいのですが、川原作品は難しいです。
書いたものをすぐに投下するのではなく、書いてから二、三ヶ月置いて、
忘れた頃にまた読み直すと良いと他のスレで読みました。特にエロは。
と言う訳で、川原ワールドをもっと研究して、しばらく精進してきます。
第二部は忘れるまで置いてから推敲するので、ちょっと遅くなりますが年末までには必ず!
また読んでもいいよーとおっしゃる方がいる限り、投下しますので宜しくお願いします。
いつも後書き長くてすみません。しばらくは出てきませんから、許してやってください。

職人の皆様方に敬意を表して、しばらくROM専に戻ります。
皆様の素晴らしい作品を期待して待っています。
こんな駄文を読んで下さった皆様、レスを下さった皆様、ありがとうございました。
またそのうちお邪魔します。第一部の最後はミカエルのお嬢様風に締めます。
それでは、ごきげんよう!

668 :早速訂正 :2006/05/30(火) 00:29:20 ID:0l8tqlY8
妄想のバビロンの作者です。
す、すみません!しばらく出てこないと言いながら…
変な文章を見つけてしまったので、訂正します。
訂正箇所
妄想のバビロン18の最後の行です。

×仁希そう言いながら入口まで行ったその時―フローリングと入口の段差があるのを忘れて、仁希が足を踏み外した。
○そう言いながら入口まで行ったその時―フローリングと入口の段差があるのを忘れて、仁希は足を踏み外した。

に脳内変換お願いします。
失礼しました!

669 :名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 09:32:07 ID:lO834R1F
激しく乙でした。
肩すかし…と思わせつつ、次への布石もあるし
年末に期待してますよ!

しかし鬼畜ってほどじゃなかった
と思う私はスレてるのね…

670 :名無しさん@ピンキー :2006/05/31(水) 10:21:22 ID:PAzpzgfF
三月革命 プロローグ〜早紀子〜1

私は今日「へ〜、ほ〜、ふ〜ん」で会話の成り立つほにゃららなお坊ちゃまんの玉の輿に
乗るのだ。
なのに、なんで桜の下におっきな浩生が寂しそうに立ってるのよ!?
我が家の経済状態は、私の結婚にかかっているんだ!

おっきな浩生がきらきらお目目で教会の窓辺に立つ私を見上げている。

むか〜し、まだ幼稚園児だった頃 桜の木の下に小さい浩生が立っていた。
努々落し物なぞ拾うもんじゃない。拾おうかどうしようか、やっぱり拾おう。
だから名前を浩生と言う。私の義理の弟だ。

私は数年前、中くらいの浩生を拒絶した形で疎遠になってしまっていた。
子供の頃に捨てられた浩生がうちの子になって、ずっと本当の肉親のように思っていたのに、
いきなり告白された私はパニックを起こしてしまったのだ。
浩生は私が馬鹿笑いで誤魔化すのを拒絶と受け取って、無言で去っていってしまった。
あれからずっと後悔はしていたんだ。

浩生は人生の最初で一度捨てられている。
うちの子になってからは、ずっと私の我が儘を聞いてくれる優しくて天使の様な子だった。
そんな浩生の真面目な告白を笑い飛ばし、人生で二度目の拒絶を味わわせてしまったのは私。
決して嫌いだったわけじゃない。むしろ私は浩生が好きだったのかもしれない。
いや、きっと弟としてだけじゃなく、浩生の事が好きだったんだ。

一応彼氏と交際もした事もあった。
なのに、浩生の後にも一度見たら、彼氏がアホの子に見えてしまった。
私も浩生のおかげで一種のブラコンになってたわけだ。

でも浩生が怒ったのは初めてだったし、どうしていいかわからなかった。
ほにゃららな坊ちゃんとの式が決まり、式に出席する為、帰国してきた浩生は
すっかり人が変わってたし、売り言葉に買い言葉で今日という日を迎えてしまった。
私はもう諦めていたんだ。



671 :名無しさん@ピンキー :2006/05/31(水) 10:23:10 ID:PAzpzgfF
>>670 〜早紀子2〜
なのに、桜の下に浩生がいた。
わかってる。私は猫かぶりのリアルストで、夢見がちなお嬢様じゃないんだ。
あれは絶対わざとだ。よりによって桜の下に立ってるなんて!
だけど浩生が拾って欲しそうに、私をずっと見つめている。
…わかってる。父さん母さんや親戚ご一同様にも迷惑がかかるんだ。

だけど私の足は桜の下に向かってしまった。
そして気がついたら私は浩生の前に立っていた。

桜の下に 小さい浩生と中くらいの浩生とおっきな浩生が立っている。
これは一種のパラドックス。

私は覚悟をくくって浩生に手を差し出した。気の利いたセリフなんか出てこない。
出てきたのはこんな陳腐な言葉だった。
「…お手」
それでも浩生は私の差し出した手をしっかり握り、驚いたような眩しそうな顔で私を見た。
中くらいの頃、私に背を向ける前の浩生に戻っていた。
私はもう何も言わず浩生の胸に飛び込んだ。
浩生はしっかり私を抱きとめてくれた。

桜の時期にはまだいくらか早い三月の、乱れ咲きした桜の下。
私たちは図々しくも堂々と、二人で手を取って結婚式場から退場を決めた。

「わかってると思うけどさ〜。これは連帯責任なんだからね」
「うん、早紀子ちゃん」
「だから後で一緒にみんなに謝ってね、浩生」
「うん、早紀子ちゃん」

浩生がにっこり笑って私を見下ろす。おっきくなっても、やっぱり私の浩生だ。
私は開放された気分になってベールを取った。
当然のように浩生にベールを持たせる。私は私で、この長いドレスの裾を纏めないと、
トンズラしにくいのだ。
何しろ汚さないようにして再利用するんだからな〜。

―そして、熱海に行くのよ あたし達―

                 プロローグ おわり


672 :名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 10:59:04 ID:twHtSidz
三月革命いいね〜。
血の繋がらない姉弟、萌えますな〜。
続き期待して待つ!

673 :名無しさん@ピンキー :2006/05/31(水) 21:29:14 ID:0mF+5lEg
三月革命 〜その後・浩生1.〜

―だから 熱海に行くのよ!あたし達!―

「早紀子ちゃん、わかってるから」
ここはニューヨーク行きの旅客機の中だ。
早紀子ちゃんは機内サービスのアルコールはサービスだとわかると、なるべく高そうな
酒をスチュワーデスさんに頼んで何杯かあおっていた。
「なんで熱海じゃなくてニューヨークなのよぅ〜?ニューヨークに行きたいかー!?」
いい気分で酔っ払った早紀子は、旅の恥はかき捨てとばかり、猫を脱いでしまっている。
「…早紀子ちゃん。それ、もうかなり古いから」

三月に早紀子ちゃんは自分の結婚式を破棄して僕の腕に飛び込んできてくれた。
相手は銀行家のお坊ちゃまで、ほにゃららなりに早紀子ちゃんには惚れていたらしい。
こちらから一方的な破談にしたのだが、謝る時の早紀子ちゃんの機転は見事だった。

普段、余所行きの猫をかぶった早紀子ちゃんは おしとやかな深窓の令嬢を装っている。
清らかな涙を流し、幼い頃からずっと僕を愛する気持ちを隠してきたが 僕と再会した事で
やはり思いを断ち切れなくなった、というお涙頂戴なシナリオでお坊ちゃまを納得させた。
「もっと早くあなたに出会っていたら……」
これが決め台詞で、お坊ちゃまは感動し『男らしく』身を引いてくれたのだった。

…ただ、お坊ちゃまの胸で涙を流す早紀子ちゃんの足元に目薬が落ちていたのを こっそり
靴で隠したのは僕だった。
父さんと母さんは見ない振りをして頭を下げていたが、恥ずかしさを堪えて 笑いで震えていたのを
僕は見た。
早紀子ちゃんはずる賢いくせに、いつも肝心な詰めが甘いから放っておけないんだよな…。

早紀子ちゃんの名演技?で婚約の違約金はなんとか払わないで済んだが、
父さんの会社が経営不振な事に変わりはなかった。
丁度僕のニューヨークでの研究を買い取りたいという企業が現れてくれていたので、
その研究の成果を売れば、会社の負債は払える事になった。

これを機会にニューヨークでの留学は終わりにして、正式に日本に帰国して就職?する為、 
手続きにニューヨークへといったん戻る事にしたのだが、結婚式場から逃げ出した花嫁という
汚名からほとぼりを冷ます為に 今回早紀子ちゃんも同行する事になったのだ。

しかし旅行は「熱海」と決めていた早紀子ちゃんには、ニューヨーク行きは不満だったらしい。
しかも機内は禁煙というのも早紀子ちゃんの機嫌を悪化させていた。
普段はそんなに吸わないのに、吸えないとなると吸いたくなるものらしい。

全く面白い人だ、と僕は思う。
初めて桜の下で早紀子ちゃんを見た時から、『面白そうな人』だと僕は思っていた。

巨大な猫を背負い、見栄っ張りで欠陥だらけの彼女なのに 何故こうも惹かれ続けるのか、
自分でもよくわからなかった。
だが、自分でも諦めかけていたあの桜の下で 心細くなって立っていた幼い僕の手を
引いて家に連れて行ってくれたのも、結婚式直前に 見栄も意地もかなぐり捨てて
僕を選びに来てくれたのも、他ならぬ早紀子ちゃんだったのだ。

