川原泉作品をエロくしろ!2 (後半)
- 578 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/23 00:15 ID:QJlzowJ4
- 志貴×七緒さん連載のさなかにすみません。
エロなしですが、ジゼルとラウルを補完してみました。
(必要のない方はとばしていただけますようお願いいたします)
- 579 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/23 00:16 ID:QJlzowJ4
- 「お二人で泊まるにはちょっと窮屈なんですが。…すみません、ダ・ジルバさん、ジゼルさん」
コアラの乗組員モモ君がすまなそうにダ・ジルバ夫妻を見上げた。
「いや、いいんだ。そんなこと。こうして、みんな無事だったんだから」
客室の入り口で、ラウル・ダ・ジルバは安堵の視線を送り返す。
「それもこれも、全部ダ・ジルバさんのおかげですよ〜。社長も、乗組員たちも……キラ船長も、
口ではあんなふうに言ってましたけど、そりゃもう感謝してるんですから。
…それじゃ、明日お迎えがくるまでゆっくり休んでくださいね〜」
「ありがとう」
ラウルが微笑み、傍らでジゼルがにっこりとうなずく。
人懐こい笑顔で手を振るモモ君を見送って、ラウルはドアを閉じた。
「まぁ」
周囲を見回していたジゼルが目を留めたのは、2人掛けのソファにそろって並ぶハートのかたちの
クッション。シンプルなつくりの部屋の中で、唯一ジゼルの好きそうな装飾品だ。
「可愛い。ピンクと赤のおそろい!……キラ船長の趣味かしら」
……いや、それはないと思うな。
両腕に抱えてはしゃぐジゼルに、ラウルは出かかった言葉を飲み込むとベッドに腰を下ろした。
窓を模したホログラムに映る、薄紅色と青のほのかな光。その穏やかな光景に、ラウルは
数時間前の出来事を思い起こした。
ふううっ、と大きく息をつく。
出たときそのままの部屋。ここに戻ってくることで、初めてその事実が生々しい現実感を伴う。
それでも、体に残る疲れは、むしろ心地良いものに取って代わられていた。
モモ君たち乗組員、キラ船長、――― そしてジゼル。イナバ5での落盤事故から、
誰一人欠けることなく無事に取り戻すことが出来たのだから。
- 580 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/23 00:17 ID:QJlzowJ4
- 「はい♪」
ジゼルはひょこん、と赤いクッションを手渡す。そんなしぐさのひとつですらも愛らしい。
「…ぼくに?」
差し出されたそれは、冷静で有能な野心家には不釣合いなほど可愛いらしい。
ハートのクッションを抱えるラウルのこんな姿を見たら、会社の幹部たちは何と言うだろう?
「ジゼル……ここに座って」
ジゼルに言わなければならないことがある。
もし生きて会えたなら、絶対に伝えなければならなかったこと。
ラウルはそれを受け取ると、そのまま小さな手を引き寄せた。
隣に腰を下ろすジゼルの肩が軽く触れる。いつから、この近さで話をしなくなっていただろう。
「色々…あったんじゃないのか?……その、僕のいないところで」
「ううん、いいのそんなこと」
気を使わせまいと微笑む姿がいじらしい。
― 相当辛い目に遭ったんじゃないかな。何度かチクチクやられてるのを見た事あるよ ―
ナッシュの言葉が脳裏をよぎる。実際、言われるまで全く知らなかったのだ。
ジゼルが発する無意識のSOSを、どうして感じ取ることができなったのだろう?
何ごともなく見えたのは、そう見せない努力をしていたからだと、どうして気づかなかったのだろう?
すべては僕のためだったろうに―――。
失格だった。夫も、足長おじさんも。彼女を一番傷つけていたのは、周りの言葉ではない、
他ならぬ自分なのだから。ラウルは自分自身の不甲斐なさを激しく後悔した。
「ごめん、気づいてあげられなくて……」
後悔がもどかしさを生み、もどかしさがラウルの言葉から勢いを奪ってゆく。
交渉事ならばいくらでも言葉が出てくる。どんなことでもうまくさばくことができる。
なのに、どうしてこんなときだけ上手に伝えられないのだろう。
わずかに顔がうつむく。ラウルは、口の中が渇き、言葉だけが空回りするのを感じた。
- 581 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/23 00:17 ID:QJlzowJ4
- 次の瞬間、ラウルの指先にふんわりとした感触が降りる。柔らかくて暖かなてのひら。
「わたし…嬉しかったの」
「えっ?」
ラウルの視線が向き直る。ジゼルはひとことづつ、言葉を選ぶように話し始めた。
「あの時…いろいろなことを全部放りだして、わたしを捜しに来てくれたでしょ?」
渡された伝言モバイル。それを開けたとき、ジゼルは驚きとともに、初めて自分の間違いに
気がついたのだ。不器用な言葉のひとつひとつから伝わってくるラウルの想い。
それが決して償いなどではなく、愛情であるこということを。
―――もう遅いかもしれない、という予感とともに。
「何よりも仕事が大事なのに、次の世代も含めて会社の将来を担わなくてはいけない人なのに。
あんな危険を冒してまで、助けに来てくれるなんて……思ってもみなかったの」
小さな手が、次第にラウルの手を包み込むように重なる。
「だから、いいの」
ジゼルははにかむように、でも心から嬉しそうに微笑んだ。原因は自分にある。
なのに、一言も責めずにそれだけで良かったと、嬉しかったと目の前の彼女が告げている。
ラウルを見つめる、静かだけれど暖かなまなざし。いつのまにか、ジゼルは差し伸べられた
救いの手を取るだけのかよわい少女ではなくなっていた。てのひらの暖かさがしみこむ。
あの時、このまま会えなくなるくらいなら、未来を引き換えにしてもかまわないと思った。
ジゼルの言う危険…つまり、例の電磁波の影響で、将来子供が持てなくなる可能性も
大いにあった。幸いどこにも影響は無かったが、あのときナッシュがステルス・スーツを
着ていくことを勧めてくれなければ。そして、スーツに男性体を守る働きがなければ。
ラウルの体は、ダ・ジルバ家の血を次へと繋げることが出来なくなっていただろう。
それでも、この決断に悔いはなかった。
「…あのとき何もしなかったら、僕は、一生後悔していたはずだよ」
そう思う。義務ではなく心から。
- 582 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/23 00:18 ID:QJlzowJ4
- ラウルは手を握り返し、ジゼルをみつめた。握る手の力強さに応えるように、ジゼルは
心をうちあける。
「きっと自信が無かったのね。あなたの周りにあるもので、わたしだけが子供で。
