川原泉作品をエロくしろ!2 (後半)

578 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/23 00:15 ID:QJlzowJ4
志貴×七緒さん連載のさなかにすみません。
エロなしですが、ジゼルとラウルを補完してみました。
(必要のない方はとばしていただけますようお願いいたします)


579 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/23 00:16 ID:QJlzowJ4
「お二人で泊まるにはちょっと窮屈なんですが。…すみません、ダ・ジルバさん、ジゼルさん」
コアラの乗組員モモ君がすまなそうにダ・ジルバ夫妻を見上げた。
「いや、いいんだ。そんなこと。こうして、みんな無事だったんだから」
客室の入り口で、ラウル・ダ・ジルバは安堵の視線を送り返す。
「それもこれも、全部ダ・ジルバさんのおかげですよ〜。社長も、乗組員たちも……キラ船長も、
口ではあんなふうに言ってましたけど、そりゃもう感謝してるんですから。
…それじゃ、明日お迎えがくるまでゆっくり休んでくださいね〜」
「ありがとう」
ラウルが微笑み、傍らでジゼルがにっこりとうなずく。
人懐こい笑顔で手を振るモモ君を見送って、ラウルはドアを閉じた。

「まぁ」
周囲を見回していたジゼルが目を留めたのは、2人掛けのソファにそろって並ぶハートのかたちの
クッション。シンプルなつくりの部屋の中で、唯一ジゼルの好きそうな装飾品だ。
「可愛い。ピンクと赤のおそろい!……キラ船長の趣味かしら」
……いや、それはないと思うな。
両腕に抱えてはしゃぐジゼルに、ラウルは出かかった言葉を飲み込むとベッドに腰を下ろした。
窓を模したホログラムに映る、薄紅色と青のほのかな光。その穏やかな光景に、ラウルは
数時間前の出来事を思い起こした。
ふううっ、と大きく息をつく。
出たときそのままの部屋。ここに戻ってくることで、初めてその事実が生々しい現実感を伴う。
それでも、体に残る疲れは、むしろ心地良いものに取って代わられていた。
モモ君たち乗組員、キラ船長、――― そしてジゼル。イナバ5での落盤事故から、
誰一人欠けることなく無事に取り戻すことが出来たのだから。



580 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/23 00:17 ID:QJlzowJ4
「はい♪」
ジゼルはひょこん、と赤いクッションを手渡す。そんなしぐさのひとつですらも愛らしい。
「…ぼくに?」
差し出されたそれは、冷静で有能な野心家には不釣合いなほど可愛いらしい。
ハートのクッションを抱えるラウルのこんな姿を見たら、会社の幹部たちは何と言うだろう?
「ジゼル……ここに座って」
ジゼルに言わなければならないことがある。
もし生きて会えたなら、絶対に伝えなければならなかったこと。
ラウルはそれを受け取ると、そのまま小さな手を引き寄せた。

隣に腰を下ろすジゼルの肩が軽く触れる。いつから、この近さで話をしなくなっていただろう。
「色々…あったんじゃないのか?……その、僕のいないところで」
「ううん、いいのそんなこと」
気を使わせまいと微笑む姿がいじらしい。

― 相当辛い目に遭ったんじゃないかな。何度かチクチクやられてるのを見た事あるよ ―

ナッシュの言葉が脳裏をよぎる。実際、言われるまで全く知らなかったのだ。
ジゼルが発する無意識のSOSを、どうして感じ取ることができなったのだろう?
何ごともなく見えたのは、そう見せない努力をしていたからだと、どうして気づかなかったのだろう?
すべては僕のためだったろうに―――。
失格だった。夫も、足長おじさんも。彼女を一番傷つけていたのは、周りの言葉ではない、
他ならぬ自分なのだから。ラウルは自分自身の不甲斐なさを激しく後悔した。
「ごめん、気づいてあげられなくて……」
後悔がもどかしさを生み、もどかしさがラウルの言葉から勢いを奪ってゆく。
交渉事ならばいくらでも言葉が出てくる。どんなことでもうまくさばくことができる。
なのに、どうしてこんなときだけ上手に伝えられないのだろう。
わずかに顔がうつむく。ラウルは、口の中が渇き、言葉だけが空回りするのを感じた。



581 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/23 00:17 ID:QJlzowJ4
次の瞬間、ラウルの指先にふんわりとした感触が降りる。柔らかくて暖かなてのひら。
「わたし…嬉しかったの」
「えっ?」
ラウルの視線が向き直る。ジゼルはひとことづつ、言葉を選ぶように話し始めた。
「あの時…いろいろなことを全部放りだして、わたしを捜しに来てくれたでしょ?」
渡された伝言モバイル。それを開けたとき、ジゼルは驚きとともに、初めて自分の間違いに
気がついたのだ。不器用な言葉のひとつひとつから伝わってくるラウルの想い。
それが決して償いなどではなく、愛情であるこということを。
―――もう遅いかもしれない、という予感とともに。
「何よりも仕事が大事なのに、次の世代も含めて会社の将来を担わなくてはいけない人なのに。
あんな危険を冒してまで、助けに来てくれるなんて……思ってもみなかったの」
小さな手が、次第にラウルの手を包み込むように重なる。
「だから、いいの」
ジゼルははにかむように、でも心から嬉しそうに微笑んだ。原因は自分にある。
なのに、一言も責めずにそれだけで良かったと、嬉しかったと目の前の彼女が告げている。
ラウルを見つめる、静かだけれど暖かなまなざし。いつのまにか、ジゼルは差し伸べられた
救いの手を取るだけのかよわい少女ではなくなっていた。てのひらの暖かさがしみこむ。

あの時、このまま会えなくなるくらいなら、未来を引き換えにしてもかまわないと思った。
ジゼルの言う危険…つまり、例の電磁波の影響で、将来子供が持てなくなる可能性も
大いにあった。幸いどこにも影響は無かったが、あのときナッシュがステルス・スーツを
着ていくことを勧めてくれなければ。そして、スーツに男性体を守る働きがなければ。
ラウルの体は、ダ・ジルバ家の血を次へと繋げることが出来なくなっていただろう。
それでも、この決断に悔いはなかった。
「…あのとき何もしなかったら、僕は、一生後悔していたはずだよ」
そう思う。義務ではなく心から。


582 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/23 00:18 ID:QJlzowJ4
ラウルは手を握り返し、ジゼルをみつめた。握る手の力強さに応えるように、ジゼルは
心をうちあける。
「きっと自信が無かったのね。あなたの周りにあるもので、わたしだけが子供で。
……やっぱり償いでしかないのかな、って本気で思ってた。でもね――」
― ラウル・ダ・ジルバって人物は、そんな理由でわざわざ結婚なんかしないと思うよ −
ジゼルの中でキラの言葉がよみがえる。
ずっと胸の奥に痞えていた『償い』というキーワード。目を背けようとすればするほど、
その言葉が事実のように感じられ、心の中を重く占めていった。
ジゼルは、自分の心を塞いでいたものに改めて向き合う。
「それを振り払うことができなくて……ほんとは不安だったの」


「わたしひとりが、どれだけあなたを好きになっちゃうんだろう――― って考えたら」


瞬間、ジゼルの手からラウルの両手が離れ、小さな体を抱きしめた。
クッションが床に転がって小さく弾んだ。
「ジゼル……」
そんなことあろうはずもない。ラウルは掻き抱く腕に力をこめる。
「償いなんかじゃない。……初めからそんなものじゃなかった」
ジゼルの瞳が大きく見開かれた。
柔らかな頬をそっと捉え、ラウルは想いを声にする。


「愛してる」




583 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/23 00:19 ID:QJlzowJ4
ジゼルの瞳がラウルを映す。
「僕のジゼル」
大きな瞳が潤み、姿が揺れた。
「すまなかった。……僕を許して欲しい」
「ううん、あなただけが悪いわけじゃないの……!!わたしだってそう。一言、寂しい、って
言えばよかったのに、言えなくて、ずっと黙ってて、それで、だから……」
可憐な唇から次々と溢れ出る言葉。それ以上に、見つめる瞳の一途さがラウルを捉える。

「Shh・・・」
ラウルの指先がジゼルの唇をそっと制した。

唇を外れた指が背中に回り、ジゼルを包み込む。変わりに驚くほど柔らかな唇が押し当てられた。
「何も言わなくていい」
感触を惜しむように離れた唇がつぶやく。
「…いまからゆっくり聞くから」

『Do not Disturb』

くるり、ドアの向こう側にかかる札をひっくり返す。
ふたたび唇が重なりあう。絡まり、せめぎあい、こぼれる吐息の隙間をぬうようにくちづけは
深まってゆく。ふたつの体温がひとつに溶けて、言葉以上に互いの気持ちを伝えあう。
知っているはずなのに、ずっと忘れていた暖かさと激しさ。それを取り戻すことができる、いまなら。
そしてほんの少しの小休止。その一瞬に瞳を交わす。

その強欲なまでの熱さにジゼルは夜の長さを思い出し、そっとまつげを伏せる―――。


                          おわり


584 名前:志貴×七緒 :04/08/23 01:25 ID:dc28OifL
>565
殿下が女性をとっかえひっかえしていたのにはそういう理由があったとは!
お相手の史緒にはもう頑張って、としか。
>578
あの二人のその後、というのが気になっていたので脳内補完できて
嬉しいです。

毎回途切れ途切れで本当すみません。

 よぅし、こっから仕切りなおしだ。心機一転、チャッチャと行こう。
 微妙な空気は振り払って、雰囲気、そう、雰囲気だ。
 生憎ピンク色の照明もムーディな音楽もベルベットローズの薔薇の花びらを敷き詰めたベッドもない
けれど(なぜだろう、一瞬“タブー”がふと浮かんで消えたのは)呼びかけてみたら場の雰囲気が多少
は和むか盛り上がるかもしれない。
 かなり適当に考え出した案だけど。
 和んでもしょーもないけれど、どうしてか、是非、今、呼んでみたくなったのだ。早急に。
 おじさんのまんまじゃいつもどおりであんまりだし、志貴さん・・・っていうのも、遅かれ早かれ
わたしも苗字がおんなじになるわけだから、ここは一つアレしかないでしょう、もう。
 だから呟くように、小さく。
「・・・正和さん」
 うーん、慣れてないから気恥ずかしいなあちょっとばかり。でもスッキリした。正和さん正和さん。
下の名前だとまるで別の人のことみたい。
 おや、おじさんの顔つきが変わったような。どうしたんだろう、やっぱり名前で呼ぶのはまだ
早かったかな、それともこの呼び方だと某会長令嬢のことを想起してしまうのかな、でもあの人は今
佐藤君と随分親密になっているようだし聞いた話ではこないだは二人でデート紛いの・・・って、
あれ、あれれれ。おやおやおやあ?
 こ、これは予想外。流石のわたしも混乱と驚きを隠せないで目がまん丸になってしまった。
 ギュッと。両腕で、抱きしめられてしまったのだ。おじさんに。
 胸元に押し抱くように引き寄せられてしまったので顔が見えない。無理に見ようとしたらおじさんの
下顎と私の頭頂部が仲良くゴッツンコしてしまうだろうから、そーゆー間抜けなことはできない。

585 名前:志貴×七緒 :04/08/23 01:27 ID:dc28OifL
 見たいんだけれど、おじさんの顔。頬が熱いのはシャツ越しに感じるわたしのとは違う体温の
せいだ。こんなに密着しているんだから、もっと耳を押し付けてみれば、心臓の音が伝わって聞こえる
んじゃあなかろうかと思った。
 おじさんの今の脈拍は、慌しいのだろうか?今のわたしのように。
 思えば誰かに抱きしめられた記憶なんてなかった。二親は物心がつく前に亡くなってたし、
育ててくれたおばあちゃんは抱っこよりおんぶ派で、おぶい紐で背中にきっちり背負われて、それも
本当にちっちゃかった頃の思い出でしかなくて。
 わー。極々当たり前のことではあるけれど、おじさんの胸、わたしのそれとは違ってなんだか
凄く男の人なんだなあと思ってしまう。脂肪の含有率の差かどうか知らないけれど、男の人って
案外固い。
 そんでもって何故か安心してしまう。身を凭せかけたくなる。あったかい。
 どうしよう。これは凄くクセになってしまうような、気がする。

 見たいなあ、おじさんの顔。どんな顔しているんだろう。

 こっちが仕掛けて始めたことなのに、おじさんに先を越されてばかりでは癪に障る。ということで
わたしはおじさんのシャツに手を伸ばした。・・・それにしても自分のなら楽なのに他人の服のボタン
を外すという作業はどうしてこう難しいんだろうか。ついでに、いつもよりわたしの指先が利かない
ような。もどかしいのか、恥ずかしいのか。
 上手くできないわたしの気配を察してか、おじさんは自分でボタンをはずし始めた。余計な真似を。


やっとここまで。

586 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/23 08:34 ID:EDCqyk9V
>>582
くっ、ジゼルたんの濡れ場は無しかかっ(TT)
だけど、実際ありそうなやり取りというか、この後は燃えた
だろうなぁと思わせる一幕、よかったです。GJ。

587 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/24 13:46 ID:rSTOghgo
>583
この次はぜひエロありで。つうかラウジゼの続きキボン!

588 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/26 22:11 ID:eLtlNkif
>>578
乙彼さま〜甘々もまた良し。

>>585
次回を楽しみに待つ!

589 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 20:46 ID:QP4bEmsQ


590 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 21:16 ID:2MNhsOxD
578です。感想、読んでくださった方ありがとうございました。何になるか分かりませんが、
エロることができたらまた持ち込ませていただけるといいな、と思います。

584さん、割り込み申し訳ありませんでした!
なかなか七緒さんの思惑通りにいかないのも、じらされているようでかえって萌え〜です。
>毎回途切れ途切れで本当すみません。
待つ楽しみとゆーものもありますので、お気になさらずに続けられてください。お待ちしてます!!


591 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/29 08:15 ID:/gwzY804
職人さまがたに感謝ほしゅ

592 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/31 22:14 ID:DdVLwFs3
…そう言えば、柚子のにーちゃんと白薔薇の君、って組み合わせもあったな…w

593 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/31 22:19 ID:JDpykK3A
思わずG.H.Q.〜読み返しちゃったよ記念ほしゅ。

594 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/02 22:44 ID:hd2T5cZl
ほしゅage

595 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/03 00:00 ID:74tc68sC
白薔薇の君の名前はなんていうんでしょうか〜。

596 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/04 04:05 ID:NQMbPgPP
>白薔薇の君の名前

白君 「孝志様 たかしさま タカシサマ (はーと)」
孝志 「○○(*´Д`)ーー !!」
                           …駄目ですね(汗


597 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/06 23:30 ID:XiJtwb7T
ほしょ

598 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/07 09:31 ID:aRtaADQx
台風18号上陸中
先生ん家は大丈夫だろうか

599 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/07 14:56 ID:acHazKgw
日本農園の椰子の実が落下しないか心配。
そして通りかかった女子高生の頭上に・・・。

600 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/08 11:10 ID:dPbGjNXK
それで安楽四郎さん(だっけ?)に拉致されるんですね。

601 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/08 20:59 ID:emRqyF0J
>>600
拉致って(w

602 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/08 22:49 ID:dPbGjNXK
問題があれば保護で。

少女漫画スレが食べ物の話で盛り上がってましたね。ときに666まであと64レス。

603 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/10 22:15:53 ID:+RVJ+Swh
ほしゅですわ 皆様 皆様 皆様

604 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/12 03:44:05 ID:9gC2EH/v
hosyu age

605 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/13 17:38:00 ID:7q+Dv5Sy
誰か、ニッキーとユーリの話を書いてくれんかのぅ〜

606 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/13 18:44:40 ID:OiMcCkXr
味噌汁飲んだら郁子さんとハワードを思い出した

607 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/13 21:34:47 ID:Xr14BUOz
>>603
ヘルシングスレのリップたんかとオモタよ。

そういえば川原作品のヒロインに眼鏡っ娘やソバカス娘はいたっけ?

608 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/13 22:38:07 ID:e2u0A3KP
>605
そういえばいらしたかも…。
>607
言われてみれば居なかったかも…。

609 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/14 13:29:58 ID:2ZnPmlQU
史緒さんの場合、驚異的かつ特殊な視力の持ち主だし(笑)

610 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/15 22:37:41 ID:Y/HCpUEo
今月発売の新作「あの子の背中には羽根がある」が楽しみ。

そこに「〜がある」シリーズ前作のカプー2組も登場するらしい。
その後の彼らに進展はあったのか!?
あるとすれば、スレ的に好都合かと思うのですがいかがでしょう?




611 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/17 17:22:39 ID:osPkIL7L
そうだっけ?来月かと思ってたよ
やっぱり絵柄はカクカクしたままなのかな

612 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/17 17:27:32 ID:oW4yULey
「あの子の股間には○根がある」


613 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/17 22:00:42 ID:1iR0PKlA
>>○根
大根w

614 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/19 15:25:47 ID:sNxFB8wF
乙女な瑠璃子ちゃんがじつは一番だったりして……いいえ、足の話ですよ!

615 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/21 21:43:35 ID:Gh4fseWA
今月発売だったね
恋愛展開があるかは?のようだけど

616 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/26 00:12:26 ID:gaKhyOYw
保守

そういや今月末には「ブレーメンII」の新刊も出るはず……。
ナッシュとキラって、いいカポーだと思うんだけどなあ。

617 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/26 00:35:22 ID:1Jboo9aD
>>616
漫才コンビという気がしなくもないがw

618 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/26 01:37:17 ID:U8cyt17q
川原作品の大きいお兄さん&少女コンビは皆、
基本的にカップルと言うよりも漫才コンビだよな。

619 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/26 08:47:27 ID:1Jboo9aD
たいてい、少女がドツキ役でお兄さんがドツカレ役だしw

620 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/26 09:45:36 ID:xsZ85jPf
遊びに来てくださいね!
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=yunoitigo

621 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/26 23:44:43 ID:MnFKmFpB
「その長所の前では多少の欠点など我慢できる…かな」

とナッシュのココロの広さをキラが容認してるあたり、おおっ!と
思ったんだけど…進展なく終わっちゃいましたね。
そこがまた、いいところなのかもしれませんが。

622 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/28 22:42:48 ID:1JocDwEp
今月のメロディ
遥タン萌え〜

623 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/29 07:33:40 ID:19OD85DV
>619
こんなでしょうか>ドツキ漫才

「キラって収まりがいいよなー。……こーすると、ほら」
ナッシュは後ろから重なるように寄り添い、両腕をキラのウエストへと回して抱きしめた。
「ん〜?そおー?」
…たしかに。
こうすると小柄なキラの体がナッシュの腕の中にすっぽり収まって、ちょうどいい感じ。
自分を包み込むように抱きとめる腕、温かい胸。
特に意識はしていなかったものの、徐々になじんできつつあるそれにキラは安堵を覚える。
だけど、思春期に伸び損ねた身長がこのところ少し伸びているような気もする。
「もーちょっとでジャストサイズだね」
話しかけられると耳元にかかる吐息が、すぐ側に聞こえる声が、むずむずとこそばゆい。
「あ、でも、今でちょうどいーなら、これ以上背が伸びたら返ってよくないかもな〜」
体はなじんでもこんなムードには慣れることができなくて、ついつい日常的に切り返してしまう。
そのとき、キラの腹部に触れていたてのひらがするりと持ち上がった。
むぎゅ。
「もっと大っきくなっても大丈夫だからね」
もみっ。
「あ!」
そして、キラの胸を包み込んだナッシュの両手がにわかに動きだす。
「む…胸の話かーーー!!」
ばきっ!!!
エルボーチョップがナッシュめがけて炸裂する。
別のイミで鼻血ぶー……彼は墓穴を掘った。
いったいどこでまちがえたんだろう。手で胸を包もうとするとまるで埋まることのなかった空間が
以前よりだいぶ減ってきたね、とゆー褒め言葉だったのに。


624 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/29 07:34:18 ID:19OD85DV
しかし、王道パターンが高校生と小学生とは!>羽根がある

625 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/29 17:14:07 ID:c842Nx5U
ブレーメンの最後って急ぎすぎてる感じがしたなぁ。
もっと続けばいいのに・・・。

626 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/30 01:36:52 ID:QuImC4co
>>625
ちょっと寂しい終わり方だったな。

連邦宇宙軍の猫好き少佐が、猫の女の子のブレーメンに出会ったら
種族を超えた愛が生まれたりする?というのが、最終巻を読んで
一番気になったことだった。

627 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/01 09:53:41 ID:cRp/GcWG
今の短編シリーズみたいな感じでいいから、また半年に一回ぐらい
やって欲しいな、ブレーメン。
復活させようと思えばできそうな終わり方だったし。

628 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/01 20:57:35 ID:kkq073r+
ブレーメン自体が続編だしー。
可能性は無きにしもあらず?

629 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/01 23:26:39 ID:58Vc4KfB
キラの髪がまた茶髪にもどってたりして(笑)

630 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/02 01:13:03 ID:kXJuzB20
しかし、キラはつくづく「女」を感じさせないキャラであったよ。

631 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/02 18:10:00 ID:6oBpTeG5
キラ「なにすんだよ、なにすんだよ」
ナッシュ「まーまー。いーじゃないか。これも社員の仕事って事で。オレ、一応社長だし」
とか言いながら押し倒してみよう。
うまくすればキラが女に目覚めるかもだ。

632 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/02 21:15:02 ID:hFQ/g8yU
>>631
キラ「私は今回の事を逐一ユニオンに報告する準備がある」
ナッシュ「やめてくれ船長、ユニオンは嫌いだ〜」

ってなるぞ(w

633 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 09:07:23 ID:OjJEBU61
>>632
キラ「―――と一時は思ったが、話を聞いてみると同情すべき点も多少はある」
ナッシュ「そー思うか?キラ」
キラ「ん〜。いい年した男が女っ気もなく、動物に囲まれた船内に閉じ込められっぱなしだからな。今まで我慢してたのに感心しちゃうよ。見上げたもんだ。
   で、楽しかったかね?生まれて初めてのエッチは」
ナッシュ「とても楽しかったよ。イレブン・ナイン」

でどおです?


634 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 09:31:12 ID:Oe/7r7HK
ナッシュ童貞か〜

635 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 11:17:30 ID:KeC+/8HJ
後でナッシュ・コピーに小10時間ほど説教されるな、どのみちw

636 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 13:14:14 ID:IzgwkPlt
キラ×ナッシュは過去ログで秀逸なネタがあったからねえ。

でも、キラと広岡監督は、「無性生物」にしか見えない……

637 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 21:36:12 ID:uBPM+XkC
>636
ネタお持ちでしたらぜひとも、とすかさずキボンしマス。童貞ナッシュ君。

志貴さんのみならず、ナッシュも童貞(w
ふたりに限らず男性キャラの童貞率、意外と高いのかも。
…某俊介さんとか、スケート一直線の影浦くんとか。





638 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 22:00:05 ID:AewUuuEA
無性生物ワラタ
変換で夢精とか出るし

639 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 22:03:52 ID:X5g2wsa8
>>637
まぁ女の子達の処女率も高そうですしw

640 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 22:57:34 ID:afCfJSIO
>>638
何しろ二人ともあれだけ傍若無人に活躍しながら、
性欲とか性意識とかいうものと全く無縁だ。
おまけにあのぺたんこスレンダー体型と来ては・・・w

641 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/04 07:32:45 ID:GXaBgDYX
>>640
だが、そのぺたんこスレンダーがいいのだ!

642 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/04 09:00:12 ID:f+UgXRqP
>639
そーか。きっと童貞率を上回る処女率(w

>641
ナッシュ君or高柳さんハケーン!

643 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/04 16:44:26 ID:waWn7Wg7
年齢差が激しいから処女率が高いのは納得だが・・・童貞率も高いとは・・・w

644 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/04 19:10:50 ID:XuzbOVMW
高校生だと処女は珍しくないでしょ?

645 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/04 19:20:34 ID:xDJB+bTN
パセリの話のおねーさんは果たしてしょjうわだれだなにをswdfrgもぎゅもぎゅ

646 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/04 19:21:54 ID:xDJB+bTN
>>641
同意! と思ってしまう俺OTL
竹本泉の漫画で、ツィギーやミア・ファローのようなタイプが好きという叔父さんに
「おじさんの趣味って一般的じゃないと思う」
なんてのたまう姪っ子を思い出したり。

647 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/04 22:37:50 ID:OhGoIonS
全然関係ないけど、内気な男性はスレンダーな
女性を好むとゆー説があるらしい。
事実かどうかはともかく、川原作品の男性陣には
あてはまるよな気がする。

ところで、殿様は空のお城に住んでいるの秋吉田
藩主夫妻は結局いつ初夜を迎えたのか。
終ったからてすぐ「はい」とか言いたくないよなw

648 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/05 17:41:42 ID:SXiVrpd9
和音さんも世が世なら「はい」って言ってたんだなー
その前に俊介さんとの結婚も有り得ないか・・・うーん。

649 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/06 06:32:42 ID:1F9PRYGY
まさしくベルば(ry
さしずめ松島役(耳ダンボの人)はおキヨさんでしょーか(w

650 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/06 21:00:48 ID:V3zpXvIT
耳ダンボって誰のことかと思ったよ(w


651 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/07 18:51:26 ID:MnK5xek8
俊介「和音さん〜今日はいいですか?」
和音「妊娠8ヶ月の妊婦に何言ってんだよ・・・男は自分の始末くらい自分でしろ」

今日も一人エッチに励む俊介さんw

652 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/07 19:10:16 ID:ihnz/3uf
>651
8ヶ月ならまだ大丈夫!できる!

あ、でも産んだの双子だっけ?
双子の場合は勝手が違うのかな・・・。

653 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/07 19:24:44 ID:MnK5xek8
>652
妊娠8ヶ月ともなれば腹が圧迫されてくるのに、そんでエッチなんかした日にゃあ苦しくて仕方ないだろうさ。
和音さんが、そこまでしてやらせるとは思えんが・・・。
しかも、双子じゃなーw

654 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/07 19:58:47 ID:Qp1O+Mvg
せめて手か口で……。

655 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/07 21:16:19 ID:P8+WGRFW
IDがQPだね

656 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/09 11:12:22 ID:ul8czdBz
双子を生んだのは柚子だよ。

657 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/10 11:56:02 ID:YrgFBDRU
さぞかし難産だっただろうなぁ。


658 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/11 12:31:57 ID:u8SDfM3/
今朝の読売新聞にて
ttp://www.yomiuri.co.jp/culture/news/20041010it14.htm
思わず「中国の壷」を思い出してしまった。


659 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/11 15:40:18 ID:EvlAB3pd
>>658
少女漫画板でも話題になってるね。


660 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/12 17:49:26 ID:dVlREYvR
そーいえばサイン会に行った人いるのかな?

661 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/13 22:13:46 ID:lDB4ff08
なんか人少なくなってきたね・・・

662 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/13 23:22:44 ID:OwWPgJzK
》661
いるよここにも

もちっと近ければ行くんだけどね、サイン会
鹿児島は遠い

663 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/14 08:07:24 ID:oPA04ZQw
>661
秋だから。

664 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/14 08:32:05 ID:5HNByuba
きっとみんな焚き火で落ち葉を燃やしながらイモを焼いているんだw
それともコンビニで肉マンを買って、帰り道にもぎゅもぎゅしているのかw

665 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/14 21:06:41 ID:DTUtAMtr
>664
アジの開きもお忘れなく(w

…ところで666をゲットしたい方!↓↓書き込むなら今ですよ。どーぞ!↓↓


666 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/14 21:43:37 ID:Gsd/T9aN
んじゃ・・・お言葉に甘えて・・・。
ダミアン♪ムギチョコもぎゅもぎゅ

667 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/14 22:18:59 ID:fAjyMC0f
よかたね。てぇー てぇー(w

668 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/14 23:14:59 ID:lcMJa9fY
しばらく投下されてないけど、志貴×七緒の続きがすごく気になるよ。
G.H.Q.職人様〜、正座して待ってるから戻ってきてくださ〜い!

669 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/16 00:30:22 ID:53FfnrXI
668さんに同意。
他の方もそうかと思いますが、志貴×七緒のその後が気になります。
キボンしつつ密かにお待ちしております。



670 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/16 22:01:26 ID:sP2hvOcR
今までほぼロムだったけど便乗カキコ
GHQの神様待ってますーー!

671 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/17 09:10:46 ID:p/eftKNQ
ぬくい肉まんを食べながらほしゅ

672 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/19 18:55:45 ID:nWrHEJNU
ミカエルの裏の林で焼き芋でも焼いて待ってるから、早く神来てください。

673 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/20 15:26:55 ID:p4nrSpir
ムギチョコもぎゅもぎゅ 保守

674 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/20 17:42:37 ID:997U6ykp
GHQでもなくてしかも微エロでわるいんだがロレンスと柚子を保守がてら…。

「…セル、エセル!聞いてる?」
「ん、あぁ御免ね柚子ちゃん。」
「まぁ、凄いもんな、この台風。」
「で、何の御用だったんですか?」
「ドレスが出来上がったから見てほしいんだけど、今いい?」
「勿論。」
今年最大の台風がここ、イギリスにもやってきた。そとはどんより、ざーざー、ぴゅーぴゅー。凄いことになっている。
そんな中、ロレンス家お抱えのデザイナーが柚子が先週注文したドレスを持ってきた。
薄い水色の、シンデレラモチーフのドレス。結婚式でお色直しの時に着るものだ。
「そうですね、もうちょっと袖を膨らませてくれますか?」
「Yes,sir.では、また来週、お直して持って参ります。」
「すみません、おねがいします。」
「では私はこれで…」
ばたん。
「「はぁぁぁ〜」」
二人はため息をついた。
衣裳部屋であーでもない、こーでもないとデザイナーまで巻き込んでドレスの袖について討論してたのだ。
『だーかーらー!袖はこのくらいで良いの!あんまり膨らんでるとおかしく見えるって!』
『いーや!赤毛のアンスタイルがあんなに似合うんだからもっと袖が膨らんでるほうが似合うに決まってる!』
『あれは私が好きでしてたんじゃない!とゆーよりなんで知ってるんだ?!』
『そんなことはどーれもいいでしょー!とにかく膨らんだ袖がいいんです!』
『わがままを言うなーっ!』
バカップルの喧嘩にしか見えない討論を繰り広げていた時、デザイナーが口を開いた。
『あ、あの〜。奥さまは小柄な方ですから袖はあんまり膨らんでいないほうが可愛いと思いますよ。気になるんでしたら
もう少しだけ袖を膨らましてみてはいかがでしょうか?』
そうやって試しに袖を少し膨らませてみたところその方が柚子には似合っていたので仕立て直してもらう事にしたのだ。



675 名前:674 続き  :04/10/20 18:08:14 ID:997U6ykp
「この色さー、何の色だかわかる?」
しばらくの沈黙の後、リビングに戻ってからやっと柚子は呟くように言った。
「シンデレラ、じゃないんですか?そういってましたよね?『一番好きな童話だからお色直しの時にでもあのドレス着てみたい』って。」
「ううん、あれ…」
柚子が指差したのは写真たて。高3の冬、ここですごした時に今は亡きくまのルドルフと撮った写真だった。
「ルドルフがさ、『わたし、水色大好きなんですよ。いつかリボンも水色にしたいんです。』って。だから私、『じゃぁ、今度つけてあげるね』
って、約束したんだ。果たせなかったけど。その時に『柚子さん、水色似合いそうですよね』っていってたからさ。水色のドレスつくろうって思ったんだ。
んで、ルドルフの代わりにリボン一杯付けようって。」
「そうだったんですか…ルドルフも喜んでいると思いますよ。」
「ん…。」


676 名前:675 続き :04/10/20 18:08:43 ID:997U6ykp
「ルドルフの話が出たついで…と言っちゃ何ですが、昔今日みたいな日にハルと城壁のところまで行った事があるんです。」
「さっき、ずっと外見てたのはそれ思い出してたの?」
「えぇ。小学生の頃、秋休みでハルが泊まりに来たんです。で、台風があまりに凄いから城壁崩れてないかなーってw」
「笑って言う事じゃないだろう。よくうちに戻れたな。」
「城壁の様子を見に行っていた家の者に見つかりまして、すぐ連れ戻されました。ベネットが凄い顔でおこってました。」
「そりゃそうだ。でも、先生の事だから後にも先にもそんなイタズラはなかったんでしょ?」
「ええ。よくわかりますね…ベネットに怒られたのはあの時だけです。」
「なんかさ、こんなこと言ってもしょうがないんだけど…おハルさんとルドルフ君にも結婚式きてほしかったな…」
「そういうだろうと思って用意しときました」
そう言ってロレンスが取り出したのは彼の親友の名を冠したCDだった。
「なにこれ?」
「コネをつかって出してもらったんですよ。ハルのCD。これなら、ハルも結婚式に参加できる。あのドレスがルドルフの代わりもしてくれるでしょう
。」
照れくさそうに、ロレンスは笑った。
ちょっと肩を震わせ、なきわらいの表情で柚子は「ありがとう」と言い、ロレンスにキスをした…。
「かわいいなぁ、柚子ちゃんは。そんなに可愛いと襲っちゃいますよ?」
「え゛…」
そのまま柚子を抱っこして寝室にロレンスは行っちゃったとかいうのは唯、風のみが知るところ…。


グタグタでごめん…。




677 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/20 21:30:58 ID:fCNPeWaz
GJ!

