今日も夕飯を苑生宅でご馳走になった織人は、そのまま苑生と
テレビをみながらくつろいでいた。二人の見ているのはやはり時代劇。

「あ!このお姫様役の女優、僕アメリカにいるときから大好きだったんですよ。
 どことなく苑生さんに似てるんですよねえ、そう思いません?」

「そうか〜?ちっとも思わんぞ」

「いやいや似てますよ!ほら、涼しげな目元の辺りなんかが…」

「…。」

「アメリカにも日本の番組を放送するチャンネルがあってね
 たま〜にこの人が現れると、そのたびに『ああ、苑生さんはどんなにかお綺麗に
 なられたかな〜』って想像してしまって!」

「…。」

「苑生さんもこんな風に綺麗な着物をきたら、さぞかし可愛らしいだろうなあ
 もしかしたら彼女以上に素敵なんじゃないかなあ!」

に〜〜〜っこりと笑って苑生の方を見る。しかし苑生は、織人青年のお喋りが
聞こえているのかいないのか、とぼけた目で画面を見て黙ったままだった。

でも苑生さんの顔、心なしか赤いように見えるけど…それは僕の気のせいだろうか?

短いの沈黙のあと、苑生がやっとこさ口を開くと、

「そうだ。美味しい豆大福があるぞ、茶を入れてくる」

そういって台所へと立ち上がろうとした。

「いいですよ、お茶なんて。」

「いや、入れてくる!」

「いえ、いいです!」

ぐい…っ、

「わああ?!」

織人が急に私の右手を引っ張ったりするもんだから、
転んでしまったじゃないか!

「おりと〜〜〜〜〜っ!!!」

左手で掴んだ苑緒の右手に、そのままグッと体重をかけ、
倒れて横をむいている苑生の顔を上から覗き込み、にこにこ顔で織人は言った。

「苑生さんでば、恋人としてのお付き合いを初めてもう半年も経つのに、
 相変わらず照れ屋さんだなあ。いつも僕がほめると「お茶いれにいく!」って。
 でもそういうところが可愛いらしいんだけど…♪」

「…ばかもの、何を…それよりこの手を離…」

言葉では強気な姿勢を見せてはいるが、苑生は赤い顔を隠したいがために、
床に押し付けんばかりの勢いで首をねじったままだ。

「いやです、離しません。ところで…僕もそろそろ、
 さらに恥らう苑生さんの姿がみてみたいんだけどな…。」

「!!!」

首筋がゾクゾクっとした。織人がやわらかい唇で、そっと優しい口づけをしたせいだ。

「こ、こら!! おり…」

熱い耳に、ふっと息を吹きかけられる。
ただでさえちょっとコウフン気味だった苑生は、動揺を隠すことができず
赤い顔を上げて織人に抵抗しようとする。にじり寄ってくる織人に、両腕を伸ばして
制しようとしているけれど、なんだか力がはいらない。

「ななななん、何をして…」

もう唇と唇がくっつきそうなくらい近い。
至近距離のまま、まっすぐに織人の視線が苑生を射抜く。

「ねえ、苑生さんも僕も、もうあの時のように子供じゃありませんよね。
 親しき男女の間には、しかるべき行為というのがつき物で…わかるでしょう?」

「わからん!!!!!なにもわからんぞ!」
 
また顔を思いっきりそらしながら、駄々をこねるように言った。

「ねえ苑生さん、お願い、こっちをみてください…。
 ぼくでは嫌ですか?」

織人は真正面からみつめたまま、真剣な顔で訊ねた。

「僕は苑生さんのこと、昔から大事な、特別な女性だと思ってます。
 だから、だから…。苑生さんがいやというなら、無理強いはしませんけれど…」

あ、なんだかちょっと寂しそうな顔になった…。
苑生の心がちょっといたむ。別に、いやというではないのだ。
ただ、気持ちがこそばゆいだけで…そう、恥ずかしいんだ。
恥ずかしいだけで、だから…。

そんな理由で拒絶してるのも馬鹿みたいだろうか。
だって私たちは長い年月を経てもう一度こうやって一緒にすごして。
お互いの気持ちなんて、とっくにわかっている。もちろん苑生だって
いつかはこうなることくらい想像していなかったわけじゃない。

ただ織人がいつも紳士だから、二人でいるときは
ついつい昔のように気を許してしまっていたんだ。
だからこんな展開が、別に…

「その…。いや…ってわけではない…」

定まらない視線を泳がせながら、ぽつりぽつりと言葉をなんとか搾り出す。

「ちょっとびっくりしたけど…。織人なら…。」

いいぞ…、という最後の声があんまり小さかったから、
織人に聞こえたかどうかわからない。

織人は苑生にかぶさるようにしてぎゅっとだきしめると、
飾り気のない苑生自身の髪のにおいを思い切り吸い込んで
ちょっとコウフンにくらくらしながらも、焦るな焦るなと自分に言い聞かせた。