……やっぱり償いでしかないのかな、って本気で思ってた。でもね――」
― ラウル・ダ・ジルバって人物は、そんな理由でわざわざ結婚なんかしないと思うよ −
ジゼルの中でキラの言葉がよみがえる。
ずっと胸の奥に痞えていた『償い』というキーワード。目を背けようとすればするほど、
その言葉が事実のように感じられ、心の中を重く占めていった。
ジゼルは、自分の心を塞いでいたものに改めて向き合う。
「それを振り払うことができなくて……ほんとは不安だったの」
「わたしひとりが、どれだけあなたを好きになっちゃうんだろう――― って考えたら」
瞬間、ジゼルの手からラウルの両手が離れ、小さな体を抱きしめた。
クッションが床に転がって小さく弾んだ。
「ジゼル……」
そんなことあろうはずもない。ラウルは掻き抱く腕に力をこめる。
「償いなんかじゃない。……初めからそんなものじゃなかった」
ジゼルの瞳が大きく見開かれた。
柔らかな頬をそっと捉え、ラウルは想いを声にする。
「愛してる」
- 583 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/23 00:19 ID:QJlzowJ4
- ジゼルの瞳がラウルを映す。
「僕のジゼル」
大きな瞳が潤み、姿が揺れた。
「すまなかった。……僕を許して欲しい」
「ううん、あなただけが悪いわけじゃないの……!!わたしだってそう。一言、寂しい、って
言えばよかったのに、言えなくて、ずっと黙ってて、それで、だから……」
可憐な唇から次々と溢れ出る言葉。それ以上に、見つめる瞳の一途さがラウルを捉える。
「Shh・・・」
ラウルの指先がジゼルの唇をそっと制した。
唇を外れた指が背中に回り、ジゼルを包み込む。変わりに驚くほど柔らかな唇が押し当てられた。
「何も言わなくていい」
感触を惜しむように離れた唇がつぶやく。
「…いまからゆっくり聞くから」
『Do not Disturb』
くるり、ドアの向こう側にかかる札をひっくり返す。
ふたたび唇が重なりあう。絡まり、せめぎあい、こぼれる吐息の隙間をぬうようにくちづけは
深まってゆく。ふたつの体温がひとつに溶けて、言葉以上に互いの気持ちを伝えあう。
知っているはずなのに、ずっと忘れていた暖かさと激しさ。それを取り戻すことができる、いまなら。
そしてほんの少しの小休止。その一瞬に瞳を交わす。
その強欲なまでの熱さにジゼルは夜の長さを思い出し、そっとまつげを伏せる―――。
おわり
- 584 名前:志貴×七緒 :04/08/23 01:25 ID:dc28OifL
- >565
殿下が女性をとっかえひっかえしていたのにはそういう理由があったとは!
お相手の史緒にはもう頑張って、としか。
>578
あの二人のその後、というのが気になっていたので脳内補完できて
嬉しいです。
毎回途切れ途切れで本当すみません。
よぅし、こっから仕切りなおしだ。心機一転、チャッチャと行こう。
微妙な空気は振り払って、雰囲気、そう、雰囲気だ。
生憎ピンク色の照明もムーディな音楽もベルベットローズの薔薇の花びらを敷き詰めたベッドもない
けれど(なぜだろう、一瞬“タブー”がふと浮かんで消えたのは)呼びかけてみたら場の雰囲気が多少
は和むか盛り上がるかもしれない。
かなり適当に考え出した案だけど。
和んでもしょーもないけれど、どうしてか、是非、今、呼んでみたくなったのだ。早急に。
おじさんのまんまじゃいつもどおりであんまりだし、志貴さん・・・っていうのも、遅かれ早かれ
わたしも苗字がおんなじになるわけだから、ここは一つアレしかないでしょう、もう。
だから呟くように、小さく。
「・・・正和さん」
うーん、慣れてないから気恥ずかしいなあちょっとばかり。でもスッキリした。正和さん正和さん。
下の名前だとまるで別の人のことみたい。
おや、おじさんの顔つきが変わったような。どうしたんだろう、やっぱり名前で呼ぶのはまだ
早かったかな、それともこの呼び方だと某会長令嬢のことを想起してしまうのかな、でもあの人は今
佐藤君と随分親密になっているようだし聞いた話ではこないだは二人でデート紛いの・・・って、
あれ、あれれれ。おやおやおやあ?
こ、これは予想外。流石のわたしも混乱と驚きを隠せないで目がまん丸になってしまった。
ギュッと。両腕で、抱きしめられてしまったのだ。おじさんに。
胸元に押し抱くように引き寄せられてしまったので顔が見えない。無理に見ようとしたらおじさんの
下顎と私の頭頂部が仲良くゴッツンコしてしまうだろうから、そーゆー間抜けなことはできない。
- 585 名前:志貴×七緒 :04/08/23 01:27 ID:dc28OifL
- 見たいんだけれど、おじさんの顔。頬が熱いのはシャツ越しに感じるわたしのとは違う体温の
せいだ。こんなに密着しているんだから、もっと耳を押し付けてみれば、心臓の音が伝わって聞こえる
んじゃあなかろうかと思った。
おじさんの今の脈拍は、慌しいのだろうか?今のわたしのように。
思えば誰かに抱きしめられた記憶なんてなかった。二親は物心がつく前に亡くなってたし、
育ててくれたおばあちゃんは抱っこよりおんぶ派で、おぶい紐で背中にきっちり背負われて、それも
本当にちっちゃかった頃の思い出でしかなくて。
わー。極々当たり前のことではあるけれど、おじさんの胸、わたしのそれとは違ってなんだか
凄く男の人なんだなあと思ってしまう。脂肪の含有率の差かどうか知らないけれど、男の人って
案外固い。
そんでもって何故か安心してしまう。身を凭せかけたくなる。あったかい。
どうしよう。これは凄くクセになってしまうような、気がする。
見たいなあ、おじさんの顔。どんな顔しているんだろう。
こっちが仕掛けて始めたことなのに、おじさんに先を越されてばかりでは癪に障る。ということで
わたしはおじさんのシャツに手を伸ばした。・・・それにしても自分のなら楽なのに他人の服のボタン
を外すという作業はどうしてこう難しいんだろうか。ついでに、いつもよりわたしの指先が利かない
ような。もどかしいのか、恥ずかしいのか。
上手くできないわたしの気配を察してか、おじさんは自分でボタンをはずし始めた。余計な真似を。
やっとここまで。
- 586 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/23 08:34 ID:EDCqyk9V
- >>582
くっ、ジゼルたんの濡れ場は無しかかっ(TT)
だけど、実際ありそうなやり取りというか、この後は燃えた
だろうなぁと思わせる一幕、よかったです。GJ。
- 587 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/24 13:46 ID:rSTOghgo
- >583
この次はぜひエロありで。つうかラウジゼの続きキボン!