結局、僕はこの人には敵わないと思う。

674 :名無しさん@ピンキー :2006/05/31(水) 21:31:58 ID:0mF+5lEg
>>673  〜浩生2.〜
すっかり昔の暴君だった早紀子ちゃんに戻ってしまっているが、
僕は早紀子ちゃんの我が儘を聞くのは嫌ではなかったし むしろ楽しかった。

「早紀子ちゃん、機内は禁煙だからこれで我慢して」
僕はあらかじめ早紀子ちゃんが機嫌を悪くする事を予想して、禁煙パイポを用意していた。
「浩生ー!あんた、あたしに こんなオヤジくさい物を咥えろっていうの?」
ブツブツ言いながらも、早紀子ちゃんは渡した禁煙パイポを咥えた。

「浩生ってばさ、昔の浩生に戻ったみたいだね。帰国したばかりの頃と別人みたい」
しばらく禁煙パイポを咥えて黙っていた早紀子ちゃんが、急に話しだした。
「そ、そうかな?」
「うん、外見はやっぱり昔と大分変わっちゃってるけどね。
やっぱりあれ?あたしが結婚するって言うんで嫉妬して反抗してたの?
ほら、男の子って好きな子には意地悪したくなるっていうじゃん。
あんたってば、年相応の時に反抗期がなかったもんね」

早紀子ちゃんは うひゃひゃと一人笑いながらしゃべり続けた。
どうやら早紀子ちゃんは完全に酔っ払っているらしい。
しかも酔っ払いの癖に、かなり図星をついてくる。
彼女は絡み上戸なのか…余り酒を飲ませるのはやめよう、と 僕は思った。

「ねぇ、優等生の浩生君。
せっかく外国で頑張ってきた成果を私らの為に捨てちゃうの、後悔しない?」
早紀子ちゃんは、急に真顔になって僕を見つめた。
急に何を言い出すんだろうね、この人は。
「別に捨てるわけじゃないし、後悔もしてないよ」
これは嘘じゃない。
研究に没頭するのは早紀子ちゃんを忘れようとする為でもあったんだから。
「おとーさんも おかーさんもさー、優秀な浩生君が自慢だったわけよ。
なのに、わらしらの為に浩生君は前途ある未来を捨てようとしてるんだよねえ…。
ちっさい頃から手のかからない子だったけどさ、結局浩生君に全部負担をかけちゃって、
おねーさんは悲しいのら〜」
半分ろれつの回らない口調で早紀子ちゃんは言った。


675 :名無しさん@ピンキー :2006/05/31(水) 21:33:57 ID:0mF+5lEg
>>674 〜浩生3.〜
昔から強情なこの人は、お酒の力を借りないと本音が言えないのかもしれない。
「負担だなんて思った事はないよ。
早紀子ちゃんに他の人と結婚されちゃう方が、僕としては困る訳で…」

あ、この科白にはデジャヴーがある。
あれは高校の入学前、月夜の晩の桜の下で 僕が早紀子ちゃんに言ったんだ。
あの時は大笑いされてかっとなってそのまま寮に逃げてしまったけれど。
「……」
僕は恐る恐る早紀子ちゃんを見た。
今回は爆笑はされなかった。代わりに早紀子ちゃんの頭が僕の肩にもたれかかって来た。
早紀子ちゃんはうつむいたまま、何も言わなくなった。
「言いたい事だけ言って寝ちゃったのか…」
僕は少しほっとして、早紀子ちゃんに毛布をかけた。
だが、今度は早紀子ちゃんの柔らかい髪と体温を感じて 自分の鼓動が高まった。
何しろここはエコノミーシート。
普通に座っているだけでも身体が触れ合うほど狭いのだ。
自分でも恥ずかしいが、頬が赤くなってくるのがわかる。
ドキドキしながら 僕は早紀子ちゃんの顎にそっと手をあて眼を閉じている早紀子ちゃんの唇に、キスをしたいという誘惑に捕らわれた。

唇と唇が触れ合う瞬間、いきなり僕の頬に早紀子ちゃんの掌が当てられた。
「おいこら浩生。アメリカでは寝ている乙女の唇を奪ってもいい習慣なのか?」
早紀子ちゃんは ぱっちり目を開けて僕を見つめていた。
「さ、早紀子ちゃん!狸寝入りだったのか」
「たっりめーだーな、あのくらいの酒に飲まれるわらしではなーい!」
やっぱり酔ってるよ、早紀子ちゃん…。
でもこの体勢はどう言い訳も出来なかった。
「ごめん、早紀子ちゃん」
まともに顔が見れなくなった僕は、急いで早紀子ちゃんから身体を離そうとした。
すると、いきなり何かが頭からかかって真っ暗になった。
早紀子ちゃんが、かけていた毛布を僕の頭にかけてきたのだ。
「わっぷ!早紀子ちゃん何するんだ!」
早紀子ちゃんは何も言わず、いきなり毛布の中で僕に抱きつき、自分から唇を合わせてきた。
こうして僕らはエコノミーシートの安い毛布の中で初めてのキスをした。
「大体なー、浩生は諦めるのが早すぎるんだよ。男に二言はない!武士は喰わねど高楊枝って
いうだろ」
…それ、違ってるよ 早紀子ちゃん…
だけど僕は腕の中にいる早紀子ちゃんをもっと確かめたくて、あえて突っ込みを入れず 
今度は自分から堂々と早紀子ちゃんを抱きしめ、何度も唇を重ねあった。

やっぱり、たまには早紀子ちゃんに酒を飲ませようかな…。
僕は早紀子ちゃんの唇を充分に楽しみながら、そんな事を考えていた。

                 続く


676 :名無しさん@ピンキー :2006/05/31(水) 23:10:15 ID:CAKDUoSj
215 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/05/21(日) 13:59:06 ID:DP1IxaDM
>>213
住人の絶対数が多いところはそういう感覚なのかもね
俺んとこは過疎とは言わないまでも割とのんびりしてるから
他の職人が作品投下したら最低24時間以上は空ける
それも平日の昼とか訪問者の少ない時間帯に投下されたんであれば尚更気を遣う

実際感想付けたくても、亀レスになりそうだと遠慮しちゃうって人も居るんじゃないの?
他の作品で盛り上がってるところに水差すの悪いかなって

677 :名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 23:55:51 ID:xKrj/939
>>675
GJ!三月革命は川原作品の中でも後日談が気になる話なんで
楽しく読ませてもらいました。猫かぶりの姉ちゃん、そういや珍しく
喫煙する女性キャラだった。

678 :名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 10:32:14 ID:ClJubEeC
うおーー!
川原作品、いっぱい読めるのは嬉しいです。
どんどんカモーン!


679 :名無しさん@ピンキー :2006/06/01(木) 20:29:34 ID:N6Hzqt/5
エロが足りない
つまらん

680 :名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 12:42:41 ID:j/DHgpdj
三月革命、好きな作品です。
マターリお待ちしてます。


681 :名無しさん@ピンキー :2006/06/02(金) 13:39:41 ID:KW6/o7uP
三月革命の途中ですみません。長編を投下します

悪魔を知る者 和馬×若菜 13回予定(鬼畜系かも・苦手な方はスルーでお願いします)
1.
幼馴染の入江和馬は 誰がなんと言おうと恐ろしく根性の曲がった性格破綻者だった。
奴はとある大会社の大事な一人息子という強みがあり、まさに手中の珠として育てられた。

たまたまうちの父がそこの社員だったというのが立花若菜にとっての身の不運だった。
初めて会ったその日から、利発そうな和馬の中に若菜は不吉なものを見抜いてしまった。
しかもそれを和馬に悟られてから 現在に至るまで、若菜は和馬の監視下に置かれている事を知る者は誰一人としていない。
時として人は、想像を絶する非日常事態に直面した時、初めて知るのである。
…ただ沈黙するしかない事を…
幼き日から現在に至るまで、若菜はまさにその心境だった。

何しろ完璧に猫をかぶった和馬の評価は、家よし 顔よし 頭よし と申し分なく、
奴の本当の正体は二重人格で陰日向があって、根性の悪さを外見と演技力でカバーして
世間様をだまくらかしているのだと、小市民である若菜が話しても、きっと誰も信じない
だろう。
だがしかし、言ってしまいたい!王様の耳はロバの耳!
時に和馬の境遇にも同情したが、若菜は毎日が和馬の下僕に甘んじ 爆発寸前だった。

そんな若菜を見抜いたように、和馬は若菜の三人目のBFを葬り去ってくれた挙句、
口封じの為に結婚を申し出で、迅速に結納の品々まで届けてよこすという荒業に出た。
若菜のお母さんは玉の輿だと狂喜乱舞し、若菜の反論は速やかに却下された。
かくて 若菜は内輪とはいえ、哀れな悪魔の許嫁という立場になってしまった。