苑生さんがいつか僕に心を開いてくれる日がきたら、うんと大事に扱おうと前から心に決めていたんだ。
そっと口付けをして、少しだけ苑生の下唇を優しく舌でゆ〜・・・っくり撫ぜ始めた。
苑生は少し震えて遠慮がちにぎこちなく答えようとしている。

ちゅっ・・・

と口を離し、体を少し離して苑生を見ると、トロンと潤んだ瞳が切なそうにこちらをみあげている…
たまらなくてもう一度ぎゅっと抱きしめた。

苑生さんの鼓動・・・すっごい早い・・・

顔を苑生の首筋にうずめ、そのまま鎖骨のくぼみを大事に大事に舐める。
苑生の肌が上気し、とても熱い・・・苑生さん感じてくれているかな。
つつ・・・っと耳元まで丁寧に舐め上げ、耳たぶに口付けをゆっくり優しく何度も降らせる。

「苑生さん・・・愛してます」

耳元でささやくと、苑生の体がぶるぶるっとうち震えるのがわかった。

白いシャツの上から、苑生の胸のふくらみに優しく手を合わせ、
もう片方の手でおでこの髪の毛をそっと横へ流してあげる。
目のやり場に困った苑生は真っ赤な顔で目を瞑った。
シャツのボタンを、下から真ん中あたりまではずす。背中に手を入れてブラのホックもはずした。
お腹のあたりをゆっくりとなぜながら、そのまま緩んだブラの下から中に手をしのばせた
子猫をなでるくらいの優しさで苑生の乳房を包み込み、手のひら全体でくすぐるように愛撫する。

「はぁっ…」

人差し指の腹が乳首をかすめた時、ソレまで息を殺していた苑生が
たまらなくなって声をもらした。それが引き金となるように、どんどん息が荒くなるのを
なおも苦しそうにこらえている様子がいとおしい。

「声、我慢しなくていいですから・・・。気持ちよくなってください。」

ボタンを上まで全部はずして、ブラごと脱がせてしまう。そのまま覆いかぶさって
さっきよりも長くて濃厚な口付けをした。苑生の舌も答えながら、二人の吐息だけが
部屋に響いていた。

そのまま顔を胸までさげ、つんと立った乳首を唇だけを使って優しく咥え
感触をたのしみ、舌で優しくじっとりと嘗め回す。香水の類を一切つけない苑生自身の甘い香りがした。
「ふぁあぁ…お、オリト…!」苑生の上ずった声が脳を刺激する・・・
いつもの苑生と全然ちがう切なげな声色に、ちょっと意識が飛びそうになりながら
苑生のズボンを脱がせにかかった。苑生は素直に腰を持ち上げ、パンツ一枚の姿になった。

脚をさらさらなぜながら、内股へと進入させると苑生の肌はじっとりと汗ばんでいた…
ついに大事なところの布に指を這わせて上部のつぼみを優しく指で引っ掻く。
「やぁっ…!」苑生の脚に力がこもった。

「苑生さん…もうこんなにぬれて…下着の上からでもわかりますよ。」

「う、しらなっ…」

「恥ずかしがらないで…。感じてくれていると思うと僕も嬉しいですよ。」

下着をさげるべく織人の指が下着にかかると、つい一瞬抵抗しそうになったけれど
織人の首に抱きつくようにして恥ずかしさを懸命にこらえることで耐えた。

指を茂みの奥に差し入れる。織人の優しく執拗な導きによって、
そこはもうすっかり苑生の蜜であふれていた。

「っ…!!!!!!」

声を出してもいいといわれても、つい恥ずかしさに食いしばる。
織人の愛撫全てがあまりにも優しすぎて、気持ちよすぎてつらい。
足の裏までジンジンとしたしびれが容赦なく走る。
そのうち波に飲まれて恥ずかしさなんかどうでもよくなってきた苑生は
自然と織人の指に翻弄されるままに嬌声をあげていった。