678 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/20 21:37:52 ID:gbU3dFaS
ええ話や……T^T

679 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/21 02:16:46 ID:UMRa91+K
GJ!
ナイスタイミング台風。

680 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/21 04:01:53 ID:gF2Y9V3P
>676
何気にさりげないのにホロリなのがいいなぁと思いました。
あと、婚約していながらの先生呼びに萌え。台風乙彼さまでした。

681 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/24 21:20:08 ID:ukowLP83
まるごとバナナを食べながらほしゅ。

682 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/28 12:51:51 ID:KFnx5Lak
焼き芋飽きた・・・スイートポテト作って保守

683 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/31 08:58:25 ID:d2Q6UL7W
腰痛お大事になさってください。

684 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/02 17:37:08 ID:mRBjpQuw
てすと

685 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/03 23:26:05 ID:BAqIJ4Iu
映画化でこのスレが盛り上がるといいな…てことでage

686 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/03 23:42:22 ID:BBxwGmaX
>>685
個人的には、柚子さんを演じる役者さんがどれくらい小柄かに
かかっているw

687 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/03 23:56:33 ID:S7iC5U37
映画化ってまじですか?!

688 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/04 00:27:39 ID:eOiuwrpM
>>687
少女漫画板の川原泉スレで話題になってました。
ミカエルの実写映画化だそうで。
「マリみてのパクリみたいになるんじゃねーの?」
「怪力のシーンの特撮がショボくなりそう」
とかそんな感じで。

ここのところ、アニメや漫画の実写映画のショボさが目立って
いるから皆さん不安なようで……w

689 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/04 00:45:34 ID:8kqUBJ5m
…実写かー……

690 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/06 21:34:11 ID:VHxZDxrj
「・・あのさ、先生」
「はい、なんですか?」
「えーと、その、なんつーか・・・」
「? どーしました?」
「うんにゃ、たいしたことじゃないんだ」
「気になるじゃないですか。更科さん。何です?」
「・・あのさ、今更っつーかあれなんだけど、ちゃんと言っとこうと思ってさ」
「何を?」
「いや、その・・・」
「?」
「あのね、私さ、先生のこと好きだからね!」
「知ってます。僕も柚子ちゃんのこと大好きですよ」


愛に飢えているせいかこんな妄想してしまいました。

691 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/06 21:50:28 ID:Y7qIrAGz
↑そのあとの出来事が気になります(笑

692 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/08 01:26:56 ID:ILFEJaJm
GHQの人を待ちつつ・・・。
ロレンスと柚子さんに激しく萌えつつ・・・。

ずっと「美貌の果実」で書きたかったんだが、原作を発掘出来ず、
本屋で文庫版を捜索するも見つからず悶々とした日々を過ごしてました。
そして今日、やっと文庫版ゲット。
妄想を補完して、こそこそ書き出そうと思ってます。
暫くここさみしかったからさ・・・保守ついでに予告〜。

693 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/08 18:04:05 ID:APcmMJLy
>692
楽しみです

694 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/09 20:09:40 ID:ShuTgaff
>692
おー、しかもちょうど時期ですね!
期待しつつ楽しみにお待ちしてます〜。

695 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/09 23:03:27 ID:YaE2gVXY
690氏GJ!692氏降臨カマーン!!

696 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/14 21:37:23 ID:t35J4fV7
♪Do you Do you remember me〜
キタキさんも歌ってます。ほしゅ。

697 名前:692 :04/11/14 23:32:40 ID:JJNWr2Xu
「つ……疲れた……」
部屋に入るなり一目散にベッドルームへと直行してベッドに倒れ込んだ菜苗の第一声に、都築は苦笑した。
今日は、高校を卒業して間もない菜苗さんが都築さんちに嫁に行った記念日。
都内で賑々しく式を挙げ、披露宴も何もかも総てを済ませてやっとホテルの部屋のドアを開けたのは夜も更けてのことだった。
「冠婚葬祭は疲れるものと相場が決まってますから。当事者ともなると尚更だ。
……お疲れ様でしたね、菜苗さん」
後からスイートルームへ入ってきた都築は上着を脱いでリビングのソファに掛け、ベッドルームへと進む。
新妻が行き倒れているベッドの縁に腰を下ろすと手を伸ばして頭をぽんぽんと撫でた。
菜苗は撫でられた頭を少しだけ持ち上げて頬杖をつき都築を見上げるとしみじみと溜息を吐き出した。
「やっぱしアレだよなー、社長さんともなると、あんなに派手派手しい披露宴になっちゃうもんなんだね。
……貴さんて、やっぱし社長さんだったんだなーって、つくづく思っちゃったよ」
「これでも菜苗さんのリクエストを受けてシンプルにしたつもりなんですけれどねぇ。
こちとらバツイチおじさんの子連れ再婚だし……。
どうも、うちの首脳陣は秋月さんちとタイアップしたことを対外的にも知らしめないと――なんて考えてるらしくて、
あれ以上は引いて貰えなかったんです。菜苗さんには関係ないのにね。その点に関しては申し訳ないと思ってる」
都築から謝罪の言葉が漏れて、菜苗はがばりと起き上がった。
「え、や……、違うよ貴さん、私は不平不満を言ってる訳じゃなくて」
都築に謝って欲しい訳ではなかった。
それなのに、どう言ったらいいのか判らなくて、言語中枢をひっくり返してもうまい言い方が出てこない。
ああ、どうして私の日本語表現はよくよくつまずいてしまうのだろう。
そんなつもりじゃ、ないのに。

698 名前:692 :04/11/14 23:34:26 ID:JJNWr2Xu
都築は口ごもる菜苗をあやすように、
「判ってます」
そうやって、またぽんぽんとされてしまう。
撫でられた頭に手を遣りながら、菜苗はぽつりと呟いた。
「……うん、楽しかったよ、結婚式。
一世一代の晴れ姿を父さんと兄さんと――精さんに見せてあげられなかったのだけは、残念だけど」
「ちゃんと、七実とお母さんと四人で記念写真撮ったでしょう? 
あれを菜苗さんちの仏壇に供えておけば、お父さんもお兄さんも……精さんだってちゃんと見てくれますよ。
精さんは百年も菜苗さんちにいたんだから大丈夫。ご先祖様とも顔見知りでしょ」
ぽんぽんぽん。
「うん、そだねー。……ありがとう、貴さん」
彼らにお披露目する純白のウェディングドレスは七実と二人と選んだものだった。
「父しゃんはこーゆーの好きだよ菜苗しゃん」と知った風な口を聞くのが相変わらず微笑ましいな、と思った。
そんな七実は今日、菜苗の母親と都築の家にいる。新婚さんは――こっち。
「七実ちゃんには悪いことしちゃったかな」
くすりと笑って菜苗は部屋を見回した。改めて見てみると、今まで見たこともないくらい、豪華な部屋。
ホテルに泊まること自体がそうそうあることではないのに、スイートルームなんか初めてだった。
ホテルの部屋がいくつも分かれているだけでも贅沢だと思う。
晴れて親子になった七実が一緒なら、二人でさぞかし大騒ぎしていたことだろう。
「明日から七実は毎日一緒なんだから、いいの」
明日からまたワイナリーの仕事が始まる。菜苗たちはすぐに甲州で葡萄作りの日々なのだ。
そして都築は都内へと単身赴任の身となってしまう。
新婚旅行だって、菜苗が希望したフランスへ行くと決まったものの仕事とワイナリーの都合ですぐに出発する訳ではない。
晴れて結婚したとは言え、圧倒的に二人の時間が少ない、のだ。
「で。菜苗さん。どーしてそんなに端っこに寄ってるの。もっとこっちにいらっしゃい」
「いや、あの、えーと……」
ホテルの部屋を改めて認識した途端、部屋に二人っきりだという事態がやけに現実的に思えてしまった菜苗の無意識な行動だ。
この大きなベッドだって、よーく見ればひとつっきりなのだ。
と、言うことは。
でも、あの、一応新婚夫婦なんだし…・・・な。うん。

699 名前:692 :04/11/14 23:36:22 ID:JJNWr2Xu
「変なことはしないから。終いには落っこちちゃいますよ」
おいでおいでと手招きされて、菜苗はごちゃごちゃと考えていたのを止めて、じりじりと近寄った。
じりじり、じりじり。
ようやっと都築の手の届く範囲内にまで到達したところで抱き寄せられて、菜苗は心臓が飛び出そうなくらい、びっくりした。
「わ……っ、ちょ、貴さん、変なことしないって言ったのに! 嘘つきー!」
「変なことなんてしてませんよ」
丁度都築の胸板の辺りに顔を埋めている菜苗には、聞き慣れた都築の声がいつもと違った風に聞こえる。
都築が喋ると、あたたかい胸板の奥に僅かな振動を感じるのはちょっとした発見だった。
しかしそれよりも今は、この状況が一大事だ。
「だって、だって……」
「新婚さんな私たちには、至極当然だと思うけど?」
「だってだってだって……」
「まぁ、私のトシ考えりゃあちょっぴり犯罪ちっくに見えないこともないけど。おじさんだし。子持ちだし」
「……それは、関係ないよ」
動揺していた筈の菜苗の、そこだけははっきりした返答に、都築は菜苗をじっと見詰めた。
「そう?」
「七実ちゃんがいなかったら、私はこうして貴さんと結婚してないかも知れないのに」
あらら。
「うん、それはそうかも知れない」
都築は苦笑してみせる。
あ、違う。また日本語間違えた。
そうじゃないんだ。精さんの正体にびびってたりするのも、
洋酒メーカーの社長のくせに酒が弱くて桜貝になっちゃうのも、
でも頑張りすぎるくらい頑張り屋さんで、それで奥さんに逃げられちゃったりしたけど、
七実ちゃんにはちょっと厳しいけどいいお父さんなのも、
何だかんだで私には優しくしてくれるのも、
全部全部ひっくるめて私は。

700 名前:692 :04/11/14 23:37:21 ID:JJNWr2Xu
「……いや、あの、七実ちゃんもそうだけど、七実ちゃんだけが理由じゃないし、
それに、別に貴さんはそんなにおじさんじゃないからだいじょ……うわ」
更にきつく抱き締められて、菜苗はまた変な声を出した。
「……かわいいなぁ、菜苗ちゃんは」
何が起こったんだ、と菜苗はパニック状態に陥った。
「な、菜苗ちゃんて、何ですか貴さん。それにかわいいだなんて、今まで一言も……」
「ずっと、かわいいと思ってましたよ。言いませんでしたか?」
「は、初耳だ……っ」
目の前で恥ずかしいセリフを吐かれてしまったものだから、菜苗は都築の顔をまともに見ることが出来ない。
不自然なくらい思いっきりそらした顔が耳まで真っ赤になっている。
「菜苗ちゃんは、かわいいですよ。普段はしっかり者で働き者だけど、ちゃんとかわいい」
間接照明の明かりを受けて、連日の作業で健康的に日に焼けた首筋があらわになる。都築は自然とそこへ唇を落とした。
「ひゃう……っ、ちょ、何す……」
何度かついばむように口付けてから、都築は顔を上げた。
「失礼。順番を間違えました」
色づいた果実のように赤い菜苗の顎をとらえ、都築は何か言おうとする口を塞ぐ。
唇を離すと菜苗は潤んだ目をして、呼吸を荒げていた。
「貴……英さんちょっと待って……、何か、慣れてない?」
「……そりゃあおじさんだからねぇ。七実とゆー実績だってあるし」
「判ってるけど、でもっ」
「おじさんは菜苗ちゃんの反応が楽しくて仕方がない。……いつもはいばりんぼなのに」
「それは、だって……」
「菜苗ちゃん。そんなかわいいことばっか言ってると、おじさんはやっぱり犯罪かなぁ、って気になっちゃいますよ」
片手でネクタイを緩めた都築が菜苗の頬を撫でると、びくりとしてしまう。
その反応に苦笑して、都築は菜苗の額にキスをひとつ落としてからゆっくりと押し倒した。

701 名前:692 :04/11/14 23:38:37 ID:JJNWr2Xu
「た、かさ……」
「はい?」
律儀に返事を寄越して、都築は丁寧に口付けた。
「ふ、ぁ……」
舌先で唇を割り、不慣れな菜苗のそれに絡ませて吸い上げる。
キスをしながら、右手を菜苗のシャツの裾の中へ滑り込ませた。
なめらかな曲線をそっとなぞりながら、ブラジャーに触れてその上からそっと押し上げる。
「ん……っ」
ストラップを肩から外し、ブラを押し下げて直接肌に触れると、菜苗の速い鼓動が手に取るように判った。
「菜苗さん……すごく、どきどきしてる?」
「してる」
「かわい」
菜苗は菜苗で、何から何までが初めてでどうしたらいいのか判らない。
都築が触れるところがくすぐったい。
触られるのは恥ずかしくて口をついて出てくるのは拒絶の言葉ばかりだけれど、本当は嫌じゃない。
もう本当にどうしたらいいのか判らなくて都築のなすがままだ。
やわやわと胸を揉んでいた都築が、思い出したようにシャツを脱がせ、ブラジャーを外す。
「やだ、恥ずかし……っ」
「今からそんなこと言っててどうすんの」
訳の判らないことを言って、スカートまで脱がしてしまった。ちょっと迷ってから、ストッキングもそろそろと脱がせていく。
「前々から思ってたんだけど、ストッキングって、何でこんなに破れやすいもの履くんだろうね? 脱がせるのもどきどきする」
「そんなの知らないよぅ」
「――よし、成功成功」
どうやら、伝線させずに脱がせることに成功したらしい。嬉しそうに報告する都築が何だかおかしかった。
そのまま、内腿に唇を這わされるまでは。
「……!」
声にならない声を上げる菜苗に構わず、都築はひとしきり脚を愛撫すると半身を起こしてネクタイを解き、
カッターの前をはだけた。
胸元を手で隠していた菜苗に目を留めると、両の手首を掴んでバンザイさせる。
「何隠してるの」
「だって恥ずかしいじゃないか……」

702 名前:692 :04/11/14 23:40:09 ID:JJNWr2Xu
ふふ、と低く笑って、都築は先程からの刺激で硬くなり始めた先端の片方に舌を滑らせた。
「あっ、あん……」
わざと舌を出し音を立てて転がす様を見せ付けると、菜苗は息を飲み込んだようだった。
手首を押さえていた手を離し、そんなに大きくはない胸をこねてその感触を楽しむ。
弾力のある若い素肌が指先を愉しませる。
そのうち、片方の手が下方へと移動し、唯一残されていた下着にかかった。
布の上からそっと割れ目をなぞると、しっとりと湿っているのが判る。
不安げに見下ろす菜苗をちらりと見遣り、内側へと手のひらを差し入れる。
「やだ、ダメ、貴さ……」
「どうして……?」
くちゅりと音をさせて指を埋めたそこは思っていたよりも潤んでいて、滑らかすぎる程都築を迎え入れた。
(でも、まだ……かな)
男性を受け入れたことのない身体に無理強いは出来ない。都築は辛抱強く菜苗の身体を慣らしていくことにした。
胸元から首筋へと、キスの雨を降らせながら都築は知らず知らずのうちに出し入れする指を増やして菜苗をより刺激する。
「んっ、あ、あっ」
動きに合わせて甘い息を吐き出す菜苗の表情は今まで見たこともないくらい艶を含んでいて、それだけでも都築を昂らせる。
ややもすれば膝を閉じようとするので、自分の脚を割り入れて大きく開かせる。
そんな体勢が余計に彼女を刺激しているのかも知れない。
少し指をずらし、その先にある突起を刺激すると菜苗が弾かれたように声を上げた。
「やっ、ああっ」
手を伸ばして都築の腕を掴み、身体から追い出そうとする。
「どうしたの、急に」
そう言いながら、都築の手は止まらない。
「や……わかんないけど、んっ……」
鼻にかかった甘い声で言い返すのすら愛しくて、却って都築に火をつけてしまう。
深いキスを繰り返しながら指の動きを更に加速させると、菜苗はばたばたとのたうった。
少し浮いた腰が揺れているのは嫌がっているのか――それとも、誘っているのか。
「あ、あ、あ……!」
一際高い声を放った菜苗から指を引き抜くと、都築は最前から我慢の限界だった己をあてがった。

703 名前:692 :04/11/14 23:41:49 ID:JJNWr2Xu
ぬるぬるとした入り口を数度往復しただけで菜苗の嬌声が零れる。ゆっくりと侵入すると、ごくりと菜苗が息を詰めた。
「貴さん……」
「菜苗さん、いい?」
僅かな逡巡の後頷いた菜苗に優しくキスをして、都築は一気に貫いた。
「ん……あああっ」
「痛いでしょ、ごめんね」
そのままの状態で身動きせず、都築はよしよしと菜苗の頭を撫でる。
暫く荒い息を繰り返していた菜苗が、落ち着いたのか大きな息をひとつ。
「はぁ……ん、貴さん……おなかが変な感じ……」
涙が溜まった目で見上げられるとどうしようもなくなってしまう。
「もう……、ほんとにかわいい」
涙を拭ったそばからもっと泣かせたくなってしまう、くらいに。
「ぎゅっとしてて。声は、我慢しないでね」
そう言い聞かせると、都築は腰を使い始めた。ゆっくりと、次第に緩急をつけながら。
「ふぁ、あああんっ、貴さ……っ」
都築の身体にすがりついてくる菜苗は、その一方で都築自身をきついくらいに締め付ける。
「菜苗ちゃん……、痛くない? 大丈夫?」
「い、たい……けど……、んっ」
「――まだ、そんなに痛いなら止める、けど……」
自分のしていることが、彼女にどれだけの負担を与えているのか。
苦しげに寄せられた眉根と、吐き出される乱れた声でしか判らない。
もし彼女を身体だけでなく心まで傷つけてしまったら――都築は、やはりそれだけが怖かった。

704 名前:692 :04/11/14 23:42:47 ID:JJNWr2Xu
――が、返ってきた答えは都築の迷いを一気に断ち切った。
「いやっ」
「菜苗ちゃん?」
思わず聞き返してしまう自分がちょっと間抜けだと思いながら、都築は菜苗を見遣った。
視線に気づいた菜苗も、ぎくりとしたように、
「あ……あの、えっと……、止めなくて、いい……から。痛い、のは、もう……我慢出来るから……あっ」
途中でびくりと身体が跳ねた。
「気持ちよくなりそ?」
「……それは、ずっとなってるよ……」
おずおずと口にされたその答えに、かろうじて残されていた都築の理性が融けて、しまった。
もう、止められない。止めたく……ない。
「菜苗ちゃん、それは反則……」
困ったこどもを見るような目で菜苗を見たかと思うと、動きが性急になった。
「ひゃんっ、あ、ああ、ぁ……っ」
「うわ、やば……っ」
身体の奥から起きた、びくびくとした震えが都築を絡め取る。
都築は腰を押し付けるようにして、堪えきれなくなったものを放った。

705 名前:692 :04/11/14 23:43:54 ID:JJNWr2Xu
……余韻を愉しんでいた都築は、菜苗の呼吸がすっかり落ち着いたのを確かめてからそっと自身を引き抜こうとした。
そのとき、ずくんっ、と菜苗が急に収縮した。
きっと無意識のなせる技なのだろうとは思うけれど、引き止められているのかな、
なんて都合のいい解釈をしてしまうのが男の悲しいサガだ。
「菜、苗さん……」
「へ、……えっ?」
半分何処かへ行きそうになっていた菜苗は、急に声を掛けられてうろたえる。
「んにゃ、何でもないですよ」
ぽんぽんと頭を撫でて、都築はやっぱりな、と苦笑する。
ずる……と今度こそ退出すると、菜苗がぎゅっと目を閉じたのが見えた。
「はぅぅ……」
そろりと頬に触れる。汗も引いているようだ。――もっとも、より汗をかいたのは都築の方だったのだが。
「辛かったでしょう? ごめんね」
「んにゃ、大丈夫。貴さん、優しかったから……」
へらりと笑ってみせる菜苗を、腕枕をしている方の腕で自分の方へと引き寄せた。
「でも、ちょいとおじさんは自分でもびっくりするくらい我慢がきかなくなって大変でしたよ」
「あはははははははは。我慢、しなくていーよ。私が相手で良かったら」
「あのね。そーゆー自分を卑下するよーな言い方しちゃ駄目ですよお嬢さん」
顔にかかった長い髪をかきあげながら、都築は菜苗の耳朶を甘噛みするように囁いた。
「自分で選んだお嫁さんに、自信持たなくてどうしますよ」
今度こそ、自分で選んだこの手は、何があっても離さないと決めたのだから。



706 名前:692 :04/11/14 23:48:01 ID:JJNWr2Xu
以上です〜。

お待たせしました&長くなってすいませんでした(^^;
期待してくれてた人がいらっしゃいましたが・・・こ、こんなもんでいかがでしょうか(ガクブル
書き出したら止まらなくなってしまったおじさんと一緒に暴走してしまいましたw
んでは。

707 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/14 23:58:24 ID:0kUWx4Yy
神様、グッジョブ!!(>▽・)d"
ありがとう〜!!

708 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/15 01:43:57 ID:PLOLbBR3
692さん 乙です!
萌えました…優しいなあ貴さん(*´∀`).。.:*・゚

709 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/15 08:12:16 ID:JIBbbMzn
GJ!
「ぽんぽんぽん」がなんとも川原チックw

710 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/15 13:30:50 ID:i+I//XIC
692さん良かったよー
この二人でまた書いて下さい

711 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/15 21:05:02 ID:FjpvY+bQ
>692
菜苗と貴さんの掛け合いがいーです。
>「おじさんは菜苗ちゃんの反応が楽しくて仕方がない。……いつもはいばりんぼなのに」
子持ちのおじさんを自称しつつも、菜苗さんがかわいくてかわいくてしょーがないっ!な貴さん萌え〜。
単身赴任→週末のみ若くてかわいい新妻に会うために速攻帰宅の貴さんだから、
これから先もなんてゆーか…すごそう(wですね。

712 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/16 22:20:54 ID:zhcUVF0z
ああ!神が来てる!
この二人好きなんだよなあ・・・良かったです!

713 名前:692 :04/11/18 01:13:31 ID:/RXNPT7C
>707-712
まとめて失礼します。萌えて頂けたようで何よりです。
漠然と書きたいなぁと思って書き始めると、
この二人って原作では自分が思ってた程絡んでなくて案外難しかったです。
上手く書けるかかなり不安でした。
いざ書き上げてみるとこの二人には色んな萌えポインツがあることが判明したのは発見でしたね。
書くにあたって何度も原作を読み返してるんですが、
貴さんの一人称が私だったり僕だったり俺だったりするので何とも難儀です・・・。
で、一人称「おじさん」に逃げている訳なのですがw

710さん、711さんに触発されて第二段書き始めてしまいましたよ。
単身赴任でこんなに萌えるとは思わなかった・・・w

714 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/18 11:25:16 ID:5+VOFxDV
>692
最中だけ「菜苗ちゃん」呼びなのがなんとも萌えでした。
そのうち呼ばれただけでも、菜苗さんはスイッチ入っちゃうようになったりしますかハァハァハァハァ
GJ!!
都築社長の週末開発日誌…あーいえいえ、第二段禿楽しみです!

715 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/18 21:19:27 ID:Rbgjdfom
>692
GJ
菜苗さんかわいー

716 名前:692 :04/11/19 02:35:54 ID:y6LpLoO0
美貌の果実2

「父しゃんのうしょつき、だってさ。久しぶりに嫌われちゃったねぇ、貴さん」
「…………。何も言えません。申し訳ない」
「それは明日の朝イチで七実ちゃんに言ってあげなね」
「…………」
都築は無言で箸を動かす。
今日――いや、昨日は七実の誕生日だったのだ。
仕事をいつもより早く切り上げて、プレゼントを買って帰ってくる、と約束したのに。
夕刻から緊急会議が召集され、勿論社長である都築の首にも無慈悲に縄が掛けられた。
帰り支度をしているところを問答無用で会議室に拉致監禁された挙句、通常ぶっ飛ばして2時間半の帰路で事故渋滞にハマり、
やっとのことで帰り着いたときには日付をとっくに越えていた。勿論、七実は既に夢の中。
それでも玄関に灯りをともし、遅くまで待って都築を迎え入れてくれたのはパジャマ姿のかわいい新妻だった。
「……ちゃんと仕事で遅くなるって連絡貰ったし、帰りの渋滞にハマったときにも電話くれたし、
それでなくとも七実ちゃんは賢いから判ってるよ?」
黙々と食事を進める都築の顔を覗き込むようにして、菜苗が言った。
七実だって、本当に判っていない訳ではなく「しょーがねーなー」とぼやいていたくらいなのだから。
それでも、都築の歯切れが悪い。
「いや、まぁ、そうなんだけど……」
この日の為にとってあった、七実が生まれた年のワインがテーブルの上で封を切られずに立っていた。
都築はぼんやりとそのワインを見詰める。
「これ、一緒に開けようって約束してたのになぁ……。ただでさえ菜苗さんと一緒になる前も仕事仕事だったでしょ? 
今の生活になってから、余計父親らしいことしてやれてないよ。情けない」
ゴチソウサマデシタ、と手を合わせながらそう言うと、都築はかっくりと肩を落とした。

717 名前:692 :04/11/19 02:37:16 ID:y6LpLoO0
「今日は仕方ないよ。遊んで遅くなった訳じゃないんだし、急な会議だって渋滞だって不可抗力じゃないか。
そのワインも今日じゃなくて明日皆揃ってから開けるって言ったのは七実ちゃんだよ。
父しゃん待っててやるってさ。ケーキは私たちだけで先に食べちゃったけど。
あ、でもちゃんと貴さんの分は残ってるよ?」
下げた洗い物を始めた菜苗の後姿が、あくまでフォローに徹してくれる。
「んー……」
食後のデザートの葡萄を摘みながら、まだ何処か煮え切らない返事をする都築。
「貴さん?」
きゅ、と水道を止めて菜苗が振り返った。
てとと、と都築の傍まで来て椅子の隣にしゃがみ込み、膝を抱いて都築を見上げる。
今日の都築はいつもより落ち込みが激しいように見えるのは気のせいではない筈だ。
「……ねぇ、どしたの? 会社で何かやなことでもあった?」
「自己嫌悪してるだけですよ」
心配させないようにわざと明るい声を出していることが容易に判る口調だった。
「自己嫌悪って」
言いかける菜苗の頭をそっと撫でて、都築はふんわりと力のない笑みを浮かべる。
「単身赴任始めてからね、余計に、七実のことかまってやれない自分が嫌なんだ。
以前は仕事でかまってやれないと言っても毎日同じ家にいると言うだけで――独りよがりな安心感だけはあった。
寝顔を見るだけでもよかったんだ。今は、そんな甘えが許されない絶対的な距離があるから、
例え仕事が理由でも週末だけにしか会えない七実のわがままを聞いてやりたいと……」
「じゃあ、私と結婚しなきゃ良かった?」
「それは違う」
菜苗の意地悪な問いに即答で否定すると、菜苗は何故か勝ち誇ったように不敵な笑みを浮かべた。
「じゃあ、それは貴さんの考えすぎ。普通は毎週毎週2時間半もかけて帰ってこないよ? 
それだけでも、貴さんは充分お父さんしてるんだから、それ以上高望みしちゃしんどいだけだ」
「そうかな」
「うん。そう。欲張りなのはいいけど、自分の首絞めてちゃどーしよーもないぞ」
「う……っ」
「ね、だから、明日一言『ごめん』って言えば大丈夫」
そう言って立ち上がり、いつもとは逆にぽんぽんと都築の頭を撫でて再び流し台へと戻ろうとする
菜苗の手を掴んだのは半ば無意識だった。

718 名前:692 :04/11/19 02:37:51 ID:y6LpLoO0
「?」
「あ、ごめん。……つい」
しかし一度掴んだその手を離すことも出来ずに、都築は自分の方へと引っ張った。
ぎゅ、と抱き締めてから安堵の息を吐いた。
「ありがと、菜苗ちゃん」
「私は何も……ちょ、貴さん?」
ウエストに回された大きな手にぞくりとした菜苗が反射的に身体を引いた。
都築は、こういうときだけ「菜苗ちゃん」と呼ぶらしい。菜苗は急に赤くなった。
そんな菜苗に追い討ちをかけるように、
「七実は七実で大切だけど、僕が毎週帰ってくるのは、あなたに逢いたいからだし」
「……うん」
普段の会話をしているときと違って、今は言葉だけでぞくぞくする。
急に甘くなった声が菜苗を蕩かせてしまう。菜苗は頷くだけで精一杯だった。
「仕事してるときでも、無性に菜苗ちゃんに逢いたくなるんだ……」
うわ……、やだ、そんなこと言わないで。
身体の奥が勝手に熱く疼いて、どうしたらいいのか判らなくなってしまう……。
そんな混乱を知ってか知らずか、都築はパジャマの上から胸をまさぐり、抱き寄せた菜苗にキスをする。
葡萄の味が、した。
角度を変えてキスを繰り返しながらパジャマのボタンを外そうとする都築の手に、菜苗は少しだけ我に返った。
「ん……、貴さん、こんなとこで……」
喘ぐように抵抗する菜苗に、唇を離しただけの至近距離で低く囁いた。
「こんなとこじゃなければいい?」
「洗い物、途中なんだけど……」
「待てない。明日やったらいいから」
いつになく強引な都築は椅子に掛けてあった上着と食事前に外したネクタイを引っ掴み、
はだけられた胸元を押さえる菜苗の手を引いて部屋へ向かった。

719 名前:692 :04/11/19 02:38:28 ID:y6LpLoO0
上着とネクタイを入ってすぐのコートハンガーへ引っ掛けると、都築は菜苗を抱き上げてベッドに運ぶ。
「うきゃ……っ、ど、どーしたのさ貴さん、何か、急に」
「駄目?」
とさ、とお姫様だっこしていた菜苗を下ろし、都築はその上に覆い被さった。
「……じゃないけど、何か、急にスイッチ入ったから」
そう言う菜苗だって完全にスイッチが入ってしまっている。
都築の声や手が甘い刺激となって菜苗をじんわりと熱くする。
「うん、菜苗ちゃんの顔見て、菜苗ちゃんの声聞いたら、急におかしくなった」
単身赴任中は電話やメールの遣り取りだってしているのに。
……それでも、そう思われて素直に口に出して言われるのは悪くないな、とも思う。
「うん、おっかしーの……」
する、と都築の首に腕を伸ばし、今度は菜苗から口付けた。
赤いパジャマの隙間からちらちらと覗く白い肌が妙に扇情的だった。
「んん……」
最初の頃に比べて、キスも大分上手になったなと都築はほくそ笑む。
恥ずかしがりながら自分を求めてくれるのが愛しくて、そして嬉しい。
残りのボタンを外してパジャマを手早く脱がせると、ついでとばかりに自分も脱いでしまう。
直接感じる菜苗の肌が一番気持ちいい。
「いい匂いがする……」
洗い髪から匂い立つシャンプーの香りが、都築の身体の奥の何かをやわらかく刺激する。
「貴さん……」
きゅ、と抱きついてくる菜苗の身体中に花弁のような跡を散らしながら愛撫していく。
自分でも――色ボケてるのかと思うくらい、こうやって週末を迎えるのが習慣となっていた。
単身赴任で平日は逢えない、ということが火をつける原因なのかも知れないのだが。
……しかし、週に一回逢えば上等な部類だった過去の事例と比べるまでもなく、彼女に夢中なのは明白だった。
(淡白だと思ってたんだけどなー、俺……)
「あぁっ、あ……いや……」
か細い声で喘ぐ菜苗がかわいくて仕方がない。彼女の一挙一動が、劣情を煽る。
普段と違う表情を見る度に、都築は欲張りになってしまうのだ。

720 名前:692 :04/11/19 02:39:51 ID:y6LpLoO0
細い脚を割り、その最奥に顔を埋めると泣き声のような声が上がった。
「ひゃん……っ、貴さ……」
亀裂に沿わせていた舌を差し入れると、とろりとしたものが溢れ出す。
「いや……ぁん、あ、ああっ」
ふっくらとふくらんだ蕾を口に含んだり舌先で転がす度に身体全体が震え、嬌声が上がる。
両手で浮いた腰を押さえながら、都築は執拗に菜苗の弱いところを責めあげる。
「も……、やぁ……」
「嫌じゃないでしょ菜苗ちゃん……」
また、だ。
都築に名前を呼ばれる度に、身体の奥がきゅうっとなってしまう……。
存分に堪能したらしい都築が起き上がり、濡れそぼつそこを今度は手で触れた。
「あんっ」
「……欲しい?」
ほんの少し意地悪な笑みを浮かべて手を離すと、都築は菜苗の隣に仰向けになった。
「貴さん……?」
「菜苗ちゃん、自分で入れてごらん」
「――え、ちょ、何言っ……」
瞬時に素に戻った菜苗はがばっと起き上がって都築をまじまじと見詰めた。
都築は自分の下腹部を指さして、
「だから……ん、上乗って」
「ちょっと待って……」
「今日は待てないって言ったでしょ」
天を仰いで自己主張している都築とその顔を交互に見ていた菜苗は、急かすような視線に促されてそっと腰の辺りを跨ぐ。
ベッドに手をついて、四つん這いになった菜苗は途方に暮れて都築を見た。
「もそっと下ね、菜苗ちゃん」
「こ……ここ……?」
腰の位置をずらして、菜苗が呟く。
「何処かなー」
「意地悪しないでよぉ……」
そんな菜苗を見ているともっといじめたくなるのだが、都築はぐっと堪えて菜苗の腰に手を添え自分自身へと導いた。