- 588 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/26 22:11 ID:eLtlNkif
- >>578
乙彼さま〜甘々もまた良し。
>>585
次回を楽しみに待つ!
- 589 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 20:46 ID:QP4bEmsQ
- ほ
- 590 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 21:16 ID:2MNhsOxD
- 578です。感想、読んでくださった方ありがとうございました。何になるか分かりませんが、
エロることができたらまた持ち込ませていただけるといいな、と思います。
584さん、割り込み申し訳ありませんでした!
なかなか七緒さんの思惑通りにいかないのも、じらされているようでかえって萌え〜です。
>毎回途切れ途切れで本当すみません。
待つ楽しみとゆーものもありますので、お気になさらずに続けられてください。お待ちしてます!!
- 591 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/29 08:15 ID:/gwzY804
- 職人さまがたに感謝ほしゅ
- 592 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/31 22:14 ID:DdVLwFs3
- …そう言えば、柚子のにーちゃんと白薔薇の君、って組み合わせもあったな…w
- 593 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/31 22:19 ID:JDpykK3A
- 思わずG.H.Q.〜読み返しちゃったよ記念ほしゅ。
- 594 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/02 22:44 ID:hd2T5cZl
- ほしゅage
- 595 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/03 00:00 ID:74tc68sC
- 白薔薇の君の名前はなんていうんでしょうか〜。
- 596 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/04 04:05 ID:NQMbPgPP
- >白薔薇の君の名前
白君 「孝志様 たかしさま タカシサマ (はーと)」
孝志 「○○(*´Д`)ーー !!」
…駄目ですね(汗
- 597 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/06 23:30 ID:XiJtwb7T
- ほしょ
- 598 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/07 09:31 ID:aRtaADQx
- 台風18号上陸中
先生ん家は大丈夫だろうか
- 599 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/07 14:56 ID:acHazKgw
- 日本農園の椰子の実が落下しないか心配。
そして通りかかった女子高生の頭上に・・・。
- 600 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/08 11:10 ID:dPbGjNXK
- それで安楽四郎さん(だっけ?)に拉致されるんですね。
- 601 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/08 20:59 ID:emRqyF0J
- >>600
拉致って(w
- 602 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/08 22:49 ID:dPbGjNXK
- 問題があれば保護で。
少女漫画スレが食べ物の話で盛り上がってましたね。ときに666まであと64レス。
- 603 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/10 22:15:53 ID:+RVJ+Swh
- ほしゅですわ 皆様 皆様 皆様
- 604 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/12 03:44:05 ID:9gC2EH/v
- hosyu age
- 605 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/13 17:38:00 ID:7q+Dv5Sy
- 誰か、ニッキーとユーリの話を書いてくれんかのぅ〜
- 606 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/13 18:44:40 ID:OiMcCkXr
- 味噌汁飲んだら郁子さんとハワードを思い出した
- 607 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/13 21:34:47 ID:Xr14BUOz
- >>603
ヘルシングスレのリップたんかとオモタよ。
そういえば川原作品のヒロインに眼鏡っ娘やソバカス娘はいたっけ?
- 608 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/13 22:38:07 ID:e2u0A3KP
- >605
そういえばいらしたかも…。
>607
言われてみれば居なかったかも…。
- 609 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/14 13:29:58 ID:2ZnPmlQU
- 史緒さんの場合、驚異的かつ特殊な視力の持ち主だし(笑)
- 610 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/15 22:37:41 ID:Y/HCpUEo
- 今月発売の新作「あの子の背中には羽根がある」が楽しみ。
そこに「〜がある」シリーズ前作のカプー2組も登場するらしい。
その後の彼らに進展はあったのか!?
あるとすれば、スレ的に好都合かと思うのですがいかがでしょう?
- 611 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/17 17:22:39 ID:osPkIL7L
- そうだっけ?来月かと思ってたよ
やっぱり絵柄はカクカクしたままなのかな
- 612 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/17 17:27:32 ID:oW4yULey
- 「あの子の股間には○根がある」
- 613 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/17 22:00:42 ID:1iR0PKlA
- >>○根
大根w
- 614 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/19 15:25:47 ID:sNxFB8wF
- 乙女な瑠璃子ちゃんがじつは一番だったりして……いいえ、足の話ですよ!
- 615 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/21 21:43:35 ID:Gh4fseWA
- 今月発売だったね
恋愛展開があるかは?のようだけど
- 616 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/26 00:12:26 ID:gaKhyOYw
- 保守
そういや今月末には「ブレーメンII」の新刊も出るはず……。
ナッシュとキラって、いいカポーだと思うんだけどなあ。
- 617 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/26 00:35:22 ID:1Jboo9aD
- >>616
漫才コンビという気がしなくもないがw
- 618 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/26 01:37:17 ID:U8cyt17q
- 川原作品の大きいお兄さん&少女コンビは皆、
基本的にカップルと言うよりも漫才コンビだよな。
- 619 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/26 08:47:27 ID:1Jboo9aD
- たいてい、少女がドツキ役でお兄さんがドツカレ役だしw
- 620 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/26 09:45:36 ID:xsZ85jPf
- 遊びに来てくださいね!