682 :名無しさん@ピンキー :2006/06/02(金) 13:40:22 ID:KW6/o7uP
>>681
2.
小学三年の頃から高校一年の終わりに至るまで、散々和馬にいたぶられてきた若菜は、
なかば悟りの境地に達していた。
幸い和馬は三年生でもうすぐ卒業だ。
もう数ヶ月辛抱すれば、悪魔は大学に去り、二年間は自由な高校生活が待っているのだ!
和馬が卒業したら、奪われていた明るく楽しい高校生活が過ごせるだろう。
女生徒からの、不当なジェラシーストームも、和馬宛のラブレターの返事の代筆をする
心苦しさも もう受けないで済むのだ。
今度は邪魔されずにボーイフレンドなんかも作れるかも…
若菜の野望は広がっていた。

思わず顔が緩み、和馬の唯我独尊な仕打ちにも 時には口答えする事を覚えながら、
許せる気分になっていた。

しかし、そんな若菜の機嫌のよさを 和馬がじっと観察していることに、彼女はまだ
気づいていなかった。
3.
明るい未来を想像しながら、鼻歌まじりにお風呂を出ると お母さんが風呂場の入り口で
仁王立ちして待っていた。
「若菜!今日は和馬様のおうちに伺う約束だったんですって!?
あんたが呑気にお風呂に入ってる間、何度も電話があったわよ!
すぐにお詫びにいってらっしゃい!」
「へ…?もうお風呂入っちゃったのに?」
…第一そんな約束、した覚えは全くないぞ??
ぼーっと記憶をたどっている若菜に、お母さんはたたみ掛けるように言い放った。
「…わかってると思うけど、おとーさんの出世の足を引っ張るような真似をしたら、
おかーさんはアンタを道連れに心中してやる。家のローンだってまだ残ってるし」
若菜はすがるように父親に助けを求める視線を送るが、おとーさんは情けない笑いを
しながら新聞に顔を隠してしまった。
ブルータス、お前もか…。父に期待はしていなかったが、若菜はがっくりと項垂れた。

しぶしぶ髪を乾かすと、若菜は重い足取りで和馬の家に向かった。
「あの〜。夜分にすんません、若菜ですけど」
情けない気持ちでインタホンを鳴らすと、しばらく待たされてから和馬の声がした。
「あー、今オートロック解除したから 入ってこいよ」
和馬がインタホンに出たって事は、お手伝いさんたちはいないらしい。
あったく、こんな夜更けに人を呼び出しておいてなんちゅー言い草だ!
若菜は軽い殺意を覚えながら、和馬の部屋に向かった。

683 :名無しさん@ピンキー :2006/06/02(金) 13:41:51 ID:KW6/o7uP
>>682
4.
いつもの様に、二人だけの時は本性を現す数馬が煙草を咥えながら水割りのグラスを
窓辺で優雅に揺らして立っていた。
「あの〜。今日って伺う約束なんかしてなかったと記憶してるんですが。
これは一体どういうつもりですか」
それが人を迎える態度か、と むっとしながら若菜は精一杯皮肉を込めて言った。
「そうだっけ?聞き忘れてたんじゃないのか?」
和馬はけろりとして皮肉を聞き流すと、煙草を消して近づいてきた。
若菜は思わず条件反射で後ずさってしまう。

「時に、若菜。お前 最近は随分楽しそうじゃないか。何を企んでいるんだ?」
「た、企むなんて、和馬さんじゃあるまいし 人聞きの悪い事を言わないで下さいな!」
口答えしながらも、足は勝手に後退してしまい 反撃力はほとんどなかった。
「まさか、もうすぐ俺が卒業したら また懲りずに男と交際しようと考えているんじゃないだろうね?
無駄な期待はしない方がいいぞ、俺が許さないから」
和馬は悪魔の微笑みを浮かべながら、ぎくっと硬直した若菜に和馬は更に近寄ってきた。
「な、なんであなたが許さないと私が自由な希望も持てないのよ!?」
「だって俺達 もう結納も済ました婚約者同士だろ。大事な婚約者の浮気を許す程、
俺って寛大じゃないんだよな。若菜」

あれはただの脅しじゃなかったのか!?驚愕した若菜はあんぐり口を開いた。

684 :名無しさん@ピンキー :2006/06/02(金) 13:42:24 ID:KW6/o7uP
>>683
5.
ずるずると後退する若菜の背後はついに壁にあたり、和馬はどんどん近づいてきた。
逃げ場を失った若菜は、窮鼠猫を咬む思いで怒鳴ってみた。
「あんなの、あなたが勝手に決めた事じゃない!婚約なんて形だけでしょ!」
和馬に対して、こんな風に思い切り怒鳴ったのは初めてだった。
さすがの和馬も一瞬怯んだが、すぐに立ち直ってにっこり笑った。
今まで悪魔の微笑みにしか見えなかった和馬の笑顔が、何故か優しげに変わっていた。
「形だけなんてとんでもない。この間ちゃんと正式にプロポーズしただろ?
ちゃんと俺は俺なりに考えた上で、自分の言葉に責任を持って言ったんだぞ」
「…はぁ?」
若菜は和馬が何を言わんとしているのか、訳がわからず混乱した。
「お前は最初から、俺の完璧な演技を見破っていただろ?それはなんでだ?」
「そんなの、わかるわけないでしょーが!」
「まぁ、待て。俺は色々な仮説を立てて結論を出した。
俺達には初めて会った時から、ある種の愛が芽生えていたんだ。
だから結婚する。自然の成り行きだろ?」
「…はい??」
なんでそんな唐突な結論になるんだ!?
大体、今まで和馬から受けた仕打ちの一体どこに愛があったんだ?
若菜は突っ込みを入れたい気持ちと、心のどこかで妙に納得している自分に戸惑っていた。

685 :名無しさん@ピンキー :2006/06/02(金) 13:44:43 ID:KW6/o7uP
>>684
6.
「俺はさ、一生自分を隠し通せる自信もあったけど いつもどこかが疲れてたんだよな。
お前に見破られて、まずいと思った反面 お前の前なら自然でいられる自分にほっとした。
お前だって、本当に嫌なら俺を脅して優位に立つ事も出来たはずだが しなかった。
子供の頃から親の出世の為に我慢するほどお前に知恵が回っていたはずもない」

…なんだか馬鹿にされてるような言われ方だが、確かに恐怖心からだけで黙秘していたのとは違う気もしてきた。
「つまり、俺達は気づかないうちから相思相愛だったって訳だ。」
和馬は自信たっぷりに言い切った。
「う、うーん……。なんか釈然としないんですけど…」
「若菜に難解な思考を求めてはいないさ。だが、浮気をされる前に予防策は取らないとな」
「へ…?予防策って?」
と、聞き返す間もなく若菜の唇は和馬の唇に塞がれた。
若菜は何が起こったのかわからず、いきなり奪われた唇の感触にまたも混乱した。
煙草と少し酒臭い和馬の唇が若菜の唇を貪り、和馬は若菜をそのまま抱き上げた。
「ひゃっ!な、なにすんの!!」
あまりにも唐突な論理と展開に呆然としていた若菜は、抱き上げられて我に返った。
「丁度 若菜も風呂は済ませてるし、ここらで既成事実を作っておこうじゃないか」
和馬は当然のように言いながら、若菜を抱き上げたままベッドに向かった。

ようやく意味を理解した若菜は、和馬の腕の中で慌てて暴れ出した。
「じ、冗談でしょ!降ろしてよっ!そんなつもりでお風呂に入ってきた訳じゃないって!」
じたばた暴れる若菜の体が和馬から落っこちた。
落下地点は 丁度 和馬のベッドの上だった。
「おお、グッドタイミングで着地したな 若菜」
覆いかぶさろうとする和馬を突き飛ばし、若菜はついに感情の堰が切れてしまった。
泣きながら突き飛ばした和馬をクッションで思い切り殴りつけた。
「いつも勝手なことばかり言わないでよ!二重人格!悪魔!エクソシスト!バカバカバカ!」
若菜は涙と鼻水を拭おうともせず、今までの鬱憤をクッションに込めて、罵倒しながら
手が疲れて上がらなくなるまで和馬を殴り続けた。

686 :名無しさん@ピンキー :2006/06/02(金) 13:45:32 ID:KW6/o7uP
>>685
7.
プライドの高い和馬が、反撃もせずに若菜の爆発を受け続けていた事に気づいたのは、
殴り疲れて腕を下ろしてからだった。
息切れをしながら枕を抱きしめた若菜に、和馬は黙ってティッシュケースを差し出した。
「すごい顔になってるぞ、若菜」
「…誰のせいよ…」
ティッシュを受け取った若菜は、派手な音を立てて鼻をかんだ。
思い切り暴れて言いたい事を言い切ったので、もう恥ずかしさも何もなかった。

「悪かったよ。若菜はいつも俺の前でおどおどしてたからさ。
さっきは相思相愛だなんて言ったけど、本当は不安だったんだ。
俺の片思いじゃないかとはずっと思ってたけど、若菜を誰にも渡したくなかった。
無理強いしてごめんな。ほら、まだ鼻が垂れてるぞ」
和馬は急に静かな顔になって、優しく若菜の鼻水をティッシュで拭いた。
「婚約も解消しよう。もう自由になっていいよ、若菜。今までありがとな」
涙と鼻水でくしゃくしゃになった若菜の顔を、和馬が寂しそうな顔で拭いてくれている。