721 名前:692 :04/11/19 02:40:27 ID:y6LpLoO0
「あっ」
「判った?」
こくんと頷く菜苗の入り口を何度か擦ると、それだけで達しそうになってしまう。
「腰下ろして、菜苗ちゃん」
「ん……っ」
先端を埋めただけで、
「や……もう許してぇ……」
都築は両手で菜苗の腰を掴むと、最後まで腰を打ちつけた。
「は、ぁぁぁぁぁんっ」
そのまま衝動のままにがくがくと揺さぶると菜苗が肘を折って都築の胸の上へへたり込んできた。
「ぅん?」
「ああん……やだ、すごい奥まできてる……」
「気持ちいい? 菜苗ちゃん、身体起こして……?」
身体を揺らされながら何とか身体を起こすが、腰から下に力が入らないので都築の上に手
をついて支えるだけしか出来ない。
都築は手を伸ばして律動に合わせて揺れる乳房を包み込んだりすっかり熟した先端を摘み上げたりする。
「は、やぁっ、あっ、あっ、あっ」
菜苗の声と、繋がった部分から零れる濡れた音と、互いの息遣いが部屋の中を満たす。
都築が腰をぎりぎりまで引いて再び貫く度に、菜苗が高い声で喘いだ。
涙目で都築を見下ろし、拙い動きで腰を押し付けてくる。
「菜苗ちゃん」
口元に手を遣り、言いにくそうにしながら、
「もっと……して?」
そんなことを言われて、頑張らない訳がなくて。
――こうして、二人の週末の夜は更けていくのだった。

722 名前:692 :04/11/19 02:45:04 ID:y6LpLoO0
こんな感じで第二段w

新婚初夜よりはレベルアップしてみました<何が。
都築社長の週末開発日誌、がツボにハマってしまいましたよ・・・。
↑を目指してみましたが如何なもんでしょ。

723 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/19 13:32:57 ID:MzS1J6Ep
>692さん GJ!!!!!
次回作も楽しみに待ってます


724 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/19 22:45:32 ID:B1YutQRn
>>692
GJ!
週末開発だなんて〜。毎週ウハウハな社長は、会議中に思い出し笑いしてないんでしょうか。
ぜひまた投下してください。

725 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/21 10:02:28 ID:CgzI6CCn
都築夫妻に子供ができたら、やはり精しゃんから名前に一文字もらうんでしょうかw

「男の子だったら精太郎、女の子だったら精子……」
「却下だバカモノ」

726 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/21 21:08:39 ID:2xwl1vSD
菜苗タン萌え

727 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/21 22:11:31 ID:RSgrfVpb
>772
うわ〜!
ほんとに単身赴任編が読めるとは!しかも素早いっ!!
言葉だけで感じてしまう菜苗さんと、堂々とスイッチ入りまくり宣言の貴さんがとってもえっちです。
3週目(あるいはレベル3)もあるのでは?などと期待してしまいます(w


>都築社長の週末開発日誌
秋月ワイナリーにおける新製品ワインの開発記録…な訳はなく(w
(社長の頭の中は)きっと誰にも見せられない状態に(w



728 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/22 04:18:08 ID:Ydz7B6X+
772は責任持って単身赴任編を書くように。

なんちってw

729 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/22 18:45:50 ID:9MifmHha
開発日誌の神様GJです。 ちょっと便乗して私の妄想をば

〜七実ちゃんの小さな願い〜
「七実〜、クリスマスプレゼント、サンタさんに何をお願いするのかな〜?」
「あっ、とーしゃんお帰りなさい…」
「いい子にしていたから、サンタさんはきっと願いを叶えてくれるよ」
「ほんと?じゃあ、じゃあ、おとーとか、いもーとをくだしゃいってサンタしゃんに伝えてくだしゃい。」
「…(間に合うか?)」
「とーしゃん?」
「わ、わかった。ちゃーんとサンタさんに言っとくからな。」

そして開発日誌は厚みを増していく…。 

730 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/22 23:51:23 ID:8Z4bAwFD
>>729
真剣に体温を測定し、グラフを作成する菜苗さん。

「いーか貴さん、今夜だからな。
会議も何も、全部ぶっちぎって帰ってくるんだぞ」

731 名前:692 :04/11/23 01:14:08 ID:BvLtqrdz
感想どもです>all
実は過去にも投下させて頂いてますが、基本的には一組書いたらそれで満足してたのに
続き?を書きたいと思ったのは初めてでした・・・。
(少なくとももう飛竜×志姫は誰かにお題貰わんと書けん・汗)
社長、あなどれん・・・。
弟、妹ネタは一瞬考えたのですが賛否両論あるかと思って却下しましたです。はい。

そろそろ名無しに戻ります。ありがとうございました。

>725
おもしろすぎw

>730
夜中にパソコンに向かって爆笑させないでください。

732 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/23 22:22:09 ID:h0Rg+ucM
続き待ってるよー>692タソ

733 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/24 00:45:30 ID:wwCYbmZA
式部一尉殿を誰か…だれかぁぁ

734 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/26 23:13:40 ID:WMyR9YMN
ジュリエット白書でエロパロ出来ないか思案ちう
でも多分無理そうだ…エロ神が降りてこない

735 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/28 21:21:54 ID:usKeIIn5
>734
わ!期待しつつ待ってます〜。

736 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/29 21:29:11 ID:NnYRqVtI
やっぱり人格入れ替わりネタだろう。兄同士の。

混乱を避けるため入れ替わりは秘密にして体の方の家に住むことにするが
心は他人 (で恋人同士(?)) だが、体は兄妹。この状況にいつまで理性が持つか。
果して禁忌は破られるのか、乞うご期待.。

…と言う話を>>734が書きます(w)。

737 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/29 22:03:39 ID:AukeJoqV
736タンすばらしい!
そして734タン執筆よろ!

738 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/01 23:58:07 ID:lc5rmqwG
あれ?734さん=736さんなんだと思ってた。でも、どっちにしろ楽しみです。

739 名前:734 :04/12/02 06:51:15 ID:/NOp98S8
Σ(゚Д゚;≡;゚Д゚)!?
仕事から帰ってきて覗いてみたら何事だw

そのネタで一本おながいしますよ>736タン
私、どのみち年内はむりぽ orz

740 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/04 15:26:17 ID:muq3FRh0
>>730
どうしてもおうちに帰れない状況だったら、菜苗さんの方が東京に出て行って
貴さんが寝泊りしているマンションあたりにおしかけるという手もありかもしれ
ぬ。

741 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 00:22:08 ID:EUlMoMBD
734さん、736さん期待保守。気長に待ってます。

742 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/06 09:10:27 ID:WbMAcnOv
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
http://that3.2ch.net/test/read.cgi/gline/1101724282/125-127

743 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/08 09:07:05 ID:PzRpk9cx
文緒「そろそろクリスマスだなー。和音さんは俊介さんとムニャムニャかね?w」
和音「んーそだなー。まぁ、柚子さんには負けるがなw」
柚子「そんな事言って、文緒さんだって殿下とムニャムニャしてたりしてw」
文緒「ば、ばばばばかものっ!そそそそんなわけないだろっ!!」
和音・柚子(なんだ・・・図星だったか・・・)

744 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/10 13:59:59 ID:Ry+ruOPp
>743 GJ!
三人らしいやりとりに、にやにやしちゃった

745 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/14 18:00:17 ID:pZccpArd
ほしゅ

746 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/16 21:02:50 ID:Pw8ioCTc
文緒「にーちゃんのデカイな・・・」
殿下「そう?」
文緒「ちょっと測ってみてもいいか?」
殿下「なっ!何するんですかっっ!!」
文緒「えー・・っと、25センチってところか・・・」
殿下「や、やめてくださいっ文緒さんっ!!」



文緒「なんだよ、私のバナナは20センチしかないんだぞっ!」
殿下「ご飯時に定規とか取り出さないでください」
文緒「くぅぅう!吉田さんに言って明日は兄ちゃんよりデカイのもらおうっと」


殿下「(明日と言わず、今晩僕があげますよ・・・フフ)」

747 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/16 21:11:46 ID:9f6ZkJ3j
禿げワロタ

748 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/16 23:50:29 ID:jgiqW9cn
ほしゅあげっ

749 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/17 18:09:56 ID:s/NrTDRD
本スレでケコーンしてほしい年の差カプーにGHQの二人の名前がでてて思いだした。
…神様、続きをプリーズ。

750 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/20 17:33:16 ID:Y+Le2nlO
祈☆神降臨

751 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/22 00:13:26 ID:fGl4q305
最近神の降臨がないね・・・。冬休みなんだろうかw
743氏のネタで殿下×史緒、考えてます。しかしクリスマスまでタイムリミットが・・・。

752 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/22 00:24:00 ID:isZLvFN1
実写映画の話を聞いて落ち込んでいるのかもw>神々

753 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/22 10:26:06 ID:bFGSVgHu
神々の降臨を願い、岩戸の前で踊るウルトラマン、超人ロック、鉄腕アトム……。

754 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/24 18:10:24 ID:fClerqIJ
イヴですね。
イヴですよ。
神降臨は近いですか?

755 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/25 00:47:16 ID:ZLGPW98+
「司城さん、今日はクリスマスイヴなんだから定時に上がりなさいよ」
そう言われるのは余計なお世話とゆーか何とゆーか……下手すりゃセクハラだぞ。
でもワタシはオトナだからそんなことでいちいち騒ぎ立てたりはしないのさ。
「課長こそ、早く帰ってサンタさんに変身しないといけないんじゃないですか?」
にっこりと満面の笑みを浮かべるのは聖ミカエルで培われた処世術だと言っていい。
そんなこんなでうやむやに残業を終わらせ、うやむやに上司と同僚の追及を避けて家路に着く。
すいませんね、あたしゃこのトシになってもにーちゃん殿下とクリスマスですよ。
プレゼントは前の休みに買い物に出掛けたついでに見繕ってある。
文明の利器を使いたがらない森江先生は万年筆の類があって困ることはない。
なので年に二度、殿下の生誕記念日とクリスマスには栗のケーキと同じ名前の万年筆を買っている。
……むかーし、ほんの出来心で「にーちゃん、プレゼントには何が欲しい?」と訊いてから、
何とはなしにそのまんまずっと続いている風習なのだった。


756 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/25 00:47:44 ID:ZLGPW98+
知り合いでもない大工の息子の誕生日に浮かれるカップルの波をすり抜けて家に帰り着いたときには
何故だが無性に疲れていた。
玄関でマフラーを外し、コートを脱ごうとしていると、こんな日も勤勉なシェフ吉田が出迎えてくれた。
――んにゃ、こんな日だからこそ普段より腕を揮うのだろう、気合の入った料理を作ってくれている。
「お帰りなさいませ史緒お嬢様。一臣様はお部屋ですが……お食事はどうなさいますか?」
「あ、うん、食べるよ。今日は何?」
「メインは七面鳥の詰め物をローストしてクランベリーソースをかけたもので……」
ごめん、吉田さん。長年の付き合いだけど、いまだにフランス料理の専門用語は判んないよ。
もそっと噛み砕いてくれると嬉しいのだけれど、実直な彼にそんなことは言えない。
現物と名前で一致させてるだけなので、今目の前に料理が並んでもいない状態で説明されても困る。
「あっためたら自分たちで食べれるようにはしてくれてるんでしょ? 
作家先生がいつお目覚めかも判んないし、後は私がやるから。吉田さんもサンタさんになりなよ」
めっそうもない、と言いながらもお暇を出されて喜ばない筈もないだろう。
明日の朝食は如何なさいますか、と訊かれたので、
「ちょっと遅めのブランチでいいよ。今日は呑んだくれるから」
とにんまり笑ってやると、シェフはサンタになるべく退出した。

757 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/25 00:56:35 ID:ZLGPW98+
――さて、と。
荷物を置いてからダイニングルームを覗くと、テーブルの中央にそれはそれは立派なお鳥様がでんと鎮座ましましていた。
にーちゃんと二人で食っても相当な量だぞ、これ……。
バスケットの中にはいい匂いのするパンがみっしり詰まってるし、ワインも何本か出されている。
冷蔵庫を開けると、サラダと冷製スープとデザートのブッシュ・ド・ノエルが用意されていた。
何から何まで美味そうじゃないか。
私はちょっと嬉しくなって、ワインボトルとグラスを二つ引っ掴むと、森江先生殿下の下へ向かった。
とんとんとん、とノックする。
――予想通り、返事はない。
どんどんどん、とノックする。
――やっぱり、返事はない。
施錠はされていない殿下の寝室に潜入すると、多忙な森江先生が締め切りを乗り越えて安眠を貪っておられた。
……今朝、わしの出勤前にサバが死んだよーな目をしてたからな。
どうにかこうにか原稿を終わらせたんだろう。
枕元のナイトテーブルにワインボトルとグラスとちいさな包みを置いてから、
「にーちゃん、ただいま」
と声を掛けてみた。
すやすやと、眠ってオラレル。
…………。
「にーちゃん、殿下、おいこら一臣っ!」
特段恨みつらみはないのだが、耳元でがなってやると、何やら素っ頓狂な声を上げて、
にーちゃんは目を覚ましたようだった。

758 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/25 01:06:12 ID:ZLGPW98+
「……何だ、史緒さんか。びっくりさせないでくださいよ……」
「さっきから呼んでんのに、起きないからだ」
「んーとに、ああ言えばこう言う……」
起き抜けの額に手を当ててうなだれる殿下とは対照的に、私は何故かふんぞり返っていた。
「原稿終わったのか?」
「ええ、お陰様で。史緒さんは、今お帰りですか?」
手触りの良いシルクのパジャマが嫌味なく似合うのも殿下ならではだな。
上半身を起こして、軽く伸びをする。
そのにーちゃんがワインに目を留めたのを見て、
「うん。取り敢えず、これだけこっちに持ってきたけど……向こうには、七面鳥がいる」
「ああ、あのおっきいやつね。僕、生で見ましたよ、今日」
「焼かれる前の?」
「ええ、内臓の代わりに色々詰められる前の」
「……いいけどさ、別に……。食う?」
「僕は寝起きなんでもうちょっと後でも。史緒さんは? お腹空いてるでしょう?」
「ワイン飲むなら、別に」
私が言い終わらないうちに、まだ封の開いていないボルドーのボトルを手に取って、にーちゃんは器用に栓を抜いた。
「ではまず、乾杯といきましょうか」
そう言ってワインを注ぐ様すら、無駄に様になるよな〜。

759 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/25 01:08:21 ID:ZLGPW98+
クリスマス投下予告してたので、とりあえずここまで。
眠くなってきたので続きはまた後ほど・・・。

760 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/25 01:52:44 ID:34FHR/eq
神キターーッ!

761 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/25 15:19:50 ID:fDMcimhu
メリークリスマス、ネ申。
ア〜ンド乙!!
えろいプレゼントの続き、心待ちにしております。

762 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/25 16:45:02 ID:ZLGPW98+
「それでは、お帰りなさい史緒さん。メリークリスマス」
ちん、とお互いのグラスが涼しげな音を立てた瞬間、私は何かを思い出した。
「あ、ごめんにーちゃん、冷蔵庫にシャンパン入ってたかもしんない」
何でクリスマスにはシャンパンなのかは未だに謎だけれど。
別に平日にシャンパン開けたっていいじゃないか。なぁ。
「いいですよ、これで。シャンパンは明日にしましょう」
にーちゃん殿下がそーゆーもんだから、私はすっかりお言葉に甘えてグラスを傾けた。
んー、んまい。
労働の後の一杯は美味いなぁ。
ビールならもっと美味いんだが、あんましこの家はビールと馴染みが薄いよーだ。
勿論、ワインだってにーちゃんの相手をするうちにイケるクチになってしまった訳だが。
そう思いながら手酌で呑み出した私を、にーちゃんが眺めている。
「……史緒さん」
「ん? 何? 悩むとハゲるぞ」
「いや、手酌で呑むのは、その……」
「起き抜けのお兄様のお手を煩わせるだなんてそんなことっ、この史緒には出来ませんわ!」
「……はい、ありがとうございます。そこまで気遣いをさせてしまって申し訳ございませんね」
やれやれといった表情のにーちゃんに、私は勝った、と思う。
「史緒さん」
「ん? ああ、気がつかなくてごめんなさいお兄様。おほほほほ」
この流れで、空いたグラスをテーブルに置いて名前を呼ばれたら「注げ」つーことだろう。
そう判断した私はけして間違ってはない筈だ。

763 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/25 17:47:02 ID:ZLGPW98+
ボトルを手に取りにーちゃんに注いでやろうとした矢先に、
「史緒さん、ワインだけでは少々さみしくないですか?」
……あ〜、にーちゃん殿下は相変わらず気まぐれだなぁ。
「さっき何か食うかって聞いたとき、寝起きだから要らないってゆったのはどのクチだ、ああ?」
酌を中断し、ベッドサイドの椅子から立ち上がってにーちゃんのへらず口をぎゅむ、とつねりながら
先程の冷蔵庫の中身を思い返す。
サラダ……はアテとして食うのはちと違う。んーと、何か前菜みたいなの、あったっけ。
それでなくともチーズはわんさかあった筈。
しかしワインとチーズには事欠かないって、ここは本当に日本か。
「じゃあチーズでも適当に見繕って……あ?」
にーちゃんをつねっていた手をぺろりと舐められて、私は反射的に手を引いた。
「何しやがる!」
「年頃の娘さんが、そんな言葉使っちゃいけませんよ。学校で習いませんでしたか?」
「う、うるさいっ」
ああちくしょう、こんなときに限って何でどもるんだ私の口っ!
すると、にーちゃんは悔しい程にっこりと笑って私の手を引いた。
「締め切りから解放されて、乾いた喉を潤おして、ときたらあとは史緒さんしかいないでしょう?」
「訳の判らん理由を挙げて正当化するのはやめろっ!」
そういう私の抵抗もむなしく、私はずるずるとベッドに引きずり込まれた。

764 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/25 17:47:26 ID:ZLGPW98+
ずるずるずる、と引き込まれたベッドの中は先程まで人が寝ていたせいで温かい。
にーちゃんの体温で温かく、にーちゃんの匂いがするベッドは、正直、嫌いではない。
でも。
「〜〜〜っ」
絶句するしかない私は、にーちゃんはがっちりとホールドしてくれていて逃げ出せやしない。
ぎゅう、と抱き締めてくるにーちゃんも、嫌いじゃ、ないけど……まだ慣れない。
「ちょ、にーちゃん、にーちゃんはパジャマだからいいかも知れんが、私の服がしわになる」
からやめろ、とゆー意図で発言したのであって、決して脱がせろとゆーニュアンスは含めてはいない。
「脱がすなっ!」
「違うんですか?」
きょとんとした顔で私のニットをめくり上げようとしていた手を止める。……本気でそう解釈したのか。
間が開いたのは一瞬で、にーちゃんは改めて服の下に大きな手を差し入れてくる。
「んっ」
勝手にびくりとした私を見て、にーちゃんが笑う。
「まだ何もしてませんよ、史緒さん」
「うるさいっ」
言い返した途端下着ごと胸を押し上げられて、私はまた息を呑んだ。
やわやわと揉みしだかれて、そのうちにストラップをずらされる。直接触れられる。
「にーちゃ……んんっ」
うるさい私の唇が、にーちゃんのそれで塞がれる。濃密な、赤ワインの味がした。

765 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/25 17:47:50 ID:ZLGPW98+
触れられている胸の、次第に硬くなってくる先端を指で引っ掛けられる。
「んっ」
「気持ちよくなってきました?」
ふざけたことを言うにーちゃんの手が離れたかと思うと、ニットを下に着ていたシャツごと脱がされた。
ブラを引き下げられただけ、は、やけに気恥ずかしい。
思わず手で隠すと、その隙にスカートに手が伸びた。……如才ない手順だな。
すっかり下着だけになってしまって、私はにーちゃんを押しのけて布団を引き被った。
「……水色」
そんなことを声に出して確認するな、ばかもの。
「史緒さん、寒いから僕も中に入れてください」
「……寒いなら、パジャマ脱ぐなよ」
「だって」
上半身裸になったにーちゃんが情け容赦なく布団を剥いでくる。
「こっちの方が温かいでしょう?」
そう言って、私の上に覆いかぶさる自分の上に布団を引っ張った。
確かに、直接感じる体温は、あったかいけど。
にーちゃんの熱い舌が、逃げようとする私を捕まえる。手はくまなく身体を這い回る。
私はすっかり逃げ損なって、にーちゃんのされるがままだった。

766 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/25 20:54:31 ID:5mF31ZR1
嫌よ嫌よも好きのうち♪

767 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/25 21:34:58 ID:ZLGPW98+
ちゅう、と胸を吸われて、ぞくりとする。
ふわふわした髪が素肌に触れて動くのがくすぐったい。
「ああ……ん、やぁ……っ」
時折歯を立てたりなんぞしながらも一向に止める気配はない。
にーちゃんは私の肌にすこし荒いキスを繰り返しながら、
「史緒さん、ちょっと酔ってる?」
もしかしたら、そうかも知れない。
もしかしなくても、……このザマを酒のせいにしてしまえるのなら。
確かにいつもより余計に感じてしまうのが自分でも不思議だったから。
「ん……」
「――僕も、とてもいい気持ちですよ」
そう言って、にーちゃんは今まで触れていなかったところに手を滑り込ませた。
「っ、あ……っ」
「こんなになってるのも、酔ってるせいにしておきましょうか」
何、これ……。
にーちゃんに聞かされた自分の音で、私は恥ずかしさだけで死ねそうだった。
「史緒さん、すごく……」
「言、うなっ」
既に私はそう言うだけが精一杯で。
にーちゃんにぐちゃぐちゃにされて、全く意味のなさない言葉を口にするだけ。
ど……しよ。身体が熱くて、熱に浮かされて、とんでもないことを口走ってしまいそうになる。
例えば。
好き、とか。

768 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/25 21:35:38 ID:ZLGPW98+
こんなに身体がにーちゃんに反応してしまっているのにおかしな話だが、それだけは言いたくなかった。
言葉にすれば、壊れてしまいそうだから。
勿論、にーちゃんは恥ずかしげもなく同じ言葉をのたまうが、私は違う。
私は、そんな簡単に口には出さない。
――思考を組み立てられたのはその、ほんの一瞬で、私はまた訳が判らなくなる。
「あ、あぁ……、もう……」
「もう、何です?」
意識を手放す直前で、にーちゃんは甘く囁いてその手を止めた。
「やぁ……っ」
「何が嫌なんです……?」
「何でもな……い」
ふぅんと呟いて、にーちゃんは汗ではりついた前髪をかきあげた。
うん、まだ大丈夫みたいだな。後退はしてない。
「史緒さん、今、全然違うこと考えてたでしょ」
「……誤解だ」
「嘘つき……」
顔を見られないようにしていた両手を片手で押さえられたかと思うと、急に。
「は、ああぁんっ」
急に、にーちゃんが入ってきた。奥まで、一気に。
予想していた行動とは言え、その性急さに私は対応出来なかった。
「あっ、あっ、あっ、んはっ、や……」
いつもより乱暴に突かれて、私は酸素を求めて声を上げる。
手首を押さえられて、まるで無理矢理犯されているような錯覚すら覚えて眩暈がする。
――なのに、私は喘いでる。
「史緒さん……」
にーちゃんに名前を呼ばれるのは、何度目だろう。
「僕のことだけ、考えててください……」
掠れた声で言うから、泣いてるようにも聞こえた。そんな筈はないのに。
考えてるよ。いつもいつも。にーちゃんのことばっかり考えてる。悔しいくらいに。

769 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/25 22:58:12 ID:ZLGPW98+
――いつになく荒い息遣いが耳元で聞こえる。
今日は――おかしい。私も、にーちゃんも。
まだ不慣れな私をからかいながらコトに及ぶのが常なにーちゃん殿下の、こんな……。
こんなに激しく求められたのは、初めてだった。
かく言う私も、……こんなこと言いたくないが何度達したか判らない。
がくがくと揺さぶられるのを止めて欲しくない、なんて。
悪酔いしたとしか思えない。
いいよ、もう、酔ってるんだから、イヴの夜の夢と現実をごちゃ混ぜにしてしまえばいい。
喉がからからになるまで嬌声を上げていた私は、なけなしの唾を飲み込んでから、
「……にーちゃん」
「……っ、何です、史緒さん……」
「にーちゃんは、気持ちい?」
すると、にーちゃんはゆらゆらと私を揺さぶったまま、やさしくキスをした。
「ええ、とても。思わず我を忘れてしまうくらいに」
「何だ、お互い、酔ってんじゃねぇか……」
ぽつりと呟いて現実にしてしまおうとした私は、まだ甘かったのかも知れない。
「僕は、史緒さんに酔っているんですよ?」
……この男は、何処まで日本の風土にそぐわないと気が済むんだ。
「でも」
言葉を返せないでいる私を、にーちゃんは抱き締めた。
「史緒さん、だけですから」
何がだ、と聞き返そうとした私は、結局その質問を口にすることが出来なかった。

770 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/25 22:58:35 ID:ZLGPW98+
ふと目を覚ますと、にーちゃんが隣にいた。優雅に一服しておられる。
「史緒さん、お腹空いてませんか」
「んー、メシ、食う……。てか、今何時だ? あい、ててて……」
早くも筋肉痛の気配を見せる身体を起こして、にーちゃんの向こうにある時計を見ようとして……ん?
何だこれは。
左の薬指に、見覚えのない指輪がはまっている。
「僕からのクリスマスプレゼントです。気に入って頂けると良いのですが」
「…………」
私は乾いた笑いをはりつかせたまま言葉を失った。
暫くしてから、深呼吸をしてから、私は問うた。
「何処の、世界に、妹の左薬指に合うサイズの指輪を贈る兄貴がいる?」
「ここにいるじゃありませんか。どうせプレゼントするなら、と思いましてね」
てゆーか何で私の指の号数を知っているのだろう。
……ま、これ以上貰いもんにケチをつけるのもオトナゲないので、
私は寛大なる諦めの極致できらきら光る折角のそれを改めて見遣った。
「…………」
プラチナのわっかに、ぞろぞろと10個も嵌め込まれている石は、どう見てもダイヤだ。
な、何考えてるんだ、うちの殿下は……。
海よりも深くうなだれる私をよそに、殿下は至極嬉しそうに解説してくれる。
「スイート・テン・ダイヤモンドですよ」
「ばかか……」

771 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/25 23:00:01 ID:ZLGPW98+
「で、あれか。ハリウッド映画よろしく、史緒さんが寝てる間に、
にーちゃん殿下にスイート・テン・ダイヤっちゅうのを指に仕込まれてたと。
……柚子さん、スイート・テン・ダイヤって何だ。普通のダイヤと比べて何かちゃうのか?」
もぎゅもぎゅもぎゅもぎゅ。
クリスマスが終わってから、柚子さんちが経営するパンプキンチェーンの売れ残りケーキを
処理するのが忘年会的年中行事になって久しい。
クリスマス本番にちゃんとしたケーキを食べるのも勿論悪かないが、わしらの場合、
売れ残りをタダで好きなだけ食うことに意義があるのだ。
「ほれ、あれだ。結婚10年目に贈る記念のダイヤだよ和音さん」
「うわはははは、確かに、史緒さんが殿下に引き取られてから10年経つけど、ぷぷぷぷぷ」
「笑うな主婦ども」
わしらの背後では、柚子ジュニアと和音ジュニアがきゃっきゃとはしゃいでいる。
月日が経つのは早いもんだよな。いやほんとに。
「いやー、わしらも結婚10周年のアカツキにはあやかりたいもんだなぁ」
「んだんだ」
「うるせーよ、多分あのヒトはあんまし意味も知らずに何となく買ったに決まってんだ」
その証拠に「出逢って10年だから」と何の疑いもなくさらりと言ってのけたんだ。
どうせなら、人前でもつけられるよーな指輪をくれたっていいじゃないか。
――なんて、私は言わなかった。オトナだから。

772 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/25 23:04:36 ID:ZLGPW98+
終わりです。
クリスマス→プレゼント→指輪、ときて何故かスイート・テンを思い出したのが運のつき。
フツウの指輪でよかったかな……_| ̄|○
史緒さんが高2で引き取られてるから26、27くらいの話になってしまった…(^^;
殿下は一体いくつなんだ…。ギリギリ不惑の年には突入してないと思うんだが。


773 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/26 00:26:52 ID:EZAeT3WC
>>772 GJ!
>史緒さんが高2で引き取られてるから26、27くらいの話になってしまった…(^^;
ええじゃないか、脂がのって美味しい年頃じゃん。

>殿下は一体いくつなんだ…。ギリギリ不惑の年には突入してないと思うんだが。
むしろこっちが心配じゃけんのぉ。
不摂生な生活しとりそうだし、いつまで「現役」でいられるやら(ぉ

774 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/26 00:56:07 ID:0PiAPN0v
>>772
GJ!!
26・27で「まだ不慣れ」な史緒さんか…
それはまたいいものですな!
殿下よく我慢した!


775 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/26 11:14:27 ID:8NQymTwf
ネ申降臨してタワ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!☆
激しく乙です

776 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/26 11:28:50 ID:RMEmQJZF
殿下×史緒さんラブリーです!

