「みーすーずー! 明日はバレンタインデーだぞー」
帰宅するなり弘文が言って紙袋を差し出して言ったのでございます。
「ふーん」
大き目の紙袋に沢山のチョコ。
「なして今日?」
「ふっふっふ、明日俺は休みなのだよ。だから今日くれたのさ」
弘文はガサゴソを包みを剥がし、うっとりとチョコを抱えておりました。

「大漁ね。そんなに貰ったんなら私からはいらんでしょ?」
「い、いや! みすずからは別だよ!」
んなことを言っても私は準備さえしておらん。
「じゃ明日買い物に行った時にでもスーパーで買ってくる」
「ええええー……」
何が不満なのか弘文が哀しそうな顔をした。

「なぁ、明日さ」
「うん」
「これ全部溶かさないか?」
「は?」
思わず弘文の顔を凝視した。何を言っているんだコイツは。
「溶かしたチョコをみすずにつけてさー……」
全部言い終わらないうちにぽかりと殴りつけた。
「何度言ったら分かるんだ。お前はニワトリか? 三歩歩いたら忘れてしまうのか? ああん?」
「なぁなぁいいだろー。バレンタインだよー。させてくれたらチョコいらないから」
「アリが来ると言っておるだろうが!」
「シーツは俺が洗うからさー。頼むよみすずー」
年明け早々の痴態を思い出して、少し眩暈がした。
あまりのことに返事も出来ず私は早めに寝ることにした。

次の日、ぽかぽかと陽だまりの中で昼寝をしているうちに弘文は出かけたらしい。
ふぁー、と欠伸をひとつしてコーヒーを飲んでいると帰宅したようだ。
「あ、みすず、おはよ」
ガサゴソとスーパーの袋を持って冷蔵庫にいろいろと入れ始めた。
「何買ってきたの?」
「うん生クリームとね、製菓用のリキュールでしょ、それからトッピング用にいろいろと」
「お菓子でも作るのか?」
「みすず、忘れたの?」
哀しい目をして振り向いた弘文の言葉にふと昨晩の会話を思い出す。
「弘文、お前正気か?」
「うん、とろーりとろりとみすずにかけてさ……」
「うんにゃ、やめろ。やらんでもいい」
「うんにゃ、やる」
弘文はきりりとした顔できっぱりと言い切り、鍋やらボウルやら温度計やらを出し始めた。

「なぁ、やっぱり無理だと思わんか?」
裸のままベッドの上で冷たく言うと、
「……うぅ(涙」
チョコにまみれた弘文が、情けなさそうにうめいた。

チョコは、ややもすれば溶けたがるアイスとは違うのだ。
冷えれば固まろうとして動きが鈍くなる……。
そしてべたつきがアイスの比ではない、見た目も美しくない。
「だめだもう我慢できん、シャワー浴びてくる」
「み、みすず〜」
後ろから弘文の泣き声が聞こえたが構わず浴室へ直行した。

温かいシャワーを浴びると、足元に流れ落ちる水が茶色く濁った。
やれやれ。もったいないなーこれ。
「俺も、俺もシャワー……」
弘文が寒そうに入ってきて私の手からシャワーを奪った。
「返せ」
「うんにゃ」
ちぇー、とスポンジにボディシャンプーを泡立てる。
もこもこ、もこもこ……。ふと、良からぬことが頭に浮かんだ。

「なぁ弘文」
両手にいっぱいの泡を持って、後ろから弘文を抱き締めた。
「うひゃっ!」
弘文の持っていたシャワーから上向きに水が飛んで、私は頭からびしょぬれになった。
構わず、そのまま弘文の胸から腹を撫でまわす。
「み、みすず! ちょ! まって」
……なめらかな肌を泡で撫でるのって、どうしてこんなに気持ちがいいんだ?
そっと泡の中を探ると、乳首が硬くなってコリコリとする。……面白い。
「ぅ、み、みすずー、やめろー」
シャワーがカランと音を立てて下に落ち、お湯が吹き上がって湯気が下から昇ってくる。
弘文の背中に胸を押し当てて目の前にある肩甲骨の辺りを舐めた。
「甘い」
「そ、そりゃチョコがまだ……。ぁふっ」
手のひらを下に降ろすと弘文がうめく。
泡を撫で広げるように引き締まった下腹を降りて、泡にまみれた茂みを洗う、そっと。
「み、みすず……」
たぶん苦痛に耐えるような表情をしているに違いない、切なげな顔。見えないけど。
だってもうこんなになってる。
左手で撫で上げつつ、右手でスポンジを探ってまた泡を掴む。

無言で泡をなすりつけるのもアレなので「気持ちいい?」と聞いてみた。
「……ん」
「ここ?」
またたくさんの泡で下から手を這わせた。
「あぅ」
たふんと揺れるところ、この感触が割と好きだったりするのだ、私は。
そこから、屹立している弘文自身にやさしく手を伸ばすと
「!」
弘文が息を飲んで腰を引いた。
やさしく、あくまでもやわらかく包み込むように撫で上げると、ますます切なげな息遣いになった。
「み、みすず……」
可愛くて思わずうふふと笑ってしまうと、弘文が恨めしそうにうめく。

「今日はここまでね〜」
言うなりシャワーを拾って泡だらけの手を洗った。
「ええええー! そりゃないよみすずー。ヘビの生殺しだよー!」
弘文が涙目ですがりつく。仔犬みたいだな……。
「分かった分かった、まず泡を流そうではないか」
シャーっとシャワーを当ててやり、綺麗になったところで「じゃ」と風呂から出ようとすると
「鬼だ、みすずは鬼だっ!」
「わーったわーった」
まぁ、バレンタインだし、な……。

床に滑らないようにひざまずいて、そっと弘文に口付けした。
ボディシャンプーの香りがする。
下からそっと唇を這わせて、てっぺんまで来たところで口を開いて、ちろっと弘文を見上げてみた。
「うわ……。みすず、すごくやらしー」
ふっふっふ、私にだってこれくらいは出来るのだよ弘文くん。
そのままぱくりと、歯を立てないように上顎の一番奥まで咥えこむ。
ちょっと苦しくなって咳き込んだ。……弘文ってば、こんなに大きかった?
「……みすず、無理しないでいーよ」
「んにゃ、大丈夫」
ここで止めては女がすたる、よーな気がする。
上顎に当てるように何度か上下させると、弘文が「うぁ……」と小さな声を上げた。
あ、ちゃんと感じてるんだ、と思ったら少し嬉しくなった。
根元を右手で握りつつ、深く咥えると奥に当たってやっぱり少し苦しい。涙が出て鼻の奥がつんとした。
弘文がそっと私の頭を撫でた。
む、……苦しいけど、もちょっと頑張るか。。

シャワーからピタン、ピタン、と水音が響く。
狭い浴室に弘文の荒い息遣いが広がって、私の頭を撫でる手に力が入った
「ぁ……も、ダメか、も……」
苦しいけどそれなら頑張ろうじゃないか。
一生懸命顎の奥に当てて吸い上げると、弘文が私の髪の毛をぎゅっと握って、腰を引いた。
「!」
途端に弧を描いて飛んだ。
はぁはぁと息を切らしながら弘文がこっちを見た。
「ごめ……、汚しちゃった」
うつむいて見ると胸元が白く汚れている。
「……口に出しても良かったのに」
弘文がはっとした顔で
「も、もったいないことをした……、みすずが口でしてくれるなんて、年に一度あるかないかなのに……」
がくりと頭を垂れる。
「……もうしないぞ」
シャワーで胸元を流しながら言うと、弘文がシャワーを取り上げた。
「じゃ、今度はお返しに俺がみすずを洗ってあげよう」
「うんにゃ、やめろ。やらんでもいい」
「うんにゃ、やる」




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