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=yunoitigo
- 621 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/26 23:44:43 ID:MnFKmFpB
- 「その長所の前では多少の欠点など我慢できる…かな」
とナッシュのココロの広さをキラが容認してるあたり、おおっ!と
思ったんだけど…進展なく終わっちゃいましたね。
そこがまた、いいところなのかもしれませんが。
- 622 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/28 22:42:48 ID:1JocDwEp
- 今月のメロディ
遥タン萌え〜
- 623 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/29 07:33:40 ID:19OD85DV
- >619
こんなでしょうか>ドツキ漫才
「キラって収まりがいいよなー。……こーすると、ほら」
ナッシュは後ろから重なるように寄り添い、両腕をキラのウエストへと回して抱きしめた。
「ん〜?そおー?」
…たしかに。
こうすると小柄なキラの体がナッシュの腕の中にすっぽり収まって、ちょうどいい感じ。
自分を包み込むように抱きとめる腕、温かい胸。
特に意識はしていなかったものの、徐々になじんできつつあるそれにキラは安堵を覚える。
だけど、思春期に伸び損ねた身長がこのところ少し伸びているような気もする。
「もーちょっとでジャストサイズだね」
話しかけられると耳元にかかる吐息が、すぐ側に聞こえる声が、むずむずとこそばゆい。
「あ、でも、今でちょうどいーなら、これ以上背が伸びたら返ってよくないかもな〜」
体はなじんでもこんなムードには慣れることができなくて、ついつい日常的に切り返してしまう。
そのとき、キラの腹部に触れていたてのひらがするりと持ち上がった。
むぎゅ。
「もっと大っきくなっても大丈夫だからね」
もみっ。
「あ!」
そして、キラの胸を包み込んだナッシュの両手がにわかに動きだす。
「む…胸の話かーーー!!」
ばきっ!!!
エルボーチョップがナッシュめがけて炸裂する。
別のイミで鼻血ぶー……彼は墓穴を掘った。
いったいどこでまちがえたんだろう。手で胸を包もうとするとまるで埋まることのなかった空間が
以前よりだいぶ減ってきたね、とゆー褒め言葉だったのに。
- 624 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/29 07:34:18 ID:19OD85DV
- しかし、王道パターンが高校生と小学生とは!>羽根がある
- 625 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/29 17:14:07 ID:c842Nx5U
- ブレーメンの最後って急ぎすぎてる感じがしたなぁ。
もっと続けばいいのに・・・。
- 626 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/30 01:36:52 ID:QuImC4co
- >>625
ちょっと寂しい終わり方だったな。
連邦宇宙軍の猫好き少佐が、猫の女の子のブレーメンに出会ったら
種族を超えた愛が生まれたりする?というのが、最終巻を読んで
一番気になったことだった。
- 627 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/01 09:53:41 ID:cRp/GcWG
- 今の短編シリーズみたいな感じでいいから、また半年に一回ぐらい
やって欲しいな、ブレーメン。
復活させようと思えばできそうな終わり方だったし。
- 628 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/01 20:57:35 ID:kkq073r+
- ブレーメン自体が続編だしー。
可能性は無きにしもあらず?
- 629 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/01 23:26:39 ID:58Vc4KfB
- キラの髪がまた茶髪にもどってたりして(笑)
- 630 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/02 01:13:03 ID:kXJuzB20
- しかし、キラはつくづく「女」を感じさせないキャラであったよ。
- 631 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/02 18:10:00 ID:6oBpTeG5
- キラ「なにすんだよ、なにすんだよ」
ナッシュ「まーまー。いーじゃないか。これも社員の仕事って事で。オレ、一応社長だし」
とか言いながら押し倒してみよう。
うまくすればキラが女に目覚めるかもだ。
- 632 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/02 21:15:02 ID:hFQ/g8yU
- >>631
キラ「私は今回の事を逐一ユニオンに報告する準備がある」
ナッシュ「やめてくれ船長、ユニオンは嫌いだ〜」
ってなるぞ(w
- 633 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 09:07:23 ID:OjJEBU61
- >>632
キラ「―――と一時は思ったが、話を聞いてみると同情すべき点も多少はある」
ナッシュ「そー思うか?キラ」
キラ「ん〜。いい年した男が女っ気もなく、動物に囲まれた船内に閉じ込められっぱなしだからな。今まで我慢してたのに感心しちゃうよ。見上げたもんだ。
で、楽しかったかね?生まれて初めてのエッチは」
ナッシュ「とても楽しかったよ。イレブン・ナイン」
でどおです?
- 634 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 09:31:12 ID:Oe/7r7HK
- ナッシュ童貞か〜
- 635 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 11:17:30 ID:KeC+/8HJ
- 後でナッシュ・コピーに小10時間ほど説教されるな、どのみちw
- 636 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 13:14:14 ID:IzgwkPlt
- キラ×ナッシュは過去ログで秀逸なネタがあったからねえ。
でも、キラと広岡監督は、「無性生物」にしか見えない……
- 637 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 21:36:12 ID:uBPM+XkC
- >636
ネタお持ちでしたらぜひとも、とすかさずキボンしマス。童貞ナッシュ君。
志貴さんのみならず、ナッシュも童貞(w
ふたりに限らず男性キャラの童貞率、意外と高いのかも。
…某俊介さんとか、スケート一直線の影浦くんとか。
- 638 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 22:00:05 ID:AewUuuEA
- 無性生物ワラタ
変換で夢精とか出るし
- 639 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 22:03:52 ID:X5g2wsa8
- >>637
まぁ女の子達の処女率も高そうですしw
- 640 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 22:57:34 ID:afCfJSIO
- >>638
何しろ二人ともあれだけ傍若無人に活躍しながら、
性欲とか性意識とかいうものと全く無縁だ。
おまけにあのぺたんこスレンダー体型と来ては・・・w
- 641 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/04 07:32:45 ID:GXaBgDYX
- >>640
だが、そのぺたんこスレンダーがいいのだ!
- 642 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/04 09:00:12 ID:f+UgXRqP
- >639
そーか。きっと童貞率を上回る処女率(w
>641
ナッシュ君or高柳さんハケーン!
- 643 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/04 16:44:26 ID:waWn7Wg7
- 年齢差が激しいから処女率が高いのは納得だが・・・童貞率も高いとは・・・w
- 644 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/04 19:10:50 ID:XuzbOVMW
- 高校生だと処女は珍しくないでしょ?
- 645 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/04 19:20:34 ID:xDJB+bTN
- パセリの話のおねーさんは果たしてしょjうわだれだなにをswdfrgもぎゅもぎゅ
- 646 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/04 19:21:54 ID:xDJB+bTN
- >>641
同意! と思ってしまう俺OTL
竹本泉の漫画で、ツィギーやミア・ファローのようなタイプが好きという叔父さんに
「おじさんの趣味って一般的じゃないと思う」
なんてのたまう姪っ子を思い出したり。
- 647 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/04 22:37:50 ID:OhGoIonS
- 全然関係ないけど、内気な男性はスレンダーな
女性を好むとゆー説があるらしい。
事実かどうかはともかく、川原作品の男性陣には
あてはまるよな気がする。
ところで、殿様は空のお城に住んでいるの秋吉田
藩主夫妻は結局いつ初夜を迎えたのか。
終ったからてすぐ「はい」とか言いたくないよなw
- 648 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/05 17:41:42 ID:SXiVrpd9
- 和音さんも世が世なら「はい」って言ってたんだなー
その前に俊介さんとの結婚も有り得ないか・・・うーん。
- 649 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/06 06:32:42 ID:1F9PRYGY
- まさしくベルば(ry
さしずめ松島役(耳ダンボの人)はおキヨさんでしょーか(w
- 650 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/06 21:00:48 ID:V3zpXvIT
- 耳ダンボって誰のことかと思ったよ(w
- 651 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/07 18:51:26 ID:MnK5xek8
- 俊介「和音さん〜今日はいいですか?」
和音「妊娠8ヶ月の妊婦に何言ってんだよ・・・男は自分の始末くらい自分でしろ」
今日も一人エッチに励む俊介さんw
- 652 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/07 19:10:16 ID:ihnz/3uf
- >651
8ヶ月ならまだ大丈夫!できる!