「さて、苑生さん…どうしてほしいですか?」

といいながら、織人は顔を苑生の股間まで近づけて、脚をぐっとM字にひらいた

「わ…!!」

「教えてください、どういうのがイイのか。こうですか?」

ぺろぺろぺろぺろ…と陰核を上へ上へ舐め上げる。

「ひゃああっ!」

「それとも…こう?」

つぼみの周囲を舌で円を書くようにゆ〜…っくり愛撫する。

「あぁあぁ!!…んぁあっ…お、おりとっ…わたしっ…」

「なんれふ?」

ぺろぺろぺろ…と舐めたまま答える。

「な、なんっ…、もう、おかしくなりそーでっ…うぁあああ、あ、あっ!!」

苑生の声は、織人が人差し指をさしいれたときにさえぎられた。
すっかりトロケタあそこは、なんなく受け入れる。
あわてて顔をあげ、自分の足の間から織人の姿を見たら
向こうもじっとこっちを見ていた。

あ、そか、今まで見られていたんだな…
ちょっと恥ずかしさが戻ってきそうになったが、
中でゆっくり指をくいっと曲げられた時またもそんな理性は飛んでいった。


「ふぁあぁんっ…!!!」

わわ、こ、これが私の声か…?!
気づけば自分でも驚くほどの艶っぽい声をだして体をよじらせている。
いつのまに体中自分の汗でビッショリだし…ただならぬ自分の変化に
甘い期待と不安の入り混じった複雑な気持ち…心地いいようなもっと知りたいような、
でもやっぱりもうここで開放してほしいような…

「も、もぉっ…ちょ、ちょっとまっ…」

苑生の抵抗がつよくなったのを感じた織人は、やさしい愛撫とは対照的に
左腕をがっちり苑生の腰にまわして押さえつけ、愛撫を続けた。
苑生の声がひときわ大きく響いた箇所を捉えるとそこを集中して
愛撫を送り続ける。

「やぁっ…、まっ…、お、おりと!んんっ、っめ、だってばぁぁあ…っ!」

ああ、あの苑生さんがこんなに淫らに感じている…
織人の胸を、せつなくきゅうっと締め付けるものがあった。

苑生の腰がびくびく振るえ、後ろに逃げそうになるけれど、力を緩めてあげない。
だってこんな気持ちよさそうなんだ。さらにもっともっと優しく
しつこく、このまま愛撫してあげたらもしかして…?

執拗な膣への愛撫に加えて、さらに陰核へもう一度舌を伸ばし
やさしくやさしく舐めあげると、

「あはあっ、はあああぁぁぁんっ…!」

ああ、ヤッパリさっきよりもっと淫らな、絡みつくような声になって…苑生さん!苑生さん!

終始優しくしようと思っていた指と舌の愛撫の動きを少し早めて、強くしてみると
さっきまで震えているだけだった苑生の腰もソレに合わせてささやかではあるが
動いているみたいだった。

「おりとぉ、お、おおりとぉおおっ…!」

夢中で続けていたら、がちがちに力のこもっていた苑生の腰が、
悲痛な叫びとともに がっくん、と脱力した。
その変化に織人が顔をあげて苑生をみると、まぶたをとじて恍惚の表情を浮かべたまま
息絶え絶えの胸は上下し、しきりに酸素を求めている。

「そ、そのおさん…?」

何か答えようとして口を開くが、声がでない。
織人は苑生が呼吸を整えるようすを、しばらく見つめていた。
こんなこと聞くの野暮かな!?とおもいつつも、ついつい遠慮がちに問うてしまう。

「あ、あの…もしかして…」

「…。」

「イキまし…た…?」

「…ん…。」

けだるそうにもらした一言のような肯定のような、どちらにも取れる曖昧な声が帰ってきた。
苑生の目が力なく開くと、恥ずかしそうに伏せられて…

織人の胸にはなんともいえぬ達成感のような安堵感のような喜びがあふれてきて、
ぎゅっと苑生を抱きしめた。そのまま二人は少し眠ってしまった。



「…苑生さん、苑生さん。このままだと風邪、ひいちゃいます…
 シャワー浴びてから寝たほうがいいですよ」

「ん…、」寝ぼけ眼で抱き起こされて、体がふわっと…って、ええ?!

織人青年に「お姫様だっこ」されている自分に気がつき、一気に目が覚めた。

「お、おいっ!」

「まあまあ」

にっこり微笑んだ織人にそのままフロまで連れて行かれて、
体を下ろされた時におでこにキスされた。

「ゆっくり疲れを取ってくださいね。」

「…うん。」

ふふ、子供みたいに素直だなあ、苑生さんかわいい…。

「おい、織人…、」

「ん?なんでしょ?」

「その…ごめん、私だけ…」

え?ごめんって?きょとんとしていると

「…一人だけ、…気持ちよく…」

ああ!そういうことか、なーーんだ!

くすっと笑って織人はいった。

「あはは、いえいえごめんだなんて。こういうことは徐々に…ね。」





おしまい。





動画 アダルト動画 ライブチャット