「婚約を解消して自由にしていい?…それって別れの言葉なの?」
鼻を真っ赤にしたまま、若菜は和馬に大人しく顔を拭かれていた。
「ああ、若菜は可愛いもんな。邪魔者がいなくなれば、すぐに新しい恋人も出来るさ」
急にそんな事を言われると、若菜は突き放されたような孤独感を感じてしまう。
「…じゃあ、これからはずっと和馬さんは一人で完璧を演じ続けていくの?」
「元々、若菜が現れるまではそのつもりだったからな。たいした事じゃないさ」
和馬は常に周囲から完璧を求められ続け、ずっとその期待全てに応えて来ていた。
実の両親でさえ和馬がかぶっている巨大な猫には気づかなかったのに、若菜には初対面で
わかってしまった。
これはやはり必然だったのかもしれない、と若菜は思ってしまった。

687 :名無しさん@ピンキー :2006/06/02(金) 13:49:03 ID:KW6/o7uP
>>686
8.
思わずクッションを放り投げると、和馬に手を触れる。
「私がいなくなったら、和馬さんの人格が崩壊するか、次の犠牲者が出ちゃうよね」
なんだか無礼な事を言いながら、若菜は和馬の胸に顔を埋めてささやいた。
「和馬さんは人格が破綻してるけど、私はそんな和馬さんを嫌いじゃないよ
もっと私の人格を尊重してくれれば、好きなほうかも」
和馬の腕が若菜の背中に回り、若菜を抱きしめ返してくる。
「本当に?」
若菜は答える代わりに眼をつぶってみせた。
和馬の唇が若菜の唇に重なり、数馬の舌がゆっくり若菜の口の中に入ってきた。
若菜はもう拒まずに、和馬の舌を受けとめ それに応えた。
「若菜…」
和馬がゆっくりと若菜を抱きしめながらベッドに押し倒す。
「私、さっき暴れたから汗かいちゃってるよ」
若菜は恥ずかしそうに顔をそむける。
「大丈夫。若菜は若菜のままでいいから」
和馬はそっと囁くと、若菜のうなじに唇を這わせながら ゆっくり若菜のブラウスの
ボタンをはずしていった。

688 :名無しさん@ピンキー :2006/06/02(金) 13:50:42 ID:KW6/o7uP
>>687
9.
少し汗ばんだ背中に手を回し、ブラのホックをはずすと お世辞にも大きいとはいえない胸が
顕わになった。
「…やっぱり恥ずかしいよ…せめてシャワー浴びちゃダメ?」
「だめ。このままでいいって」

和馬の掌が若菜の胸の上で泳ぎ始め、後を追うようにして唇が胸の膨らみに降りてきた。
さっきまで大泣きしながら殴っていた和馬の頭が 若菜の胸の上で動いている。
若菜は自分の貧弱な胸も恥ずかしくて、もっと牛乳を飲んでいればよかったと思いつつ、
普段威張っている和馬が自分の胸に顔を埋めている姿を なんだか可愛い様な、それで
いて違う自分に変えられていくような、おかしな気分になってきた。

「…ちっちゃい胸でがっかりしてる?」

若菜は恥ずかしくて、つい余計な事を話してしまう。
「余計な事は言わないでいいの」
和馬は掌にすっぽり収まる乳房を揉みながら、小さな乳首を口に含み 舌で転がした。
若菜の小さな喘ぎ声が洩れる。泣いた後なのでその声は少し擦れていた。
やだ…変な声が出ちゃう…
なるべく声を出すのを我慢しようとすると、触れられている部分に神経が集中して
余計恥ずかしいような 気持ちいいような、変な気分だ。

若菜はぎゅっと眼を閉じて、和馬の頭にしがみついた。

689 :名無しさん@ピンキー :2006/06/02(金) 13:52:44 ID:KW6/o7uP
>>688
10.
「…あっ…!」
思わず声が出てしまった。

和馬の指が、若菜のショーツの上から 恥ずかしい部分に触れたのだ。
「…あの、やっぱり汗ばんで恥ずかしいんですけど…」
和馬は若菜の耳元でそっと囁く。
「馬鹿だな…これは汗じゃないよ…いいからもう少し力を抜いて」
そ、そんな事言われても、指が動くと力が入っちゃうんですけど…!

和馬の指がショーツの上で 自分のすごく敏感な部分を彷徨っている。
押し殺しても擦れた声が漏れてしまい、頭の芯がくらくらしてくる。
ショーツが濡れていくのがわかり、着替えがないのにどうしよう…と若菜は戸惑った。

「全部脱いじゃおう、若菜」
「ぬ、脱ぐんですかぁ…!?」
どぎまぎしている若菜のスカートのファスナーを探し当てると、和馬は黙って
スカートと一緒にショーツまで手際よく脱がせた。
なんだか手馴れた手つきだなぁ…と、思う間もなく、一糸纏わぬ姿にされた若菜は
恥ずかしくて手で顔を覆ってしまった。
和馬はそんな若菜にシーツをかけると、いつの間に脱いだのか自分も裸になって、
素早くシーツの中に入ってきた。

唇を重ねると、再び和馬の手と唇が若菜の身体を動き始める。
和馬の心臓の音が素肌を合わせると伝わってきた。
まるで競争しているように、互いの鼓動は早くて、若菜はなんだか可笑しかった。
くすくす笑ってしまうと、『真面目に!』と和馬に怒られた。
だってくすぐったくて、恥ずかしくて、どうしていいかわからないんだもの…

「…あっ…!」
今度はショーツ越しではなく、直接和馬の指が敏感な部分に触れた。
やだ…触られてるところがどんどん熱くなって変な気分になってくる…
それになんだかぬるぬるして、水っぽい音が段々大きくなってきて恥ずかしい。
も、もしかして 私って淫らな女なんだろうか…?
恥ずかしくて和馬の顔が見れず、首にしがみついているだけで精一杯だった。

「…んんっ!」
か、和馬さん…指が私の中に入ってきて、いやらしく動いてるんですけど!!
「ち、ちょっとそこ タイム…!」
「我慢、我慢!」
和馬の指の動きは止まるどころか、段々早くなってくる。
ダメ…ってばぁ…!!
若菜は和馬が自分の中心と中を動かす指の刺激で、一瞬意識が飛んでしまった。

690 :名無しさん@ピンキー :2006/06/02(金) 13:54:24 ID:KW6/o7uP
>>689
11.
「若菜…もう少し足を開いて力を抜いて」
ぼんやりした若菜の耳に、和馬の声が遠く聞こえてくる。

…力、もうすっかり抜けてます…

既にそれは声になっていなかった。
「…これから痛いかもしれないけど、我慢だぞ。若菜」
「ま、まだ我慢ですかぁ…」

ハーフタイム入れようよぉ…。
声にならない声で若菜は和馬に抗議したが、声になってないので届かなかった。

熱く痺れたような若菜の中心に、なにやら和馬の熱くて硬いものが当たった。
しばらく濡れた若菜の中央入り口付近を彷徨ったそれは、意を決したように
若菜の中に少しづつ入ってきた。

『…い、痛い〜〜ぃ!!』
思わず和馬の首に力いっぱいしがみつき、声にならない叫びをあげた。

「もうちょっと頑張れ!若菜」
「応援はいいから、ち、ちょっとタイムプリーズ!!」
「…今は無理。もう少し頑張ってくれ!若菜」
わかってたつもりだけど、まさかこんなに痛いとは…

和馬はなるべく若菜を気使って、ゆっくり入ってきてくれてるが、痛いものは痛かった。
思わず涙ぐんでしまった若菜だが、すっかり入った和馬はそこで止まってくれて、
優しく頭を撫でてくれた。
「ごめん…痛いか? 若菜、ここで少し休憩な」
若菜の中に入ったまま、和馬が優しく抱きしめた。
若菜の中にいる和馬は、硬くてとても熱く感じた。

691 :名無しさん@ピンキー :2006/06/02(金) 13:56:13 ID:KW6/o7uP
>>690
12.
「少し落ち着いたか?」
「…う、うん…大丈夫…かな…?」
「じゃ、ゆっくり動かしていくからな」
和馬は言葉どおり、ゆっくり腰を動かし始めた。

…う…やっぱりまだ痛いです…和馬さん…

若菜は再び和馬にしがみついて身を硬くした。
「もう少し力を抜いて、若菜」
「う、うん…」
思わず思い切り腹筋を込めている事に気づいた若菜は、努力して体の力を抜いてみた。

…あ、少し痛く無くなった…?
和馬の動きが少し早くなって来た。
だけどさっきよりだいぶ痛くなくなって、ほっと力が抜けると更に痛みが薄らいだ。
痛みが薄らいでくると、少しずつ身体の芯が熱くなる様な妙な気分になってきた。

…もしかして、これって気持ちいいって感じてる…?