あ、でも産んだの双子だっけ?
双子の場合は勝手が違うのかな・・・。
- 653 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/07 19:24:44 ID:MnK5xek8
- >652
妊娠8ヶ月ともなれば腹が圧迫されてくるのに、そんでエッチなんかした日にゃあ苦しくて仕方ないだろうさ。
和音さんが、そこまでしてやらせるとは思えんが・・・。
しかも、双子じゃなーw
- 654 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/07 19:58:47 ID:Qp1O+Mvg
- せめて手か口で……。
- 655 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/07 21:16:19 ID:P8+WGRFW
- IDがQPだね
- 656 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/09 11:12:22 ID:ul8czdBz
- 双子を生んだのは柚子だよ。
- 657 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/10 11:56:02 ID:YrgFBDRU
- さぞかし難産だっただろうなぁ。
- 658 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/11 12:31:57 ID:u8SDfM3/
- 今朝の読売新聞にて
ttp://www.yomiuri.co.jp/culture/news/20041010it14.htm
思わず「中国の壷」を思い出してしまった。
- 659 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/11 15:40:18 ID:EvlAB3pd
- >>658
少女漫画板でも話題になってるね。
- 660 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/12 17:49:26 ID:dVlREYvR
- そーいえばサイン会に行った人いるのかな?
- 661 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/13 22:13:46 ID:lDB4ff08
- なんか人少なくなってきたね・・・
- 662 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/13 23:22:44 ID:OwWPgJzK
- 》661
いるよここにも
もちっと近ければ行くんだけどね、サイン会
鹿児島は遠い
- 663 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/14 08:07:24 ID:oPA04ZQw
- >661
秋だから。
- 664 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/14 08:32:05 ID:5HNByuba
- きっとみんな焚き火で落ち葉を燃やしながらイモを焼いているんだw
それともコンビニで肉マンを買って、帰り道にもぎゅもぎゅしているのかw
- 665 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/14 21:06:41 ID:DTUtAMtr
- >664
アジの開きもお忘れなく(w
…ところで666をゲットしたい方!↓↓書き込むなら今ですよ。どーぞ!↓↓
- 666 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/14 21:43:37 ID:Gsd/T9aN
- んじゃ・・・お言葉に甘えて・・・。
ダミアン♪ムギチョコもぎゅもぎゅ
- 667 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/14 22:18:59 ID:fAjyMC0f
- よかたね。てぇー てぇー(w
- 668 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/14 23:14:59 ID:lcMJa9fY
- しばらく投下されてないけど、志貴×七緒の続きがすごく気になるよ。
G.H.Q.職人様〜、正座して待ってるから戻ってきてくださ〜い!
- 669 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/16 00:30:22 ID:53FfnrXI
- 668さんに同意。
他の方もそうかと思いますが、志貴×七緒のその後が気になります。
キボンしつつ密かにお待ちしております。
- 670 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/16 22:01:26 ID:sP2hvOcR
- 今までほぼロムだったけど便乗カキコ
GHQの神様待ってますーー!
- 671 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/17 09:10:46 ID:p/eftKNQ
- ぬくい肉まんを食べながらほしゅ
- 672 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/19 18:55:45 ID:nWrHEJNU
- ミカエルの裏の林で焼き芋でも焼いて待ってるから、早く神来てください。
- 673 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/20 15:26:55 ID:p4nrSpir
- ムギチョコもぎゅもぎゅ 保守
- 674 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/20 17:42:37 ID:997U6ykp
- GHQでもなくてしかも微エロでわるいんだがロレンスと柚子を保守がてら…。
「…セル、エセル!聞いてる?」
「ん、あぁ御免ね柚子ちゃん。」
「まぁ、凄いもんな、この台風。」
「で、何の御用だったんですか?」
「ドレスが出来上がったから見てほしいんだけど、今いい?」
「勿論。」
今年最大の台風がここ、イギリスにもやってきた。そとはどんより、ざーざー、ぴゅーぴゅー。凄いことになっている。
そんな中、ロレンス家お抱えのデザイナーが柚子が先週注文したドレスを持ってきた。
薄い水色の、シンデレラモチーフのドレス。結婚式でお色直しの時に着るものだ。
「そうですね、もうちょっと袖を膨らませてくれますか?」
「Yes,sir.では、また来週、お直して持って参ります。」
「すみません、おねがいします。」
「では私はこれで…」
ばたん。
「「はぁぁぁ〜」」
二人はため息をついた。
衣裳部屋であーでもない、こーでもないとデザイナーまで巻き込んでドレスの袖について討論してたのだ。
『だーかーらー!袖はこのくらいで良いの!あんまり膨らんでるとおかしく見えるって!』
『いーや!赤毛のアンスタイルがあんなに似合うんだからもっと袖が膨らんでるほうが似合うに決まってる!』
『あれは私が好きでしてたんじゃない!とゆーよりなんで知ってるんだ?!』
『そんなことはどーれもいいでしょー!とにかく膨らんだ袖がいいんです!』
『わがままを言うなーっ!』
バカップルの喧嘩にしか見えない討論を繰り広げていた時、デザイナーが口を開いた。
『あ、あの〜。奥さまは小柄な方ですから袖はあんまり膨らんでいないほうが可愛いと思いますよ。気になるんでしたら
もう少しだけ袖を膨らましてみてはいかがでしょうか?』
そうやって試しに袖を少し膨らませてみたところその方が柚子には似合っていたので仕立て直してもらう事にしたのだ。
- 675 名前:674 続き :04/10/20 18:08:14 ID:997U6ykp
- 「この色さー、何の色だかわかる?」
しばらくの沈黙の後、リビングに戻ってからやっと柚子は呟くように言った。