そこで私も触発されて
ていうか、「笑う大天使」映画化ガッカリ記念をば!(笑)

もうここは、いっそ映画にだって負けないくらいの
「ありえねー」俊介×和音とか投下しても良いでつか?
ちょとエロまでは遠い道のりなんですが。(←まだ少し照れがある)

一応描きたかったテーマは、苦悩のアンドレ、とかそんなところ・・・


777 名前:らしくなくても 俊介×和音 :04/12/26 11:30:53 ID:RMEmQJZF
・・・誰もいない家がこんなに静かだとは思わなかった。
発端は、少し長めのゴールデンウィーク、社長夫妻が久々にまとまった休みがとれそうだから
ハネムーン気分のやり直しでも、などと十数日の海外旅行計画を持ち出したところから始まった。
ならばこの際いい機会だからと、おキヨさんは地方に嫁がれた娘さんの新居へ行きたいと言い
通いのメイドさん達もたまには自分達も長期休暇をとってみたいと言い・・・
結果、留守番を一人で引き受けることになった若月俊介である。
まぁそれはそれで、特に不満も無かったのだが。
コックさんなど住み込みの使用人も数人いることはいるのだが、そちらは母屋のほうへ来ることほとんど無い。
がらんとした大きな居間を前に、ふ、となんともなくため息を落とした俊介であった。

自分だって休みの予定が埋まらなかったわけではない。とある女性から、お誘いを受けてもいた。
桜井敦子さん―― 付き合いのある会社の社長から、ぜひにといって紹介された女性だった。
申し分なくしとやかで美人の女性だったので特にことわる理由もなく、軽い気持ちで交際を続けてはいた。
だが、せっかく仕事から解放されたこの休暇中にまで、不思議と会う気にはなれなかった。

和音さんは今頃どうしているだろうか。
自分の時間がとれるたび、どうしても考えてしまうのは同じことだ。
1年前の春、希望した体育大学に見事合格した和音は最初こそ自宅から学校へ通っていたが
半期も行ったところで何を思ったか急に運動部の寮に入るといいだしたのだ。
俊介もまさか本気だとは思わなかったので、真剣に話を聞いていなかったのだが、そうしてる内に本人は
サッサと入寮してしまった。そして今じゃ家にもサッパリ寄り付かない。
・・・家の中が殺伐としていた昔ならともかく、今は両親も仲良く、雰囲気も暖かく、
ここにいれば何不自由く贅沢に毎日過ごせるというのに、一体どういうつもりだったのか。
今でも俊介にはその理由がわからない。
陸上が好きなのは知っていたが、生活スタイルを譲ってまでのこととは思えない。
考え出すと必ず、胸が疼いた。
ただ、もう、雛は巣立ちの時なのかもしれないと。そう言いきかせることで自分を納得させるしかなかった。


778 名前:らしくなくても 俊介×和音 :04/12/26 11:34:21 ID:RMEmQJZF
休みになれば昼までぐっすり寝て、見たかった映画でもゆっくり見ようと思っていたのに
根が貧乏性なのか、それも実践できたのは最初の2日目だけで、3日目ともなれば何だか落ち着かず
ただ家の中をウロウロするばかりだ。
ベランダに出ると、外はとてもいい天気だった。日本庭園風に作られた一画の隣には、季節ごとの彩りをそえる花壇に
今は薔薇が満開になっていた。初夏の香りが漂ってくる。
大きく深呼吸して、何気なく視線を階下に落としたところで、俊介は見慣れぬ風景に目をこすった。

それはさながら一枚の、絵でも見ているようだった―――
一面のバラ園に、すらりとした肢体のノースリーブのワンピースの女性。
ゆるくカールを描く髪がふわりと風になびいて、うなじを見え隠れさせている。
逆光で顔はあまり見えないが、あれは…
「―――和音さん!?」
その声に驚いて、影の主は、ベランダを振り向いた。
「お―、俊介!元気にしてたか?」
いっぱいの笑顔で声の主を確認しながら、まごうかたなき和音その人がブンブンと両手を振る。
瞬時に絵のような風景が現実となって俊介を突き動かした。
気がつけば、どうしてこんなに慌てるのか、というくらいバタバタと庭に出る階段をかけおりていた。


779 名前:らしくなくても 俊介×和音 :04/12/26 11:35:42 ID:RMEmQJZF
「和音さん!帰るなら帰るってどうして言ってくれなかったんです!?」
「悪い悪い、急に思い立ったもんだから…お父様やお母様は?」
そう言って正面から覗き込んだ和音さんに、思いがけずドキンと胸がはねた。
唇に、薄く口紅。今まで化粧した和音さんなど、見たことなかった。
ほんの少し、見知らぬ女性のようで、手荷物を受け取る振りをしながら少し視線をそらして答える。
「お二人して旅行に行かれましたよ。ちなみにばあやさん達も帰省中です。
和音さんが帰るってわかってれば・・・。もう、お電話くらい入れられれば、迎えにいきましたのに。」
「いーんだ、送って貰ったから」
そういって振り返った和音さんの視線の先には、裏門に寄せられた真っ赤なスポーツカーがあった。
「和音ぇ、こっちの荷物は?」
「あー今取りに行く・・・」
その瞬間、なんだかガツンとやられたような衝撃を感じた。「和音」自然な響きでそう聞こえた。男の声。
だが動揺した自分を見せたくなくて、とりあえず今の荷物を置きにいこうと背を向けると
「荷物、まだあるんだ。手伝ってよ俊介さん。」と和音さんの無邪気な声が追いかけてきた。


780 名前:らしくなくても 俊介×和音 :04/12/26 11:38:39 ID:RMEmQJZF
裏門をくぐると、見るからに体育大学に通ってそうな、細身だが無駄なくガッチリとした体格の青年が車から荷物をおろしていた。
俊介に気づくと、にこやかに笑って、右手を差し出す。
さすがに、若いな。和音さんと同じ年ぐらいだろうか、と探りつつも失礼にならない程度のポーカーフェイスで右手を差し出すと
「同じ陸上部の先輩なんだ。二ノ宮さん。いつもよく面倒みてくれる。」と和音さんから紹介が入った。
「はじめまして、貴方が俊介さんですね。いつも噂はきいてますよ。」
「―――いつも和音さんがお世話になっています。」
一応大人らしく、ニッコリと握手を交わす。
が、握られたその手に必要以上に力が入っていたことと、向こうの不敵な微笑みに、挑戦するものを感じずにはいられなかった。

「・・・おつき合いしてる、方なんですか?」
車を見送って門をくぐる時、思い切って聞いてみた。
伏せた視線の先に夏らしいミュールと涼しげな足元があって、その女性らしいラインにまたも驚く。
「二ノ宮さんが?ぷ。本人が聞いたら白目剥くぞ。ただの先輩だよ先輩。自分も出かけるついでだって送ってくれたんだよ」
「・・・。」
どうやら本気で言ってるらしい態度に、軽く眩暈がする。ただの先輩がなんの下心も無く連休をつぶしてまでわざわざ車を回してくれるなんてありえるものか。
あるととしたらそれは相当のお人好しである。
・・・純粋にお人好しかと評価してやるには、二ノ宮という男はハンサムすぎるのに。
「寮に戻る時も迎えに来てやる、とかは言ってくれませんでしたか?」
「あ?うん、まぁ休みの日はこの辺よくドライブしてるから連絡しろとは言われたけど。」
これだから女子高育ちは・・・と口の中でつぶやく。
もっと右手を強く握ってやれば良かった。
もっとも、そんな手段で現役体育大生にどれだけ威嚇ができるのかは謎なのだが。

781 名前:らしくなくても 俊介×和音 :04/12/26 11:42:18 ID:RMEmQJZF
「久々に帰ると、この広さも落ち着かないなぁ。誰もいないから、余計に。」
部屋に入るなり伸びをしながら、毎日ベッドも据付なワンルームに暮らしているとな、と和音さんは笑った。
自分のように、普通に幼少時狭々しいアパート暮らしなんかをしたことのある身ならともかく
生まれてからこの方、質素とか倹約とかとは縁のない生活をしてきておいて、
それが今更古い学生寮のほうが落ち着くなんて、やはりウチのお嬢様は一般の感覚とどこかずれている。
「それで俊介、こんなに誰も居なくてさ、飯とかは?どうしてんの。」
「ああ夕飯は外に…。」
「なんだよ楽してんなぁ。ま、いっか、今日は私が作ってやるよ。」
「・・・は?」
思わず、聞き返してしまう。
「・・・なんだよその顔は。いつまでも昔の和音さんとは思うなよ、今日はびっくりするほど上手い…
ま、カレーだけど。とにかくワシが作っちゃる。」
実は自分が食べたいんだけどな、カレ〜〜〜。などと、鼻歌を歌いながらシステムキッチンや冷蔵庫を覗き込む。
久しぶりに会った和音さんは、以前の彼女のままのようでいてやはりなにか違う。
最後に会ったのはいつだっただろう?とぼんやり考える。そうだ、お正月だ。となるともう三ヶ月以上もも会ってなかったのか。
女性は三ヶ月もあれば、見違えることもある。少女の頃から和音を見守ってきた俊介にとって、そのこと自体はそう不思議な現象では無かった。
だが早く一人前の大人の女性に、と頑張ってお世話してきたつもりが、いざ育ってゆく様を目にすると淋しくもあるのはなぜだろう。
自分も歳とったのかな、と少し自嘲気味に笑った。


782 名前:らしくなくても 俊介×和音 :04/12/26 11:43:29 ID:RMEmQJZF
それでも、慣れというものは有難いもので、互いに何をするということもなくゆっくり過ごした午後は
とてもくつろいだ時間だった。視界の隅に互いを認めて、好き勝手音楽を聴いたり本を読んだり
一人でいるときみたいに淋しくなく、大勢でいるときみたいに疲れない。
一緒にお茶を飲み、軽く運動につきあい、夕飯の買い物に出かける。
お姫様ぜんとして私をこき使うのは以前と変わらなかったが、少し違っていたのは
いつも私の後ろからぼんやりついてくるだけだった和音さんが
今日は買い物の時も夕飯の支度の時も、なんだかサクサク自分で行動していたところだろうか。
手伝え、というので並んでキッチンに立つと、今まで散々先生役だったはずの自分が
いつの間にかアシスタントになっているのに気づく。
ミカエル学園時代にも―――なにせ良妻賢母をめざすための学校だっただけに家庭科の単位取得は厳しく―――
家で一夜漬け的料理の特訓をしている姿を見たこともあるのだが
今やその頃の力み等は影もカタチもなく、包丁を持つ手もとても自然だ。
「毎日、自炊してるんですか?」
つい隣で感心してしまって、思わず口をついて出た言葉が
まるで口説きかけの女性の生活スタイルを調べる時みたいだと思って途端に恥ずかしくなる。
「そりゃもー。強化合宿のたんびに先輩にあれ作れこれ作れってこき使われてみろ、多少は慣れるって。」
うまくなっただろ?と見上げた顔は無邪気なものだ。
「和音さん。包丁振り回すのは危ない・・・」
「ちぇ。わかってるって。」
ぷーとふくれる。そんなふうにしてると昔となんら変わらないのだが。
「でもさ、こうしてるとさ、」
「はい?」
「新婚さんみたいだよな。」
「―――。」
淡々とした声で言うにはあまりにもふさわしくない台詞に、片付けようとしていた金属のボウルをガシャガシャと落とした。
「冗談だよ。俊介、顔が赤いぞ。」
「〜〜〜〜〜大人をからかうもんじゃありません!」
そこにあったお玉を振り上げると、へへーんと舌を出して逃げられてしまった。
まったくもう、と肩で息をつくと
その背後で小さく小さく「・・・だけど、私だってもう大人だぞ。」という声がした。
だが振り向いた時にはもう、和音さんは懸命に調味料をあれこれ探していて・・・それは気のせいかもしれなかった。

783 名前:らしくなくても 俊介×和音 :04/12/26 11:46:34 ID:RMEmQJZF
向かい合って御飯を食べて、一緒に皿洗いをして。
和音さんが友達から旅行のお土産に貰ったというワインを飲んでいた。
斉木家は閑静な住宅街にあるので、家人が少ないと本当に静かだ。
あまりの静けさに薄く音楽なんかをかけてはいるが、今までこんなに完全なる二人っぽっちというのは
なかったことに気づく。どこかしらでお手伝いさんやらおキヨさんらの気配というものがあったから。
確かに、新婚ぽいといえば新婚ぽい図だ、と考えながら、
・・・何を考えてるんだ、とハッとする。
頭の上を手のひらでパッパッと払っていると、和音さんが不審そうにこちらを見た。
「なぁにやってんだ?俊介。」
「や、なんでも・・・。」
しかし気づけば和音さんの目はすでにとろんとなっていた。
「和音さん?飲みすぎじゃあないですか。」
「なんだとぅワイン一本で酔うわけないだろうぅ。」
風呂から上がってくるなり、しこたまビールも飲んでたくせに、と無言で諭してみる。
だが陽気かつ強気になってる和音さんは、どこからかまた新しいワインを持ってきた。
足取りが少しフラフラしている。
「ほら、もう、動きまわったら酔いも回りますよ。」
「いーんら、酔っ払ったら寝るだけだもんな〜。やっぱり家で飲むのは美味しい〜ぞっと。」
最後は唄のように節をつけて、くるりと一度回ってみせたかと思うと、ソファに掛けてる私の横にパフっとなだれこんだ。
やれやれ。
大学に入り本格的にお酒の飲み方を覚えた和音さんは、飲みだしたら結構とまらないのを自覚したとかで、
最近は専らパジャマで、あとは寝るだけ、の状態で酒を飲むのだそうだ。
でも血行が良くなっているぶん、酔いがまわるのも早いのかもしれない。



784 名前:らしくなくても 俊介×和音 :04/12/26 11:48:32 ID:RMEmQJZF
このままだと風邪ひいてしまうかもしれないな、と思い自分の羽織っていたカーディガンを着せてやると
和音さんがそのまま正面から体重を預けてきた。
「こら、和音さん、重い・・・。」
さすがに薄着の女性を受け止めるのは内心穏やかじゃないので、当たり障りの無い言葉で抗議する。
すると、嫌がってるととったのか「へへへ〜」と訳のわからぬ笑顔で余計にすり寄ってくる。これはたちが悪い。
たぶん、たぶんだが、和音さんは下着をつけてない。
なので、見た目幾ら華奢な身体つきといっても、パジャマ越しにちゃんと女性らしい肉感と体温がリアルに伝わってくるのだ。
だからといって即反応するような歳でもない自分だったが・・・さすがに動悸がしてきた・・・ような気もする・・・。

785 名前:らしくなくても 俊介×和音 :04/12/26 11:56:33 ID:RMEmQJZF
そんな時、テーブルに放っておいた携帯が鳴った。「助かった!」と思い、それを理由に和音さんをひっぺがしながら、表示も見ずに電話にでる。
だが、皮肉にも相手は、今この瞬間では最もかけてきてほしくない人だった。
「―――敦子さん・・・」
「あの、俊介さんもこの連休中、お休みとうかがったものだから・・・。」
どこからか、斉木社長が長期オフということを耳に入れたらしい。全く、これだから会社関連でのお付き合いは困るのだ。下手な嘘もつけやしない。
迷惑になったらいけないと思って誘えなかったんですけど、と遠慮がちな彼女の言い回しも、暗に自分を責めているようだ。
「ああ、ええ、確かに会社のほうは休みなんですが・・・」
「でしたら、今から出てこれません?私、今ちょうど近くまで来てますの。ご夕食は済ませられたでしょうから軽くお茶でも・・・。」
時計はすでに21時を回っている。こんな時間にお茶もなにもないだろう。それにいつもと違う、ちょっと妙に間延びしたイントネーションは
少しお酒が入っているような気がした。
どうしたものか、と言葉を選んでいると、急にニュッと下から腕がのびてきて、携帯を取られそうになった。
(和音さん!?こらっ)小声で叱ってみるが、かまわず私の腕にまとわりつく。
「・・・やっぱりご迷惑かしら。」
「え?あ、いえ、あの、迷惑とかではないんですが・・・」
ちょっかいを避けてソファーから起き上がろうにも、和音さんが腰から下にがっちりのしかかっているので、できる限り腕を伸ばして話すのがやっとだ。
それでも和音さんは腕をのばして食い下がる。
「す、すみません、ちょっと今取り込んでまして。またすぐお電話かけなおしますので!」
そう言ってひとまず慌てて電話を切った。
「和音さん!まったく・・・からまないでくださいよ。やっぱり酔ってるんじゃないですか。」
「・・・。」


786 名前:らしくなくても 俊介×和音 :04/12/26 12:00:05 ID:RMEmQJZF
「和音さん?」
「断る、よな?」
「え?」
「・・・女の声だった。」
「いや、あの。」
別に責められねばならない理由などないはずなのに、なぜか上手い言葉が出てこない。
「出てこいって言われたんだろう?こんな時間に人を呼びつけるなんて非常識とは思わんのか。」
「・・・よく言いますよ、大学入りたての頃なんて真夜中に私を迎えにこさせるのを常套手段にしてた人が。」
「あれは!俊介がそうしろって言ったんだろう。」
「それはそうですけど。」
このお調子者のお嬢さんを誰彼かまわずに送らせるなんかいくものか、と意地で真夜中でも車を出していたことを思い出す。
「とにかく、私はいーんだ。私は。」
「どういう理屈ですか。でも、こんな時間に呼び出されるなんて無かったことですし、もしかしたら何か事情があるのかもしれないじゃないですか」
その時、なぜか今日車で和音さんを送ってきた例の男が思い出されて、なぜだか無償に張り合いたくなってしまった。
和音さんは、一瞬黙ったかと思うと
「・・・勝負かけにきてるんだったらどーする」
「え?」
次に言った言葉は少し震えていて、その危うさに自分もようやくハッと我に返った。
「・・・とにかく、この上からどいてください。」
暴れたせいか、互いに体温があがっている気がする。もう話がどうこうではなくて、体勢的にも、なんだかすごく刺激されているような気がした。
「・・・嫌だ。」
「じゃぁ、邪魔しないでくださいよ。」
威嚇にかこつけて、手近にあったクッションをポンポンと間にはさむ。よし、これでなんとか・・・。
和音さんからギリギリ腕を離して、リダイヤルをする。しかし、呼び出し音も鳴らない内に和音さんにブツっと切られてしまった。
「か・・・!!!」「俊介!」
私が怒鳴ろうとするのと和音さんが叫んだのは同時だった。


787 名前:らしくなくても 俊介×和音 :04/12/26 12:02:40 ID:RMEmQJZF
体は起こしているのに、顔はうつむいている和音さんの様子に、そこでさすがにおかしいことに気がつく。
「・・・和音さん・・・?」
できるだけ優しく、表情を見ようと顎に手をかける。でもフルフルと首を振って、こっちは見ない。
「俊介の仕事って…?」
「は?」
「俊介の仕事って、何だ・・・?」
クッションを抱いて、子猫のように私の胸にすがりつく。
「新日本産業グループの役員で。斉木総一郎サマの秘書、で。」
「―――そのつもりですが。」
「でも、元々は斉木家の養育係、じゃないのか・・・?」
胸に額を押し付けるようにして、くぐもった声で問う。斉木和音のお目付け役は、もう終わっちゃったのか?と
「せっかく、久しぶりに、帰ってきたのに、俊介は私を置いて行っちゃうのか?この誰も居ない家に独り残して?」
「―――。」
「行くな。」
「和音さん・・・。」
「これは、命令、なんだからな、俊介・・・。」

788 名前:らしくなくても 俊介×和音 :04/12/26 12:05:26 ID:RMEmQJZF
「ああ、敦子さん?すみません何度も・・・」
「ええ、実は今日はウチのお嬢様が斉木の家に帰ってきてまして。ええ、ですが急なことだったので家の者もほかにおりませんで。
ええ・・・」
「申し訳ありません―――私は社長のお供の有る無し以前に、お嬢様のお世話が本来の役目ですので。」
まだ納得のいかないようだった相手を、半ば振り切るようにして電話を切った。
今度会った時に誠心誠意謝ることにしよう。それでわかって貰えないなら―――それはそれで仕方ない。
話を聞いていたであろう和音さんは、今はおとなしく私の胸におさまっている。
考えたら、こんなふうに甘える和音さんを見たのは初めてな気がする。酔っ払ってるとはいえ、こんな一面もあったのか・・・。
「これで、よろしいですか?意外に独占欲の強い、ウチのお嬢様?」
「―――。怒ってるか?俊介。」
ふぅとため息をついて
「我侭は今日に限ったことではありませんしね。お嬢様の御命令とあらば、なんなりと」
そういって柔らかい髪を梳く。梳きながら、自分のほうが気持ちが落ち着いてくることに我ながら驚いていた。
「―――今の電話の人が、付き合ってる人なんか・・・?」
「お友達ですよ。」
「嘘だ。・・・結婚するって、聞いた。」
「え?」
「俊介が結婚するって。聞いたんだ。こないだウチに電話した時、今度新しく来たとか言うメイドさんが言ってた。
俊介はこの頃お休みはいつも婚約者の方と一緒です、って・・・」
それは誤解である。大体、休み自体が、なにかと付き合い等で「いつも」無くなってしまうのだから。
まぁ、その付き合いの合間に彼女とも会ってたことにはなるので、厳密には嘘ではないが・・・。
「和音さん、それは、」
「その人、いくつだ?」
「え?」
「何歳?」
「・・・さぁ、確か20代後半だったか・・・ってそんな問題じゃなくて」
「問題・・・じゃないのか?」
視線をそらしながらフラリと立ち上がった和音さんを、思わず支えようと手が伸びる。

789 名前:らしくなくても 俊介×和音 :04/12/26 12:07:49 ID:RMEmQJZF
「和音さん、俊介は、少なくとも貴女がお嫁に行くまでは結婚なんてしませんよ。」
「私は結婚なんてしない、ぞ」
「そんなわけにはいかないでしょう。案外大学でおモテになってるんじゃないですか?
ほら、今日送ってきてくれた誰とか言う男性だって…」
「だからあれは違うって・・・!」
急に振り返った瞬間に眩暈がしたのか、倒れこみそうになるところを思わず抱きとめた。
「まったく・・・今日はなんだか変ですよ和音さん、悪酔いしちゃいましたね・・・」
彼女が幼い頃、よくそうやったように、髪の毛をくしゃくしゃっと撫でると、淡いシャンプーの香りがした。
すると、震える身体が、ぎゅっと自分にしがみついた。
「―――のほうが、いい」
「え?」
「私は、俊介がいい・・・」

790 名前:らしくなくても 俊介×和音 :04/12/26 12:09:10 ID:RMEmQJZF
「和音さん、俊介は、少なくとも貴女がお嫁に行くまでは結婚なんてしませんよ。」
「私は結婚なんてしない、ぞ」
「そんなわけにはいかないでしょう。案外大学でおモテになってるんじゃないですか?
ほら、今日送ってきてくれた誰とか言う男性だって…」
「だからあれは違うって・・・!」
急に振り返った瞬間に眩暈がしたのか、倒れこみそうになるところを思わず抱きとめた。
「まったく・・・今日はなんだか変ですよ和音さん、悪酔いしちゃいましたね・・・」
彼女が幼い頃、よくそうやったように、髪の毛をくしゃくしゃっと撫でると、淡いシャンプーの香りがした。
すると、震える身体が、ぎゅっと自分にしがみついた。
「―――のほうが、いい」
「え?」
「私は、俊介がいい・・・」

791 名前:らしくなくても 俊介×和音 :04/12/26 12:12:07 ID:RMEmQJZF
思いもかけない突然の告白。
その瞬間、すごい勢いで自分の中の激流が目覚めてくるのを感じた。
だが―――
同時に、同じ腕の中に、出会った頃の和音さんや小さい頃の和音さんの幾つもの幻も、見えた気がした。

時が止まったかのような部屋に、ふ、と息を吐く音が不自然なくらい大きく響く。
「・・・私では少し、和音さんにはおじさんすぎますよ」
そう言って私は柔らかく和音さんの腕をはずした。
次の瞬間――― 私の顔を見あげた和音さんの瞳が、涙に濡れていたような気がしたが―――
本当にそれは一瞬で、彼女は私の胸をドンと突いて、走り去ってしまった。

動き出した時間は今までの緩やかな空間とは別次元になってしまったかのようだった。
腕の中には和音さんの香りが残っていて、さっきまでの緩やかな時間の喪失感は
かつてない切なさで私の胸をしめつけ―――
私はガランとしたリビングに、しばらく立ち尽くすことしかできなかった。


792 名前:らしくなくても 俊介×和音 :04/12/26 12:16:25 ID:RMEmQJZF
思いもかけない突然の告白。
その瞬間、すごい勢いで自分の中の激流が目覚めてくるのを感じた。
だが―――
同時に、同じ腕の中に、出会った頃の和音さんや小さい頃の和音さんの幾つもの幻も、見えた気がした。

時が止まったかのような部屋に、ふ、と息を吐く音が不自然なくらい大きく響く。
「・・・私では少し、和音さんにはおじさんすぎますよ」
そう言って私は柔らかく和音さんの腕をはずした。
次の瞬間――― 私の顔を見あげた和音さんの瞳が、涙に濡れていたような気がしたが―――
本当にそれは一瞬で、彼女は私の胸をドンと突いて、走り去ってしまった。

動き出した時間は今までの緩やかな空間とは別次元になってしまったかのようだった。
腕の中には和音さんの香りが残っていて、さっきまでの緩やかな時間の喪失感は
かつてない切なさで私の胸をしめつけ―――
私はガランとしたリビングに、しばらく立ち尽くすことしかできなかった。


793 名前:776 :04/12/26 12:25:16 ID:RMEmQJZF
うげっ ヤマバのとこで連投してしまった・・・orz
すみません逝ってきます(ノд`)゜・.

っつーか、エロスレなのに引っ張りすぎはやっぱヒンシュクモノでしょうか。
一応次の流れで…頑張ってもってくるつもりですが!>官能のエロスを

(頑張れ私…しかし完成するのはいつ?)

794 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/26 12:40:27 ID:Pxk3NFCr
イイよイイよー!
焦ることないよ、マターリ萌えるカワハラスレだもの。

頑張れ俊介ー
頑張れ>>776

795 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/26 12:46:21 ID:ZSV8X8Mi
>776さん、GJ!!
わあわあ、ちょっと大人になった和音さんだ。
お互い微妙に異性の影がちらつきだして…って俊介さんの相手が敦子様に激笑いしました。
続き楽しみにしてます〜。

796 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/27 01:04:28 ID:bIAGdCOt
>>776
読み手への焦らしプレイGJ!
うおおドキドキしますなあ!
正座してお待ちしてますので、じっくりと続きをお願いいたしますよ!


797 名前:776 :04/12/27 12:11:20 ID:1HomxlPL
ええっと〜
さすがに年末!時間が無いっっ
…というわけで先行き不安になってまいりました。
数日後には里帰りする予定なのでもしかしたら続きは年越しになってしまうかも・・・。
(しかし新年早々エロというのも・・・恥はなんとか今年度中にまとめて掻いときたいものだが)

とにもかくにも>794-796様の暖かい励ましが大変ありがたく、嬉しいです。
よーし、がんばるぞぅ。>エロ !o(^д^;

しかしこれを書いてから改めて〈まるごと教授〉読んだんですが。
違う、違いすぎるよママソ。
俊介さんはどこまでも厳しい教育係だし、
和音さんはどこまでもグータラぼけぼけキャラなのだな。
やっぱり我ながら「ありえねー」パロでしたわ。ハハハ・・・

798 名前:776 :04/12/27 12:15:21 ID:1HomxlPL
でももはや開き直りでつ。
とりあえず、つなぎのための「俊介さんのその後の数時間:心の葛藤編」をうp。

どうもリリカル教授ワールドも捨てがたいんですよねー。
↑エロスレにはあるまじき、か?

799 名前:らしく :04/12/27 12:17:39 ID:1HomxlPL
―――――白い白い光の渦。
どこからか人のざわめきが聞こえる。
ここはどこだろう。気づけば立っている場所は、見慣れた斉木家の廊下のようでもあるが
やはりどこか違和感がある。
それが証拠に、行っても行っても部屋にたどりつかない。道だけが続いて、まるで迷路のようだ。
しかし急に開けたとこに出たと思ったら、驚くほど大勢のウチのお手伝いさん達が総動員でバタバタしていた。
「?」やはり納得のいかない不自然さを感じながらぼんやりと辺りをみまわす。
「あ・・・ちょっと君・・・」誰か手の空いている者を捕まえようと思うが
誰も自分の問いかけに答えてくれない。いや、皆には自分が目に入っていないのか?
その時おキヨさんが私の前を横切った。
「あ、おキヨさん、これは一体何の騒ぎです?」
「まぁ俊介さん!何を寝ぼけたことを言ってるんですか、今日はウチのお嬢様の大事な結婚式ですよ!」
・・・結婚式?和音さんの?一体何のことを言ってるんだ。
「・・・誰と?」
「いやですわ、東和グループの稲垣氏じゃないですか。俊介さんたら、今日は大勢お客様がいらっしゃるというのに
そんなことでは困ります!」
・・・え?稲垣氏との結婚は破談になったんじゃなかったか?これは夢か?
それとも、いつか自分が結納返しに頭を下げにいったような、その記憶のほうが夢・・・?


「そうだ、和音さん・・・」
和音さんを探さなければ。結婚してしまったら・・・もう会えなくなってしまうのだから。
――会えなくなる?
そんな馬鹿な、たとい結婚するにしても宇宙に行く訳でも無し、どうして俺はそんなことを考えるんだ。


800 名前:らしくなくても 俊介×和音 :04/12/27 12:30:19 ID:1HomxlPL
扉を開ける。いない。
また扉を開ける。いない。
気がつけば自分は螺旋階段を駆け上がっていた。
・・・ここにもいない。
・・・ここにも。

ふと階下を見てハッとした。たった今通り過ぎてきた階の廊下を小さい子供が歩いている。
「・・・和音さん?」
しかし慌てて降りようとしても、今昇ってきたはずの階段が足もとにはもう無い。
「―――?」
降りれないなら昇るしかないのだろうか。そう考えながらまた次の階段を駆け上がる。
すると、扉の向こうにはやはり誰もいないのに、その時になって見下ろせば、はるか下の階に
晴れ着を着た七五三の頃の和音さんがいた。
「和音さん・・・!」
階段を上るたびに、次々に表れる、ウチのお嬢様の懐かしい姿。
ミカエル初等部の制服に初めて手をとおした時の和音さん、
お稽古事のカバンを持ってよく道草していた頃の和音さん、
思春期の頃の気難しげな和音さん、
進級試験の為にいつになく真剣に勉強していた和音さん、
そしてあれは、仲の良いお友達ができてからの、よく笑うようになった最近の和音さん・・・
しかし決して近づけやしない。どの和音さんも、一度は自分に気がついて笑いかけてくれるのだが
その都度下へ降りようとすると、その姿は消えてしまうのである。
早く。早く和音さんを捕まえてしまわなければ。
自分の知らない和音さんに、なってしまう前に・・・。


801 名前:らしくなくても 俊介×和音 :04/12/27 12:33:41 ID:1HomxlPL
焦る気持ちを抱えて階段をのぼりきると
そこに初めて見覚えのあるドアがあった。これこそ、斉木家のお嬢様の居る部屋のドア。
意を決してあけると、はたせるかな、そこに初めて人影があった。
「俊介・・・?」
背を向けてはいるが、確かに和音さんだ。
白い白い、豪奢なレースのウエディングドレス。
近づいてそっとベールをあげると、ハッとするほど美しい和音さんの姿があった。
「俊介。」
ようやく会えた和音さんは、よく見知った顔のようでいて、どこか初めて会った女性のような表情で、私に笑いかけた。
いや、そうだ。和音さんは稲垣さんとの結婚が決まる頃ぐらいから、急に綺麗になった。
もう1人前の女性なのだ・・・お目付け役などいらないくらいに。そう感じると
無償に今までのことが懐かしく、急に泣きたくなって、その細い身体を力いっぱい抱きしめた。


このまま、いっそ連れ去ってしまえたら。

――――え?

なぜか自分が二人いる錯覚に陥る。



802 名前:らしくなくても 俊介×和音 :04/12/27 12:36:37 ID:1HomxlPL
「――でももう、行かなきゃ。」
迷う私の心をみすかすように「もう遅いんだ、俊介」と和音さんはポツリといった。
私を通り越した視線を追うと、自分の背後に白いタキシードの稲垣氏が待つのが見える。
「待っ・・・」
引き止めてもしょうがないのに、無意識にのばした腕。でもみるみるまに和音さんは小さくなる。とても手が届かない。
「だけど、本当にいいんですか和音さん!?」
みっともないと自覚しながらも、ここにきてそう叫ばずにはいられなかった。
だって歳の差がありすぎるのに。あの人は――あの人は和音さんのことを何も知らないのに。

すると「じゃあ俊介は、何歳の人だったら納得するんだ?」
どこからか責めるような和音さんの声がしたかと思うと、いつのまにか腕を組んでいた稲垣氏は、二ノ宮だか言う男に変わっていた。
「じゃあ僕なら。和音のこともよくわかっているし。」
そう言って花嫁を軽々と抱え上げ、、真っ赤なポルシェに乗り込む。
「な・・・」
違う。そうじゃない。
私が言いたいのは、そういうことじゃない。そうじゃなくて、和音さん。
というより、なんだこの急な展開は。不自然だ。不自然だ。
和音さん・・・っ


そこで目が覚めた。
なんて、暗示的な夢・・・。

803 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/27 19:48:25 ID:SASIqITI
ああっ、真実のツベルクリン反応!!
続きが待ち遠しい!

804 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/27 20:58:18 ID:DPqAYgr3
うおう! またもや焦らしプレイですか(*´Д`)ハァハァ
続き楽しみにしてまーす

805 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/27 21:53:52 ID:mG6bvZU/
おー、SSが沢山きてますね!すごいな〜。
姿勢を正して熟読させていただきます。





806 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/29 20:19:46 ID:DDzNocfG
和音「柚子さんクリスマスからずっとイギリスだって?」
文緒「んー、そうらしいな。」
和音「正月は帰ってくんのか?」
文緒「んにゃ。きっとアレだ。2年越しでラブラブしてんじゃないの?」
和音「2年後しか・・・やりそうだな。ロレンスせんせーは。」
文緒「和音さんもがんばってみたら〜?w」
和音「うむ。がんばってみるか」
文緒「!」

807 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/29 20:27:18 ID:DDzNocfG
2年後し×
2年越し○
デスネ・・・スマソ

808 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/31 23:57:53 ID:xDd6RNzR
年越しほしゅ。良い年になりますように。

809 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/01 10:44:18 ID:p7umKunj
今年もよろしく。

810 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/02 00:46:22 ID:k1HHfq/B
あけましておめでとー
今年もほのぼのえろえろいくぞー


811 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/07 18:12:32 ID:O3576izH
新年も明けたことですし・・・そろそろ続きなんかを・・・

812 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/11 02:52:53 ID:oJ4TIFYI
お正月なロレンス×柚子さんをふと思い立って投下。

「柚子さん柚子さん」
ロレンス卿が読んでいた本から顔を上げて、目の前でお茶を淹れていた柚子を呼ばわった。
「……ん?」
恩師を見捨てずミカエル短大に通う柚子は、気が向いたら何とはなしに晩ゴハンを作りに通っていたりする。
……それは、いいんだけどさ。
何故か、お茶を淹れてる途中でふと我に返った。
考える。故に我あり。
この年末年始は学園の方が忙しく、我らがロレンス卿はイギリスに帰国せずに正月を日本で過ごしたからって。
おせち料理までデリバリーしてる自分ってもしかしてやりすぎなんじゃないだろーか。
何でわたしは三が日も明け切らないうちから、ロレンスんちに出入りしてるんだ。
今更になって「通い妻だ通い妻だ」とからかう史緒と和音が正しいことに気付く。
むかっ。
「――何だよ先生っ」
「……何で、急に怒るんですか柚子さん」
本を手放し、反射的にホールドアップして困惑するロレンス。
どうもこのお嬢さん方は口も早いが手も早いので、防御体勢を取ってしまうのはごく自然のことだ。
「頼まれてもないのにおせちと雑煮作ってるのが何だかむしょーに腹が立ったっ」
「……いや、あの、僕はとっても嬉しいんですけれどね。
もし、無言で期待していたように感じられたのならごめんなさい」
そろそろと手を下ろしながら、ロレンスは詫びる。

813 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/11 02:53:23 ID:oJ4TIFYI
「多少の日本食は外で食べたり作ったりしても、おせち料理はなかなか一人住まいでは作れないし、
食べることもなかったから……柚子ちゃんがお正月から来てくれたのは、とても嬉しいんですよ?」
「……それなら、いいけど」
ぽそりと呟いて、柚子はティーポットを置いて、すとんとロレンスの隣に座った。
こうしてロレンスの家にいるのは頼まれた訳でもなく、自主的な行為だ。
おせちやお雑煮だって――いつもの晩メシの延長だし、それが、たまたま正月とかぶっただけで。
「ゆ、柚子ちゃん?」
ロレンスはおそるおそる、怒鳴ったかと思うと急に黙り込んだ柚子を覗き込んだ。
「……いいのか?」
「はい?」
「7日は、七草粥つって、葉っぱの入った粥食って、11日は鏡開きでまたモチ食う日だぞ?」
急に、今後の予定を告げられて驚いたものの、ロレンスは苦笑していつもどおりに答えた。
「はい。知ってますよ」
「ロレンスは、ぜんざいと汁粉と、どっちが好きなんだ」
「僕はぜんざいの方が好きです」
「そうか。……んで、七草粥は朝食うもんだから、前の日の晩に作りに来るぞ」
「ええ、お願いしていいですか? 勿論、柚子ちゃんがよければ」
「わたしはっ、ロレンスの予定を聞いてる……っ」
淡々と進む問答。
違う、そうじゃなくて……。

814 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/11 02:54:52 ID:oJ4TIFYI
振り返ろうとした柚子は、急に抱き締められて途中で身動きが出来なくなった。
「ろ、ロレンスっ!」
緊急事態なので声が裏返ったことはこの際触れてはいけない。
「柚子ちゃんさえよければ、毎日だって来てください」
「ばか、何言っ……」
少し腕の力が緩んだので、ロレンスのそれとは比べ物にならない程短い自分の腕で
お互いの間の空間につっかい棒をするようにして身体を離した。
そろりそろりと視線を上げると、ロレンスが柚子をまっすぐ見ていた。
柚子は慌てて、また目を逸らした。
だからガイジンは嫌いなんだっ。
穴が開くくらい、ヒトをじっと見詰めて、恥ずかしげもなく訳の判らんことを言う。
「あ、毎日ゴハン作りに来てくださいって意味じゃないですからね」
「じゃあ何なんだっ」
「柚子ちゃんが僕のところに来てくれるのが、嬉しいんです」
ばかやろう、それでも古典の教師かロレンス。
日本人のもののあはれとか侘び寂びとか婉曲表現とか勉強し直して来い!
「判った、判ったから離せロレンス!」
態度とは反対にかぁっと顔が赤くなっていくのが判る。
ちくしょう、静まれわたしの心臓!
「柚子ちゃんが来てくれることは全然迷惑だなんて思ってませんから。本当に嬉しい……」
「ほんとに?」
一瞬の不意をついて、そっと柚子の手を掴んだロレンスが軽くキスをした。
「〜〜〜っ」
「柚子ちゃん、さっき呼んだ件ですけれど……」
再びちいさな身体を抱き寄せて、今度は耳元でそっと囁いた。
「姫始め、って知ってますか?」
「……死んでしまえ……」

815 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/11 02:58:41 ID:oJ4TIFYI
以上です。

「姫始め」とゆー単語をロレンスせんせーは知ってるのだろーか、
から始まって食い物ネタに終始してしまったw
この後は各自のご想像…いやさ妄想にお任せしますノシ

816 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/11 07:09:06 ID:993iTdd1
新作キタワ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!☆
オチが(・∀・)イイヨー!イイヨー!
思わず吹出しますた。激しくGJです!!!

>この後は各自のご想像…いやさ妄想にお任せしますノシ
そんな事言わずに是非とも姫始めうpきぼんw

817 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/11 08:38:09 ID:b7WcZANB
これで柚子さんが振り袖だったりすると、コトを終えた後で
「だ〜〜〜〜っ、どうするんだよこれっ!?」
というお約束なことになるんだけど、ロレンス先生に
きっちり着付けをされてしまって目が点というのもあり
かもしれず。

818 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/11 10:17:57 ID:m4Y6nzh/
日本の伝統、生娘コマ踊りに興じるロレンス先生。


819 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/11 17:58:16 ID:8o5dxIsS
あげまして おめでとう☆

820 名前:ちょっと逆流@大晦日ネタでひとつ。 :05/01/12 03:33:43 ID:UjePSVec
「史緒さん、除夜の鐘って……」
「いいから黙って食え。ヨシダさんの蕎麦がのびて不味くなる」
「百八つの煩悩が……」
「にーちゃんはそんだけじゃ足りないから二乗でもしてみるか?」

問.この後の殿下を予想しなさい。
  例@オトナの余裕で平然と蕎麦を啜りお代わりまでする殿下。
  例A隅っこで我無きぬれてカニと戯る殿下。
  例B処理しきれない煩悩を全力で史緒さんにぶつける殿下。

821 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/12 20:18:27 ID:y8RF4xi4
Aがいいなー。
文緒さんが呆れながらも煩悩のお相手するってオチでw

822 名前:776 :05/01/13 23:43:58 ID:CHBUqapD
ふぉー。皆様あけましておめでとうございます。(って遅いわ!)
いやはや、引越しで通信機能が中断されることを忘れていました〜〜〜;
もしかして続きを待ってくださっていたよな心広き方々、いらさいましたら、
誠に誠に申し訳ありませんでした<(_ _)>;  >俊介×和音
でも私も悶々とこの数週間を過ごしたことです。
続き書くにも書けなくて〜〜〜(ノд`)゜・

そんなわけで、私メモでもまだ最後まではゆきついてはいないのですが
これからはチョコチョコでもうpしてゆく方向で・・・。
しかし新年、新居で早速エロ活動か!! 2005年どうなる私; orz

ところで柚子さん×ロレンスせんせ、文緒×殿下、GJです!
盛り上がりを見せるミカエルわーるど万歳〜。
こうなってくると映画化ってのもそんなに悪くないですなぁ。(と新年明ければ前向きw)


823 名前:らしくなくても 俊介×和音 :05/01/14 00:44:25 ID:A6EIjqnT
浅い眠りだったのだろうか、身体がだるい。
腕にはまだ、夢の中で和音さんを抱きしめた感触が残っている気がして、
仰向けのまま天井へのばした手の甲を、ぼんやり眺める。
夢にしては、あまりにリアルな映像と台詞。
まだはっきりとは覚醒していない頭で時間を遡ってみて・・・そして昨夜のやりとりを思い出す。
いっそ、あれも夢だったらいいのに。
そこまで考えて俊介は、ふと、腕の感触がおぼえているのは、昨日の和音さんの体温か?と思った。
だがそんな錯覚は余計に胸をしめつけるだけだった。
あのやりとりのあと、冷ためのシャワーをあびて頭を冷やしたつもりだったが
ついにその後彼女の顔を見に行くことはできなかった。
強い酒を一人で飲んでベッドに倒れこんだが
結局いろいろ考えてしまって、酔えもしなくて。そんなに寝ていないような気もする。

どうして人は、一番愛しいところで時を止めてしまえないのだろう。
少女は少女の無邪気な頃のまま、誰の物にもならないままに。
・・・今ならはっきりと自覚できる。例の縁談の時、私だって心ひそかに動揺したことを。
誰よりも長い時間傍にいて、見守り、育て上げた少女を、あんなふうに突然さらわれてしまうことがあるなんて、
それまでは思ってもみなかったから。
しかも私よりもさらに5つも上だった求婚者。ふいに自分の、単純なる男としての嫉妬も呼び覚ました、あの出来事。
結果、和音さんがSOSを表した時には、とまどいこそしたものの、内心ではホッとしていたのだ。

だが、思えばあの時をきっかけに、私たちの関係もどこか変わってしまったのではないだろうか。
互いの言葉の端々に、見え隠れするふとした表情に。
ただ・・・気がつかない、フリをしていた。
それは一つ屋根の下に住んでる者同士の暗黙のルール。

824 名前:らしくなくても 俊介×和音 :05/01/14 00:46:53 ID:A6EIjqnT
重い頭を抱えながら、のそりと起き出す。
今日も外はいい天気だ。時計がさし示す、7:12。
完全に普通の出勤時と同じ生活リズムに戻ってしまった自分をちょっと恨めしく思う。
お屋敷の食堂とは別の、リビング脇にある備え付けの小さなキッチンにいくとそこには昨日、今日の朝ごはんにと作ったサンドイッチとコーヒーカップが手付かずで置いてあった。
となると、ウチのお嬢様はまだ起きてらっしゃらないのか・・・。
せっかく、意を決してベッドから起きだしたのに。
コポコポとコーヒーを沸かしながら、広い空間に一人でいることの淋しさを、昨日までのそれよりも尚強く感じる。
早く、和音さんが起きてこないだろうか。気まずかろうが居心地が悪かろうが、ちゃんと顔を見たかった。


825 名前:らしくなくても 俊介×和音 :05/01/14 00:49:29 ID:A6EIjqnT
コンコン、とノックをしてたっぷり30秒は待ったが、返事が無い。
部屋に居ないはずはないわけで、もう一度、責めるような気持ちでノックをする。
やはり返事が無いので、どうしたものかとため息をついたが、どうせいつかは顔をあわせなければならない。
とりあえずトレイにコーヒーとオレンジジュースとサンドイッチと。我ながら自然である。どこにも問題はないはず。
一つ深呼吸をして、ドアを握る手に力を入れた。
「和音さん?入りますよ」
だが和音さんはどこにもいない。
ふと夢で見た不安が頭をよぎる。「和音さん?いないんですか?」
「何だよ朝っぱらから」
和音さんの部屋は、さすが社長令嬢なだけあり、充分な広さと隣接して自分用のシャワールームを持っている。
その扉から髪をふきふき、バスローブ姿で出てきた。
今までだったらそんな絵にも驚くことすらなかったはずなのに
さすがに想定してなかった登場の仕方に思わずうろたえてしまう。
「すみません、お風呂上りでしたか。朝食まだみたいだったんでお持ちしたんですけど・・・」
そう言いながらすでに足をドアの方向に向ける。
だが「また出直し――」と引き返すところで足が止まった。
部屋に入った時には目に入らなかったが、昨日荷ほどきを手伝った小さいトランクが、
また整然と並べられている。
どちらかというと脱ぎ散らかし、出しっぱなしの性格なはずだが、と奇妙に思って固まっていると
その横をスタスタと、無表情でオレンジジュースをかすめとっていった。

826 名前:らしくなくても 俊介×和音 :05/01/14 00:51:08 ID:A6EIjqnT
「和音さん・・・そんな、出したりしまったりするのは面倒ないですか?」
「いーんだよ、もう出さないから」こちらを見ずにトランクを閉じる。
「それはどういう・・・」
「今日の夕方には寮に帰る」
「なん――」
トランクから和音さんに視線を移すと、まともに目があった。
だがふっと上手に視線をはずして、和音さんは私の手からトレイを奪っていく。
「・・・旦那様と奥様が帰ってくるまでいらっしゃるはずだったでしょう」
「気が変わったんだ」
「そんな。昨日奥様からお電話があった時、帰ってきてると伝えたらとても喜んでらっしゃいましたよ。
お土産も買ってくるって・・・。」
「帰ってくる頃電話いれるよ」
「和音さん!」
返事をするかわりに、和音さんは無言でジュースを飲む。目の周りが少し赤くなっていた。


827 名前:らしくなくても 俊介×和音 :05/01/14 00:52:08 ID:A6EIjqnT
開け放たれた窓から、気持ちのよい初夏の風が入ってくる。
だが爽やかな季節感とは裏腹に、この部屋では重苦しい空気がたちこめていた。
「そんなに怖い顔をしても無駄だぞ。とにかく、私はもう決めたんだ。夕方迎えにきてもらう。」
「和音さん・・・俊介は約束を破るのは嫌いですよ。常々言ってるでしょう、『親しき中にも礼儀あり』です。」
「・・・俊介だって私が居ないほうが、心置きなくデートできていいだろう?」
「何言って・・・」
「・・・昨日は悪かったよ、もう邪魔しないから・・・」
結婚式には呼んでくれ、と顔も見ないまま憎まれ口をたたく。
まるで部屋に私の存在など認めないかのように完全にそっぽを向きながら
なにやら携帯電話をピコピコ扱い続ける。
こんな時の電子音ほど腹が立つものはない、思わず和音さんの前まで大股でツカツカと歩み寄り、それをとりあげた。
「何するんだ」
「―――昨夜の貴女のほうがまだ素直でしたね和音さん」
「〜〜〜うるさいっ。それ、かえせ。かえせったら」
「かえしません。昨日の仕返しです」
「だからそれは謝っただろう!」
「いいですか、聞きなさい」
真剣に腹が立つと、知らず、声が低くなる。それをよく承知している和音さんはとりあえずは黙るはず。
「・・・・・。」
「ここは和音さんの家なんですよ。もし私と一緒にいるのが嫌なら、この私が出て行けばすむことでしょう。」
キリ、と音が聞こえるくらい唇をかんだ和音さんを、追い詰めるように
「出て行けと一言、言って下されば結構ですよ。私が、貴女の前から消えます。」
睨み合うこと数秒、堰を切ったように和音さんの頬を涙が伝う。
「なんで・・・なんで、そんなことを言うんだ。私は、・・・私だって、俊介を困らせたいわけじゃない・・・っ」


828 名前:らしくなくても 俊介×和音 :05/01/14 00:54:01 ID:A6EIjqnT
女性の涙は、無敵だ。
いや、こんなふうに泣く和音さんを私は知らない。
いたずらを叱られた時の幼い和音さんでさえ、その時は歯をくいしばって、いつもどこか一人で泣いていたように思う。
声を出さずにハラハラ泣く和音さんの姿を前に、
私は自分の激情をくいとめていた最後の防波堤が、くずれていく気がした。
痛々しげに張り詰めた和音さんの身体を、たまらず、胸にかき抱く。

一瞬何が起こったのかわからなかったのか、腕の中のお嬢さんはしばし呆然としてたかと思うと、急にバタバタと手足を抗わせた。
「なんだよっ 俊介・・・っ 卑怯、だぞ・・・っ」
「なんとでも。でも卑怯なのは和音さんも同罪ですよ。自分の気持ちだけ言ったら、それでおしまいですか?」
強く抱きしめると半渇きの髪から淡くシトラスの香りがした。
「俊介はっ、残酷だ・・・っ。どうせ私を子ども扱いしかしないんだったら、もう、ほっといてくれたほーがいーんだ・・・」
ため息をついて、顔をのぞきこみ、涙をぬぐってやる。
「もう子供だなんて思ってやしませんよ。全く・・・いつの間にこんなに扇情的で誘惑上手なご婦人になってしまったんでしょうね」
夢の中と違って、本物の和音さんの身体は温かく、柔らかい。甘い香りに眩暈がしそうだ。
「もう一度、ちゃんと返事をさせてくれませんか」
「・・・私だってそんな馬鹿じゃないぞ・・・昨日の、意味ぐらい、わかった」
「わかってないですよ。」
腕の中でまだまだ突っ張っている「私の」お姫様に、ゆっくりと告げる、自分の本心。
そう、今ならわかる、今朝見た夢が表す意味は―――。

829 名前:らしくなくても 俊介×和音 :05/01/14 00:57:30 ID:A6EIjqnT
「―――私はね、自分には選択権は無いと思ってたんです」
「・・・なんだよ、それ・・・」
「つまり貴女は由緒正しき鳴沢家の、名門血を引く社長令嬢で。私はどこまでいっても、結局はただの使用人で。
・・・使用人は主人であるお嬢様の成長を見守るので精一杯。まして、主人と恋仲に、なんてそんなだいそれたこと・・・」
私のシャツを強く握り締めている手を、優しくほどきながら、物語上の騎士のようにその甲にそっと口付ける。
「・・・だから。昨日の意味は、そういうことだったんですけど。」
「・・・・・? ・・・なんだよ・・・かえって意味、わかんなくなるようなこと、言うなよ・・・」
「・・・わかりません?」
瞳を覗き込むと、とまどう顔がとにかく手をひっこめようと体をよじる。
「・・・わかんな・・・」
「本当に?」
「・・・・・。」長い、沈黙。
「・・・本当に?」
耳元で囁くと、ゾクリと身体を震わせて、急におとなしくなった。
その幼さが愛しくて、髪の毛を掬い上げてはこめかみに浅く口付けする。
「でも・・・そんな私でも、自分の気持ちまで偽る必要は無いんだ、って気づきましたよ。」
見上げた顔が、怪訝な表情をする。
少し怯えも残る瞳をみつめながら、頬に唇をギリギリまで寄せて、告げる。
「きっとね・・・和音さんをこの世で一番愛しているのは、私ですよ。」

830 名前:776 :05/01/14 01:03:51 ID:A6EIjqnT
だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ orz
(気分は、「白の終焉」に巡り合った時の教授なキモチ。)
自分で書いといてナンだが、相当恥ずかしい・・・。

なーに言ってんでしょうかねウチの俊介さんは。

ていうかどうしよう、思ってた以上に大長編になりそうな予感。
(文才が無いのでどうも回りくどい。)

スレ大量消費すみません;;




831 名前:776 :05/01/14 01:23:45 ID:A6EIjqnT
彼女の瞳が大きく見開かれたのが先だったか、それとも私が奪うように唇を重ねたのが先だったか。
思いの奔流は一度決壊してしまえば、もう止められない。
初めてのキスは、もしかしたら噛み付くような激しさであったかもしれない。
「目は・・・閉じるものなんですよお嬢さん」強張った身体に、辛抱強く、ぐっと理性を持って唇に触れる。
怖がらないように浅く。時折、涙の滲む目頭にも触れながら。
だが夢中になるのも早くて、ついに下唇を甘く噛んで、吐息が漏れた瞬間スルリと舌をすべりこませた。
驚いて逃げる舌をからみとり、吸い上げる。より深く口付けして上顎をなぞるとせつなげに眉がひそめられ、震える声をあげた。
「ん・・・」
息苦しさに逃れようとする唇を、顎を捉えてもう一度引き寄せる。
足に力が入らなくなったのか、抱きしめた腕に新たに加わった重みを感じて、俊介は和音を抱き上げた。


832 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/14 02:22:18 ID:oM23PGJF
>776
おかえりー!!!
引越しでしたか、お疲れ様です。
さぁ正座して続き待つぞー。わくわく。
大量消費もどんとこいだ!

833 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/14 09:24:01 ID:X7ghnSyU
>776タン 艶乙!

834 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/14 20:37:54 ID:ors4C3Ny
>>776
ああん待ってた!
正座しすぎて脚がしびれますた。でも平気です。
大長編とは願ってもないお話です。
俊介さんには存分に積年の想いをぶつけていただきたく思います。
つまり長エro(ry


835 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/15 01:04:11 ID:mZkXrrcd
834タンとは親友になれそうだw

776タン続き楽しみにしてまつ
でも俊介さん和音さんを壊さない程度にしてやってね

836 名前:776 :05/01/15 23:45:44 ID:UrUzOgrR
ああっ暖かいご声援ホントに嬉しい(*^^*)

ところで、まぎらわしいですけど831=俊×和です。誤爆?ぅ。
つーか、改めて読み返してみると、結構いろんな箇所で誤字脱字の多くトホホホ。
なんせ勢いで投下してるんで・・・。
読んでて「?」となられた方、すんません。
どうぞ足りないとこなぞは貴女のセンスで☆文脈から推理・補充してくださりませ〜〜〜(←む、無責任・・・)

837 名前:らしくなくても 俊介×和音 :05/01/15 23:48:01 ID:UrUzOgrR
めまぐるしい状況の変化に、とても思考がついていかないのか、昨夜以上にとろんとした顔をした和音さんを
そっとベッド上のクッションに座らせ、両腕で挟み込むように壁に手をつきながら再度口付けをする。
そのまますっかり弛緩した身体からそっとバスローブをゆるく落とし、裸の肩を抱きしめた。
「・・・?」
素肌に、俊介の体温を感じたところで、和音さんは我に返ったようだ。
「!しゅ、俊介・・・」
「―――綺麗だ。」
まだ少し濡れた前髪をかきあげながら額と額をくっつけ、盗むように裸身を眺める。
「ばばば、馬鹿者、こんなに明るいのに・・・」
荒い息の下から少し元気を取り戻した和音さんが、またジタバタとやっとの抵抗をする。
「イヤですか・・・?」
「だ、だって、今は、まだ、朝、だ、ぞ」
が、赤く羞恥に染まった顔が、余計に男心をくすぐる。
じゃあ朝じゃなければいいのか?などと意地悪なことすら考えながら
「そんなこと言ってもね、和音さん・・・まずこんな格好で入室を許可するのが無用心ってものですよ。
いつか教えませんでしたか?どんな男も狼になりえるって・・・『油断は禁物』」
「さ、さんざん人のことを色気が無いだのなんだの言っといて、なんだその言い草、は、」
その反論と、力弱くながらも今も少し押し返そうとする腕には、余裕の微笑と首筋への愛撫でこたえる。
「・・・ふ・・・も、ぅ俊介は、言って・・・ることと、やってること、が、めちゃく、ちゃ、だ・・・」
「それは和音さんも一緒ですよ…イヤならもっと力いっぱい逃げないと。」
それくらいの抵抗だとかえって男を刺激するだけなんですよと耳元で諭してみる。
「それにね・・・明るいから、いいんですよ」
まだ午前中の光は、和音さんの、白とロイヤルブルーを基調としたお部屋に柔らかく影をおとしている。
穢れ無い乙女の白い肌を前に、せっかくの清々しい情景をを暗く閉じこめてしまうなんて勿体無い気がした。
「せ、せめてカーテン・・・ん、うぅ」
それ以上の抗議は聞く耳もたないと、すべらかな背に腕を回し、もう一度深く口付けた。
「大丈夫・・・すぐに気にならなくなりますから」

838 名前:らしくなくても 俊介×和音 :05/01/15 23:49:19 ID:UrUzOgrR
「ん・・・はっ」
唇から頬に、頬から首筋に、口付けを落とすたびに小刻みに柔らかな髪の毛がシーツに波打つ。
普段はどちらかというと豪快さのある性格なのにこんなに繊細に反応するなんて・・・案外、初めてだからという理由だけじゃないかもしれない。
上質な環境で育てられた、きめこまやかな肌だ。なであげるたびにしっとりと汗を帯びて、ほんのり色づく。
白い首筋から鎖骨にかけてのラインは瑞々しく、唇で追っても本当にすべらかだ。
華奢に見える体も、纏うものがないと、適度に鍛えられた張りのある凹凸を描き出す。
まだ少し力の抜けない肢体を左手で救いあげて、手のひら全体で包むようにまろいふくらみをこね、その頂を口に含むと、
「!」と跳ねるように、背が反った。
「ん・・・ぅく・・・」
そのまま舌で遊ぶように責めると首をイヤイヤしながら必死に刺激に耐えているようだ。
瞼はキュっとしっかり閉じられている。
声を出すのを我慢してる、その表情にそそられるが、もっと熱い声を聞きたい気もする…。
「和音さん・・・我慢しなくていいんですよ・・・・」
覗き込むと、うっすらと開いた潤んだ瞳で、パクパクと声にならない言葉をつむぐ。
「俊、介」と呼んでいるのに気がついて背筋からゾクゾクと快感を感じた。
つい最近までは、本当に子供としか見れないほど、幼さの残る表情だったのに、今のこの艶やかさはなんだろう。
最大限触れていたくて、たまらず自分のシャツを脱ぎ捨て、素肌で素肌を抱きあげる。
密着した肌から、愛しさと悦びが浸透していく感覚を、彼女も共有しているだろうか。
「ふ・・・ぁ・・・。」
噛み付くように首筋をたどりながら、もう一度深く舌をからめとり、より敏感に反応しだした胸の先端を、親指の腹で押しつぶすように執拗に責める。
「ん・・・や、・・・しゅ、ん・・・」
まだ快楽に身をまかす術を知らないのか、身をよじりながら吐息で紡ぐ声も、切なげだ。
可愛い獲物を初めて見つけたような征服感と大切に守っていた宝物を汚してしまいそうだという背徳感がないまぜになって
奇妙な疼きが駆け上る。

839 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/16 00:17:47 ID:/idzHZ8O
俊介さん、朝からそんな……もっとやれw

840 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/16 00:59:01 ID:yzC5kSnl
「大丈夫・・・すぐに気にならなくなりますから」
俊介さん、自信タップリですてき。

>>839
ワロタ

841 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/16 02:36:01 ID:ePPgkEBa
>755
メインディッシュは史緒さん(w なんて思いながら読み進んでいったんですけど、
>勿論、にーちゃんは恥ずかしげもなく同じ言葉をのたまうが、私は違う。
>私は、そんな簡単に口には出さない。
どこか浮世離れしてる(が、それでオーライの)殿下に対して、史緒さんのほうがずっと現実の重みを
実感しているのが感じられて切なかったです。禁忌よりも、両者間の愛情の比重みたいな部分で。
それでも、最後の殿下らしい愛情表現の中に同じ気持ちが見えるようでほっとしました。乙彼さまでした!

>777
大長編キタ、敦子さまもキタ、俊介さん大活躍!
「心の葛藤編」でなぜかオスカルの正装にハッとするアンドレを思い出してしまいました(汗) それにしても、
>「それは和音さんも一緒ですよ…イヤならもっと力いっぱい逃げないと。」 とか、
>「それにね・・・明るいから、いいんですよ」
とか、俊介さんのむっつりぶりが遺憾なく発揮されてますね(w 続きおまちしてます。

>812
ストレートな攻撃に陥落寸前で強がる柚子ちゃんが萌え!
悪態ついても、どついても、きっと照れ隠しみたいに見えてしまって、
ロレンスからしたら可愛い以外の何者でもないんだろうなぁ、なんて思ってしまいます。

>820
オーソドックスに3で。
史緒さん相手に二年越しで煩悩の数だけパターンを試みる殿下。

                                  ……ありえない。


842 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/16 16:19:34 ID:Ih4D5Kqc
>776
すごい乙です!!!! 続き早く見たいです。待ってます!

843 名前:らしくなくても 俊介×和音 :05/01/17 01:37:15 ID:/Pd4DKPS
正直、自分でもこんなに歯止めが効かなくなるとは思わなかった。
腕の中でなんとも淫らに色づいていく和音さんを前に、欲望は加速する。
わずかな理性が、まだ――今はひとまずここで留まれ――とも警告する。が、
・・・もっと。もっと、めちゃめちゃに乱れた姿を見たい。と、鼓動は早くなる。
柔らかい乳房を弄ぶ一方、もう片手ではゆっくりと指先で腰のラインをたどり、そっと固く閉じあわされた脚を撫でる。
途端に緊張が走ったのか、緩みかけていた和音さんの全身が再度こわばった。
すり合わされた脚をこじあけることはせずに左足の膝元だけ軽く上にもちあげ、その内側に舌をはわせる。
「あ・・・」
すると、きっとまだ誰も触れたことのないであろう部分への進入に、身体は過敏ともいえるほど正直な反応を表す。
その一瞬の隙に、すかさずスルリと我が身をすべりこませ、そのまま太股を付け根に向って唇でたどった。
「ば、ばか・・・や、めろ、俊介・・・っ」
閉じようとする脚にまさに頭一つぶん割り込ませながら、時間をかけて愛撫する。
感じやすい箇所をひとつひとつ覚えるように・・・なめらかな肌を楽しむように・・・焦らしながら。
そして、年齢の割には薄いであろう茂みを割って、目指す花園を探る。
やがてたどりついた秘所は、すでに紅く濡れそぼっていた。
その息をのむようないやらしさに、自分の息遣いもついに抑えきれないほど熱くなっていくのがわかる。
未だ逃げようとする腰を追い、その仕草にかえって煽られた勢いで、かまわず、
花弁の雫を舌で掬った。

844 名前:らしくなくても 俊介×和音 :05/01/17 01:37:59 ID:/Pd4DKPS
「あっ・・・!」
堪らず漏らした彼女の正真正銘の鮮やかな嬌声に雄の本能がリアルに猛っていく。
「や、やだ・・・だめだ・・・ったら、しゅ、んすけ」
哀願する声も無視し、そのまま柔らかな肉襞を丁寧に舐めあげる。
「あっ・・・ひぁ・・ん、んっ・・・」
初めての乙女ゆえの恥じらいか、だんだん我慢できずに高くなる声を、和音さんは指を噛んで必死に耐えている。
そうなると意地でもイイ声で啼かせたくなるわけで、溢れる蜜を掬っては、執拗に、反応する場所を探る。
「ん・・・んん・・・や、だ・・・・あっ、やっ・・・ふ・・・」
ちゅ、と音をたててその花芯を吸う。
「あっ・・・!?」
電気が走ったかのように、和音さんの脚が一瞬突っ張った。
だがここで終わらせてしまうのは惜しくて、再度緩やかに舌で嬲る。
―――静かな朝に響く、ピチャピチャという淫らな音と荒い息づかい。
「ん・・・。」
繰り返す優しい責め苦に、それでもだんだん昂ぶってくるのか和音さんの肌は上気して甘く薫った。


845 名前:らしくなくても 俊介×和音 :05/01/17 01:39:09 ID:/Pd4DKPS
「く・・・んっ・・・んんっ」
ビクビクと反応する下肢にもかかわらず強情に声を殺す和音さんに、もう少しか、というところで顔をあげてみる。
「ふ・・・」
額にかかった前髪をかきあげながら自分の体を起こすと、まだ荒い息に胸を上下させながらも、どこかホッとしたような相手の表情が目に入った。
きっと、こんな半端なところでやめられることの辛さもまだ知らないに違いない。
本当はここで一言言わせてみたいけれど、、まだ無理な話だろうなと内心少し笑って、
「さて、どうしましょうか和音さん・・・?」
このままじゃ血が滲んじゃいますよ、と噛まれていた指をはずし、口付けを落とした。
「・・・・どうするって・・・」
「私だって、いじめてるみたいなのは気が咎めますから、ね・・・?」
そういって不意に、今度は指先で、秘所をかきまぜる。
途端にびっくりするほどグジュグジュといやらしい水音が部屋に響く。
「や、ぁ、あっ・・・ああっ」
一度は安心して力を抜いていたのか、ついに指を咥えるのも忘れて高らかに声をあげた。
柔らかな舌の刺激よりも、指の与えるそれのほうが感じやすいのか、はたまた音の淫靡さに耐えられないのか
後ろ手に枕をかき抱きながら悶える姿はひどく官能的だ。
ようやくの素直な反応に満足して、最も感じやすい突起を探る。
「あっああああっ・・・・」
「そう・・・そんなふうに、ちゃんと、感じて・・・」
先ほどの舌先の執拗な愛撫で敏感になった肉芽をより強い刺激で擦りながら、自分も最高に興奮してくるのがわかる。
「や・・・あ・・・見、んな・・・」
そう言って顔を隠そうとする腕を、空いた手でとりあげ、指をからめてシーツにしばりつける。
「なぜ・・・?もっと、見せて・・・」
「あっ、やっ、あっあっ」
「―――ここも、ね、・・・イイんでしょう?」
そして同時に紅く尖りきった乳首を吸いあげた時。
「あああああっっ・・・・」
和音さんはなんとも甘い声を放って、艶やかな恍惚の表情で、昇りつめた。

846 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/17 10:18:14 ID:pEQ0DHgr
文章のせいか、静かに乱れてる感じがイイ(・∀・)

847 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/17 11:04:08 ID:hk5eaHHW
「腹が痛い、仮病じゃないぞ」の顔が重なってしまふです。

848 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/18 22:15:08 ID:DShcf65G
>776
乙です!!!続き待ってます。

849 名前:らしくなくても 俊介×和音 :05/01/19 09:50:02 ID:yuqcvZU/
呼吸も荒く、軽く放心している和音さんを前に、問題はここからだ、と改めて思う。
まだひきかえせる、まだ止められると思えたのは所詮は過信だったか。
自分の思いが伝わったら、存分に口づけを交わしたら、知らない和音さんの一面を暴くことができたら・・・そうしたら、
そこで終わりにしようと思いながら。
少し悪戯心も含みつつの愛戯に、結局溺れたのは自分のほうで、なにより、自身の身体がどうにも昂ぶってきて、辛い。
だがさすがに自分が手塩にかけて育てたお嬢様の、嫁入り前の無垢な体を汚してしまうには並々ならぬ決心が要った。
そんな最後の葛藤を抱いて、ともかく体を少し離そうとした私を、
「どこ・・・行くんだ俊介・・・」
咎めるように和音さんは、白く華奢な両腕を、初めて自分から私の首にからませた。
「ん?いや・・・」
笑ってごまかそうとする私を、未だ上気した顔で軽く睨む。
「ずるいよな・・・私だけ・・・こんな、カッコウにしておいて・・・」
そういって首筋に顔を埋めながらカチャカチャと私のベルトを引っ張りだした。
「脱、げ」
「こ、こら・・・っ。」
思わずその手をもぎとって、張り詰めた下半身を、ひく。
「意味、わかってやってるんですかお嬢ちゃん―――これでも、少しはまだ理性と戦ってるんですけど。」
すると和音さんはちょっと驚いた顔をして、首をかしげた。
「フツー、男って・・・こういうところでやめるの、無理なんじゃねーの・・・?」
無邪気な顔してすごいことを聞くなぁ、とドギマギしながらも
「・・・・・。いやその、ほら、やっぱりなんの準備もしてないわけですし・・・」
そうは言いながらも名残惜しく、もう一度背中を抱き、体を撫でると。
くすぐったそうに身をよじりながら「ああ・・・」と合点したように頷く。

850 名前:らしくなくても 俊介×和音 :05/01/19 09:50:51 ID:yuqcvZU/
「コドモ・・・できるよなタイミングでは無いから・・・安心していいぞ」
「・・・そういうことではなくてですね・・・いや、まぁ、それもある・・・ありますけど」
「違うのか?」
さて何と言ったものか・・・きっとこのジレンマが上手く伝わることは絶対にないだろうなと考えながら
心地よく冷たいシーツをひきよせ、互いの火照った身体をくるむ。
「その、心の準備というか・・・さすがに・・・保護者の立場にかえってみると・・・嫁入り前の大事な身体を、
最後まで・・・してしまうのはやっぱり罪深いんじゃ、というか―――
旦那様達にも顔向けができないというか・・・」
「なんだよ今更・・・」
クスリ、と呆れたように笑う唇は急に大人びた調子で「この、二重人格者。」と鼻をつままれてしまった。
このまま甘やかな優しい睦言を続けながら、体の熱がひいていくのなら・・・と少しホッとする。しかし
「でも・・・俊介が・・・」
不意に、もぞりと伸ばされた指が、私の固く張り詰めた部分に触れ、慌ててひっこめられた。
「・・・・・。」
「もう・・・。刺激しないでくださいよ。」
私の熱さを感じ取ってしまったのか、瞬時に頬を染めた様子に苦笑していると、和音さんはぎゅっと私にしがみついた。


851 名前:らしくなくても 俊介×和音 :05/01/19 09:54:15 ID:yuqcvZU/
抱きとめて髪を撫でていると、胸元からくぐもった声がする。
「あのな・・・」
「はい?」
「私を育てたのは、俊介なんだから・・・俊介には、好きなようにする権利があると思う・・・」
「・・・・・なんてこというんです・・・」
―――大切に育ててきたからこそ、羽をもいでしまうのが、辛いんですよ・・・と柔らかい髪に顔をうずめる。
「・・・さっきからさんざん私をいじめたくせに・・・それはいーってゆーのか」
「それは、まぁ・・・」
確かにそれを言われればかえす言葉もなくて、ムニャムニャとごまかすしかない。
「それとも俊介は・・・また次の朝が来たら、今のこともなかったことにすんの・・・?」
「・・・まさか。もう戻れやしないですよ・・・」
「・・・だよな・・・。私だってもう・・・俊介の前で、何も知らない・・・子どものフリなんか、できない・・・」
切れ切れにそう囁くと和音さんはおもむろに身体を起こし、もう一度、私の首に手を回す。
「だったら―――」
耳元に吐息がかかる。
「ちゃんと・・・俊介の手で・・・女にしてくれ・・・」
小さな小さな、けれど、熱っぽい声。
そしてそのままおずおずと自分から唇を重ねる。
しばし意味を解しかねるような、あまりにも淫靡な言葉と行為に、今度は私のほうが目を見開いてしまう。
軽い、触れるような口づけの後に思わず和音さんの顔を覗き込むと、その表情は完全に誘う女性のそれで
濡れた瞳に吸い込まれそうだ、と思った。
「貴女は・・・まったく・・・」
眩暈がする。胸が熱い。
「なんて刺激的なことを言うんです・・・」
捕らえたつもりが、捕らえられていたのかと。
「すごい・・・殺し文句だ・・・」
息苦しくなるほどそらせない視線もそのままに、互いの指をからめて、再度激しい口づけを交わす。
私は、改めて和音さんの身体をベッドに縫いとめながら――なぜか――
昔、和音さんに付き合って読んだ、光源氏の葵の章を思い出していた。

852 名前:776 :05/01/19 09:59:38 ID:yuqcvZU/
ハハ・・・どうにも煮え切らないアンドレ俊介ですみません・・・
我ながら、ねちこい引っ張り、ねちこいエッチになってしまって(ノд`)゜・゜
いかんな、どうも本番に入ると減速してしまうです。文体も段々変わってきてるし。orz
ていうか、行為そのものよりも、睦言とかチラリズムなやりとりを書くほうが好きな私って・・・
ムッツリ(>841)とはさては私のことかしらん。どきり。


>847
「いてーよ」の和音さん、いいですよね艶っぽいですよね!
抱きとめられたところ(?)がギャグ絵になってるのが惜しいですけど〜〜〜
(でもそんな表現だから川原センセなのですよね。それはそれでときめくんですけど。)
どーでもいーことですが私の好きな俊介ショットは
2巻の「あなたに何かあったら腹を切らねば」のところと
3巻オペラ座の「簡単に言ってくれるじゃありませんかお嬢ちゃん」ですね。うふふふ。

しっかし、家人の目を盗んではパソの前でちまちまと創作活動してるので
新居・・・片付かないっすよ・・・。
「なかなか片付かないねぇ・・・昼間何してんの。」
「う」

なんとかあと一回くらいで終わらせたいですけども。
家のことも真剣に取り組まねば。うう。(T T)


853 名前:776 :05/01/19 11:58:43 ID:yuqcvZU/
あ、やば、×光源氏 →○源氏物語ですがな;>851
こ、これは恥ずかしい・・・
相変わらず細かい間違いは多々あるにせよ、さすがに訂正しておかねば。

でも気づけばほかにも、核中の核、「この台詞が書きたくて話作った!」っつー大事な台詞でさえ
抜けてる一語があったり・・・もうだめだー。

集中力が欠けてきているので麦チョコ食べてがんばります。もぎゅもぎゅ。

854 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/19 14:12:48 ID:6XIUzboC
(;゚∀゚)=3ムハー (;゚∀゚)=3ムハー (;゚∀゚)=3ムッハー

855 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/19 15:13:03 ID:SsugJ5ZR
>>854
ジェットストリームッハーアタックか。

856 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/19 18:38:25 ID:+X/IX9GX
>776
いいよーいいよー!
今朝起きたとき「今日続き読めるかな?」って思ったくらい
はまってます。気長に待つのでじっくりながーい作品をよろしく!!!

857 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/19 18:56:44 ID:ngsMJb+6
もうたまんねぇ…。毎日覗くのが愉しみなのは久しぶりだ。
焦らさないで欲しいけど焦らして欲しい。何て罪作りなんだ776。

858 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/19 22:44:17 ID:1Z2N0hJ7
>852
いえいえ、俊介さんのことです(笑)>ムッツリ
生真面目さからくる葛藤ゆえでしょうか。

ご無理はなさらぬようにエロを極めてくださいませ(w

859 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/19 22:50:22 ID:1Z2N0hJ7
>焦らさないで欲しいけど焦らして欲しい。
同意(w


860 名前:らしくなくても 俊介×和音 :05/01/21 17:57:42 ID:T9ent6/T
「ん・・・ああ・・・」
一度達した身体は、愉楽の波を取り戻すのに時間はいらない。
いや、最初の頃よりも・・・素直に身をまかせているせいか、もっと淫らに発熱する。
反り返った背がわなないてはパタンとシーツに沈み、それを幾度となく繰り返す。
髪を撫で、耳たぶをなぞり、強く舌を吸うと、逃げ場を失った悦びはすべて蜜となって溢れてくるようだ。
「ん・・・んん・・・ふ・・・っ」
谷間が充分に潤ったのを確かめてから、指を深く入れ、そのまま最奥へと進めてゆく。
「あ・・・」
慣らすように指を増やし、時折壁をゆるゆるとなぞりながら・・・ゆっくりと抜き差しする。
「辛いですか・・・?」
恐らく初めて味わうであろう圧迫感に、浅く息を吐きながらも、かぶりを振るいじらしさに
どうしようもなく愛情が高まるのがわかる。
だがどんなに身体が温もっていても、おそらく破瓜の痛みは辛いだろう・・・。そう思い、
少しでも負担が少なくなるように、肌全体の感度を高めていく。
耳を触るたびにビクビクと身体を揺らすのに気づき、ここもポイントなんだなと思いながら、時間をかけて嬲る。
耳たぶを甘く噛み、形を丹念に唇でたどる。
「あっ、はっ・・・あ、ああっ」
空いた手で乳房を緩くこねながら、耳元にそのまま舌を差し込むと、
「やっ・・・あっ・・・しゅ、しゅんすけっ」
咥えていた指をキュっと締め付けて、一際高い声で私の名前を呼んだ。

861 名前:らしくなくても 俊介×和音 :05/01/21 17:58:42 ID:T9ent6/T
「和音さん・・・いいですか・・・?」
指に滴る愛液を、見せつけるように舐めると、ぼんやりしていた和音さんの目に光が戻り、恥ずかしげに息をのむ。
「・・・あ・・・」
「さすがに、限界・・・。」
なんだか照れくさくて笑ってしまうと、和音さんは頬を紅く染めたまま無言で私の頭をかき抱いた。
それを返事に、未だヒクつく入り口を、固く張り詰めた己のそれで一度軽くなぞり・・・そのままゆっくりと押し入っていく。
「・・っ!!」
「くっ・・・」
「〜〜〜っ!!!・・・はっ・・・・・う・・・っ痛ぅ・・・」
本当に身体を引き裂いているかのような抵抗と熱だ。からみつき、奪われては・・・蠢く。熱い。
痛みからか自ずと閉じられようとする脚を、しかし許さず、強引に開き、抱え、
自分を呑み込んでいくその卑猥な絵を堪能する。
「・・・いっ・・・ぃた・・・っ・・・ま、待て、しゅ・・・」
「・・・・・さすがの私も・・・ここでは止められない、か、な・・・」
「っ!くっ、あっ・・・・・――――ああああっっ!!」
苦痛に歪められた顔を案じながらも、最後の未開の扉をこじ開け・・・一気に押し入る。

862 名前:らしくなくても 俊介×和音 :05/01/21 17:59:36 ID:T9ent6/T
「い、っ痛ぅ・・・・・う・・・・・・・・い、ぃてー・・・よ・・・俊介ぇ」
あまりの痛みに呼吸もしづらいのか、涙をいっぱいたたえた和音さんの瞳は瞬きもしない。
あやすように額に、瞼に、唇に口づけを落としながら、私は私で
想像以上にきつい締め付けと、まとわりつく官能の海に溺れそうになっていた。
気をゆるめれば即、暴発しそうだ。
「く・・・和音さん・・・力を抜いて・・・」
「ん・・・む、むり、だ・・・」
「・・・ゆっくり・・・息を、吐いて・・・・・。そう・・・」
「あ・・・ふっ・・・」
「すみません・・・・・今日は、貴女を泣かせてばかりですね・・・」
もっていかれそうな強い肉のうねりに、すぐにでも動いてしまいたい衝動を抑え、
和音さんの涙の滲む目元をついばみ、僅かでも痛みがまぎれるように、熱い肌を可能な限り合わせて静かに抱きしめる。
指先が白むほどシーツを握り締めていた手をほどき・・・その指先を一本一本舐め挙げると
余分な力が少しずつ抜けていく気がした。
「・・・っ・・・はっ」
せめて意識を散らせるように、もっとほかの悦びを、と。
耳を食みながら、つんと尖った胸の頂をつまみ・・・もう一方の手で剥き出しになった肉芽をなぞる。
「・・・あ、あああっ」
強めの刺激を与えるたびにきゅっきゅっと幾度と無く自身を締め付けられられ
その感度の良さに感嘆さえおぼえながら、深く息を吐いてはその度なんとかやり過ごす。
だが浅い口づけを交わしながら徐々に全身の緊張を解きほぐすと
潤いを増し熱く引きずり込まれる内部から、やがて我慢ももどかしくなってゆく。
「まだ・・・痛い、ですか・・・?」
「ん・・・・・だ、いぶ、へーき、だ・・・・・けど・・・・・・、あ、つ・・・い・・」
「俊介も・・・熱いですよ・・・和音さんの中で・・・溶けてしまいそうだ・・・」
溢れる情欲に声がかすれる。言葉にさえ敏感になっているのかゾクリと身を竦ませる和音さんの頬は
薔薇色に色づき、未だ辛そうな表情ながらも、濡れる眼差しと紅い唇は尚、私を求めているように見える。
・・・さすがにこれ以上は自分も耐えられなさそうだ・・・。
動いてもいいですか・・・?とそっと囁くと、潤んだ瞳がコクリとうなずく。
「あっ、ああっ・・・・・・っ・・・っん・・・っん」
「和音さん・・・」


863 名前:776 :05/01/21 18:02:16 ID:T9ent6/T
皆さんご声援ありがとう!(高支持率で当選した議員な気持ちw)

というわけで、
望むなら焦らしてみしょうホトトギス ←?

ご期待に応え、あえて分けてみました・・・うふふふ。
さぁ絶頂まであと少しだ!!

864 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/22 05:43:57 ID:1dMFpSBG
頑張れ俊介、負けるな和音。
>>776 新居の片付けも頑張ってね!

865 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/24 18:44:36 ID:lxiLgcAx
つ... 麦チョコドゾー

866 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/24 21:43:23 ID:xB85DZVD
もぎゅもぎゅ・・・

867 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/24 23:16:10 ID:n4zZXfW9
てぇ-てぇ-てぇ-
ぱく
もぎゅもぎゅ・・・・。

868 名前:らしくなくても 俊介×和音 :05/01/25 02:13:53 ID:IaiYzyCA
ゆらめく細い髪と、滴る汗。
荒い息遣いはもう、どちらのものだかわからない。
明るい日の下の淫らな映像と、動きに合わせて絶え間なくあがる嬌声に、視覚から、聴覚から、痺れが走り
ダイレクトに伝わる肉感が、ゆるぎない快楽の波となって押し寄せる。
「んっんんっ・・・しゅ、んす、けぇ・・・あっ・・・あっ」
白い肌を吸っては朱の印をつけ、緩く、優しく、突き上げる。
すると擦りあげた或る一点で和音さんの身体が尚一層しなり、
今まで固く閉じられていた瞼がピクリと開いた。「あ・・・?」
驚きの中にも切なげに眉をひそめる、そんな明らかな表情の変化に
「…ここ・・・?ここがいいんですか・・・?」
一度腰をゆっくり引き抜き、改めて深く数度えぐる。
「あっ、やっ、ち、ちが・・・やめ・・・あぅっ、あっ、あっ」
逃げるように伸び上がる腰をひき戻しては責め立てる。
卑猥に響きだした水音を楽しむように、緩くかき回すと
啼く声の高さが一層なまめかしくなり、腕で自分の頭を抱えるように喘ぎ乱れる。
「こら・・・顔、隠さないで・・・」
「や・・・・・あ・・・っ」
「抱きしめて・・・?」
囁くと、必死にしがみついてくる姿が可憐で愛しい。
より最奥へと誘うように蠢きだした腰に、本人も気づいているのかいないのか。
薄く開いた唇から紅い舌が踊り、ねだるような仕草にそれを甘く噛む。

869 名前:らしくなくても 俊介×和音 :05/01/25 02:14:50 ID:IaiYzyCA
「ぁ・・・は・・・っ・・・しゅん、す・・・け・・・あ・・・っ・・・・・・す、き・・・・・だ・・・」
「え・・・?」
夢中になりすぎて、拾い損ねてしまった言葉を、慌てて手繰り寄せる。
それは、おそらく初めて彼女に紡がれる愛の科白で。
そのことに気づいた時、胸の奥が言いようもなく灼かれるのを感じた。
のけぞる白い喉元に強く唇を寄せながら、もう一度、とねだる。
「もう一度・・・言って・・・和音さん・・・」
「ん・・・・・・す、き・・・だ・・・ぞ・・・しゅ・・・」
しかしもう、こぼれる最後の音まで受け取る余裕は無く。
「和音さん・・・」
自制の鎖を振り切って、強く、激しく、己を打ちつけた。
深く・・・もっと深く。この美しく乱れる蝶を、捕まえて食べ尽して―――あますとこなく自分のものにするかのように―――。
「あっ、あああっ・・・しゅ、しゅんす、け・・・しゅんすけぇ」
激しくなる動きに揺られながら、狂ったように私の名前を呼ぶ姿に
少しだけ、散る花の儚さを憂いながらも。
いつしかこの愛しい契りの確かさと、そしてなにより、本能的な陵辱の悦びが―――
つながりあった場所からの熱とともに、ドロドロに溶けて、自分を侵食していくような感覚を覚えた。
「・・・和音・・・っ」
「!!・・・あっ・・・ああああああああっ」
「!・・・くっ・・・」
そして予想より一瞬早く、和音さんの身体はしなやかにたわみ、跳ね。
それに強い衝撃を感じた私もまた―――同時に、彼女の中に滾る欲望をそそぎこんだ。
爆ぜる意識と混ざり合う体温。
その瞬間、私の腕の中で・・・確かに少女は、「女」になった。






870 名前:らしくなくても 俊×和 えぴろーぐ :05/01/25 02:16:25 ID:IaiYzyCA
「・・・煙草、吸ってもいいですか?」
「うん。」
「なんか映画みたいだな。・・・ね、シた後の一服って、旨いの?」
「旨いというか・・・ま、一種の精神安定剤みたいなものかな・・・」
「なんで・・・不安定?」
「ん・・やっぱり、罪作りなことしちゃったのには変わりないですからね・・・。」
「・・・後悔してんの?」
「それは、してないです。してないけど、やっぱり少し胸は痛むというか。」
「・・・でも私は何も変わってないぞ。気にすんなよ。」
「変わりましたよ。これでまた私の心配の種が増えるわけです。」
「ああ?」
「私の見ていないところで・・・どんな男が言い寄ってくるかもわからないわけですから。」
「女以外にモテたことなんかないけどなぁ。」
「・・・とにかく、今度から寮と斉木の家の往復くらいは私が送りますから。
―――あの二ノ宮さんとやらにも、そうきっちりお伝えくださいね。」
「? だからなんでそこに先輩の名が出るんだよ。」
「いいから。」
「わかったわかった。」
「それから和音さん、やっぱり約束はちゃんと守ってくださいね。」
「約束?」
「旦那様達が帰ってくるまで、ここにいらっしゃい。」
「・・・はーい。」
「―――返事は短く。」
「―――はい。」
「それから」
「・・・まだあるのか」
「上期が終わったら・・・寮から家に・・・戻ってきませんか・・・?」
「―――うん・・・。」

871 名前:らしくなくても 俊×和 えぴろーぐ2 :05/01/25 02:17:54 ID:IaiYzyCA
「ま、でも私もこれから仕事により一層力を入れなきゃなんで、あまりかまってやれなくなるかもしれないですけどね。」
「は?なんで。忙しくなんの?」
「・・・そりゃもう。社長に今まで以上に認めて貰えるよう頑張らないと・・・」
「なんで・・・・・。・・・・・あ・・・・・」
「お。珍しく鋭い反応。」
「・・・べ、別に、今時、即、責任とろうとか思わなくていんだぞ・・・?」
「あ、そういうことを言われるなんて心外だな。むしろ貴女を手に入れる為に野心が出てきたってくらいなのに・・・
―――それとも、やっぱりだいそれたことだと思いますか?」
「お、お父様なんか私より俊介のほうがお気に入りなんだから・・・止められるとしたらきっと理由は逆だと思うぞ。」
「逆って?」
「『俊介、本当に和音でいいのか!?苦労するぞ―』なーんてな。」
「クス。確かに苦労はしそうですけど。
・・・でもねぇ。なんせ10も歳が違うんですから・・・世間一般的に見てもやっぱり私の願いのほうが無謀じゃないですか?」
「・・・今年30になろうとする男のわりには、えらく情熱家で精力的だと思ったけどな・・・」
「それは・・・そんなふうにさせたのは誰です?」
「う゛」
「ん?」

872 名前:らしくなくても 俊×和 えぴろーぐ3 :05/01/25 02:19:18 ID:IaiYzyCA
「だ、だけどさ」
「はい?」
「・・・コドモできたらどうしようか。」
「!!」
「冗談だよ。大丈夫だって・・・ま、たぶんだけど。」
「全く・・・脅かさないでくださいよ・・・それが一番旦那様に顔向けできないことなんですから・・・」
「でもまさか・・・俊介が、その、ムニャムニャ・・・するとは思わなかったから、さ。結構危険ではあるよなぁ?」
「〜〜〜誰かさんの感度の良さに、間に合わなかったんですよ!まったくもう。
・・・・・でも、あと一呼吸と思ったんですけどねぇ。なぜかな?」
「・・・・・///。」
「ねぇ?」
「わ、わかるかそんなこと」
「でももしも・・・」
「うん?」
「子どもができたら・・・」
「・・・・。」
「・・・・・産んでくれますか?・・・俺の子。」
「・・・・・うん。」
「女の子だったら、今度こそ、搨キけて、たおやかな、はにかみ屋さんに育てなくては。」
「・・・・・。懲りない奴。」

873 名前:らしくなくても 俊×和 えぴろーぐ4 :05/01/25 02:26:00 ID:IaiYzyCA
「なぁ」
「はい?」
「・・・もっかい、名前、呼んで」
「和音さん」
「〜〜〜っ。そうじゃなくて///」
「―――和音」
「・・・ん。へへへ・・・///」
「・・・そういう、可愛い顔をされると」
「ん?」
「男って弱いんですよね・・・」
「あっ、ばかっ、どこ触って」
「あ」
「ん?」
「・・・そうか。最後の決め手は、これでしたか」
「決め手・・・って・・・あ゛・・・ ///」
「ふーん」
「!!なっなんだよ、さっ、さっきまでの苦悩はどうしたんだ!ん・・・んんっ」
「ま、『後悔先に立たず』ってことで。いつまでもクヨクヨしててもしょうがないですからね。
それによく考えたら・・・他の誰かに貴女を奪われるよりずっと良かったわけで・・・
今後のことは、『求めよ、さらば与えられん』」
「こ・・・この、ご都合主義者・・・あ・・・・・・ふ、ぁ、やめ、」
「しかし、踏み越えてしまったら踏み越えてしまったで、また教えることがたくさんできてしまったw」
「教える・・・って・・・あ・・・ああっ・・・こ、この・・・エロ養育係〜〜〜っ」
「逃がさないですよ・・・なんといっても、私達の休日はまだ始まったばかりなんですから・・・」



Fin.

874 名前:776 :05/01/25 02:43:41 ID:IaiYzyCA
ぷはー。やっと終わらせることができました!
最後はちょっと会話文展開へと簡略化させてもらいましたけども。
まぁ雰囲気だけ楽しんでくだされば・・・
(なんといっても大好き睦言シーン。どうしても書きたかった^ ^;)

とにもかくにも、嬉しい感想&励ましのお言葉をくださった方々、
そしてこっそりでも辛抱強く読んでくださった方々、本当にありがとうございました。
途中忙しくなってしまったりして、サジ投げ寸前だったこともあったのですが
「待ってます」なんて言って貰ったりもしたのでがんばって最後まで書けたのだと思います。
でも自分的にもかなり楽しかったかも。
(うーんサイト作っちゃおうかなぁw)

>864さん
あああ引越しの心配までwありがとうございます。ほろり。
でもこれでこっちは一段落なんで、今後は新しい生活本腰入れてがんばるぞっと!


最後に・・・
鹿児島の方角へ向って・・・
ご、ごめんなさいっっっ

875 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/25 04:28:09 ID:FQ7J3fDp
>>776タン
GJGJ!! ありがd!!
つ.......... 麦チョコイッパイドゾー

876 名前:776 :05/01/25 07:01:30 ID:IaiYzyCA
ああっ麦チョコまでv
遠慮なく頂戴します・・・もぎゅもぎゅw


877 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/25 08:05:21 ID:j1WT0RIU
>>776タン
GJです!朝っぱらから覗きにきて良かった!
俊介さん格好良いよ〜。
エピローグの会話も微妙な甘さがらしくて素敵です!

878 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/25 20:26:45 ID:0WwHuIOx
>>776タン
…………ハー……堪能しました〜GJ!
幸せなエロエロはいいなー、(;´Д`)ハァハァ
パンプキンチェーンの名物かぼちゃプリンどぞ つД


879 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/25 22:42:04 ID:2KR9ZusZ
うはぁ〜、しあわせっす。
またのSSをお待ちしてます。
・・・・GJっ!!

880 名前:776 :05/01/26 00:12:08 ID:WSDa/mNc
このスレは褒め上手な方が多くてくすぐったいなぁ。
初2ちゃん・エロでびぅがここで良かった〜

かぼちゃプリン美味そうw
お礼に最後のおまけ投下しちゃお。




881 名前:えぴろーぐ5 おまけ :05/01/26 00:14:07 ID:WSDa/mNc
その数日後―――
和音さんが久しぶりに実家に帰ってきていると聞いて、遊びに行った帰り道の
史緒さんと柚子さん。

史「・・・なんかあったな、あの二人」
柚「あっ史緒さんもそう思った?実は私も、なんか変だなーと思ってたんだぁ」
史「和音ってば普段よりずっと気だるげだったよなぁ。久しぶりの実家なのに。楽しそうなのは楽しそうだったけど・・・」
柚「若月さんは、なんだかソワソワして落ち着きがなかったし・・・」
史「なんかワシら、いかにもおジャマ虫って感じしなかったか!?」
柚「・・・・・今週一杯まで二人っきりだって言ってたね。」
史「あんなに広くて静かなお屋敷に二人ってのもなぁ〜」
柚「・・・・・。」
史「・・・・・。」
柚「・・・・・とうとうアンドレがしびれを切らしたのかな」
史「いや、やっぱりそこは・・・オスカルが誘ったんじゃないの」
柚「うひゃひゃ。やるなぁ和音さん」
史「ま、なんにせよ、私らのアドバイスは正しかったということで!」
柚「寮に入った甲斐もあったってものだね。やっぱ距離が愛を育むって本当だなぁ〜」
史「少女漫画のお約束だよなw・・・柚子さんも試してみたら?」
柚「だ、誰が誰に試すんだよ」
史「なんといってもセンセはほんまもんのイギリス紳士だからなぁ。自制心強そうだしさ」
柚「そ、それはそれでいーじゃんか・・・。でもさー若月さんも紳士的に見えるけどねぇ?」
史「いやあのタイプは意外と・・・」
柚「意外と?」
史「あーいうストイックそうなのに限って・・・溺れたら独占欲が強いと見た」
柚「・・・ベルばらだねぇw」
史「・・・だなぁw」

882 名前:えぴろーぐ5´ おまけ :05/01/26 00:15:40 ID:WSDa/mNc
柚「・・・史緒さんも、大学でいい人いないの?せっかく共学なのに」
史「ん〜〜〜友達として面白いのは何人かいるけどな・・・でもあまりの品の無さについていけん。
なんだかんだいって私もミカエルナイズされてんのかな」
柚「わはは、そりゃああの兄ちゃん殿下と一緒に暮らしてれば・・・そんな感覚になるよぉ」
史「う・・・」
柚「やーいブラコン」
史「るせーやい」
柚「ともかく、次こそ和音さんには白状させなきゃね〜」
史「若月さんの居ない時をみはからってな。次は酒持ってくぞ酒!」


一方、その同じ夜。
「なぜ?なぜなの!?いつもいいところまではいくのに・・・
どうして私は結婚できないのよぅ〜〜〜〜〜っ!!」
とある都心のバーでは、そういってくだを巻く桜井敦子様の姿があったという・・・。


883 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/26 00:32:21 ID:hV/nwHtt
桜井敦子様といえば「諸君私は戦争が好きだ」の改変ネタが
忘れられないw

884 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/26 13:00:17 ID:nkpVH+TM
完結してる!作者様、乙&GJ!
楽しませていただきました。

桜井敦子様、そのままのあなたでいいんですよ…

885 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/26 20:23:38 ID:JwUn277S
お気楽極楽な川原キャラの中で、敦子様だけなんかちょっと不幸だよな。
振られるキャラは他にもいる(カモメ眉毛とか)が、
彼女自身にはそれほど悪いところはないのになあ・・・

886 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/27 01:23:42 ID:a/sMNGqS
>776 乙です!
このところ怒涛のように川原作品を読み返しちゃう毎日。
このスレ見てから読むと、バビロン1話の友理なんか
昔とは全く違って見えるもんね。
仁希を見る横目とか、至近距離での「・・・」とか、
「特別な存在なんですね!」にも後ろで「・・・」とか。
ほんとは仁希のこと深ーく愛しちゃってる友理なんて・・・なんて・・・

も、萌え死んだよ・・・




887 名前:名無しさん@ピンキー :05/01/30 22:59:52 ID:QoyfIT7e
>886
あー私もバビロン読み返しちゃいましたヨー。
確かに「・・・」多いよ!見つめあっての「・・・」とかさ!
今になっての新しい発見・・・
Discover Japan…w

ところで私は俊×和脳内妄想派ではあるけれど
「空色の革命」に限っては、
こ、これは・・・むしろ俊×和より総一郎サマ×俊介さんなのではと・・・苦悩してみたりもw
いや、801ダメなんですけどね。
なんかねぇ〜;;( ̄д ̄a若い総一郎サマもかっこいいですしねぇ。
やっぱ川原センセ版「大人の男」は天下一品だぁー。

でも、なんといっても俊介さんの詰襟姿がイイ!!
もしかして「父兄」参観とかも行ってたのかしらん。
お、おいしい話だ・・・。(脳内でw)






888 名前:776 再び準備中 :05/02/02 10:26:51 ID:JDtxIYP9
あ・・・盛り下がってる。淋しい。しょんぼり。

こうなったらワタシが再びタイコ持ちにw
またもスレ常駐、oKスか?
なんせこの大寒波。片付けも放って(実際寒くてやってらんねーや)ぬくい部屋にこもって、
チマチマ話書いちゃいました。

でも「らしくなくても」設定、まんま持ってきて(相変わらず俊×和好きです)
続編みたくてしつこいかなーと思ってはいるんですが。許可?
しかも今回はエロ無しで。
無しってゆーか、エロ妄想誘発程度?で・・・



889 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/02 11:54:21 ID:oH3m6Oia
>776
ばんばん書いて下さい!!!あなたのファンになりました。
エロがあろうが無かろうが楽しみにしてます!!!



890 名前:776 再び準備中 :05/02/02 14:56:40 ID:JDtxIYP9
おおぅ即レスありがとうございます〜>889さん
よーし調子にのっちゃうぞーw

では、その後の斉木家ってことで。妄想発動だいっ

今度は和音さんVer.ですだ。↓



891 名前:続・らしくなくても 「蜜月」 俊×和  :05/02/02 14:59:22 ID:JDtxIYP9
蜜月 和音×俊介


斉木家のお風呂は、贅沢にも総ひのき造りである。
充分な湯量の浴槽に浸かりながら、あーやっぱり日本人は風呂だよな、ふぃ〜〜〜などと
くたびれたオヤジのようなことをつぶやいている和音さんである。
風呂場全体が広いともなれば、お手伝いさんがいない今は、掃除が大変ではあるけれど。
でも、その、お手伝いさんすらいないということ自体が逆に贅沢なことなので
それくらいの手間も苦労のうちに入らないかなとも思う。
俊介と、二人きり。
本当の、本当に、二人きり。
しかももう互いの関係は、ただの会長令嬢と養育係のそれではない。
(やっぱ、ほかに人が一人でも休暇をとらず残ってたら、こんなことにはならなかったよなぁ。)
怒涛のように展開したこの数日は、なんだか今でも夢心地。
だが体に残るほんの少しの違和感となんともいえない気だるさが、この満たされた気持ちを現実につないでいた。
「・・・しゅんすけ。」
ぼそりと名を呼んでみると「なんですか?」といつもの低くて優しい声が、今は抱きしめられるように背後から聞こえたような気がして
「・・・・・///。」
誰も見ていないのに、途端に恥ずかしくなり、ブクブクと湯に沈んでしまう。
(い、いかんいかん。またのぼせてしまう。)
ぷは、と頭をあげて天井を仰いだ。

昨日、初めて男の人に抱かれて。
しかも結局そのまま・・・日が傾く頃まで離して貰えなくて。
夕方になってようやく体を湯船に沈めた時はすでに体力も限界で・・・そのまま浴槽の中でへたってしまったのだ。
その後いつまでたっても風呂場から出てこない私を俊介が慌てて救出しにきたのは言うまでも無い。
(だ、大体、見かけに騙されたよな・・・日頃澄ま〜した顔をしてるくせに・・・俊介のムッツリスケベ・・・)
ザバーッと勢いよく湯からあがり、少し冷ためのシャワーをサッとあびる。
火照った体と心に、ひんやりとした刺激が気持ちよかった。

892 名前:「蜜月」 俊×和  :05/02/02 15:07:44 ID:JDtxIYP9
大判のバスタオルに身をつつんで、そのまま濡れた髪まで拭く。
すると横の鏡に映った自分の裸身が目に入って、どきりとした。
そこかしこに残る、情欲の紅い痕。・・・昨日はあまりに疲れていて、気づかなかったけれど・・・
(ちょ、ちょっとこれ・・・寮に帰るまでには消えるんだろうな!?)
そういえば、最初は肌の上を滑るだけだった唇は、徐々に激しく熱を残していった。甘く、痛みを覚えるほど、強く。
(こんなとこにも・・・いつつけたんだか・・・。部活の着替えの時、どうすんだよ・・・)
正面向いて指で跡をたどっていると・・・自然と昨日の痴態が思い出されて、体中の血が沸騰しそうになる。

真昼の情事だったわけだから、当然相手の顔も真正面から目に入った。
力の入らない体を好きなようにされて、さほど自分に余裕はなかったけど、でも、それでも。
初めて見る、俊介の「男」の顔・・・。
俊介が自分の姿を小さい頃から知っているように、和音もまた、少年の時からの彼の顔を覚えている。
だがそれまでに知っていたどんな表情よりも、ベッドの上での彼は精悍で、情熱的で
・・・色っぽかった。
あの時自分に囁きかけた甘い声を、理性と欲情の狭間でゆらめいている眼差しを、
汗に濡れた艶やかな黒い前髪を、熱く乱れる吐息を、思い出す。
体の奥が自然と疼き、鏡に映る自分の顔は、独りでに赤い。
「〜〜〜〜〜〜っ///」
(ダメだ・・・こりゃ重傷かも。)
額を、冷たい鏡に押付けて、バクバクいっている心臓をギュッと手のひらで抑えた。
こんなにも、俊介に溺れている自分に気づく。
(だけどワタシだって・・・まさか今回こんな展開になるなんて思わなかったしな。)


893 名前:「蜜月」 俊×和  :05/02/02 15:33:27 ID:JDtxIYP9
でもやはり、急に「男と女」というのも照れくさい。朝、隣で目を覚ます瞬間とか。
御飯を食べたり、散歩にいったり、何かしてる時はいいのだが
何もしてない時の、間が困ったりもする。
俊介的にはそれが自然なのかもしれないが、明らかに扱いが「フツーの女のコ」に対するもののように変わってしまうと
それはそれでどうしたらいいのかわからない。
しかも、当然・・・今日もやってくる、夜。
朝、昼と続けば次は夜なのだ。
最初の行為こそ朝とかいうイレギュラーなものだったが、やはり普通は恋人同士の時間は夜なのであろう。
昨夜はさすがに腕に抱かれて眠るだけだったけれど
(やっぱり今夜は・・・また・・・かなぁ。)
一度目より、二度目のほうがはるかに勇気がいる―――そんな気がするのは自分だけなのだろうか。




894 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/02 17:26:43 ID:HAeGDAq2
リクエストして良いですか?ヴァンデミエールのエロエロ覚くんが
蕗ちゃんにいろんな事を教えるお話がみたいです!!!
どうにもこうにもわたしにはエロは書けないので…

895 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/03 00:46:15 ID:TwhKDMuS
>>893

GJ!GJ!

896 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/03 00:52:28 ID:Inan7FrK
>>893タン
素敵すぎです…
このカポーが一番好き。
これからもお願いしますね!!期待してます!!

897 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/03 09:01:19 ID:COoOwPNs
>776
朝から楽しませて頂きました。相変わらず顔がにやける面白さです
次もばんばんお願いします!!!

898 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/03 12:14:33 ID:EheTlx+G
>>776
GJ!!
和音さんかわゆいなぁ……うへへ
>日が傾く頃まで離して貰えなくて。
俊介、初心者相手に半日仕事かよ!w
思いの丈をぶつけすぎですよ! GJ!(え?)
続きもお願いしたいです!

>>894
私も読みたいな〜いいカプですよね…

899 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/06 00:24:15 ID:BgtNgYK/
>>776
GJ!!
暫く目を離した隙に完結しておまけまでついてたか!
何とも言えない巧さです。勉強になります。
次の降臨もお待ちしておりますよ〜。

900 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/06 15:16:26 ID:BgtNgYK/
先般殿下×史緒投下した者です。
776氏に触発され、841氏に触発され……。
エロなしですが、また書いてしまいましたとさ。
時系列はあんまり考えずに投下。えい。

901 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/06 15:17:14 ID:BgtNgYK/
ん……朝か? 眠い。もうちょっとだけ……。
ほら、にーちゃんだってまだ寝てるし。
……ん? にー、ちゃん?
しまった!
やっと目を覚ました私は、文字通り飛び起きてから隣と時計とを何度も見比べた。
うわ、やば……11時、過ぎてる。
昨日、あのまま寝ちゃったんだ。どうしよう、今からじゃ自分の部屋に戻っても……。
いや、多分間に合わない。
今日は世間的に休みとは言え、この家に住んでるのは私たち兄妹だけじゃない。
もうこの時間ともなれば家の中を掃除したり食事を用意したりする人間が立ち動いている筈だ。
迂闊に私がパジャマ姿でにーちゃんの部屋から出て来たところを見咎められでもしたら。
――考えたくもない。
私たちのことがバレたら、本当に洒落にならない。
だから、いつもはむにゃむにゃ……の後は自室に戻ってから寝ていたのに。
何故か昨日に限ってなかなか離してくれなくって、気が付いたら寝こけていたらしい。
諸悪の根源は、まだ起きる気配もない。っんとに、能天気な殿下様なこった。
「にーちゃん、にーちゃん! もう昼だぞっ」
興奮したまま裸の上半身を揺すって起こすと、にーちゃんは目をこすりながらぼそぼそと呟いた。
「……ん、何です、そんな大声出して……」
「自分の部屋に帰りそびれたじゃねーか、どーしてくれるんだよ」
「史緒さんの部屋に……?」
ちょっとばかし寝惚けていたらしい。鸚鵡返しに呟いた後、ああ、とこともなげに流しやがった。
そしてそのまま再び目を閉じようとするのを全力で阻止する。
「ああ、じゃねーだろっ」
「落ち着きなさい史緒さん」
半強制的に二度寝を諦めたにーちゃんは私の手を引き、捕らえた私の指先に自分のそれを絡めたりして遊んでいる。
何を悠長な……。
「昨日……史緒さんには言いませんでしたっけね?」
「何をっ!?」
「今日は、使用人の皆さんに暇を出しました」

902 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/06 15:18:15 ID:BgtNgYK/
は?
「……聞いてない」
何だそれは。私は思わず脱力した。
「たまには史緒さんと二人っきりでゆっくり朝寝を楽しみたいなと思いまして」
にっこりして言うことか、それは。
「……ばか……」
私は、それだけしか返せなかった。
起き抜けから一人で大慌てで騒いだりして、ばかみたいじゃないか。
昔からそうだ。私が何かっちゃ大騒ぎしてる横で、にーちゃんはまるで他人事のよーにのほほんとしてる。
器がでかいとか泰然自若としてると言われればそーかも知れないけどさ。
私はまるで置いてけぼりを食った、間抜けなピエロみたいな自分に気付いて情けなくなるんだ。
「史緒さん?」
肩を落として俯いた私を覗き込むようにしてにーちゃんは身を起こす。
「ねぇ、史緒さん、どうしました?」
いつもマイペースな殿下が、ちょっとだけ焦っているようにも見えなくもない。
いい気味だ、とは思うものの、口からはフォローの言葉が勝手に出ている。嫌な条件反射だ。
「んにゃ、何でもない……何でもないよ」
「そうですか……良かった」
言い終わらないうちに、抱き締められた。
昨日の余韻が残った甘い体温を直に感じて、思わず顔が赤くなる。
思えば、こうして一緒に朝を迎えたことなんて皆無に等しいんだった。
……どんなツラして、にーちゃんを見ればいいんだろう。
「また、史緒さんに要らぬ心配をさせてしまいましたね……」
続く声が、まるで睦言のような甘さを伴っていることにびっくりする。
もう昼だと言うのに、何で……。
何度も手櫛で私の髪を梳りながら、
「責められるべきは僕なのに、いつも史緒さんが神経をとがらせている。
たまには、あなたと一緒に朝までまどろんでいたかっただけなのに……」
「…………」

903 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/06 15:20:30 ID:BgtNgYK/
ちりちりと、胸の奥が焦げそうだった。熱くて、締めつけられるように音を立ててきしむ。
嫌だ。そんなこと言わないで。
責められるべきなのはにーちゃんだけじゃない。それは、私も同じだから。
違う、と言おうとして顔を上げた。
だけど、何故か喉の奥で引っかかって出てこない。
にーちゃんが驚いたように目を見開いた。
「史緒さん、泣かないで」
「え……、泣いてなんか」
そのとき、初めて、自分の頬を何か水滴のようなものが流れ落ちていることに気が付いた。
泣いてる?
にーちゃんは長い睫を伏せて顔を寄せてきたかと思うと、ついばむようにしてそれをすくい取った。
「くすぐったい……」
涙をすくい、舐め取って、それでも尚頬や瞼や額に口付けを落としていく。
そして、少し躊躇したような間を置いてから、唇に触れた。
軽く触れるだけのそれを何度も繰り返し、やがて深く求めるように。
――そのとき、カーテンに揺られ角度を変えながら窓から零れる日差しに気が付いた。

904 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/06 15:21:51 ID:BgtNgYK/
そうだ。夜じゃない。もう昼なのに、こんな。
我に返った私は抵抗して顔をそむけた。
「……だめ、だ」
「どうして?」
にーちゃんは本当にどうして私が抵抗しているのか判らないという顔をしている。
判ってないのはそっちの方だ。
でもそれをちゃんとした言葉で説明する気にはなれなかった。
言葉に出して説明するということは、自分で再確認してしまうことも兼ねてしまうから。
そんなことすれば、また一人でへこんでしまうのは目に見えている。
「こんな、昼間に……もう、起きよう。昼メシ、作るから」
宵闇の暗さの中にさえも、私たちの秘密は塗り込められていないかも知れないのに。
ましてや、こうして一緒に眩しい日差しを受けていることなんか赦される二人じゃない。
こんな明るいうちにこんな風にこんなところにいちゃダメだ。
陽に透けるにーちゃんの色素の薄い髪、どちらかと言えば白い肌。
仄かな明かりの下でしか見たことのないにーちゃんの身体。
それをこうして日の光の下で見ているなんて、ありえない。
どれだけ抵抗しても、腕を緩めてはくれなかった。
「嫌です。今日は離しません」
その科白に、昨夜の痴態をまざまざと思い出してしまって私は一瞬だけ固まる。
今日のことは確信犯で、だからあんなに……いや、それはそれで、置いとこう。
自分たちを禁断の関係だと、悲劇の主人公だと自己満足の世界に浸ることなら簡単だ。
でも現実は、そんなことに浸れる程ぬるくはない。
だから、誰にも知られないように、私が。
背中に回された手が私を更に引き寄せ、髪を撫でていた手が私の顎を持ち上げた。
「史緒さんは、もう何も難しいことを考えないでください」

905 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/06 15:23:36 ID:BgtNgYK/
私が。
知られないようにしないといけない。
私だけが。
何とかしなきゃって、いつも。
――そうじゃなかった?
まるで、見透かされたようだった。何もかも。
いや、きっとずっと前から見透かされてたんだ。にーちゃんはカシコイから口には出さないだけで。
やっぱり私はピエロのよーに一人でぐるぐるしてたんだ。
にーちゃんが何も考えていないと決め付けて、独り善がりな思考の渦に自ら陥っていたんだ。
ちゅ、と唇にこどものようなキスをして、にーちゃんはいつものようににっこりした。
「考えられないようにしてあげましょうか?」
「ばかっ」
「……ほら、いつもの史緒さんだ」
反射的に悪態をつく私を見てくすくす笑いながら、にーちゃんは私諸共ベッドに沈み込んだ。
首筋に唇を這わされて、変な声が出そうになるのを我慢する。
パジャマの前をはだけられている途中で、手が止まった。

906 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/06 15:24:45 ID:BgtNgYK/
「史緒さん」
「……あに?」
変に意識しているせいで、却ってぶっきらぼうな物言いになるのは仕方がなかった。
「パジャマのボタン、途中からずれてる。これで誰かに会う方が恥ずかしいですよ」
「う、うるさいっ」
確か、昨日は解放されてそのまま寝てしまう前に気力だけで着たんだ。
それだけで精一杯だったんだから、ボタンくらい多めに見ろっ。
「史緒さん」
「……あに?」
「信じて貰えないかも知れませんが、愛してますよ」
何の予告もなくそんなことを言うから。油断してた。
「……ばか。ばかばかばか。っうあ……っ」
急に。
涙が何処からか湧いてきて、止まらなくなった。
何だこれは。私の身体の何処に、こんなにも余剰水分が潜んでいたんだ。
「うわあああああんっ」
いつもならこんな無様なサマを見せることなんてしないのに、おそらくさっきので何かが決壊したんだろう。
嬉しくて、なのか。
悲しくて、なのか。
何故だか判らないけど、私はわんわん泣いてしまった。

907 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/06 15:25:49 ID:BgtNgYK/
私の上にいた筈のにーちゃんがいつの間にか隣に移動して、腕枕をしてくれていた。
どれくらい泣いていたんだろう。久方振りにえらく豪快な泣き方をしたような気がする。
それこそ子供が訳判んなくなって大泣きするみたいに。
気が付いたら涙は収まり、しゃくりあげてる自分がいた。
「情けない。また泣かせてしまった」
見上げると、そこには苦笑する殿下。
「……んだよ。女泣かせの一臣殿下なんだから、っく、女の泣き顔なんて見慣れてるだろ」
「史緒さんだけは泣かせたくありませんもの」
「…………」
ひっく。
空いている方の手で私に触れてくるにーちゃんは、ふと思い出したように、
「ああ、でも、史緒さんは負けず嫌いだから泣くのを我慢するのもよくない。
だから、たまには泣いてくれたっていいかも知れません」
どっちなんだよ。
「何で、っく、……ちゃんは、……ひっく、いちいちそんな……っ」
「何ででしょうねぇ」
私の頭を抱き寄せて、嘆息したようだった。
そうして暫くそのままで。表情は見えないけれど、何かを思案しているようにも取れる沈黙。
「史緒さんは、僕の大事な人だから」
「ひっく」
「……それは、どういう意味の返事ですか?」
「っく、し、らな……」
ふむ、と再び息を零し、私の頬に手を遣る。
「ああ言えばこう言う。史緒さんは、今まで一番口説きにくい」
「っるかったな……ひっく」
「まぁ、その方が落とし甲斐があるってもんです。……睨まないでください」

908 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/06 15:26:49 ID:BgtNgYK/
明かりを落としたままの部屋に、たっぷりの日差しが注ぎ込んで私たちを包み込んでいる。
昼間に見たことのないよーな顔で、にーちゃんが私を見ている。
てことは、当然私の顔も見られている訳で……。
は、ずかしいじゃねぇか、もっと分厚いカーテンはないのか!
「逃げちゃだめですよ、史緒さん」
自然とシーツを頭から被ろうとする私を引き止め、指を絡めて優しく押さえつける。
「――三千世界の鴉を殺し 主と朝寝がしてみたい」
何処かで聞いたことのあるフレーズを、にーちゃんは私の肌の上で歌うように紡いだ。
ええと、何だっけ。あ。都々逸だ。
「殺し」なんて物騒な単語があるけれど、その裏に隠れているのは例えようもなく甘い誘い。
「……そんな気分なんですよ。付き合ってください史緒さん」
「もう昼だぞ」
「細かいことは気にしちゃいけません」
指先が胸元へと滑り落ちる。掛け違えていたボタンを全部外して、
「跡、いっぱいついてますね」
急に言われて何の話をしているのか瞬時に理解出来なかった私は、自分に向けられた視線を辿る。
私の身体。
そこにあったのは、昨夜のうちににーちゃんが咲かせた無数の赤い花。
「……っ」
うわ、あ、やだ、見るなっ。
そう言って暴れるけれど手を押さえられているせいで身体を隠すことも出来ない。
身を捩じらせてのたくるだけの私は、さぞや滑稽なことだろう。

909 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/06 15:27:50 ID:BgtNgYK/
「でも、また、これからつけるんですけれどね。何か、史緒さんが扇情的だし」
「違……っ」
くすくすと笑いながら、胸元に頭を埋めた。私は咄嗟に、何だかとても間抜けなことを訴えた。
「見えるよーな、ところにつけな……」
「そんな失敗はしませんよ」
なんて、大胆不敵なことを言ってのける。ちくしょう、何だっていつもこんな余裕綽々なんだ。
いつもいつも、私がばかみたいじゃないか。
そんな私の気も知らないで、殿下は。
肌に滑らせていた唇を僅かに浮かし、いつもの典雅な口調でさらりとのたまった。
「ねぇ、史緒さん。今日は離さないと言ったでしょう?」

ちりちりと、時折私の胸を灼き焦がすちいさな熱い棘。
けれど、それはこの人を想うことで存在するものならばこの先もずっと消えないものになるだろう。


910 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/06 15:31:11 ID:BgtNgYK/
ウチの史緒さんはいつも考えすぎw

>899
しまった、IDが…(汗)

911 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/06 23:16:04 ID:iT090AlC
>>910
ステキ!丁寧なレスもまたステキです!

912 名前:776 :05/02/07 03:16:33 ID:ECpAAzzN
きゃー!!>900さん 素敵です〜vv
素敵です殿下ぁ〜
>「史緒さんだけは泣かせたくありませんもの」
言いそう!言いそうですよ!萌えもえ〜〜vv
やっぱいいですね朝(昼?)エチーは・・・
いやぁ、やはり若い身体には陽の下エチーですよ!!(ハッ何を言ってるのだ私は←どうも深夜だから壊れ気味なのでは・・・)

ところで>894さん
すみません〜私実は今までヴァンデミ・カポーの話を考えてたんですが・・・
どうも私の中では「優しい覚くん」が強くて、エロエロ覚くん・・・難しいヨー;
(って私など全然およびでない?いやん、そりゃそうだ(^^ゞ)

ああでもどなたか書き出してくだされば啓発されちゃうかもですが・・・
やはりここは共に神光臨を待ちましょうかーw
(リレー小説なんかも憧れちゃいますが。どうです?アナタも堕ちてみませんかw)



それはそうと、俊×和、892と893の間が一段落抜けておりました・・・(ノд`)゜・゜
まぁ和音さんのモノローグなんで無けりゃ無いでいいんですけど
一応補足しときますかな・・・↓



913 名前:893改 「蜜月」 俊×和 :05/02/07 03:20:09 ID:ECpAAzzN
 ・
 ・
(だけどワタシだって・・・まさか今回こんな展開になるなんて思わなかったしな。)


本当は、一昨日、酒の勢いで感情が暴走してしまった時でも、
自分の「好き」という気持ちはまだ本当に幼いものだった、と思う。
他の誰にも、俊介を取られたくなかっただけだ。
自分のことだけ考えていてほしくて。
(・・・いわゆる、一方通行だと思ってたんだけどなぁ〜。)
だが一つの願いは、かなえられてしまえば、すぐに次の願いを連れてくる。
自分ももう大人だって、そう証明したくて。・・・証明してもらいたくて。
もっと触れたくて。触れてもらいたくて。
誘惑してみたくて。
夢中にさせたくて。


でもやはり、急に「男と女」というのも照れくさい。朝、隣で目を覚ます瞬間とか。
御飯を食べたり、散歩にいったり、何かしてる時はいいのだが
何もしてない時の、間が困ったりもする。
俊介的にはそれが自然なのかもしれないが、明らかに扱いが「フツーの女のコ」に対するもののように変わってしまうと
それはそれでどうしたらいいのかわからない。
しかも、当然・・・今日もやってくる、夜。
朝、昼と続けば次は夜なのだ。
最初の行為こそ朝とかいうイレギュラーなものだったが、やはり普通は恋人同士の時間は夜なのであろう。
昨夜はさすがに腕に抱かれて眠るだけだったけれど
(やっぱり今夜は・・・また・・・かなぁ。)
一度目より、二度目のほうがはるかに勇気がいる―――そんな気がするのは自分だけなのだろうか。



914 名前:「蜜月」 俊×和 :05/02/07 03:23:22 ID:ECpAAzzN
「―――和音さん?」
「は、はいっ!」
ドンドン、と脱衣所の扉をたたく音でハッと我に返り、慌ててパジャマを着る。
「な、なんだよ。」
「あ・・・良かった。あんまり長い間出てこないので、もしかしたらまた湯当たりかなにかしたのじゃないかと思って。」
「だ・・・だいじょぶ。」
「そうですか。おや。」
「あん?」
「随分と可愛いらしいパジャマ姿で。珍しい。」
新しくおろしたパジャマは今まで愛用していたシンプルなメンズ仕立てのラインとは違って
幼稚園生のスモッグのようなブラウスととサブリナ丈のパンツ。
鎖骨が見えるほど広く開いた襟元にはしぼりのリボン紐がついている。
それは受験シーズンが終わった頃、いつもの猫かぶり三人組が、超・ハイな気持ちで街に買い物に出かけた時に見つけたシロモノ。
色がミカエルの制服ともちょっと似てるってんで、意気投合して、皆でお揃いで買ったのだ。
「こ・・・これはだな、柚子達と卒業記念にって一緒に買って・・・デ、デザインは、あいつらの趣味なんだからな。」
へぇ、と目を細めながらも不躾にじろじろと見られる視線に、なぜかしどろもどろになってしまう。
(そ、そんなに見なくてもいいじゃんか・・・ワタシゃ珍獣か)


915 名前:「蜜月」 俊×和 :05/02/07 03:24:13 ID:ECpAAzzN
「ど、どうせ!似合わないけど!!」
そりゃあ、散々よれよれのパジャマ姿見てるわけだから、驚きもするだろうけど。
そりゃあ、史緒の趣味で、よりにもよって「はにわ」柄で、無意味にかわいかったり(?)するけれど・・・。
(う〜なんでこんなに意地にならにゃーいかんのだ)
なんだか少し悔しくなってしまって、ぷく、と頬をふくらませてそっぽを向いてみる。
「・・・誰もそんなこと言ってないでしょう。似合ってますよ?『馬子にも衣装』」
「・・・褒めてないだろそれ。」
がくり、と肩が落ちて、やっぱりジャージにしとけば良かったかなぁなどと後悔していると。
「冗談ですよ。可愛いですって。本当に。」
俊介は笑いながらそう言ってちょっと前かがみになったかと思うと、ちゅ、っと音をたてておでこにキスをした。
(〜〜〜!!こ、この男は〜〜〜っ/// )
どうしよう、このままだと、ホントに深みにはまってしまって。
体だけでなく、気持ちまで、急に「女」になってしまうものなのか。
「でも新しいパジャマって、意味ありげだと思うんですけど・・・それは、期待してもいいってことですか?」
「へ?」
離れ際に覗き込む悪戯な瞳に、同じく風呂上りで今は降りてしまった前髪がサラリと揺れて、
・・・俊介が少し幼く、というかまるで同世代の男のコのように見えて・・・誘惑の台詞とともに甘く胸をかきむしる。
「あ、イヤ、・・・ほ、他にパジャマの替え持ってくるの忘れただけなんだ!べ、べつに、俊介のための、格好なんじゃないぞ!断じて!!」
「へぇ〜」
クスクス笑っている顔が憎らしい。
憎らしいのでポカポカっと軽く拳で俊介の広い胸をたたくと、その手をとられてあっという間に腕の中に抱きとめられてしまった。



916 名前:776 :05/02/07 03:28:14 ID:ECpAAzzN
えーとw

皆様の妄想力をかきたてるのが目的なんで
ぼちぼちいきますw
 
ふふふふ…



ああっ ういろうやきしめんを投げたりしないでねw

917 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/07 10:27:11 ID:W2xE96nI
つ□ ういろうドゾー

つミ きしめんドゾー

918 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/07 12:39:04 ID:9bj7BGeF
素敵にレベルの高いスレだ
もぎゅもぎゅ……(ういろうを食する音)

919 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/07 22:12:18 ID:fihleiCP
>>776
あなたに謝らなければいけないことがある。
「蜜月」を読み出してすぐ、
総ひのき造りの風呂。
和音さん。
俊介と、二人きり。
この単語だけで「おふろdeえっち」だと早とちりして一人興奮してしまった。
が、すぐに単なる自分の妄想だと気付いた。
私の愚かな勘違いは謝ろう。

だから。
…おふろえっち書いてください。


920 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/07 23:11:42 ID:c2nj7+DQ
おふろdeえっちイイネ!

(*´д`*)ハァハァ

921 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/09 00:09:13 ID:zXp/+xvE
>>776タン あんまり焦らさないで〜

922 名前:「蜜月」 俊×和 :05/02/09 16:14:58 ID:Gpo9lKED
不思議だ。触れそうで触れない距離の時は心臓が爆発しそうなくらい苦しいのに、腕の中にいると安心する。
同じボディシャンプーの香が彼の体温と混じって自分を包む。
俊介の細くて長い指先が、まるで子猫でもあやすように何度も頬をくすぐって…
(あ…なんか、気持ちいい、かも。)
だが、その心地よい熱が、つと背まで降りたかと思うとふいにピタっと止まり、俊介は何かを確かめるように顔を首元にうずめた。
「ん…?和音さんちゃんと温まりましたか?身体、冷たいですよ?」
「あ、うん、あがる前に水のシャワー浴びたから…」
「水って…まだ夜は少し寒いんだから、ダメですよそんなことしたら。風邪ひいてしまいますよ。ああ、髪の毛も乾いてないし。」
そういって少し乱暴に髪を掬う。
「そ、それは、俊介が急かすから」
軽く睨むと「あれ、そうでしたか?」と首をかしげて苦笑する。
「仕方ないな。では私が乾かしてあげましょう。」
「え」
予測外の台詞に思わず点目になっていると、「ほらほら」と私の身体をクルリと回転させた。
「い、いいって。自分でやるってば」
「いいからいいから」
強引に背を押してまた脱衣所に戻る。洗面所の大きな鏡に嬉々とした俊介の顔が映った。

923 名前:776 :05/02/09 16:26:01 ID:Gpo9lKED
うわぁすんませんシチュ萌えで…(しかも再度失速気味だし)

ここにきて、いざぅpするとなると文章の歪みに気になるとこがわんさか出てきて。
…直してるうちに最初のメモ段階から少々方向がずれてきてしまいました…がーん
(つまり焦らしテクにみせかけて、実態はそれだ!!←サイテー)
しかもなんか先週から家人の帰ってくる時間が早く、目を盗んで書く時間が…切れ切れ(T T)
そのせいか妄想パワーも切れ切れ(T T)
このままではあの有名なヤ△無しオ×無しな展開になってしまうかも…
ああ期待してた方すみません。

ていうか、>919さん
実は用意してた会話がニアミスだったので、ならばご要望に応えてそっちに持ち込むか!?とも思い
書き換えてみようかなとも試みたのですが
そうすると収集つかなくなってしまったので…さすがに今回はちと見送りで(^ ^;;
今のが無事完結したら…完結したら…(って自信もなくなってきてるしw)
う、でもおふろdeエチーって…
私が妄想すると…かなり…エチー…。そんなん俊×和でやっていいのかなぁ(誰か止めて)

てゆーか、どなたか設定引き受けで(パロのパロか?)書いてくださってもよくってよ←高飛車
(文句があるならベルサイユにいらっしゃいw)

>917さん
投げない?投げない?(投げられても拾って食うけどw)
もぎゅもぎゅ…
ちなみに空からマカロニが降ってきても、食いますぜ。もぎゅもぎゅ。


924 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/09 19:24:26 ID:4oCjDlo4
つ□
マカロニあげるから「おふろdeえち」書いてくだちぃ

925 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/10 01:20:28 ID:/deuiwWi
>923
とりあえずモチツケ。

926 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/10 03:57:41 ID:Y/4lgNcP
>>923
面白かったよん。ハァハァ
925の言うようにちょっと落ち着いたほうがいいかも。
ハシャギすぎると叩かれちゃうからねv

927 名前:776 :05/02/10 08:08:46 ID:uwusteQq
あ…触っちゃいましたか。
そういえばここは2…個人サイトじゃない!ってね。忘れてました;
すんません、ちょっと調子にのりすぎて?しまった様子。
これからは大人しく続きだけ書くので叩かないでくらはいね…orz


928 名前:「蜜月」 俊×和 :05/02/10 08:09:59 ID:uwusteQq
ブぉーと強風でドライヤーをあてながら大きな手が優しく髪をとかすのを
鏡越しに上目で見ていた。
「…そういえば、昔はよく髪の毛乾かして貰ってたよな」
「え、覚えているんですか?」
「うん」
鏡の向こうに、少年の日の俊介と子供の私が見える。
髪を乾かす僅かな間もじっとするのを嫌がった私を、俊介が辛抱強くなだめながら相手をしている―――遠い、あの日。
「すごいな。意外に素晴らしい記憶力ですねぇ…せいぜい小学生にあがる前くらいのことですよ?」
(「意外」は余計だ「意外」は。)
「覚えてる」
「じゃあもしかして…一緒にお風呂に入ってたことなんかも」
「…覚えてる、ぞ」
「…まいったな…」
少し勝ち誇ったようにフフンと笑ってみせると、俊介は照れくさそうに頭をかいた。
「一応、記憶が残らない年頃まで、と思ってたんですけどね」
「もう一年生なんだから、おねえちゃんなんだからって、一緒に入らなくなった時はワンワン泣いたよな…」
「そうでしたねぇ」
思い出を語るほど年は重ねていないけれど。
今だから振り返りたいのは何故だろう。
確かめたいのかもしれない、一緒に過ごした時間の長さと…重さを。
そう…きっと自分は、ありきたりに、急に恋に落ちたわけではないから。
「…正直、大変だった?子育て。」
「そうですねぇ。でも反抗期以外は大体、和音さん素直に言うことを聞いてくれましたし。
お行儀がさほどよろしくなかったのはともかくとして」
「わ、悪かったな」
「…ま、貴重な体験をさせて貰ったと思いますけどね」
(貴重…まぁ確かに、フツーは赤の他人である幼児の…しかも女の子の風呂の世話まで甲斐甲斐しくやらないよなぁ)
「でも考えたら贅沢なことですよね、私は誰より、貴女の人生を共有していますよ」
ね、と微笑む顔は本当に優しくて、見とれてしまう。

929 名前:「蜜月」 俊×和 :05/02/10 08:11:49 ID:uwusteQq
いつからだろう、俊介の言葉のトーンやこんなに柔らかくなったのは。
考えたらこのくすぐったささは、昨日今日のことではない気がする。
(な、なんだかやっぱり…調子が狂う…)
立ち居振る舞いや、勉強のことなんか、本当に厳しかった頃が嘘みたいだ。
(それともやっぱり、俊介も感覚が狂っちゃったのかな。ここ半年初めて離れて過ごしたから…)
(…そういえば、離れてみたら何かが変わるかもだぞって…史緒がそんなふうなこと言ってたっけ…あれって)
「―――。」
「どうしました?」
視線をがっちり合わせられると、途端にさっきまで風呂の中で思い出していたアノ時の表情が思い出されて、
思わず勢いで目をそらせてしまう。
「い、いやその…ろ、ロリコンに目覚めなくて良かったなぁ俊介」
「全くですね。良かった健全な嗜好で。小さい和音さんも勿論可愛かったですけど…まぁ、また一緒にお風呂入るなら、今がいいですねぇ」
「な」
「しかも誰かさんは私好みのボディラインに育ってくださって。大変満足です。」
「なななな」
「あれま。どうしたんですか?和音さん…耳まで真っ赤。」
「るさい」
わかって言っているんだろう俊介の態度に、わかっていながら上手く大人な切り替えしができない。
火が出るんじゃないかと思うほど熱い顔を、両手で抱えると
「はい、おしまいっと」と言って俊介がパチリとドライヤーの電源を切った。
いつのまにか髪の毛がフワフワに乾いている。

930 名前:「蜜月」 俊×和 :05/02/10 08:12:30 ID:uwusteQq
「相変わらず、猫っ毛ですよね。気持ちいい…」
髪に指をからめる感触にふと目をあげると、うなじに唇を寄せる俊介と鏡越しに目があった。
(こ、これくらいで動揺しないぞ)
けれど、意に反して身体が先に反応してしまう。
「…あ…」
「ん。イイ顔…」
「ちょ、ちょっと」
気がつけば私をがっちり両腕でホールドして、面白そうに首筋をついばみ始める。
「もう…しゅんすけ、の…すけ、べ…」
「男は皆そーいうもんです」
「…ん…」
すべる指先が、背中から感じる体温が、気持ちいいけれど。
(や…何考えてんだ俊介ぇ)
さすがにこの構図は刺激的すぎる。
逃れるように前かがみにイヤイヤともがくけれど、優しい軛はそれを許さない。
暖かい手のひらが柔らかくこめかみから鎖骨をなぞっていたかと思うと…急にパジャマの裾から忍び込んできた。
「え…ちょっ…待っ…まさか…ここじゃ…」
「それは、オーソドックスにベッドの上がいいってことですか?」
(だっ、だから!そういう恥ずかしいことをサラリと言うな〜〜〜)


931 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/10 09:22:10 ID:z5bcX0o8
>「ん。イイ顔…」 
ぐはあ。エロいぞ俊介!
続き待ってるよ。

932 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/10 09:26:49 ID:vg6dhRUr
おふろdeえちもいいけど、折角洗面所へ来たんだ。
大きな鏡の前でのえち、をキボン。

933 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/10 11:27:43 ID:WoFYZG+4
>>776
GJ!
>>「もう一年生なんだから、おねえちゃんなんだから
コレ、なんか可愛くて萌え…大弱り十代俊介と大泣きちいさい和音さん…

934 名前:「蜜月」 俊×和 :05/02/10 21:26:04 ID:uwusteQq
耳元に息をふきかけられ、背中にゾクゾクとした快感がはしる。
やわな抵抗は煽るだけだと教えられたけれど、それでも目の前の情景にとても身を任したりなどできなくて
俊介の手をそれぞれ自分の手で引き離そうと必死になる。が、やはりビクともしない。
「も…やめ…」
服の中に差し入れられた右手がゆるやかに胸をまさぐる。
「あ…」
触れたり触れなかったりの悪戯な動きに、たまらずのけぞって顔をあげると、
首筋をたどる俊介の薄い舌と、伏せられた長い睫毛が視界に入った。
それから、自分の…上気した、思ってた以上にやらしげな、顔…。
一昨日も、こんな表情を俊介の前にさらしてたかと思うと…わぁ、と叫んで逃げ出したくなる。
「や…ぃや、だ…」
「…もう、身体は、こんなになってるのに?」
そういって左手がパジャマの上から、ツンと主張しだした突起を摘む。
「あ…ああっ」
もう、恥ずかしくて目をあけていられない。
キュッと瞼を閉じたら耳元で、フフ、と吐息で笑う音がしてそのまま耳たぶを甘く噛まれた。
「や…も…離せ俊介…」
「…無理」
ひとしきり愛撫されて解放されたかと思うと
今度は脇の壁に背を押付けられ、抵抗する腕を頭上で磔られて…唇を重ねられる。角度を変えながら、深く、深く。
「ん…んん…」
(あ…ダメ、だ…)
上顎をくすぐられ、舌を強く吸われると…もう完全に自分が俊介に囚われてしまったような気がして。
このまま身体も気持ちも自分の知らないものになってしまいそうで…
足元が崩れてどこかへ墜ちていくような感覚を覚える。
(や…………こわ、い!)

935 名前:訂正 :05/02/11 01:17:39 ID:0HiI+cFT
>929 
×言葉のトーンやこんなに→言葉のトーンや表情がこんなに

>934 
×一昨日→○昨日



936 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/13 18:57:13 ID:M4LmVi1j
そろそろ新スレ…とおもったけど無理だったので誰かオネガイシマースorz


以下テンプレ

川原泉作品をエロくしろ!3

白泉社花とゆめコミックス、
ほのぼのな作風でお馴染みの川原泉作品をエロくするスレッドです。

妄想を語るもヨシ、キャラにハァハァするもヨシ、小説をうpするもヨシ、
エロな方向から川原泉作品を愛でましょう。

前スレ 川原泉作品をエロくしろ2!
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1075465904/l50
初代スレ 川原泉作品をエロくしろ!
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1039827496/l50

親スレ まさかこのキャラをエロに使うか!?
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1027604556/l50

これまでに投下されたSSの保管場所
2chエロパロ板SS保管庫
http://adult.csx.jp/~database/index.html
「少女マンガの部屋」へどうぞ


937 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/13 23:06:36 ID:IBZIeM+j
ちょっと早すぎない?
960〜970過ぎでも間に合うでしょ。

938 名前:「蜜月」 俊×和 :05/02/14 01:03:00 ID:Fane/k+2
瞬間、身体が強張ったのを、気づかれたのだろうか。腕をとっていた手がゆるんで、
俊介がゆっくりと唇を離す。
「…和音さん?」
まだまだ冷静さを失ってない声を憎らしく思いながら、少しずつ瞼をあげると、
間近に俊介の黒い瞳。
その中に映る私は…そうだ、「迷える子羊」みたいな、そんな感じだろうか。
「ごめん。そんなに、いやでしたか…?」
(ち、違う、イヤなんじゃなくって、ただ…)
ああ、この気持ちを、一体どういえばいいのだろう。
「・・・・・俺が、怖い?」
「あ…そ、そんなんじゃ…」
(で、でも…そう、急に俺、とか言われると、だなぁ…。なんだか知らない人みたいで)
「じゃあ、身体・・・まだ辛い?」
「―――。」
その点に関しては当たらずとも遠からずなので、つい言葉につまってしまうと
「そうか。昨日、ちょっと無理させすぎてしまったかな。」
苦笑する顔も優しすぎて、切なくなる。まるで・・・そうまるで、恋人の、顔みたいな・・・。
「心配しなくても、そんな怯えた顔した和音さんを襲ったりはしませんよ。・・・じゃあ、今日は別々に寝ましょうか。」
「え・・・・・。」
「さすがにこんなに可愛い格好されてては、そばにいれば自信は無・・・」
そう言われて手が離れていってしまうと。
それは淋しくて―――恋しくて。
「ま・・・待て」
今度は自分がギュッと俊介の袖口を掴む。

939 名前:「蜜月」 俊×和 :05/02/14 01:03:40 ID:Fane/k+2
「和音さん?」
「あ、ち、チガウ…」
「―――?」
「か、身体は…い、痛いのはまだ我慢できて、だから…そうじゃなくって!
そうじゃなくて…き、気持ちがっ…。」
「気持ち?」
「か、変わっちゃう…のが」
「?」
視線はそらしていても、俊介がきょとんとしている様子がなんとなくわかる。
「自分が…自分の身体じゃなくなっちゃうみたいで、だな…あと、気持ちも…その…」
必死に言葉を探す。ああ、どうして自分のことなのに、上手く言えないのだろう。
(あーやっぱマンガばかりじゃなくてちゃんとした本もたくさん読んどくべきだった・・・!!)
そんな見当違いな後悔すらしながら。
「だから、その、怖い…のは、あの、俊介が怖いってんじゃなくて…!!」
そこまで言って勢いよく顔をあげると、俊介は、ぷ、と噴出して急に、クスクス笑い出した。
「俊介?」
「あ、いや、失敬。あんまり可愛いこというもんで…お兄さんはちょっと・・・驚いてしまって」
そういって、ゴホン、とごまかすように咳をする。
「というか、ときめいてしまったと言うべきかな。でも…わかりました。わかりましたよ、和音さん」
そうして私の背中を抱き、子供をあやすようにポンポンとたたいて・・・もう一度、さっきとは違う、優しい優しいキスをする。
「・・・んっ」
「大丈夫ですよ・・・少しずつ、でいいんですから・・・」
「え・・・?」
(卑怯だなぁ・・・クールな顔してるくせに、こんな時だけ甘くてさ・・・)
「卑怯だなぁ。いつもは男勝りなくせに、こんな時だけ妙に愛らしいんだから・・・」
「へ?」
「あれですね、毎日しとやかにお暮しでなくても・・・時々しおらしい、ってのも効果ありますね」
「し、失礼なヤツだな」
「それに、得した気分になる・・・」
「・・・ん・・・んん・・・」
「でもそういう顔は・・・ほかの誰にも見せちゃダメですよ」
「何言って…」

940 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/14 02:48:40 ID:/fszL71e
素敵ですわ!
男性が一人称を変える瞬間(私or僕→俺、とか)は個人的萌えポインツ

941 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/14 08:36:05 ID:fH8ddFay
確か今日は和音さんの誕生日。
おめでとう。

942 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/14 19:56:14 ID:Fane/k+2
あっホントだ〜めでたい!>和音さんB.D.
そして世間ではバレンタインデーとか云ふ日でありますな。
いいなー読みたいなぁバレンタインネタとか。うっとり。

943 名前:「蜜月」 俊×和 :05/02/17 02:23:50 ID:EPThkgCS
「で、話を戻しますけど」
唇は至近距離のまま、俊介が私の頬を両手にとり、ゆっくり顔をあげさせる。
「私は和音さんが…例えこの先、うーんと淫らに目覚めちゃったとしても、変わらず愛してますよ?」
「な゛」
(み、淫らって・・・何・・・っつーか、あ、「愛・・・」・・・え?)
「だから、安心してください」
「そ、そーいう・・・ことじゃなくて、だな・・・・・・」
「そういうことなんだと思いますけど?」
にっこり。と字に書いたように有無を言わせない笑い方。
「男はね、そういうの、嬉しいものですし。自分の前でだけ・・・好きな女性が、違う表情になっていくのって。」
(「好きな・・・」)
「・・・・・///。」
おどけたやりとりの中にもサラリと大切な言葉がこぼれてきて、なんだか胸の奥がぎゅっとなる。
今までのとまどいや怖れなど、どうでも良くなってしまうくらいに。
「・・・そーいうもん・・・?」
「そ。そーいうもん。」
大きくコックリとうなずく姿は、ちょっと可笑しい。だけど
「まぁ身体の痛みはね・・・替わってもやれないし、そのへん申し訳ないですけど。」
・・・かといってまた時間を置いて愛すると、そっちのほうが辛いかもしれませんしね、と続く教えにぎょっとする。
(んじゃ結局は逃げても無駄だってことか?
何で女だけがこんな辛い思いをせにゃーならんのだぁ。・・・・・・俊介の馬鹿・・・。)
終いには八つ当たりにも似た気持ちで、むぅと睨んでしまう。
「ごめんね。できる限り優しくしますから・・・」
でもそう言って頭を撫でられると、許してしまおうという気になるから不思議だ。
「・・・いつになったら痛くなくなんの・・・」
「さぁ・・・まぁ個人差もあるでしょうけど。そうですねぇ、俊介の目論見としては、
この休暇中には痛みもなくなるくらい・・・慣れるまで可愛がってあげようかと?」
「あ、あんだと?」
「んで、寮に戻るまでには私のことを忘れられなくしてしまおうと計画中。」
今度の笑顔は、にんまり。―――本当にたくらんでいそうだから、怖い。


944 名前:「蜜月」 俊×和 :05/02/17 02:24:48 ID:EPThkgCS
「ばっ…ななななんつーことを」
「だってこの休暇は…ハネムーンの予行演習みたいなものだとは思いませんか?」
そう言って手をとり、指をからめ、ちょうど左手の薬指らへんのところに唇を寄せる。
「きっともうこんなに二人でゆっくり過ごせることは、ほとんど無いと言っていいでしょうから・・・
それこそ、貴女のご両親にお許しがいただけるまで」
「――――///。」
(ほ、本気で言ってるの、か・・・?)
先のことなんて誰もわからない。あてのない約束は、時には残酷な傷みを連れてくることだってある。
でも。でも。
見上げる私の視線を、真正面から穏やかに受け止める俊介の顔を、見つめていると・・・信じてしまいそうになる。
「と、いうことでっと」
すると油断していた私を、俊介がおもむろに抱き上げた。
「な、何が、『ということで』だっ」
「これは、お姫様だっこの練習。さ、貴女の望むとこまで連れてってさしあげますよ?」
「・・・じ、自分で歩けるったら…」
「別に誰も見てないからいいじゃないですか」
「だからそーゆー問題じゃ・・・」
(ああ、もうホントに…少女漫画じゃあるまいし!!!)

945 名前:「蜜月」 俊×和 :05/02/17 02:25:58 ID:EPThkgCS
だけど・・・気づいてしまった。
本当は、多少強引でも―――俊介に必要とされていたいこと。
変わってしまう自分も、もしかしたら、少しくらい、なってみたかった「女のコらしい」
「可愛げのある」自分なのかもしれない―――そしてそれは、たぶん、俊介の好きな―――
「で・・・どっちの部屋がいい?自分の部屋に帰りますか?それとも」
「あ…」
「ん?」
「・・・・・・・・・・俊介の…部屋に…」
「了解」
委ねられる、ずるい問いかけ。
そして結局の自分の答え。
でも抱えあげられて階段を上っていく、規則的な音のうちにはどこか高まる期待もあって・・・。
もうこれ以上気持ちは言葉にならなくて。扉を前にした時、そっと俊介を見上げると。
俊介もまた私を見つめていて・・・どちらからともなく唇を重ねた。
そう、それがきっと・・・始まりの合図。

946 名前:「蜜月」 俊×和 :05/02/17 02:35:47 ID:EPThkgCS
サイドランプと月光のしっとりとした薄闇の中、
細い指先にパジャマのリボンをほどかれながら、けれど、ふと思い出す。
「あ・・・俊介」
「はい?」
「明日は・・・史緒達が来るんだ。朝。11時頃くらい。だから、その・・・」
あんまり遅くまでは付き合わないからな、と小さい声で、早口で。
俊介の暖かい体温の下で、間近な甘い微笑の前には、もうそれで精一杯。
「―――努力します。」




そして夜の帳の中に今夜もまた。
焦がれてしまいそうなくらいの、濃密な、男と女の秘め事が―――。
静けさの中に、熱い吐息と甘い悲鳴がひっそりと響いては溶け。
月だけがそれを見ていた。

947 名前:「蜜月」 俊×和 :05/02/17 02:38:25 ID:EPThkgCS



―――翌日。



ドンドンドンドン・・・
(・・・遠くで太鼓が鳴ってら・・・・・・今日は・・・お祭りでもあるっけ・・・?)
「う、わっ」
すると、隣ですっとんきょーな声。
(なんだようるせーなー静かに寝かせろよぅ。)
「―――ですよ!!・・・さん!!」
ユサユサ。バサリ。バタバタバタ。
(ん・・・なんだよまだワタシは眠いんだ・・・)
「――てくださいよ、和音さんってば。もう、11時過ぎてる!!」
(ん・・・だって今日も朝練ないだろ・・・)
「起き、ろ!」
そう言ってシーツをひっぺがされる。寒い。
そこでハタと自分が素っ裸なことに気づいて慌ててシーツをひっぱりかえしながら丸くなる。
「わわわわ、何すんだ俊介〜」
「何すんだ、じゃないですよ!時間、11時!!あの声が聞こえませんか?」


「・・・ようございまーすってば〜〜史緒でーす。和音さーん。」
「・・・ーす柚子でーす〜〜〜御開門願いまーす」




948 名前:「蜜月」 俊×和 :05/02/17 02:39:43 ID:EPThkgCS
「・・・げ」
否応なく覚醒させられる、聞きなれた呼び声。
「と、とにかく私が先に出ますから!和音さんはシャワー浴びないと・・・」
「う、うん・・・」
だるい身体をモタモタと動かし、とりあえず俊介のパジャマを羽織ながら自分の部屋へ戻ろうとすると。
「あ!」
俊介がドアから顔を出して叫ぶ。
「和音さん!襟のある服着ないとダメですよ」
「なんで・・・・・・あ。」
ココ、ココ、と鎖骨の辺を指さす俊介にハッと近くの鏡を覗き込むと。
「あ、あれほど見えるとこには付けんなって言ったのに・・・!」
(〜〜〜お、覚えてろよ俊介ぇ!!)

949 名前:「蜜月」 俊×和 :05/02/17 02:41:31 ID:EPThkgCS
大慌てでシャワーを浴び仕度をして戻ってくると
「昨日二人で飲みすぎて、寝坊したってことになってますからね」
と髪の寝癖もそのままに甲斐甲斐しくもお茶の準備をしてくれた俊介が、キッチンで声をひそめて囁いた。
(なるほど。さすがにソツの無い斉木の秘書殿・・・)
けれど朝になって他人の目もあらば、即また澄ました大人の顔というのは少し憎らしい。
(・・・たまにはうろたえることがあってもいーじゃん?)
「・・・俊介」
ちょいちょい、と指先で呼び止める。
「なんですか・・・え、わ」
無言で俊介の胸座を掴み、ぐっと引き寄せて。
「!ちょっ、和・・・あっ」
ぎゅっと首に抱きつき、その引き締まった肌に、同じ跡をつけてやった。
肌の色からしてさすがに私ほど目立たないけど・・・シャツの襟からギリギリ「見える」くらいの位置で出来は上々。
「か、和音さん・・・」
赤い顔をして眉をひそめる俊介に、へーんだ、と舌を出して笑ってやった。
(勝った)
久しぶりの大勝利。




・・・その日一日の俊介さんは
若者っぽくも不自然にシャツの襟が立てられていたり、
なんとなく落ち着きがなかったり、やたら不自然な行動が目立ったとか・・・。









950 名前:776 :05/02/17 03:10:53 ID:EPThkgCS
ええ、オチが弱かったですかね・・・ああ最後はもうグダグダだ。
ちょっとブレーキがかかってしまったせいか、書きたかったものが少し
変わってしまった観があるかな。
まぁこれはこれで、いいか。 ←「・・・・・。」( ̄д ̄;
(ていうか良しとしてくださると嬉しい)

ところで私は原作の「会話はキワドイ」のに「いやらしくない」というほのぼのっぷりが
非常に好きだったりします。
ex.「でも僕 テクニックと耐久力には自信があるんです」by浩生クン
  「あの人はね ソープランドのお姉さん」by殿下
だから恋愛パロを書くのでも実は一応いつもそれを目指しているのですが・・・
実際書くとなると難しいものですねぇ。

その他、妄想はまだまだ尽きず、
書きたいシチュもたくさんあるのですが・・・
それはまぁ・・・作品にできたら、また、いつか。


ともかく、おつき合いくださった方、さらには感想をくださった方、本当にありがとうございました。
(今回は特に伸び伸びで、今となっては申し訳なかったなぁと。)

(あと、後付がうざかったみたいで。←さすがに最後は見逃してください)


余談ですが、鏡の前でイチャイチャというのは、
昔L△L×で読んだ、某漫画の某ヒロインが、鏡の前で
双子クンのことを甘く思い出すシーンがとても記憶に残っていて。
それが下敷きになってたりします。
(いや、もう内容全然違いますけどね・・・)
でもあの描写が、切なくて、ときめいて、当時もとても好きでした。
俊×和もあんなんだったらいいのになーとか・・・夢ですけどw


951 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/17 09:46:11 ID:azeG3Hb+
>776
いつもイイ作品をありがとう!!次回も楽しみにしてます

952 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/17 22:16:23 ID:/5zJj6YM
投下ありがとうです。
主従関係から恋愛の変化が好きです。

953 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/18 17:44:16 ID:vAy81F8x
オチ、好きだな

954 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/19 01:34:02 ID:x/ScZSFU
2chエロパロ板SS保管庫 が引っ越してる。
次スレ立てる人、よろしく。

http://s1.artemisweb.jp/sslibrary/
http://sslibrary.on.pc1.jp/
http://library.f-adult.com/
http://www.xxx-www.com/~sslibrary/
http://database.f-adult.com/
http://yellow.ribbon.to/~sslibrary/
http://sslibrary.arings2.com/

955 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/19 01:35:29 ID:hImsYyuI
>>936
保管庫は移転してます
http://sslibrary.arings2.com/



956 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/19 02:56:52 ID:O4P22mc+
1があまり長いと顰蹙買うから、こんな感じでどう?

スレタイ:
川原泉作品をエロくしろ!3
---1-----------------------------------------------
白泉社花とゆめコミックス、
ほのぼのな作風でお馴染みの川原泉作品をエロくするスレッドです。

妄想を語るもヨシ、キャラにハァハァするもヨシ、小説をうpするもヨシ、
エロな方向から川原泉作品を愛でましょう。

前スレや保管庫などの案内は、>>2にあります。
---2------------------------------------------------
前スレ「川原泉作品をエロくしろ2!」
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1075465904/l50
初代スレ「川原泉作品をエロくしろ!」
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1039827496/l50

親スレ「まさかこのキャラをエロに使うか!?」
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1027604556/l50

これまでに投下されたSSの保管場所「2chエロパロ板SS保管庫」
http://sslibrary.arings2.com/
「少女マンガの部屋」へどうぞ

957 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/22 02:40:31 ID:CUrVNgud
>>956タン

いいと思います!

958 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/22 23:18:25 ID:m2eXjpKD
そだね。
次に誰かがお話書くのを目処に新スレ立てて引っ越すのが良いかな?
最近読み応えのある作品の投下が多くて、つれづれエロばなしはあんまりやらなくなっちゃったね。


959 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/23 00:57:43 ID:FSfT4Hv9
映画情報・・・少しずつ明らかになってきてますね・・・>ミカ
いや、いいんですけどね。
なんだかんだいって期待もしちゃうんですけどね。

実写見て、この萌える思いも萎えなければいいんですけど。
ああ、天使達を見守る紳士達が、爽やかな中にもどこかエロスを秘めたような
素敵な演技をしてくれますように。

・・・でもやっぱ男性客意識した作りになるんだろうな・・・orz
俊介さんとかロレンスセンセとか、モロ脇役なのか・・・?(殿下はまだ重要視されてそうだが)



960 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/23 01:01:56 ID:FSfT4Hv9
>958タン

でもだらだらエロばなしもやりたくないです?
新スレででもまた盛り上がるといいなぁ。

961 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/23 04:13:15 ID:retci9s7
んーと、980越えるとすぐ落ちちゃうから、
970ぐらいで引っ越して、しばらくしてから
こっちを埋めるのがいいかな?

962 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/23 05:30:07 ID:tfM4F2ng
激しく乗り遅れた感想ではありますが…

>860-874 >881-882
新生活を押しての投下お疲れ様でした。
和音さんをいぢめ倒す俊介さん萌え。
>それともやっぱりだいそれたことだと思いますか?
それでいてこーいう心配するのが俊介さんなんですね(w

>「蜜月」
エロ教育係の奮闘再び(w
和音さんサイドからのえっちもまたイイ!
既に940さんが挙げておられますが、「私→俺」にゾクゾクきました。
俊介さんの自覚のない意識の変化(養育係仕様から私個人への)のようで萌えです。
機会があればぜひまた披露してください。

>900-910
>「史緒さんは、もう何も難しいことを考えないでください」
やられたーー!!って思っちゃいます、こんなこと言われたら。
一言ですべてを伝えてしまう殿下に感服。
もちろん、本人も何も考えてないわけじゃないんだけど、
配慮をそれと気づかせないあたりが殿下らしくて素敵です。
>ウチの史緒さんはいつも考えすぎ(w
そこらへんにまた萌えてるばちあたりな読者がここに一人(w
それでも、いかに状況がままならなくとも、彼女の心が満たされていることを
願わずにはいられません。
900さんの書く史緒さんが辛くとも幸せでありますように。


963 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/23 05:31:01 ID:tfM4F2ng
>959
>俊介さんとかロレンスセンセとか、モロ脇役なのか・・・?
ロレンス先生が単なる担任の先生になってるかもしれない悪寒。
俊介さんが存在することを祈ります。


……もう次スレの季節なんですね。テンプレ案・次スレ案乙です。
次スレの即死が回避されてからゆっくり埋めていくのですね。
2つに分けるのもスッキリしていいかもです。>次スレの1
スレが格納される前に来てよかった(笑)


964 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/23 17:15:31 ID:lZG0+FO3
>「蜜月」

あああああ、GJ!!
ナイスオチ!ナイス仕返し(w

是非とも斉木社長夫妻が帰ってきた時のエピソードを・・・。

思い切り妄想でつが、最終日にはアンドレよりも貪欲な和音タンが
いそうな予感・・・。女はどんどん強くなるもんだからね・・・。

965 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/23 22:58:32 ID:/glVP+wz
>>964
そのレスみて思ったんだけど、斉木夫妻なんかも見てみたいな・・・
特に和音出生秘話をw
あんな殺伐とした状況でどうやって子作りしたんだ?
そして愛人と別れた後とか

966 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/23 23:11:24 ID:FSfT4Hv9
わー私も斉木夫妻いいんじゃないかと思ってました!>965タン
和音サン作りの為wには、ある程度総一郎様も
強引にいったのじゃないかと思うんですよねー。
なんせ奥様懐剣持ってたくらいだし。
いいなぁ強気な総一郎氏。そして実はそれに翻弄されていた迪子様・・・。萌えー。


967 名前:次スレ>>1 :05/02/23 23:31:48 ID:nJE1EWJC
ちょっと早いけどスレそのものの書き込み制限が掛かる前に…と思い、
次スレ立てました。

http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1109168712/

では引き続いてマターリとエロばなしをドゾー

968 名前:遡ること20年前、みたいな :05/02/24 02:34:57 ID:IxujBskQ
音を立てないよう襖をそっと開け、部屋の明りが落ちていることを確認して、暗がりの中を総一郎は足音を忍ばせて歩いた。
だがようやく目的の床にたどりつき、膝を落としたその瞬間、静かに影が動き、行灯に光が灯る。
「誰・・・?」
視界に人影を認めるやいなや、女が咄嗟に手を伸ばした枕元の剣を、総一郎はすばやく払いのける。
「あっ・・・」
頼るものを失った一瞬の出来事にうろたえる細い背を、総一郎は、もう随分長いこと夢見たように、強く自分の腕に抱いた。
「いい加減、観念してくれないか」
鼻先を長い艶やかな髪がくすぐる。甘く柔らかな香り。
「は…離してっ 人を、人を呼びますよ!」
「あのね・・・僕達は夫婦になったんだよ?・・・幾ら貴女が世俗に疎いお嬢様だとしてもね、この状況で人を呼んだところで
失笑を買うのは貴女のほうだってことくらい・・・わかるはずだ・・・。」
乱れる髪を耳にかけ、うなじに唇を寄せながら、なるべく辛抱強く語りかける。
「もう・・・限界なんだ。貴女が欲しくて・・・」
迪子・・・と熱い吐息で呼べば、少しだけ、腕の中の身体が震えた。
「う、嘘よ・・・」
「嘘じゃない」
「い、いやよ・・・信じ・・・ないわ・・・お願いっ離して・・・」
だがこの期に及んでも彼女――迪子――は総一郎に対して心を許さないのか、イヤイヤと首をふる。
本気で逃れようとする強情さに傷つきながら、けれど総一郎も、目の前の裾の乱れた浴衣姿と、抱きしめた身体のラインに
徐々に自分の純粋なる雄の本能が燃え盛っていくのを感じた。
「ダメだよ・・・ようやく捕まえたんだから」
白くて細い首を背後から強引に振り向かせ、その柔らかな唇を強く、吸った。
「ん・・・んんっ」

な、なんちゃって〜(死語)
以上、776(=966)でしたっ。
皆様はもう大移動されたかとは思いつつ・・・書き逃げ・・・っ

スレ立てありがとうございますv>967タン
きっと私もまた3でもお世話になりますw(でも今度はスレ占領しないように気をつけねば;)

969 名前:次スレ>>1 :05/02/24 03:31:07 ID:NkVMqqO7
>968
おお。
ちょっと強引しかし女性を悦ばせるツボは心得ていると思しき総一郎さん。萌えますな(;´Д`)
ぜひ新スレにて続きをお願いします(-人-)ナムナム

970 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/26 02:53:07 ID:xjXaA7gP
>総一郎×迪子
愛人と別れた後も・・・いいですよねぇ。いやほら、少女漫画だし^ ^;
50過ぎのオヤジがセクシーでもいいじゃんかー。夢があるv
奥様も40云歳か・・・大丈夫!黒△瞳みたいな例もあるし。
迪子様もいわば、セレブ。金かかってんだしまだまだ抱ける抱けるっ

しかし屈折した後の、男盛りの総一郎さん、かっこえーですよね〜。
愛人3人だぁ?ああっ悪い男好きだー。


971 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/27 23:29:33 ID:2mbDAdU6
久々にきたら、大盛況で嬉しいー
どのカプもいいぞエロ可愛いぞ、次スレも楽しみですね。

ところで、あの、私のような古い犬には判らない表現があって
/// ←って、どういう意味? 最近出てきた2ちゃん語なの
でしょうか?

972 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/27 23:36:43 ID:QLzWhaXL
>>971

///はおそらく、赤面の表現ではないかと。

973 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/28 00:12:22 ID:rvV6cpZc
>>972
ああ、なるほど…漫画のキャラクターの顔に描く線の
ようなものですね。小説でもこういう風に使うとは
知らなかったです。

974 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/28 00:15:38 ID:rvV6cpZc
>>972
って、肝心なことを言い忘れました。教えてくれてありがとうございます。

975 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/28 00:18:49 ID:JRjLtUKz
>>973
必ずしもそれがスタンダードではないけどね……
使う人もいるって感じ。

976 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/28 01:02:19 ID:ZuTlAezT
776ですが、(///)→赤面 そのとおりです。すみません、わかりにくくて。
ポピュラーな表現ではないとわかってはいましたが、どこかで目にして
あーなるほどなーと思ったもので。
力不足でどうにもこうにも表現しにくい部分が、こんな感じになってしまっています>(///)
フィーリングで考えてくれるとありがたいです;;

977 名前:名無しさん@ピンキー :05/02/28 23:48:02 ID:4fRtllkJ
///ねぇ…。確かに気になる。
顔文字や(笑)みたいなもんで、言葉とゆーよりは記号ですな。
言葉のみで表現するよりは簡単だし、わかりやすい。
だから掲示板やチャットでは多用されるし、場合によってはテキストにも用いられる。
でもやっぱり言葉ではないんだよね。
その証拠に、顔文字なんかを使った小説なんてないし。

776さんは折角いいお話を書いているのだから、
安易に記号に頼るよりはちゃんと言葉で書いて欲しいなぁ、と思ったりもする。
もったいないなぁって。
///がなくても、前後の表現でニュアンスは充分通じるし。

ま、一住人の戯言なんで聞き流してくんな。
いつもいい仕事してくれてありがとう>776

978 名前:名無しさん@ピンキー :05/03/02 21:30:47 ID:UmMVJXl1
///は正直萎える。
なんだか小中学生くらいの、幼い管理人のSS(というか、総じてつまらないヘタレポエム)サイトでよく見かけたから。
面白くて読み応えがあるのに、もったいないと思ってた。

まあ・・・を使うか…を使うかとか、?の後ろは一文字空けるか空けないかとか、
気にならないといえばならない、どうでもいいことなんだけど。

979 名前:名無しさん@ピンキー :05/03/03 00:06:54 ID:NQuRjx7X
なんか、難しいんですね

980 名前:名無しさん@ピンキー :05/03/04 03:22:15 ID:hxt/rule
>>979
難しい・・・かな?
ライトノベルなんかでも、そういう表現はあまり見ないような気がする。
ネット上の読み物で育った世代の人だったら、そういう言われ方は難しいかもしれんが。

981 名前:名無しさん@ピンキー :05/03/04 08:32:43 ID:JFCQf7xh
気に入ったWEB小説を、プレーンテキストに変換して
PDAなどでもちあるく人の中には、縦書き表示のでき
るビュワーを使って、より小説っぽい体裁で楽しむとい
う人もいる。
そういう場合、AAや /// のような表記は縦書きにした
ときに「何じゃこりゃ」ということになる。

なので、少なくとも汎用性の低い表現であることは確か。

982 名前:エール :05/03/04 17:48:18 ID:Rx7Lb+kl
あの・・・ですから、<976
「気になる人は、そこ省いて読んでください」とまでつけ加えておくべきだったでしょうか。

=979
えっと、荒れるのがイヤだったので極力自分の言い分を抑えたら
逆に誤解を与えてしまったようですが

私としては、文章を書くといっても、こういう場である以上、大意が伝わって皆で盛り上がれれば良し、
だから例えば、誤字脱字があろうと(特に締めのところで肝心な一文が抜けてるとこもある)
よくよく考えたら表現が稚拙で恥ずかしくなろうと
勢いで投下したものに後から細々言うのは野暮だと思ってました。
でもそうではないのかな。もっと追求すべきものってことなのでしょうか。
だから>979
「(こういう場で小説書くって)難しいことなんですね」と言いたかったのですが。

というか、正直、そんなにクオリティを求められるとは思っていませんでした。
でもどうしてもこういう作品を書く以上、多かれ少なかれ独りよがりになってしまうところは否定できないし・・・
発表の場をほかに考えたほうがいいのかな。
いや、反発とかでなしに。

もしかしたら自意識過剰な反応ですみません。
(大好きなスレなんで荒れたら哀しいし、先に理解を求めたいのですが)
でも私だって人の子、度々拙さを指摘されればさすがにがっくりくるし・・・。
勿論、こういう性質の場である以上、万人に受け入れて貰いたかったわけではないけれど。


983 名前:982=776(=979) :05/03/04 17:51:17 ID:Rx7Lb+kl
あ、やばい。次スレの作品も自分が書いたものだってばれてしまった。

ちょっと落ち込みがちだったのである意味自分に向っても「エール」だったんですけど。
ばれると格好悪いですね。

984 名前:名無しさん@ピンキー :05/03/04 18:00:51 ID:Rse6vtAa
クオリティでいえば、あなたの文章はまるで問題ないと思うよ。
上手だし、いつも楽しく読ませてもらってます。細かい誤字脱字などや打ち間違い
はよくあることだし、それも愛嬌。

ただ、///みたいな記号を小説の中に含むというのは、一般的な表現方法では決して
ないので(マンガに近いと言われているライトノベルズにすら、使われてはいない
でしょう?)、971のように「これなんだろう」と疑問に思う人も出てくるという危険性がある。
「あなたの文章はそんな記号に頼らずともきっちり伝わってくるのだから、そこだけ止めたら
どうだろう、その方がよりよくなるのに」と、非難批判ではなく、そういう「提案」だと思って
受け入れてみては?

もちろん、「///」は私にとって絶対に必要な表現なんだ、間違っていようがいまいが、これ
なしで自分の文章は成り立たない!と言い張るのならそれはそれで仕方がなし。

985 名前:名無しさん@ピンキー :05/03/05 00:03:38 ID:X4xplbjl
まぁまぁ皆の衆マターリ汁。
スレも終盤ですし、お茶ドゾー
      ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫
      □ □ □ □ □ □ □ □ □ □
美味しい催淫剤もたっぷり入ってますyo!

986 名前:名無しさん@ピンキー :05/03/05 00:23:23 ID:lItccvhK
>>776
本当に、いつも良い仕事をされてます。
作品を読む度に、いいお話・いい雰囲気・いいエロで幸せな気分にさせてもらってます。
原作を生かしつつ、こんなに素敵なお話を読ませてもらって、ありがとう。
///が気になる方は、みんな「上手いのにもったいない!」という思いです。
それは776さんが良い作品を書かれるからだと感じますよ。
これからも楽しみにしてますね。

>>985
お茶いただきます
アハン(*´∀`)つ □

987 名前:名無しさん@ピンキー :05/03/05 00:25:10 ID:MDrGLXL7
ちょい待ちちょい待ち、勝手に自己完結して去って行こうとしなさんな。
誰もあなたの作品の内容にケチはつけてない。拙いなんて一言も言ってないよ。
もしかしたら978の例えでそう解釈したのかも知れないけど、978はちゃんと
>面白くて読み応えがあるのに、もったいないと思ってた。
って言ってるし。
ただ、ここの住人にはあなたが使うようなあまり一般的ではない表現を理解していない人
だっているんだからそこんとこどうよ、って話をしてるだけだ。
あなたは自分の拙い(と思ってる)表現を記号に仮託した。
でもそんなことをしなくてもあなたの筆力なら充分表現出来るから、とみんな言ってるんだ。
984の言うように、決して誹謗中傷じゃないんだよ?

他のエロパロ板では内容的にも表現的にも稚拙でなSSもどきをコテハンで延々投下しまくって悦に入って、
住人に相手にして貰えないのも理解出来てないかわいそうな厨房もいるけど、あなたの場合はそうじゃないから。
あなたはそんなんじゃないし、あなたの作品待ってる人はちゃんといるし、
私だって楽しませて貰ってる。
「2ちゃんは半年ロムれ」って言われるくらいだから感想を書き込まなくても
あなたの作品を読んでる人は実際のレス数以上にいる筈だし。

あなたがここで初めてSSを投下してテンションが上がってるのも判る。
でも、この板はあくまで「2ちゃんねる」だからコテハンとまではいかなくとも、
レス番つないでるから「あなた」だって判ってしまうんだよ。
同一人物のレスだと判れば自然、匿名人たちの中で一人浮き上がってしまう。
そうすると、あなたが特定されてしまうのは無理もないんだよね。
だから、余計他の匿名レスがあなたへの名指しになってしまうから孤立無援だと感じるのかも知れない。
匿名掲示板で「特定の誰か」になるのは注目を浴びて気持ちいいと同時に、
その裏には常に真逆のリスクもあるのを忘れないで。
だけど今回の場合はもう一度落ち着いてこの辺りのレスを読み返して、
よってたかっていたずらにあなたを責めている訳ではないことを判ってくれるといいな。

長い駄文でごめん。でも誤解されたままなのは嫌だったもんで。




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