和馬が動くごとに、段々動きがスムーズになり 迎え入れるのも楽になった。
妙な気分も高まってきて、また油断すると声が出てしまう。
「我慢しないで、声を出していいんだぞ」
「う、うん…」

ベッドの中の和馬さんはいつもよりずっと優しかった。
だんだん早くなってくる和馬の動きに、若菜の身体は反応し始めた。
貫かれるごとに、身体がシーツごと上にずり上がる。
ずり上がりすぎて、ベッドの壁に頭がぶつかり、和馬の動きと共に頭のてっぺんが
ベッドの壁にごつごつ当たるので、腕をあげて頭がぶつからないようにベッドの壁に手を着いた。
途中で和馬が気がついてくれ、身体を下に引き摺り下ろしてくれた。
その弾みで、和馬の先端が若菜の奥に当たり 若菜は思わず声をあげてしまった。
その後はもう、若菜はもう声を我慢できずに小さく声を発していた。


692 :名無しさん@ピンキー :2006/06/02(金) 13:59:30 ID:KW6/o7uP
>>691
13.
「若菜…俺、そろそろだ…」
和馬の動きが激しくなる。
「ち、ちょっと待って!和馬さん ひ、避妊…」
突然、和馬は若菜を抱きしめたまま動きを止め、若菜の中に暖かいものを放った。
「か、和馬さんてば…!」
若菜はすっかり避妊を忘れていた事に絶句した。

「大丈夫。子供が出来てもちゃんと責任は取るからさ」
和馬は満足そうに若菜を抱きしめたまま、さらりと言ってのけた。
「…責任とか以前に、私はまだ高校一年生なんですけど!」

ああああ!最初から自分が気をつけるべきだったぁ!!

和馬の腕の中で、若菜は眩暈を起こしそうになった。
そんな若菜を悪戯っぽく見ながら、和馬はごそごそとシーツの中に手を入れて、何か
小さなものを取り出した。

それは、いわゆるアレだった。
「これ、なーんだ?」
若菜はまたやられた、と思った。…最初からつけてたのね…

やっぱりこいつの本質は悪魔だぁぁぁ!
「これで既成事実もできて、虫避けも万全。幸せにするからね」
笑いながら抱きしめてくる和馬の腕の中で、若菜は『やっぱり早まったかなぁ…』と
ちょっぴり後悔しはじめていた。

                     おわり。

お眼汚し失礼しました

693 :名無しさん@ピンキー :2006/06/02(金) 14:33:31 ID:2WUHH9mG
正直な感想。
キモイです。

694 :名無しさん@ピンキー :2006/06/02(金) 18:28:48 ID:cDJrSveA
誤字と文章推敲してから投下してくれない?
同じ単語が削りきれてないよ

695 :名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 20:08:33 ID:0LoXUT6c
どんなダメSSかとおもったら…
普通に面白かったよGJ

696 :名無しさん@ピンキー :2006/06/02(金) 23:01:52 ID:7fJsHsR+
悪魔を知る者の原作は読んだ事ないけど、
前半で大体内容はつかめたよ
鬼畜系じゃないし面白かった。
どの単行本に収録されてるのか、
知ってる人教えてー

697 :名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 09:04:32 ID:NJZnBaTO
楽しく読みましたよ!
原作ラストの微笑はこういう意味だったのね〜と思ってみたり。
推敲が必要なのは同意だけど
文章書きなれたらもっとこなれると思います。
職人さん乙でした。次回にも期待してます。

698 :名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 13:14:06 ID:EacA08Q0
悪魔を知る者、面白かったですよー。
これからもガンガン書いて下さい。

>>696
単行本は、空の食欲魔人
文庫版は、フロイト1/2
に入ってるよ〜。

699 :名無しさん@ピンキー :2006/06/03(土) 19:51:01 ID:oesjV9tE
ミソ・スープは混沌する その1. (注)エロ描写はないのですみません
シドニー・ハワード×郁 <ミソ・スープは哲学する>

―世界は不透明である―

と、ガラス細工のように透明な人は言った。
そして傷ついた顔をして、明日英国に帰ると郁に告げた。

郁にはハワードさんが何故そんな傷ついた表情をするのかわからなかったが、
自分の言葉が繊細な彼を傷つけたのだ という事は理解できた。

正直、郁には彼の話す言葉の半分も理解できないでいた。
ハワードさんは日本語を話せるのだが、難解すぎて意味不明なのだ。
大体 世界的に有名な芸人が、なんで毎日うちのメシ時に訪問してくるのか。
変な外人だ、と郁は思っていた。

それでも何故か彼の昨夜の表情は、郁に罪悪感を抱かせ 彼の急な帰国の知らせを聞いて
なんだか悲しいような むなしいような、自分にも理解不能な感情に落ち込んでいた。
そーいえば 帰国するという前にガラス細工の人は何か言いかけてたっけ。
何を言おうとしていたのか、それは郁が遮ってしまったのだが…

11:45。
弟の明人が、ハワードさんは13時にホテルを出て空港に向かうという電話を受けたと
郁に告げた。
郁は思わずミソ汁の鍋を抱えて走り出してしまった。
なんでそんな行動に出ているのか、どうやって鍋を抱えてホテルまでたどり着いたのか、
郁自身にもわからなかった。

ホテルの廊下を走っていたら いきなり目の前のドアが開き、ハワードさんが驚いた顔で
出てきた。
ハワードさんは、郁の抱えているミソ汁の鍋を見ると、満面の笑みを浮かべる。
「…よく こぼさずに持って来れたものだ」

―こいつ、まさかミソ汁の匂いを嗅ぎつけたのか?
郁も驚いたが、彼の嬉しそうな笑みにつられて自分も微笑んでしまった。
「そら〜、なにしろ世界は不透明だから」
自分でも意味不明な発言をすると、彼に迎え入れられるままに鍋ごと部屋の中に入った。

よっぽどミソ汁が好きなんだな〜この透明な人は。
「た〜んとあるから、たっぷし食べな」
「そりゃ、どーも…」
に〜っこり。
そして二人を残し、ホテルのドアは閉められた。

  ―閑話休題―

700 :名無しさん@ピンキー :2006/06/03(土) 19:53:16 ID:oesjV9tE
>>699
その2. 
「そ〜いや、一時にホテルを出なくていいのか?ハワードさん」
ホテルに備え付けの小さな電子保温機でミソ汁を温めながら、郁はたずねた。
「郁さんが来てくれたから、帰国は延ばします」
ハワードさんはずっとにこにこしながら郁を見つめていた。
「延ばすって、ひこーき代 今からキャンセルしても戻ってこないんじゃないか?
一体エゲレスまでのひこーき代っていくらなんだ?
きっと高いんだろーなー…もったいないなくないか?」
小市民な郁はそっちの心配をする。
「いいんですよ、そんな事はたいした問題じゃない」
ハワードさんはそんな郁の発言も嬉しそうに がばっと抱きついてきた。

うひゃぁ〜!
抱きしめられて、郁は目がちかちかした。
「あ、あのね ハワードさん。日本じゃ抱擁する挨拶の習慣はないから驚くんだってば」
郁は顔が赤くなるのを感じながらハワードさんの胸を押し戻した。
「英国にもそういう習慣はありませんよ。郁さん」
「ほえ?」
…う〜む、やっぱりこの人の思考回路と行動原理はよくわからん…
赤い顔で混乱している郁に、ハワードさんは目を細めて説明し出した。
「つまりですね、世界とは 不透明かつ暗さを伴い…」
「ま、待った!ミソ汁が吹きこぼれるから 説明は手短にね」
よーするに、この人の哲学的な説明には 郁の理解がついていけないのだ。
「あ、ごめんなさい。結論を簡潔に述べると、僕は郁さんを英国に連れて帰りたいほど
好きなんです」

郁の顔が ぼっと火を噴く様に赤くなった。
「き、極端に簡潔な説明ですね…」
もしかして…と、と予想はしていたが こうもあっさり言われると、どうリアクションを
すればいいのやらわからなかった。
「理解してくれましたか?」
「は、はぁ。…明確なお答えありがとうございます」
「ご理解頂けて嬉しいです」
そう言うとハワードさんは再び郁を抱きしめた。 


701 :名無しさん@ピンキー :2006/06/03(土) 19:54:22 ID:oesjV9tE
>>700
その3.
しばらくぼーっとしたままハワードさんの腕の中にいた郁だが、ハワードさんの手が、
背中から腰に降りてくるのを感じて我に返った。
「ち、ちょっと待った!
理解はできたけど、こーゆー事はまず、お互いの相互理解を含めてからですね…。
ハワードさんの気持ちはわかったけど、まだ私の気持ちは言ってないし」

もう、郁は緊張のあまり口から心臓が飛び出しそーだった。
シドニー・ハワードは ふむ、と納得したように郁から手を離すと、まっすぐな瞳で郁を
見つめながら言った。
「そういえば そうですね。郁さん、答えてくれますか」
「うっ…!」
墓穴を掘ってしまったぜ…。
郁はいきなり授業で問題を当てられた生徒のように硬直した。

ガラス細工のように透明な人が、不安気の様な 期待に満ちたような眼で見つめている。
まるで蛇ににらまれたカエルの様だ、と 郁は思った。
「き、嫌いじゃないです。でも、まだ私ハワードさんの事をよくわかってないし。
だ、大学もまだ卒論を控えてるしで…あの、その…」
滝のような汗を流しながらしどろもどろに答えた。

ハワードさんはしばらく郁をじっと見つめた後にっこり笑った。
「わかりました。それでは郁さんは、これから僕の事をもっと知ってください。
イギリスは郁さんが大学を卒業するまで待ちましょう」
郁は何とか質問に答えられた生徒のように、ほ〜っと安堵の溜息を漏らした。

「じ、じゃあ そゆ事で、ミソ汁もあったまった事だし食べるか?ハワードさん」
郁は緊張感から解放され、ミソ汁の保温気の電源を手探りで切った。
しかし厳しい教師となったハワード氏は、郁を解放してくれなかった。
「まずはレッスン・ワンです、郁さん。僕の事はシドニーと呼んでください」
「し、しどにーですね、はいはい」
「レッスン・ツーです。僕はミソ汁より先に郁さんが食べたいです」
そ、そう来たか〜!
「ハ、ハワードさん、それはまだ早いんじゃ…」
「シドニーですよ、郁さん」
「し、しどにぃ〜!」
「よろしい。発音はこれから練習しましょうね」
そう言うと シドニーになったハワードさんは、またもや郁を抱きしめ唇を近づけてきた郁はもう観念して、
シドニーの唇を受け入れた。

唇を重ねながらシドニーは郁の背中に手を回し、まるでワルツのステップを踏むように
ベッドに向かって歩き出した。
ベッドまでたどり着くと 郁の背中をしならせ、その反動で郁はゆっくりベッドに倒れこんだ。

702 :名無しさん@ピンキー :2006/06/03(土) 20:05:16 ID:oesjV9tE
>>701
その4.
い、いつの間にこうなったんだ…?
眼をぱちくりさせる郁の眼前で、シドニーはネクタイを緩めながら顔を近づけてきた。
うわぁ…まるで映画のラブ・シーンみたいだぁぁ… 
郁はまるで他人事のように覆いかぶさってくるシドニーに見とれていたが、
唇が再び重ねられ シドニーの舌が自分の唇から入ってくると、また動悸が始まった。
シドニーの手が郁の服にかかり、一枚づつ剥がされる度に鼓動は高まっていった。


「…とーさん、ねーちゃんが持ってたのミソ汁の鍋だったよ。
今日はミソ汁抜きの昼食だぁ」
「そうか、夜は店屋物になるかもしれないなぁ」 
「あ!それなら俺、ウナギがいいなー」
「明人のおごりなら特上でもいいぞ。とーさんは」
島崎家に取り残された家族は呑気な昼食を親子二人で食べはじめた。
のどかな日差しのする冬の日だった。


郁はシドニーの腕の中で、自分の頬をつねっていた。
「いてっ!」
「郁さん、どうしました?」
「い、いえいえ、なんでもないです〜!」

…やっぱり夢じゃなかった。

頬をつねるまでもなく、郁もシドニーも生まれたままの姿でベッドに横たわっているし、
郁の身体にはまだシドニーが触れた感触が生々しく残っているのだが。
あまりの展開の速さに 郁はまだ信じられない気持ちでいっぱいだった。

無我夢中でミソ汁の鍋を抱えて走ってきて数時間後、まさかシドニーとこういう関係に
なっていようとは。
郁にとってはまさに青天の霹靂だった。

「郁さん、後悔しているのですか?」
シドニーの青い瞳が郁を覗き込むと、郁はまた赤面した。
「…してないです…しどにー」
ガラスのように透明な人はにっこり微笑むと、
「よかった。これからもっと僕を知ってくださいね、郁さん」
と、再び郁を求めてきた。
げ、元気な外人だ…

不透明な世界の向こうには、こんなでき事もあるんだなぁ…と、
郁は再び陶酔の世界に引き込まれながら考えていた。

この後シドニーは郁が大学を卒業し英会話を覚えるまで日本で過ごす事になる。
ツーショットで撮られた週刊誌記事の切り抜きは、郁の抗議にも耳を貸さず、
シドニーの胸ポケットに大事な記念として収められていた。

             おしまい


703 :名無しさん@ピンキー :2006/06/03(土) 20:35:16 ID:oesjV9tE
>>702
前作との投下間隔が短くて大変失礼しました。

専ブラから投下できなかったので、その3の
>そう言うと シドニーになったハワードさんは、またもや郁を抱きしめ唇を近づけてきた郁はもう観念して、
>シドニーの唇を受け入れた。
ここの改行を失敗しています。

そう言うと シドニーになったハワードさんは、またもや郁を抱きしめ唇を近づけてきた。
郁はもう観念して、 シドニーの唇を受け入れた。

と、脳内変換をお願いします…


704 :名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 20:42:02 ID:tG0JGRj+
乙です!
ミソ・スープは哲学するのその後、想像通りです。
そりゃ、食べられちゃってますよな〜。
訪ねていったの、ホテルですから…

最近、川原作品ラッシュのようで、
読み手としては嬉しい限りです。
エロ少なくても萌えます。
書き手の皆さん、ありがとう!


705 :名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 21:07:07 ID:NJZnBaTO
大学じゃなくて短大だった気もしたけど
すごく雰囲気でてましたよ。
ただ出来ればムニャムニャの描写も…w

706 :名無しさん@ピンキー :2006/06/03(土) 22:28:22 ID:oesjV9tE
>>705
感想ありがとうございます。
ミソ・スープを書いたものです。
今回、自己語りを入れますがお許し下さい。

実はエッチ描写も本当は2レスほどあったのですが、
専ブラから投下できないのでカットしてしまったのです。

今利用しているのは かちゅ−しゃなのですが
早く対応してくれるか、他の専ブラを探しています。
IEからだと連投規制とか厳しくて…

他の作家様方はどうやっているのでしょう…?

707 :名無しさん@ピンキー :2006/06/03(土) 22:44:01 ID:cA3sTsjq
>>698
ありがdです!!
御礼書こうと思ったら新作が投下されてたので読みふけってましたw
明日早速買ってきますーーー
原作が楽しみです

>>706
うわーー!読みたかった(涙)>2レス
Live2chは対応してますよー!!
よかったら補足ででも…ハァハァ

708 :名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 22:56:27 ID:KfEUhMJz
>>706
参考にならないかもしれませんが、私の場合
WindowsであればOpenJaneを、
MacOSXであればCocoMonarを使用しています。

709 :名無しさん@ピンキー :2006/06/04(日) 00:34:39 ID:cEUCWkeE
>>707
>>708
ありがとうございます。今両方入れてみました。
使いやすさを試してみます
カットしちゃった部分は、後日番外編を書く時にでも再利用
しますので、また投下したときはよろしくお願いします。


710 :名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 07:52:30 ID:vwirf3mH
ミソスープ、投下ありがとうございますv
なんか萌えますた〜エロ部分があるともっと良かったなwじかいに
「元気な外人だ」にワロタw

711 :698:2006/06/04(日) 13:09:12 ID:AovdAH7m
ミソ・スープは哲学する、大変美味しゅうございました。
是非、番外編も宜しくお願いします。

>>707
早速、御礼どーも!
ブレーメンU以外は全部読んでるので、お安い御用です。

ブレーメンUって、面白いですか?
買うかどうか迷ってます。
どなたか知ってる方、教えて!


712 :名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 15:40:18 ID:w8poMJre
>>711
『ブレーメンU』悪くないと思うけど。
「アンドロイドはミスティ・ブルーの夢を見るか?」の続編なので、
主人公はイレブン・ナインことキラ・ナルセ&星間企業スカイ・アイ社長ナッシュ・レギオン。
人間外も盛り込んだほのぼのヒューマンドラマ系SF。(という表現でいいんだろうか?)
ちょっとクールめな女性と天然素材な感じの年上男性のコンビなので、
『空の食欲魔人』のようなカップリングが好みなら萌え要素高いかも。

713 :711:2006/06/04(日) 16:03:02 ID:zuIIWw+r
>>712
ご親切に解説付き、ありがとうです!
面白そうなので、買いに走ります!
アンドロイド…でのナッシュは26年間
『会社が恋人〜。男女交際もね〜したことないの〜。かわいそね〜。かわいそね〜』
でしたけど、その後恋人はできたのでしょうか?
かなり、気になる〜!!


714 :名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 01:46:23 ID:f4bSxqtn
人いないねえ・・・

次スレどうします?(現在484KB)

715 :名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 06:48:37 ID:bue1CzyL
エロなしばかりで食傷気味かもしれませんが、投下します。

夢だっていいじゃない (笑う大天使) 史緒その1.

某航空会社系列の豪華ホテルの一室は明かりは消され、ほの暗い室内には、
うっすらとスタンドの明かりが1個だけついていた。

薄暗い室内で微かな衣擦れの音がする。
史緒がベッドに横たわる男を起こさないように、ストッキングを身に着ける音だ。
ついさっきまで体を重ね合っていた人が、ふと眼を開ける。
「司城君、やっぱり帰るんですか」
「あ、起こしちゃいましたか。気にせずまだお休みになっていてください。室長」
さっきまで男の腕の中で乱れていた彼女とは別人のようなクールさで、史緒は
ベッドに取り残した男に一瞥をすると身支度を整え続ける。

「たまには泊まっていきませんか?明日は休日だし、私は君と過ごしたい」
「申し訳ありません。持ち帰りの仕事がありますので」
『室長』と呼ばれた男は、ベッドから起き上がると史緒を引き止めるようと、背後から
抱きついてきた。
しかし史緒は身につけた洗練された微笑みでその腕を振り解くと、
「そのうちにまた誘ってください」
と、ホテルの一室を後にした。

取り残された男は、史緒の残り香を感じながら溜息をついた。
「さすが現役でキャリア官僚入りしたバリキャリだ…。中々ガードが解けないなぁ…」

東大卒業後、順調なキャリアを重ねて秘書議長となった史緒は 職場でも
『クール・ビューティ』と囁かれ、美しく気高き高嶺の花として有名だった。

聖ミカエル学院を卒業し、有能なキャリアウーマンとしての実績を重ねている 完璧な女性。
それが史緒に与えられている世間の評価だった。

ホテルのボーイにタクシーに乗り込み、史緒はまっすぐ自宅に戻る。
…は〜。冗談じゃねーよ。週末は貯めて置いた時代劇のビデオを見て過ごすんだ。
休みの日まで わらしの楽しみを奪われてたまるか。
それに、外泊なんぞしたら にーちゃんが泣くじゃないか。

これが史緒の本音だった。


716 :名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 06:49:22 ID:bue1CzyL
>>715 その2.
司城家に到着した史緒はこそこそと屋敷の玄関を開けて、ぎくっとした。
一臣殿下こと、にーちゃんが玄関にソファをおいて読書をしていたのだ。
「おかえりなさい、史緒さん。毎日遅くまでお疲れ様です」
史緒はちょっと固まりながら、殿下の出迎えにごまかすように笑った。
「た、ただいまー、にーちゃん。なんでそんなところでいつも待ってるんだ?
仕事なら書斎ですればいいじゃないか。風邪引くぞ」
「社会に出たとはいえ、年頃の娘さんが連絡もなしに遅い帰宅をすれば心配するでしょう。
連絡してくれれば迎えに行けるのに」
殿下は無表情で本のページをめくりながらさっくり言う。

「そ、そだね〜、残業も多いからさ。今度から遅くなる時は連絡するよ。
にーちゃんも忙しいんだから、気にすんなって。
じゃ、私は着替えてくるからさ〜」
そそくさと、殿下の脇を通り抜けて自室にダッシュした。

…馬鹿言うなよ、にーちゃん。
男と逢引してたホテルに迎えに来いといえる程、私は厚顔無恥じゃないぞ!
史緒は心の中で思ったが、まさかそんな事を口に出せるはずはない。

出かける前と違った石鹸の匂いをさせている事に、史緒には気がついていなかった。
自室に消えた史緒を、一臣殿下は寂しげな表情で何も言わずに見送っていた。

「は〜、びっくりした」
史緒はパジャマに着替えながら、後ろめたい気持ちに満たされていた。

親友の柚子は先日、ロレンス先生と結婚し 和音は俊介さんと婚約した。
幸せそうな二人が、史緒は少しうらやましかった。
やはり好きな相手と結ばれるのは、史緒だって憧れる。
大学に在学中や就職してからも、何度か他の男と交際もしてみた。
だが、うちに戻って にーちゃんを見ると、付き合ってる男たちが野菜に見えてしまうのだ。
そんなこんなで、史緒には いつも決まった彼氏が定着しないまま今日まで来てしまっていた。

「ま、いっか。明日はビデオでも見て日々の疲れを癒そう〜」
あまり深く考える事はやめて、史緒は秘蔵のコレクションを整理すると自分のベッドにもぐりこんだ。


717 :名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 06:50:18 ID:bue1CzyL
>>716 その3.
翌日、のんびりとビデオを見ていた史緒の元に、柚子と和音が遊びに来た。
「せっかくの休日に悪いな〜、疲れてるか?史緒」
「いんや。丁度時代劇のビデオを見ていただけさ。ま〜、上がれよ。
それより二人こそダーリンをほったらかしておいていいのか?」
なんだか気まずそうにしている二人に、史緒は大量に買い込んでいたおやつを出した。
「…?あんだよ、二人とも。遠慮しないで喰えよ」
「う、うん。じゃ、せっかくだからいただくとするか〜」
歯切れが悪そうに、柚子と和音は大福持ちに手を伸ばし もぎゅもぎゅと食べ出した。
史緒は時代劇を再生スタートして暴れん坊将軍の続きを見始めた。
柚子はそんな史緒をみながら、ボソッと口を開いた。
「な〜、史緒。お前、私らに何か隠し事してないか?」
「あん?別に何もしてないけど?」
どーしたんだ?こいつら?と思いながら、史緒はビデオから眼を離さない。
今度は和音がぼそっと言った。
「うちの俊介がさ〜。最近お前がよく男とホテルで会ってるのを見たって言うんだよ。
…彼氏が出来たなら、私らに一言言ってくれてもいいんじゃないか?」

史緒はあまり驚いた様子はなく、煎餅をかじった。
「あ〜、見られてたのか〜。俊介さんも目ざといなあ」
二人は史緒のリアクションの薄さに拍子抜けしたが、真意を測りかねて尋ねた。
「見られてたのかって、水臭いじゃないか。私らは友人なんだから気になるだろ。
史緒に彼氏が出来たなら、応援だってしたいんだぞ?」
「おっ!ちょっと待て。これからが暴れん坊将軍の見せ場なんだ」
二人の心配を余所にビデオを見ている史緒に、柚子が思わずTVを消した。
「あー!あにすんだよー。今いいところだったのに!」
文句を言おうとした史緒は、二人の真面目な顔に驚いて 眼を逸らした。

「…別にあれは彼氏なんかじゃねーよ。だからわざわざいう必要もなかっただけさ。
それよりビデオ見せてくれよ〜」
「だって、ホテルに行くような関係なんだろ?彼氏じゃなかったら何なんだ?」
チャンネルを柚子からパスで受け取ると和音が驚いたように聞き返す。
「ん〜、いわゆる世間体での外交って奴かな」
史緒の言葉に柚子はあんぐりと口を開いた後、いきなり史緒の頭をどついた。
「なんだよそれ!じゃ、好きでもない奴とお前はああいうところに行くのか!?」
「…いて〜な〜…。別にいいじゃんか。ちゃんと予防はしてるんだし」
「そ、そういう問題じゃないだろ?お前、け、結婚とかする時困るじゃないか!
いつからそんな奴になっちまったんだよ!眼を覚ませ!」
長年付き合ってきた友人の史緒が、思いもかけない言葉を言うのに柚子と和音は
動揺した。
史緒は表情を崩さないまま、ボソッと言った。
「い〜んだよ。私は結婚なんかする気ないし。…老後の面倒見るって約束したしな。
ほれ、チャンネル返せよ」



718 :名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 06:53:26 ID:bue1CzyL
>>717 その4.
柚子と和音は、史緒の言葉の意味にはっと気がつくと 黙って史緒にチャンネルを返した。

二人にはわかってしまったのだ。
自分たちの夫や婚約者と違って、史緒は殿下と血が繋がっている。
どんなに好きでも、史緒と殿下は結ばれる事は絶対にないのだ。

「…あんだよ。そんな顔すんなよー。もし彼氏ができたら、ちゃんと報告するからさ」
――きっと、永遠にそんな日は来ない。
忘れようとしても、きっと史緒には殿下以上に好きになれる人は現れないだろうし、
きっと 殿下もそうなんだろう。

TVをつけなおして、画面を巻き戻す史緒を 柚子も和音も何も言えずに見つめた。

なんだか切なくて、二人とも泣きそうな顔になっていた。

「…肉まんも喰えよ」
史緒がぼそっと袋を差し出す。
「…うん、悪いな」
柚子と和音は、もう黙って肉まんに手を伸ばした。

そのまま 三人は黙って肉まんにかぶりつき、時代劇の音だけが流れ続けた。



719 :名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 06:54:42 ID:bue1CzyL
>>718 その5.

「史緒さん、お二人と喧嘩でもしたんですか?」
夜になって、柚子と和音がしんみりとした顔で帰るのを見送ったにーちゃんは聞いてきた。
「あん?喧嘩なんかしねーよ。二人とも マリッジ・ブルーみたいで落ち着かないんだろ。
すぐに元に戻るって」
史緒は普段と変わらないようにまだビデオを見ている。
外では巨大な猫をかぶったキャリア・ウーマンの史緒なのに、家では時代劇オタクの娘さんだ。

殿下はそんな史緒の背中を見ながら、決心したようにつぶやいた。
「史緒さん、好きな人が出来たら ちゃんと紹介してくださいね。
僕に気を使う事はないんですよ」
史緒は『またかよ』と思ったが、にーちゃんにも言っておくか と考えた。
「誰が誰に気を使うんだ、馬鹿馬鹿しい。にーちゃんは、私に嫁に行って欲しいのか?」

殿下は一瞬固まったが、笑う場面なのに真面目な顔をしてTVを見ている史緒の横顔を見つめた。
史緒の問いに、答える事ができない自分に戸惑った。

「にーちゃん。私、誰とも結婚はしないよ。
薄利多売の交際しか出来ないにーちゃんの老後を見るのは私しかいないだろ?
ちゃんと老後は看取ってやるから安心しな」
史緒は振り返ってにこっと笑うと、またTVに視線を戻した。

一臣殿下は赤くなると、なんだか嬉しそうな顔になって史緒の頭を本で叩いた。
「いてーな。ハードブックでぶつなよー、にーちゃん」

こんな関係でもいいじゃないか。
たとえ、これからの未来が変わっても 今はこうしているのが幸せなのだ。
きっと未来も変わらないだろうけどね。

お月様も微笑む、今は夢のように幸福な時間。

                おしまい


スワップ風が投下途中なのに、同じ題材ですみませんでした

720 :名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 10:10:55 ID:UsZRF0lt
>>719
GJ!
文緒さんの気持ちがせつないの〜。
気持ちは殿下にあるのに、体は他の男と…
大人の文緒さん、これはかなりありえますな〜。


721 :名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 10:20:41 ID:UsZRF0lt
ところで、次スレ立てましょうか?

冒頭はこのスレの1と同じにして、2での保管庫を変更すればいいんですよね?
それとも、まだ先でもいいですか?
何も異論がないようなら、今日中に立てますよ。



722 :名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 13:29:35 ID:m86DMFTq
異論というか、誰も見ていないようなので、立てちゃいました。

川原泉作品をエロくしろ!5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1149654230/l50

500KBになるまで、エロ話でもして埋めてくだされ!
よろしく〜!


723 :名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 20:42:19 ID:tiPptpcV
>722
乙です。ありがとう。

724 :名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 22:21:25 ID:XTN7+YRW
大天使の史緒さんGJでした!
なんかいいな、こういうの…
史緒さんに切なくなった柚子さんと
和音さんのその後も読みたいっす!

725 :名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 22:28:58 ID:XTN7+YRW
>>722乙ですが…
なんだか住人さん減っちゃったのかな?
せっかく職人さんがいるのに、なんだか寂しいですね

726 :名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 22:49:30 ID:XkO6Vemd
>715さん
乙です!
男女の仲になってる二人も萌えるけど、
こういう切ない距離感の二人にもグッと来ました。
自分もその後の柚子さん・和音さんも読んでみたいです。

>725さん
自分はギコで書き込めずにしばらくROMってたよ。
耐え切れずに今はIEから書き込んでるけど。

727 :名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 23:05:46 ID:XTN7+YRW
>>726
ぎこなび対応したようですよ〜?
> 新ギコ使いたい人はここ 
> ttp://prdownloads.sourceforge.jp/gikonavi/20364/gikoNavi_1.52.0.656.zip 
> [test] 書きこみテスト 専用スレッド 3 [テスト] 
http://pc7.2ch.net/test/read.cgi/software/1148994529/ 

> (バタ52)先日27日から書き込みできない変更に対応 
だそうです。

728 :名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 01:23:50 ID:4vdwMnTr
>>725 居ますよ ノシ
仕事の締め切りが近いのでレス遠慮してました。
フミオさんせつないっす、GJでした。

729 :名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 16:55:53 ID:0aoukXGR
はいはいいますよー。

フミオさんと殿下のこーゆー関係は今までになかったから新鮮だね。
GJです。展開が非常に気になる。

730 :名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:53:20 ID:KdKxsfxV
>>715
なんだかエロなくても萌えますた!!
できれば連載にしていただきたい…

三月革命の続きも待っております!!

新スレに移るまでは待ったほうがいいのかな?

731 :名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:55:48 ID:KdKxsfxV
あ!ミソ・スープの番外編もwktkして待ってますー

どれもいいなぁ。
悪魔を知る者もよかったし、作品がたくさん投下されると嬉しいです

732 :名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 01:20:35 ID:9Fk8f/iy
GHQ…しつこくお待ちしておりますおー。

733 :名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 02:21:32 ID:4vkEus7V
>>702 ミソ・スープは混沌する 
こっちが余っている様なので、カットした部分で埋めます。
エロ描写が色っぽくないのは勘弁してください…
______________________________________________________________________________________________________________________________________
その4.
い、いつの間にこうなったんだ…? 
眼をぱちくりさせる郁の眼前で、シドニーはネクタイを緩めながら
顔を近づけてきた。

うわぁ…まるで映画のラブ・シーンみたいだぁぁ… 
郁はまるで他人事のように覆いかぶさってくるシドニーに見とれていたが、
唇が再び重ねられ シドニーの舌が自分の唇から分け入ってくると、
また動悸が始まった。

唇を重ねつつ シドニーの手が郁の服にかかり、ブラウスのボタンがするするとはずされてゆく。
郁の鼓動はどんどん高鳴って息苦しいほどだった。

さすがシンセ何とかを何台も駆使する天才と、明人が尊敬するだけある芸人だ。
シンセ…なんだっけ…?と思い出そうとする郁の思考はシドニーによって遮られてしまう。

細く長い指の動きは強弱の緩急をつけて郁の素肌の上を滑る様な速さで
動き回り、指先が触れる度、郁の身体は 自分でも驚くほどに反応していた。

まるで流れる様に動く指が 郁の身に着けていた服を1枚づつ消し去ってゆく。
その不思議な指の感触に思わず出てしまう自分の声が郁自身も信じられない。

「う、うそ…、こ、これ私の出してる声…?」
「郁さん、僕もまた新しい郁さんをいくつも見つけていますよ」
シドニーは郁の身体の反応を眩しそうに見つめて囁いた。

まるで ミソ・スープに初めて出合った時と同じように、
郁の見せる反応は シドニーに新たなインスピレーションを湧き上がらせた。

うなじや鎖骨を滑らかな動きでシドニーの指と唇が踊るように動き回る。
動きにあわせて郁の声がピアニシモで洩れる。
ブラの上からシドニーの指が郁の胸に触れると、郁の声はややフォルテシモに変わった。
郁はくすぐったいのとも違う、不思議な感覚に翻弄されていた。

するりとブラもはずされ、緩やかな膨らみを確かめるようにシドニーの指が動くと、
恥ずかしさを感じる暇もないほどに、郁の感覚は高まっていく。
いつの間にか掛けられた毛布の下で スカートが郁の身体から消え、
続いてストッキングとショーツも手品のように奪い取られてしまった。

宙に浮く様な感覚の中で、シドニーに操られている郁はまとまらない頭で考えた。
『この人、音楽家じゃなくて実は手品師なんじゃなかろ〜か…。』

シドニーはまるで郁の身体を使ってショーをしている様に感じられた。


734 :名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 02:26:59 ID:4vkEus7V
>>733
その5.
郁は顔を紅潮させながら シドニーに反応してしまう自分に驚きつつ、 
自分をこんな風に翻弄しているシドニーが少し憎らしくなった。

「ハワードさん…も、もしかして私で遊んでない…?」
「シドニーですよ、郁さん。僕はいつでも真剣です。今は郁さんに感動しています」
「し、しどにー。か、感動って…なんで?」
シドニーは黙って郁の両胸を指と唇で揉みあげると、郁は跳ねるように反応し、
甘い声をあげてしまう自分にまた驚く。

「郁さんのこの反応が 僕を感動させるんです」
シドニーは郁の耳元でそう囁くと、郁の耳朶にもキスをした。
またもビクンと反応してしまう。

「私は自分に驚いてます…」
初体験でこんなに反応しちゃうものなんだろうか…?
「そんな郁さんも、僕は好きですよ」
郁はシドニーの言葉に照れながらも、更に感じてしまう自分に混乱していた。

シドニーもワイシャツを脱ぎ捨てると、郁の素肌に重ねてきた。
私らと全然違う白い肌だぁ…なんだか眩しい感じだった。

陶磁器のように白く、すべらかな肌をしたシドニーが郁を見下ろしている。
まるで本当にガラス細工みたいなのに、その体温は暖かかった。
不思議そうに見とれている郁とシドニーの目が逢ってしまう。
青い瞳に自分が映っているのが見えて、郁の顔は益々紅潮した。

うわぁ…恥ずかしい!
思わず顔を背けてしまう郁を、シドニーの青い瞳は柔らかく見つめた。
横を向いて露わになった郁のうなじを、シドニーの唇がなぞってゆく。
郁はまた小さな声が出てしまうのを抑え切れないでいた。

シドニーの指が、更に郁をゆっくりと奏で始める。
魔法の指が郁の敏感な部分に触れた時、郁はあまりの衝撃で 感電した様に
仰け反ってしまった。
あまりに驚いて、シドニーにしがみついてしまう。

「…郁さん、大丈夫ですか?」
し、しんぞーが破裂しそうだ。

うまく言葉にならない郁は、赤い顔のままこくこくと頷くことしか出来なかった。
郁が頷くと、シドニーの指は動き始める。
最初は触れるか触れないか位の速さで、それが段々早くなってゆく。
郁はシドニーにしがみ付きながら、自分が柔らかく溶けて溢れて行くのを感じた。
体の芯から火照り、シドニーが触れているところから発火しそうな不安を覚えた。

シドニーの指が郁の中に入ってくる。
細くしなやかな魔法の指は、何の抵抗もなく郁の中を滑らかに奏でてしまう。
「し、しどにー、なんだか変な気持ちです…」
途切れ途切れに郁が囁く。

やばい、意識が飛んでしまいそーだ。
「…どんな風にですか、郁さん」
「う、うまく言えません…けど…気絶しそうです…」
消え入りそうな喘ぎとともに、郁はやっとの思いで答えた。

郁の中で動いていた指が止まり、そっと郁から出てゆく。
「……はぁ…っ…」
熱に浮かされた様に、郁は熱い溜息のような吐息を漏らして脱力する。






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