「シンデレラ、じゃないんですか?そういってましたよね?『一番好きな童話だからお色直しの時にでもあのドレス着てみたい』って。」
「ううん、あれ…」
柚子が指差したのは写真たて。高3の冬、ここですごした時に今は亡きくまのルドルフと撮った写真だった。
「ルドルフがさ、『わたし、水色大好きなんですよ。いつかリボンも水色にしたいんです。』って。だから私、『じゃぁ、今度つけてあげるね』
って、約束したんだ。果たせなかったけど。その時に『柚子さん、水色似合いそうですよね』っていってたからさ。水色のドレスつくろうって思ったんだ。
んで、ルドルフの代わりにリボン一杯付けようって。」
「そうだったんですか…ルドルフも喜んでいると思いますよ。」
「ん…。」
- 676 名前:675 続き :04/10/20 18:08:43 ID:997U6ykp
- 「ルドルフの話が出たついで…と言っちゃ何ですが、昔今日みたいな日にハルと城壁のところまで行った事があるんです。」
「さっき、ずっと外見てたのはそれ思い出してたの?」
「えぇ。小学生の頃、秋休みでハルが泊まりに来たんです。で、台風があまりに凄いから城壁崩れてないかなーってw」
「笑って言う事じゃないだろう。よくうちに戻れたな。」
「城壁の様子を見に行っていた家の者に見つかりまして、すぐ連れ戻されました。ベネットが凄い顔でおこってました。」
「そりゃそうだ。でも、先生の事だから後にも先にもそんなイタズラはなかったんでしょ?」
「ええ。よくわかりますね…ベネットに怒られたのはあの時だけです。」
「なんかさ、こんなこと言ってもしょうがないんだけど…おハルさんとルドルフ君にも結婚式きてほしかったな…」
「そういうだろうと思って用意しときました」
そう言ってロレンスが取り出したのは彼の親友の名を冠したCDだった。
「なにこれ?」
「コネをつかって出してもらったんですよ。ハルのCD。これなら、ハルも結婚式に参加できる。あのドレスがルドルフの代わりもしてくれるでしょう
。」
照れくさそうに、ロレンスは笑った。
ちょっと肩を震わせ、なきわらいの表情で柚子は「ありがとう」と言い、ロレンスにキスをした…。
「かわいいなぁ、柚子ちゃんは。そんなに可愛いと襲っちゃいますよ?」
「え゛…」
そのまま柚子を抱っこして寝室にロレンスは行っちゃったとかいうのは唯、風のみが知るところ…。
グタグタでごめん…。
- 677 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/20 21:30:58 ID:fCNPeWaz
- GJ!
- 678 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/20 21:37:52 ID:gbU3dFaS
- ええ話や……T^T
- 679 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/21 02:16:46 ID:UMRa91+K
- GJ!
ナイスタイミング台風。
- 680 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/21 04:01:53 ID:gF2Y9V3P
- >676
何気にさりげないのにホロリなのがいいなぁと思いました。
あと、婚約していながらの先生呼びに萌え。台風乙彼さまでした。
- 681 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/24 21:20:08 ID:ukowLP83
- まるごとバナナを食べながらほしゅ。
- 682 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/28 12:51:51 ID:KFnx5Lak
- 焼き芋飽きた・・・スイートポテト作って保守
- 683 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/31 08:58:25 ID:d2Q6UL7W
- 腰痛お大事になさってください。
- 684 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/02 17:37:08 ID:mRBjpQuw
- てすと
- 685 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/03 23:26:05 ID:BAqIJ4Iu
- 映画化でこのスレが盛り上がるといいな…てことでage
- 686 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/03 23:42:22 ID:BBxwGmaX
- >>685
個人的には、柚子さんを演じる役者さんがどれくらい小柄かに
かかっているw
- 687 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/03 23:56:33 ID:S7iC5U37
- 映画化ってまじですか?!
- 688 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/04 00:27:39 ID:eOiuwrpM
- >>687
少女漫画板の川原泉スレで話題になってました。
ミカエルの実写映画化だそうで。
「マリみてのパクリみたいになるんじゃねーの?」
「怪力のシーンの特撮がショボくなりそう」
とかそんな感じで。
ここのところ、アニメや漫画の実写映画のショボさが目立って
いるから皆さん不安なようで……w
- 689 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/04 00:45:34 ID:8kqUBJ5m
- …実写かー……
- 690 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/06 21:34:11 ID:VHxZDxrj
- 「・・あのさ、先生」
「はい、なんですか?」
「えーと、その、なんつーか・・・」
「? どーしました?」
「うんにゃ、たいしたことじゃないんだ」
「気になるじゃないですか。更科さん。何です?」
「・・あのさ、今更っつーかあれなんだけど、ちゃんと言っとこうと思ってさ」
「何を?」
「いや、その・・・」
「?」
「あのね、私さ、先生のこと好きだからね!」
「知ってます。僕も柚子ちゃんのこと大好きですよ」
愛に飢えているせいかこんな妄想してしまいました。
- 691 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/06 21:50:28 ID:Y7qIrAGz
- ↑そのあとの出来事が気になります(笑
- 692 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/08 01:26:56 ID:ILFEJaJm
- GHQの人を待ちつつ・・・。
ロレンスと柚子さんに激しく萌えつつ・・・。
ずっと「美貌の果実」で書きたかったんだが、原作を発掘出来ず、
本屋で文庫版を捜索するも見つからず悶々とした日々を過ごしてました。
そして今日、やっと文庫版ゲット。
妄想を補完して、こそこそ書き出そうと思ってます。
暫くここさみしかったからさ・・・保守ついでに予告〜。
- 693 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/08 18:04:05 ID:APcmMJLy
- >692
楽しみです
- 694 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/09 20:09:40 ID:ShuTgaff
- >692
おー、しかもちょうど時期ですね!
期待しつつ楽しみにお待ちしてます〜。
- 695 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/09 23:03:27 ID:YaE2gVXY
- 690氏GJ!692氏降臨カマーン!!
- 696 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/14 21:37:23 ID:t35J4fV7
- ♪Do you Do you remember me〜
キタキさんも歌ってます。ほしゅ。
- 697 名前:692 :04/11/14 23:32:40 ID:JJNWr2Xu
- 「つ……疲れた……」
部屋に入るなり一目散にベッドルームへと直行してベッドに倒れ込んだ菜苗の第一声に、都築は苦笑した。
今日は、高校を卒業して間もない菜苗さんが都築さんちに嫁に行った記念日。
都内で賑々しく式を挙げ、披露宴も何もかも総てを済ませてやっとホテルの部屋のドアを開けたのは夜も更けてのことだった。
「冠婚葬祭は疲れるものと相場が決まってますから。当事者ともなると尚更だ。
……お疲れ様でしたね、菜苗さん」
後からスイートルームへ入ってきた都築は上着を脱いでリビングのソファに掛け、ベッドルームへと進む。
新妻が行き倒れているベッドの縁に腰を下ろすと手を伸ばして頭をぽんぽんと撫でた。
菜苗は撫でられた頭を少しだけ持ち上げて頬杖をつき都築を見上げるとしみじみと溜息を吐き出した。
「やっぱしアレだよなー、社長さんともなると、あんなに派手派手しい披露宴になっちゃうもんなんだね。
……貴さんて、やっぱし社長さんだったんだなーって、つくづく思っちゃったよ」
「これでも菜苗さんのリクエストを受けてシンプルにしたつもりなんですけれどねぇ。
こちとらバツイチおじさんの子連れ再婚だし……。
どうも、うちの首脳陣は秋月さんちとタイアップしたことを対外的にも知らしめないと――なんて考えてるらしくて、
あれ以上は引いて貰えなかったんです。菜苗さんには関係ないのにね。その点に関しては申し訳ないと思ってる」
都築から謝罪の言葉が漏れて、菜苗はがばりと起き上がった。
「え、や……、違うよ貴さん、私は不平不満を言ってる訳じゃなくて」
都築に謝って欲しい訳ではなかった。
それなのに、どう言ったらいいのか判らなくて、言語中枢をひっくり返してもうまい言い方が出てこない。
ああ、どうして私の日本語表現はよくよくつまずいてしまうのだろう。
そんなつもりじゃ、ないのに。
- 698 名前:692 :04/11/14 23:34:26 ID:JJNWr2Xu
- 都築は口ごもる菜苗をあやすように、
「判ってます」
そうやって、またぽんぽんとされてしまう。
撫でられた頭に手を遣りながら、菜苗はぽつりと呟いた。
「……うん、楽しかったよ、結婚式。
一世一代の晴れ姿を父さんと兄さんと――精さんに見せてあげられなかったのだけは、残念だけど」
「ちゃんと、七実とお母さんと四人で記念写真撮ったでしょう?
あれを菜苗さんちの仏壇に供えておけば、お父さんもお兄さんも……精さんだってちゃんと見てくれますよ。
精さんは百年も菜苗さんちにいたんだから大丈夫。ご先祖様とも顔見知りでしょ」
ぽんぽんぽん。
「うん、そだねー。……ありがとう、貴さん」
彼らにお披露目する純白のウェディングドレスは七実と二人と選んだものだった。
「父しゃんはこーゆーの好きだよ菜苗しゃん」と知った風な口を聞くのが相変わらず微笑ましいな、と思った。
そんな七実は今日、菜苗の母親と都築の家にいる。新婚さんは――こっち。
「七実ちゃんには悪いことしちゃったかな」
くすりと笑って菜苗は部屋を見回した。改めて見てみると、今まで見たこともないくらい、豪華な部屋。
ホテルに泊まること自体がそうそうあることではないのに、スイートルームなんか初めてだった。
ホテルの部屋がいくつも分かれているだけでも贅沢だと思う。
晴れて親子になった七実が一緒なら、二人でさぞかし大騒ぎしていたことだろう。
「明日から七実は毎日一緒なんだから、いいの」
明日からまたワイナリーの仕事が始まる。菜苗たちはすぐに甲州で葡萄作りの日々なのだ。
そして都築は都内へと単身赴任の身となってしまう。
新婚旅行だって、菜苗が希望したフランスへ行くと決まったものの仕事とワイナリーの都合ですぐに出発する訳ではない。
晴れて結婚したとは言え、圧倒的に二人の時間が少ない、のだ。
「で。菜苗さん。どーしてそんなに端っこに寄ってるの。もっとこっちにいらっしゃい」
「いや、あの、えーと……」
ホテルの部屋を改めて認識した途端、部屋に二人っきりだという事態がやけに現実的に思えてしまった菜苗の無意識な行動だ。
この大きなベッドだって、よーく見ればひとつっきりなのだ。
と、言うことは。
でも、あの、一応新婚夫婦なんだし…・・・な。うん。
- 699 名前:692 :04/11/14 23:36:22 ID:JJNWr2Xu
- 「変なことはしないから。終いには落っこちちゃいますよ」
おいでおいでと手招きされて、菜苗はごちゃごちゃと考えていたのを止めて、じりじりと近寄った。
じりじり、じりじり。
ようやっと都築の手の届く範囲内にまで到達したところで抱き寄せられて、菜苗は心臓が飛び出そうなくらい、びっくりした。
「わ……っ、ちょ、貴さん、変なことしないって言ったのに! 嘘つきー!」
「変なことなんてしてませんよ」
丁度都築の胸板の辺りに顔を埋めている菜苗には、聞き慣れた都築の声がいつもと違った風に聞こえる。
都築が喋ると、あたたかい胸板の奥に僅かな振動を感じるのはちょっとした発見だった。
しかしそれよりも今は、この状況が一大事だ。
「だって、だって……」
「新婚さんな私たちには、至極当然だと思うけど?」
「だってだってだって……」
「まぁ、私のトシ考えりゃあちょっぴり犯罪ちっくに見えないこともないけど。おじさんだし。子持ちだし」
「……それは、関係ないよ」
動揺していた筈の菜苗の、そこだけははっきりした返答に、都築は菜苗をじっと見詰めた。
「そう?」
「七実ちゃんがいなかったら、私はこうして貴さんと結婚してないかも知れないのに」
あらら。
「うん、それはそうかも知れない」
都築は苦笑してみせる。
あ、違う。また日本語間違えた。
そうじゃないんだ。精さんの正体にびびってたりするのも、
洋酒メーカーの社長のくせに酒が弱くて桜貝になっちゃうのも、
でも頑張りすぎるくらい頑張り屋さんで、それで奥さんに逃げられちゃったりしたけど、
七実ちゃんにはちょっと厳しいけどいいお父さんなのも、
何だかんだで私には優しくしてくれるのも、
全部全部ひっくるめて私は。
- 700 名前:692 :04/11/14 23:37:21 ID:JJNWr2Xu
- 「……いや、あの、七実ちゃんもそうだけど、七実ちゃんだけが理由じゃないし、
それに、別に貴さんはそんなにおじさんじゃないからだいじょ……うわ」
更にきつく抱き締められて、菜苗はまた変な声を出した。
「……かわいいなぁ、菜苗ちゃんは」
何が起こったんだ、と菜苗はパニック状態に陥った。
「な、菜苗ちゃんて、何ですか貴さん。それにかわいいだなんて、今まで一言も……」
「ずっと、かわいいと思ってましたよ。言いませんでしたか?」
「は、初耳だ……っ」
目の前で恥ずかしいセリフを吐かれてしまったものだから、菜苗は都築の顔をまともに見ることが出来ない。
不自然なくらい思いっきりそらした顔が耳まで真っ赤になっている。
「菜苗ちゃんは、かわいいですよ。普段はしっかり者で働き者だけど、ちゃんとかわいい」
間接照明の明かりを受けて、連日の作業で健康的に日に焼けた首筋があらわになる。都築は自然とそこへ唇を落とした。
「ひゃう……っ、ちょ、何す……」
何度かついばむように口付けてから、都築は顔を上げた。
「失礼。順番を間違えました」
色づいた果実のように赤い菜苗の顎をとらえ、都築は何か言おうとする口を塞ぐ。
唇を離すと菜苗は潤んだ目をして、呼吸を荒げていた。
「貴……英さんちょっと待って……、何か、慣れてない?」
「……そりゃあおじさんだからねぇ。七実とゆー実績だってあるし」
「判ってるけど、でもっ」
「おじさんは菜苗ちゃんの反応が楽しくて仕方がない。……いつもはいばりんぼなのに」
「それは、だって……」
「菜苗ちゃん。そんなかわいいことばっか言ってると、おじさんはやっぱり犯罪かなぁ、って気になっちゃいますよ」
片手でネクタイを緩めた都築が菜苗の頬を撫でると、びくりとしてしまう。
その反応に苦笑して、都築は菜苗の額にキスをひとつ落としてからゆっくりと押し倒した。
- 701 名前:692 :04/11/14 23:38:37 ID:JJNWr2Xu
- 「た、かさ……」
「はい?」
律儀に返事を寄越して、都築は丁寧に口付けた。
「ふ、ぁ……」
舌先で唇を割り、不慣れな菜苗のそれに絡ませて吸い上げる。
キスをしながら、右手を菜苗のシャツの裾の中へ滑り込ませた。
なめらかな曲線をそっとなぞりながら、ブラジャーに触れてその上からそっと押し上げる。
「ん……っ」
ストラップを肩から外し、ブラを押し下げて直接肌に触れると、菜苗の速い鼓動が手に取るように判った。
「菜苗さん……すごく、どきどきしてる?」
「してる」
「かわい」
菜苗は菜苗で、何から何までが初めてでどうしたらいいのか判らない。
都築が触れるところがくすぐったい。
触られるのは恥ずかしくて口をついて出てくるのは拒絶の言葉ばかりだけれど、本当は嫌じゃない。
もう本当にどうしたらいいのか判らなくて都築のなすがままだ。
やわやわと胸を揉んでいた都築が、思い出したようにシャツを脱がせ、ブラジャーを外す。
「やだ、恥ずかし……っ」
「今からそんなこと言っててどうすんの」
訳の判らないことを言って、スカートまで脱がしてしまった。ちょっと迷ってから、ストッキングもそろそろと脱がせていく。
「前々から思ってたんだけど、ストッキングって、何でこんなに破れやすいもの履くんだろうね? 脱がせるのもどきどきする」
「そんなの知らないよぅ」
「――よし、成功成功」
どうやら、伝線させずに脱がせることに成功したらしい。嬉しそうに報告する都築が何だかおかしかった。
そのまま、内腿に唇を這わされるまでは。
「……!」
声にならない声を上げる菜苗に構わず、都築はひとしきり脚を愛撫すると半身を起こしてネクタイを解き、
カッターの前をはだけた。
胸元を手で隠していた菜苗に目を留めると、両の手首を掴んでバンザイさせる。
「何隠してるの」
「だって恥ずかしいじゃないか……」
- 702 名前:692 :04/11/14 23:40:09 ID:JJNWr2Xu
- ふふ、と低く笑って、都築は先程からの刺激で硬くなり始めた先端の片方に舌を滑らせた。
「あっ、あん……」
わざと舌を出し音を立てて転がす様を見せ付けると、菜苗は息を飲み込んだようだった。
手首を押さえていた手を離し、そんなに大きくはない胸をこねてその感触を楽しむ。
弾力のある若い素肌が指先を愉しませる。
そのうち、片方の手が下方へと移動し、唯一残されていた下着にかかった。
布の上からそっと割れ目をなぞると、しっとりと湿っているのが判る。
不安げに見下ろす菜苗をちらりと見遣り、内側へと手のひらを差し入れる。
「やだ、ダメ、貴さ……」
「どうして……?」
くちゅりと音をさせて指を埋めたそこは思っていたよりも潤んでいて、滑らかすぎる程都築を迎え入れた。
(でも、まだ……かな)
男性を受け入れたことのない身体に無理強いは出来ない。都築は辛抱強く菜苗の身体を慣らしていくことにした。
胸元から首筋へと、キスの雨を降らせながら都築は知らず知らずのうちに出し入れする指を増やして菜苗をより刺激する。
「んっ、あ、あっ」
動きに合わせて甘い息を吐き出す菜苗の表情は今まで見たこともないくらい艶を含んでいて、それだけでも都築を昂らせる。
ややもすれば膝を閉じようとするので、自分の脚を割り入れて大きく開かせる。
そんな体勢が余計に彼女を刺激しているのかも知れない。
少し指をずらし、その先にある突起を刺激すると菜苗が弾かれたように声を上げた。
「やっ、ああっ」
手を伸ばして都築の腕を掴み、身体から追い出そうとする。
「どうしたの、急に」
そう言いながら、都築の手は止まらない。
「や……わかんないけど、んっ……」
鼻にかかった甘い声で言い返すのすら愛しくて、却って都築に火をつけてしまう。
深いキスを繰り返しながら指の動きを更に加速させると、菜苗はばたばたとのたうった。
少し浮いた腰が揺れているのは嫌がっているのか――それとも、誘っているのか。
「あ、あ、あ……!」
一際高い声を放った菜苗から指を引き抜くと、都築は最前から我慢の限界だった己をあてがった。
- 703 名前: